丹綿樫のレビューコレクション
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ヤドカリ概要に散りばめられた言葉に惹かれてプレイしました。左右を女の子に挟まれて楽しい…というわけではなく、不穏な雰囲気に包まれたまま進行する、幾つかの不思議な事象の点を線で繋ぐようなお話です。 伊澤くん、視覚的なビジュアルはないのに、「長身痩躯」「分厚いレンズのメガネ」でめちゃくちゃツボな設定…! どのキャラクターも個性があって、特に羽鳥さんは秘密を知りたくなるような女の子でしたね…。お話に無駄がない構成なのに、彼らのことがわかる細部の文章がとても好きでした。 オカルト好きとしては全体的に好きな雰囲気でした!
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ハウトの闘技場模擬戦模擬戦ってそういうことかぁ! 幾つかのコマンドを選んで、戦闘を楽しむ短めのゲームです。 スキルなどの子細な説明がないので少々選択に戸惑いましたが、莫大にHPとMPがあったので色々試せて、手探りもこれはこれで面白いなあと思いました。ふたりともめちゃくちゃ強いんだろうなぁ…。
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忍者爆発心の忍者を爆発させろ――! ←だいすき やべえ疾走感と追い立てられるようなテンションで、起動時からめちゃくちゃ笑っていました…。 ゲームの進め方としては、心の中の忍者を爆発させるために爆弾を仕掛ける場所を探し回ります。それで心の忍者が上がったり下がったりします。何を言ってるんだ私は。でも読んで字の如くなんです!笑 こういうのがやりたかったんだ… 台詞回しや緩急が秀逸でとても楽しい作品でした。
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とある温泉宿にて分岐からの展開がとにかく豊富で、エンディング回収がとても楽しい作品でした。雰囲気も「これぞノベルゲーム」という感じです。そして非常に読みやすかった! 散りばめられた謎が別のルートで仔細に判明したりと、とにかく次へ次へと展開を期待して読んでいました。 以下内容含むので畳みます。 @ネタバレ開始 金の豚に対して「苦手なタイプ」とコメントするところがめちゃくちゃ好きです、美紀さんにユーモアがありすぎる。 やっぱりゲームをプレイする者のさがなのか、いくつかのゾッとするエンディングがより好きですね…。BAD END3と4が特に怖かった…「こわっ…こわっ…」て言いながらやってましたね…怖いのに怖いのが好きという感情が湧いてきますふしぎ… トゥルーエンドはまるで映画のラストシーンみたいに思えました。大団円、まさにそんな感じですね! 色んな分岐があったけど、やっぱりトゥルーエンドが私の見たかったものなのかもしれない。素敵なお話でした。 @ネタバレ終了
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でじゃびびっど!「はじめから」を押して2クリック目で「!?」となりました…! そこから始まる日常、これから何が起こるのかがとても気になる構成でした。 以下内容を含むので畳みます。 @ネタバレ開始 可愛い野良猫を撮ってる同級生の下りの言い合いの無限ループ可愛かったです、でへへ。 しかしあれですね…別れると判っていながら交際するという事象、はちゃめちゃにつらいですね…(骨だけになっても待ってるのは怖いというコメントには思わず笑ってしまいましたが…!) なかなか漢気のある主人公くんで、どちらのエンドもいいなぁと思いました。もし自分だったらきっとひよって送り出しちゃうんだろうなとしみじみ。 どの愛里ちゃんのイラストも可愛らしくて凝視していました(一回見たというのにCG集もガッツリ見てしまった…!)。 @ネタバレ終了
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天性の盗人画面作りからキャラクター設定、題材まで面白い作品でした! 全エンド拝見しました。この設定であともう何面か見たくなるような個性的なゲームですね…! 確かに盗人ラブコメだ! 茶房ちゃんの突っ込みが面白かったです…。
