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m某のレビューコレクション

  • 彼の止まった時間と過ぎ行く彼の季節
    彼の止まった時間と過ぎ行く彼の季節
    遊び惚けた夏休み。 照りつける陽ざし、蝉時雨。 理由はわからないのに、思い出を振り返るのには夏が合う。 このおはなしを読んでそう思いました。 同時に、人は立ち止まっていられないのだなと。 エンディングは、タイトルから想像できるエンディングと、 その斜め上を行くエンデイングの二つの二つありましたが、 それぞれに味わいがあって、良いしめくくりだと感じます。 好きな感じのお話でした。

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  • あなたのお家に行ってもいいですか?
    あなたのお家に行ってもいいですか?
    ノベルゲームは(特に商用)、ストーリーが盛り上がるまで冗長なやり取りが繰り返され、苦痛に似た退屈さを覚えるものも中にはあるのですが、この作品はそのようなことがなくサクサクと進み、物語が動き始めてからは尚更「この先どうなるんだ?!」という焦燥感にも似た先を知りたい一心で読み進めました。 バッドエンドも終わりまで読めば「なるほど」と思わされる内容で、ストーリーも練りに練って緻密に組み上げられたんだろうなと感心しました。 とにかく、グイグイと読ませる内容で読後の満足感が高かったです。

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  • 愛を解く
    愛を解く
    ED2→ED1の順に読み終えましたが、逆の方が後味が良かったかもしれませんでした。それくらい、ED1の終わり方が好きです。 人が人たる所以(ゆえん)は、やっぱりこうだよな、理屈じゃないんだよと、頷きながらホロリとしました。作品のタイトルや、このBGMを選んだセンスたるや、いいものを読ませていただきました。 そのBGM、甘茶の音楽工房さんで探しましたw 春への憧れ(ヒーリングver.)ですね、土に染み入る雨水のように、言葉と音がスーッと溶けて染み入りました。

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  • かんさつにっき~Crimson flower.
    かんさつにっき~Crimson flower.
    説明に遭った通り、数分で読み終えることのできるお話。 その短時間の中でも、徐々に違和感というか焦燥感が積み重なられて 先へ先へと読み進んでいってしまう。 @ネタバレ開始 最後、モヤモヤの残る人に対しても「答え合わせ」的なおまけも用意されているので、スッキリしないと落ち着かない人でもプレイできる。 一つ、主人公(読み進めて行く人)がどうなったのか、そっちの方も気になりました。 @ネタバレ終了

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  • 重ならない、ただ独り
    重ならない、ただ独り
    舞台が海外?としているためかマイルドになっていますが、日本でもありますよね、じめっとした因習が根付いている寒村。そりゃ若者もみんな離れるわっていう閉鎖的な村。 @ネタバレ開始 そんな村でも、ジェフの奥さんのダリアは戻りたいと言ったのは、やはり死を目前にして人生を振り返った時、懐かしさが勝ったのかなと。 どんなところでも故郷というのは、忘れがたき存在ですね。 @ネタバレ終了

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  • 彼と彼女の怖い話
    彼と彼女の怖い話
    READMEに書いてあった「概要:ナンセンスホラーコメディ」を見て、 真反対のものを合わせた不協和音しか聞こえないと思っていたのですが、 説明するとしたら確かにナンセンスホラーコメディでしたw キャラクターは表情豊かで飽きさせず、 忘れた頃に不穏なBGMとともに差し込まれるホラー成分が、 いい具合にピリリと効いていた作品でした。

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  • sigh
    sigh
    建物内を歩き回り、比較的短時間で3ルート回収できました。 正に、仮想きもだめし。 あれは何だったんだろう?的な、謎を残したエンドもあり、 不気味さを残したホラー感に溢れたお話でした。 @ネタバレ開始 お化けが怖いが、でも人間が一番怖い。 そういうのってありますよね。 @ネタバレ終了

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  • 可惜夜のさかしま町
    可惜夜のさかしま町
    可惜夜シリーズ中最難関で、何度もヒントにお世話になりました。 真犯人というか真相は「そうきたか!」と。 @ネタバレ開始 その真相故にいささか胸糞悪い感じで終わりそうなところでまた急展開、正直「ざまぁ」と思ってしまいましたw @ネタバレ終了

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  • 私には姉がいました。
    私には姉がいました。
    他の方の感想への返信にも書かれていましたが、「種族を越えても愛情は結べる」を強く感じました。 其れゆえに、「悪役」には何か報いがある場面があれば読後感も多少晴れるものがあったと思います。それこそ「フィクション」なのですから。 ただそれも、作者さんにとっては蛇足なのかもしれませんね。

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  • COVERUP
    COVERUP
    その昔、東京は足立区の千住というところに「お化け煙突」というのがありまして、見る場所によって一本に見えたり二本に見えたり、はたまた三本に見えたり……。 12話の短いお話も見る角度、読み方を変えてみて、初めて浮かび上がる隠蔽された事柄に感嘆しました。ノベルゲームの醍醐味ここにありと。 1話が短くてサクサク進められましたが、逆にこれだけ短い話の中にそれとは気取られずに隠すのはかなり難儀したのではないかと思います。 BGM、案内人共に楽しませていただきました。

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