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丹綿樫のレビューコレクション

  • こと国シスターズ!!
    こと国シスターズ!!
    突然やってきた三人の妹たち、そして主人公の喜朗くんを取り巻く人々の、苦労も不安も成長も愛情もたくさん内包した、登場人物ひとりひとりにスポットの当たる物語でした。 ネタバレしかない内容になってしまうので以下畳みます。 @ネタバレ開始 個人的に一番好きなのは紗代ちゃんでした。優しく聖なるギャルほど輝かしいものはない…! しかし心のどこかで、この先選択を迫られたら由乃葉ちゃんを選ぶんだという意思のもとお話を読んでいました。こんなに寛容で優しい彼女が他にいるかと! ……途中までは! けれどもけれども、やっぱり私(というより喜朗くん)には三姉妹が必要なんだ! というわけで、選択肢は両方見ることは当然のことながら、どっちを先に見るか! ということですら非常に悩んでしまいましたね… 由乃葉ちゃんエンドでお茶の間が凍ったりハゲ掛けたりしているところでめちゃくちゃ笑ってしまいました。きっとそれまでの緊張の糸が切れたからなんだ。 そして一番好きな台詞は「科学の前に姉さまが進歩してください!」です。笑 喜朗くんの「変わる」瞬間に立ち会えたんだなあという気持ちで胸がいっぱいになりました。 @ネタバレ終了

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  • 恋愛短篇集-星屑の小箱-
    恋愛短篇集-星屑の小箱-
    手軽に読める短編が四本入った作品です。女性視点のお話なので、恐らく男性よりは女性向けの内容かなと思います、それぞれとってもどきどきするぞ…! alt属性でボタンの説明してくれているのもめちゃくちゃ判りやすくて助かりますね…気遣いがすごい… 以下内容込みの感想。 @ネタバレ開始 四作とも顔がにやけますが、「コミュ障な先輩」めちゃくちゃいいですね…机の上でやってるやり取りが、また交差する日が来るんだろうなぁ。 個人的には「営業部の兄貴」もとても良きです。ツートップがいちゃついていると囃したくなる!笑 なんだかんだいって普段とは違う服でやってくるところを想像するとなんとも可愛いです… @ネタバレ終了

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  • カラクリノイエ
    カラクリノイエ
    あらすじに惹かれて拝見しましたが、開始からとっても素敵な雰囲気…!! 「イルカの家」と呼ばれるホテルの一室で、名付けたロボットちゃん(くん)と遊ぶゲームです。お名前だけでなく一人称まで設定できる! ミニゲームも面白いですね…一枚絵がかわいい… 以下内容込みの感想。 @ネタバレ開始 あらすじを見て「これは絶対なんかすっごいかなしいやつ!」という誤解のもと下を読んだら「こ、コメディ!? コメディなのか…!」と頭を切り替えてプレイしてみました。 けれどもやっぱり物語の端々に散りばめられた「切なさ」(お言葉を借りて)が見え隠れして、もう終盤にいくにつれてどんどん切なくなって来るんですよ…会いに行ったことが果たして正解だったのか、不正解だったのか、我々人間には判らない… タイトル画面の「もう扉を開けることに意味は無い」の文言、とても刺さりますね。確かに私はこの扉を自分の手で開けてこの一室に入り込んだのですからね… そしてQRコード読み込んでエンディングも見ました! お歌ア~~!! かわええ……!! 前世で出来なかったことをいっぱいするのだぞ… @ネタバレ終了

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  • BRADLEY(ブラッドリー)
    BRADLEY(ブラッドリー)
    一行一行の意味をちょっと立ち止まって考え、そしてすでに流れた文章とログで睨めっこしながら、次の文章がやってくるのが楽しみで仕方ないような、世界観形成の素敵な作品でした。 読んでいると個の印象がころころ変わるというか、シーンが変わるごとに頭を整理して自分を納得させる感じが、展開の節の多様さを感じて……掛かったプレイ時間よりも多くのものを得たような心地になります。 ふたつのED後のブラッドリーさんがどうなってしまうのか、考えようは色々あるけど「アカン怖いから考えるのやめとこ!」って思考をブロックしてしまいます。物語から登場人物の苦しみが噴出している…!(そしてそれをめっちゃ浴びているプレイヤーたち) シーグラスをプレイさせて頂いたときも思ったのですが、色を印象付ける表現がとても巧みであるように思います。作品のことを思い返すときに浮かぶ色があるというのはとても素敵ですね…。

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  • メモリ - 迷い犬 -
    メモリ - 迷い犬 -
    順番が逆になってしまいましたけれども、「学校の怪談」プレイ後に拝見させて頂きました! そちらから見ても特に問題ありませんでしたが、こちらでは世界観をより深く知ることが出来ました。 以下内容を含む感想。 @ネタバレ開始 とてつもなく当たり前なことなのですが、二作目だけをプレイするよりも、ものすごく色々な情報があって楽しくてしょうがなかったです…。 百合子ちゃんから見た他のキャラクター評も、何だか連なる言葉からものすごく納得する場面が多かったように思います。特に先生に対するコメントが、読めば読むほど彼女をミステリアスに思わせてくれるのです…。説得力のある画力、技量を持ちながら、何処か飄々としてクールで(熱量が感じられないというのも振る舞いから見て言い得て妙だと思いました)、だけど150年も存在していなかった美術部を復活させて…と、想像するだけでキャラクターをより知りたいと思うような文章がたくさんありました。 百合子ちゃんと松村くんの掛け合いは本当に好きです…好きですとても。何だか口の達者な二人が言い合いをしているところを近くで眺めたくなってしまいます。 二作目と通して思ったことですが、油断していると物語の盛り上がる部分が突然やって来てハッと驚いたり、さらに続きのアクションがあったり、まったく飽きずに読み進められるお話だなあと毎度ながら感動しました… そして基本的には静かな物語なので、効果音やBGMにとても意味を考えさせられます。 あの青い花にはどんな意味があるのだろう…と、三作目をとても心待ちにしております…。   確か喪家の犬、真相とエピローグだったかと思いますが、ルビのタグが一部左側のカッコが外れて、数か所誤表示になっておりましたので、一応報告させて頂きます。(アップデートされたとのことで、行き違いで修正済みでしたら申し訳御座いません…!) @ネタバレ終了

