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丹綿樫のレビューコレクション

  • Sea glass(シーグラス)
    Sea glass(シーグラス)
    不思議な浮遊感と、印象的な青色と白の物語でした。涼しいような、それでいて海の暗澹とした深みを感じるような。 リンゴも文章には赤、画面は青で、形容しがたい不安や神秘を感じます。 トゥルーエンド二回見てからまた一周目に戻って、噛み締めるように文章を読んでいました。 以下内容込みの感想。 @ネタバレ開始 二周目でホテルのフロントまで来たとき、思わずああーー…と感嘆を吐いてましたね… 我々が見る青色は綺麗だと思ったし、彼女も青空は好きと言っていたけど、今となってはそれすらも沈んだ一色だけの世界なのかもしれないと思ったり。 該当の小説は実在しているのでしょうか…!? そんなことも気になったり、この世界を象っている仕組みのすべてが知りたくなりました。 @ネタバレ終了

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  • 空の果てからこんにちは
    空の果てからこんにちは
    メイラちゃんきゃわわ~~!! 表情豊かで喋り口も可愛い! 開幕うげえええでめっちゃ笑ってしまった…(可哀想なんだけど!笑) 泣き顔が出て来る度にすき…ってなった… いやしかしリコちゃんの疾走感ある突っ込みも気持ち良くて大好きでした。 ほのぼのしていて、それでいて不安があったり秘められた謎があったり、つらい出来事もあったり……一枚絵も印象的な場面が多く、ひとつの作品として非常に楽しめました。すべて読み終わったときの余韻といったら…これはもう分岐というよりは、すべて読んで初めて完成する感じですね…! 以下ネタバレ込みの感想。 @ネタバレ開始 思いっ切り初手でリコちゃんの胸をガッツリ触ってしまった。欲望に忠実。小気味良い台詞運びが楽しく、リコちゃんルートもなかなか深みがあって盛りだくさんのシナリオでした…! あとヒロサキくんがドスケベなのが面白かった(小学生並みの感想)。私もメイラちゃんを括りつけて散歩してみたいなあ。 練られた設定も読んでいくうちに理解が進み、再会のシーンはもうなんというか視界が…滲みました…はらはらしっぱなしだったけど良かったあ… @ネタバレ終了

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  • メモリ - 学校の怪談 -
    メモリ - 学校の怪談 -
    印象的なモノクロの世界と、個性的なキャラクターが織り成すしっとりした素敵なお話でした。 ミステリノベルと銘打たれたこの物語、読んでいるうちに「これかな?」と幾つも仮説を立てて読み進めるのですが、どれもこれも当たらず「じゃあこうだ!」もすぐに引っ繰り返って、なかなかに面白かったです。 前作未読でプレイしてしまったことが悔やまれる…いずれそちらも拝見させて頂きます…(単体でもいっぱい楽しめる作品です!) 以下ネタバレ込みの感想。 @ネタバレ開始 読んでいて、ここの文好きだなあと思う場面がいくつもありました。 「問題を解くのは本来ならば学生の領分」という言葉、めちゃくちゃお洒落だなと…(語彙力) 松村くんが口にした「虚勢」という言葉も何だかそういう言い方をしたくなるというのは物凄い頷けるというか…なんでしょう、性格を表現したような台詞で好きでした…おめめの一枚絵がとても印象的でしたね彼は… ビジュアル面では山田さんがドストライクでした。キャラクターひとりひとりに魅力があるのもとても良いですね…続きもとっても気になります… @ネタバレ終了

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  • 鳥籠の嘘
    鳥籠の嘘
    思わず…本編を二周してしまった…! 全貌を知ってから見てみると、両者の心情を考えてとてつもなく切なくなりましたね… 効果的な場所で流れるボイスも雰囲気があってとても良かったです。 もうネタバレしかない感想になってしまうので以下は畳みます。 @ネタバレ開始 個人的には性癖ぶっ刺さりのお話でした! 二周目やると見え方が全然違って…「嘘」だけど見えてるものには何も嘘はなかったんだ…と…! 一周目だと「なんでもっと看病してあげないんだろなー」と思ってたら、サイドストーリー見たあとだと「ああ、そっかぁ…」ってなってしまう…! あとがき読み終わったあとの演出も、忠告されたにも関わらず普通にびっくりしてしまって「なんだこのギミックもりだくさんの欲張り作品は…」と暫し茫然としてましたね… 一枚絵も多くて視覚的にも楽しい作品でした。 @ネタバレ終了