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  • タイトル無し
    タイトル無し
    なんだなんだと慌てふためいているうちに、不思議な世界へ没入していました。 文章から色々妄想するのも楽しい。と思う一方で、こんな感じのオカルト心理テストみたいなものがあるのではないかと脳裏に浮かび、序盤のうちは勝手に怖くなってもいました…(笑) 選択済みの選択肢の非表示も、エンド回収には非常に親切ですね。そこにあるひとつの事実から、枝葉のようにバリエーションがあるのも面白いなと思いました。 「削除」ということも、考えれば考えるほど、「私」のことを知りたくなるような演出でした。ホラーという怖さではないかもしれませんが、確かに尾を引くような、ぞわぞわする感覚が纏わりついてくるような気がします。

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  • 今宵、忘却列車にて。
    今宵、忘却列車にて。
    とっっても雰囲気の良い、そしてSEの心地が良い作品でした。橘さんが話し掛けてくれる事柄に対して、「うーん私はこうだな~」とか「それは同じだ!」というモノローグが勝手にぽんぽん飛び出すような、本当に対話しているかのような気分になれました。 画面の端々まで綺麗なんだ… この世界には色んな駅があって、どれもこれも降りてみたいと思います。 以下内容込みの感想。 @ネタバレ開始 ノーマルエンドで、「ええっ一緒に来てくれないの?」なんて不安になっちゃうような、少し質問を交わしたくらいの間柄なのに、めちゃくちゃ心の中で頼りにしてしまうような方でしたね。 でもなんだか、その感覚こそが主人公の持つ感覚なのかなとすら…感じた…きっと私よりもっともっと感じたはず… わ゙ーんふたりの幸せはどこにあるんだ…でも一緒には居られないし一緒に居たいと思うことはエゴなんだ…(大の字) @ネタバレ終了

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  • 市にて~ある夏の一日~【完全版】
    市にて~ある夏の一日~【完全版】
    読んで字の如く、あらすじにある「暑さに弱い男」の不思議な物語でした! エンド数は三つですが、どれもひとつの筋に繋がって来るようなイメージのシナリオです。 神社に辿り着いてからは、ちょっと不気味ながらもいっぺん行ってみたい…と思うような光景が広がっていました。 以下内容込みの感想。 @ネタバレ開始 彩香さんドタイプなので私もちょっと借りたい。 エンドによっては友人くんの立ち位置はちょっと変わるんでしょうか、実在・非実在に限らず頼れるところは頼れそうな男…! きっとこの物語が終わったあとにも、枝葉のようにウツロくんの新たなストーリーがあるんじゃないかと色々想像してしまいますね…。 @ネタバレ終了

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  • グイ
    グイ
    全END拝見しました。菜桜ちゃんが飼いネコのソラトを追って廃病院を探索するお話。 操作としては、基本的にはマップを俯瞰で確認し、気になる場所をクリックしてみる感じのゲームです。 以下内容込みの感想。 @ネタバレ開始 画面がシンプルなので多少の想像力は必要ですが、印象的なお化けのイラストやキャラクターの台詞、関係性で、短いながらも楽しんでプレイ出来ました。 作者さんも仰ってましたが、作者コメントページの一枚絵で化物たちをバリアーしてるおじちゃんがとても好きです…(笑) 個人的には「タブラ」のEDがホラーチック感満載で面白いなぁと思いました。 @ネタバレ終了

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  • わたしのしたい
    わたしのしたい
    スクリーンショットの印象的な立ち絵を見て以来、ずっと気になっていた作品でした。 一夜の物語というにはあまりに色濃く、そして二人にとっては新しい日の始まりだったと思います。 以下内容込みの感想。 @ネタバレ開始 お見掛けしたときも印象的だった「写真」が、こんなふうに関わってくるんだなあと感慨深く思いました…タイトルイラストのソーダの写真も朔ちゃんが撮ったのか、あるいはお手紙に同封したものなのか…なんだかこの写真は可愛らしくて色鮮やかなので、パっと見たときにものすごく印象に残りました。 愛子ちゃんの両親のエピソードも気になったりします。一体何があって、愛子ちゃんの家族はこんな世界に陥ってしまったのでしょう… 朔ちゃんにとっても分岐点になるような出逢いだったと本当に思います。いつか死体じゃなくて愛子ちゃんの笑顔の写真が撮れるんじゃないかなって…そんな妄想をしたりもします… あとおま環かもしれませんが、お手紙からタイトルに戻れずおまけが確認出来ませんでした…!(ブラウザ/DL両方試しましたが駄目だったので、もしかしたら不具合かもしれません) おまけ未読の感想で申し訳御座いません…! @ネタバレ終了

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