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  • 飛びたいの
    飛びたいの
    一枚絵が豊富で、キャラクターの表情が変わるのをついつい目で追ってしまうような素敵な作品でした。文面も丁寧な描写で、ビジュアル面のない場面でも脳裏に場面を思い浮かべることが出来ました。 そしてエンド3~5の一枚絵が可愛過ぎました…周りのUIを彷彿とさせる可愛い世界観…でもやっぱりエンド11の一枚絵がとても好きですね…。この子が屋上に来る前や、この後続いていくストーリーも気になるようなお話です。 短いながらも展開が豊富なので、非常に楽しかったです。

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  • 愛しのフランケンシュタイン
    愛しのフランケンシュタイン
    「相変わらず」というよりはさらにさらに…というクオリティのゲームでした…! 華やかなマップ、個性的なキャラクター、読み物のボリューム、ミッションの楽しさ、分岐の多さ、どれを取っても面白い作品です。 ひとつひとつ物語が紐解かれ、エンディングが流れたときの心がいっぱいになる気持ちといったら… ネタバレだらけの感想なので以下は収納しておきます。 @ネタバレ開始 初めてエンディング(1)に辿り着いたとき、とにかくミゲルが死ぬ道は嫌だなと思いました… 私の記憶もアダムくんが起きてからのものしかないんですけど、一緒にピクニック行ったりとか、ふとした瞬間に浮かべる微笑が大好きで、なんというかこれからもまた一緒に居たいんだと… えげつない回数のセーブをしていました。これが家族になるってことなんですねきっと。もう博士もペイジもいないと嫌だし、知り合った人々も誰一人として別れたくないですものね…でもその上で旅に出るという選択肢が出て来るのもアダム(アダムくんというよりは)らしいかなと思います。 どのキャラクターも知れば知るほど好きになり、すべてのことを知りたいと思うようになりました。特にアレクシアのことは初めて見たときから大好きで…お話が進むにつれて、ああもうこれは一波乱ありそうだとそわそわし尽くしてましたね…。二周目やってるときにハーヴィーさんを見て「ええてええて、悪ぶらんで」とにっこりしてしまう自分も居たりして、ログインボーナスを集めにノーランの顔を見に行ってほっこりしたり、それとED1で博士と喋ってるときの彼の雰囲気はとても好きですね…ひとりひとりのキャラクターについて語り始めたら恐らく日が明けてしまうのですけど… 六夏さんの作品の言葉はどれも好きですが、「新しい幸福がやってきた時に、それを受け入れることをためらわないでください」という一文、本当に彼の性格が出ているというか、生き(?)方だなあと思ってじわっとしました。 やっぱりマップで好きなのは屋敷の寝室ですね! 鏡とピンクの壁がどうにも好きです…毎晩ゴーストくんが来てくれるのも嬉しい… ヴィジャ盤や時計がぬるぬる動くのにも感動しました。物語的にも視覚的にも語りたいことのたくさんあるゲーム…   7周くらいしたけど、閃き力がないためか全EDのアチーブメントだけまだ取れていないので、引き続きプレイしてみます。もし見てないエンドがあるのならまた印象が変わるかもしれない…! @ネタバレ終了

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  • ミカヅキノヒトミ
    ミカヅキノヒトミ
    監禁された「私」が、選択肢を選んで「男」から逃げようとする主旨のゲーム。綺麗なイラストと、巧みな物語の魅せ方が素敵な作品でした。 「ミカヅキノヒトミ」ってそういうことかぁー! プレイヤーが気持ちのジェットコースターに陥るような、不思議な心地になるお話!! ボイスもしっとりして耳触りが良く、全体的に纏まっていて、プレイ時間は短いのに色んな感情が湧きました。

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  • 最後の手紙 ~天利探偵助手の事件簿~
    最後の手紙 ~天利探偵助手の事件簿~
    天利さんにまた会えるなんて…と感動を覚えつつ、今回もプレイさせて頂きました…! 相変わらずシャキッとした口調でばんばん場を纏めてくれる頼もしい天利さんでした。トンチンカンなことを言ってしまっても助け船がくる…さすが! リアルに「エッ!? 本当だァー!!」とか何度も言ってました…途中でキーになる手紙を読み返せるのも非常に親切です。 物語の内容もとても興味惹かれるもので、真相を知りたい気持ちが積もっていきます…。とってもドラマチックで余韻の残るお話でした。 もしまた続きが出るのならやってみたいとファンコールもしつつ…! 以下ネタバレ込みの感想。 @ネタバレ開始 手紙の送り主が、友人の話や先生の話をしていたのはこういうことだったんだなあと切なくなりました。解決に収束したときの、遺された人々が持つ感情は色々あるのに、その感情を知ることもないのは哀しいなぁとそんなことも考えたり… @ネタバレ終了

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  • 嘘の手紙
    嘘の手紙
    主人公のもとに届いた一通の手紙。十年前に手元に来るはずだった友人の遺書を手にしたまま、夢の世界を探索する物語。 モノクロの綺麗な世界、雰囲気を掻き立てる選曲、想像力の助けになる丁寧な効果音使いでとても没入観がありました。ゲーム内で「すること」も明確で判りやすく、変化が起こった際にひとつずつ目指すものを理解出来ます。 そして、ひとつ新たな変化に気付く度、「山中」くんの人物像をあれこれ考えて、心苦しいような切ないような……本当に、まるで自分が学校の中を必死に探し回っているかのような心地になります。 以下内容のネタバレ含みます。 @ネタバレ開始 ED3→ED2ときて、階段に来るなり思わず声が出るほど驚きました…とても無機質な世界に突然現れた赤色、屋上に進む手が思わず怯みました。色の演出が本当に素敵だなと思います。モノクロの世界がとても綺麗に見えるのは反クラでも思ったのですが、こういう色使いも素敵でした。 そしてED1~~!屋上で手紙開いたときの~~!あっいいENDかぁを裏切って来たとっても…好き…これもあれですよねED4の伏線というかなんというか…ここで手紙見て良かったってなるやつ…青色が強くなっていったのはつまりそういうことなんだなあって…… すべてのお話を読んでから、ふたりがやり直せたらいいなぁと切に思いました。 @ネタバレ終了

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  • ぶれいんぼむ
    ぶれいんぼむ
    しっとりした雰囲気に浸っていたら、突然時限爆弾という単語が出て来て思わず笑ってしまいました…紺助くん夢とはいえ落ち着き過ぎてないか!?(笑) まさにぶれいんのぼむなわけですね… ゲームの主旨も判りやすく、お話を辿って行くと判って来る紺助くんを取り巻く人々の様子も読み応えがあるなあと思いました。非常に楽しかったです。 コンテニューがあるので気軽にぽちっと選択肢を押せるのも助かりました。あとトゥルーエンドを見付けたときの「うおおそこかあああ」感が凄かったです…。 以下ネタバレ込みの感想。 @ネタバレ開始 ヨシ! と意気込んではみたものの、目移りしながらストーリーを見ていました。どの子も本当に可愛いので片っ端から告白しても良いのではないかと普通に思ってしまった…というか紺助くんに可愛い女子の知り合い多過ぎて羨ましい…!! 緑果ちゃんとの会話にある「内心ドキドキして軽口を叩き合う」という表現とても良いですね…。あまりにも青春だ。もし自分だったらこの子を選んでそう。(そして拒否られて膝から崩れ落ちそう) 黄魅ちゃんとの無限に広げられそうなストーリーも、紫乃さんの可愛らしい涙にも、祈赤ちゃんの健気な告白も良かった…トゥルー本当に至高でした末永く爆発して… @ネタバレ終了

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