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バンパイア・ローズ物語から始まって、そのすべての美術に至るまで非常に美しい作品でした。ある植物学者の女性が残した薔薇をめぐる、二通の手紙のお話です。 以下内容を含むので畳みます。 @ネタバレ開始 真ん中の品物の説明にあった「バイヤーは羽をつかんだ瞬間に消えていなくなってしまったんだ」という一文がとても好きです。このお店にはほかにどんなものが置いてあるんだろうなぁと想像をめぐらせてしまいます。 分岐エンディングのペン画がとっても好きでしばらく眺めておりました。 @ネタバレ終了
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幽明少女はユメを見るとっっても丁寧で可愛くて素敵な作品でした! 有希ちゃんのビジュアルに惹かれてプレイしたのですが、立ち絵がふわふわしたり傾いたり細かな動きがあって、UIも画面に合っていて、とにかく色んなところに良さを感じました。これとってもいいよぉ!(大声) 以下内容を含むので畳みます。 @ネタバレ開始 キャラクター全員がかわいい! もう片っ端から好きになってしまいました、タイトル画面のスクショ見て最&高を感じた感覚は間違ってなかったんだ。 序盤、夜学校の話題を眺めていて怖いのかなぁ…と不安になりながら恐る恐る見ていましたが、オカルト部と水月ちゃんの雰囲気に「たぶんこれ怖くないやつだ~!やった~!」と万歳… サエちゃんが「水月部長!?」って言うところめちゃくちゃ笑いました、すげえ混乱しておる。 そしてサエちゃんと有希ちゃんの関係がものすごく好きになりました。サエちゃん物言いはきついけど誰よりも優しいんだなと… 最後の屋上のシーン、灯くんの台詞に目頭が熱くなって、何だかこの短い時間がどんなに大きな物語だったかと痛感しましたね…。そして変わったタイトル画面で涙がばしゃばしゃ出た…ここからきっとみんなが幸せになれると信じている…! こんなに大団円なのに、またオカルト部の活躍が見たいと思ってしまうのは我が儘なのでしょうね。本当に素敵な物語でした。 @ネタバレ終了
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ろりあじゅうなんて優しいお話なんだー! 汚れきった大人の心が浄化されますこれは…! 浄化されすぎて塵になるかと思いました。 先に女の子の方を見てから男の子の方を見ると、ああお互いにどきどきしてるんだなあと思ってめちゃくちゃほっこり。そして青ざめてたのはやっぱりそういうことなんだなあと思ってほのぼのしてしまいました。 しかしこんなシッカリしたデートが出来るというのもリア充ならではですね、そんな気がする!
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パーソナル・スペースある惑星人たちの探究心に翻弄されたひとりの女の子、そして彼女を取り巻く人々のお話でした。何だかこんなことを繰り返して今の宇宙もあるのかもしれない、と思えたとっても壮大で説得力のあるストーリーでした…。 地球に生きる人間の攻撃性なども、「こうなるかもしれないな」と思えるようなことが多かったです。こういうところを人間側に美化して書かないところが非常に印象的に映りました。 以下は内容を含みますので畳みます。 @ネタバレ開始 記憶力がポンコツ過ぎて同じチャプター押しまくるミスが多発してしまいましたが、続きが気になってばんばか読んでいったので、もう体感時間が一瞬のようでした。 再会(シロエにとっての)のシーンはもうびゃーっと涙が出るくらい色んな感情が湧きましたね…少なくともこの場面に関しては「よかったね」と言わざるを得ないというか、こんな形でも再会出来て私個人がとっても嬉しいと思っています。これはもう私のエゴなのかもしれないけど…! 「クロハへの感情を言語化できないほど、わたしは愚かではなかった」の一文が個人的にめちゃくちゃ好きです。建設的に考える面と人間らしい面が合流した感情だなあとしみじみ思ってしまった… そして途中から突然出現して驚いたラズリちゃんも、どんどんその素性が判って、最終的には一番の功労者になっていましたね。 そしてタイトルに戻って、チャプター15を読んだときもめっちゃびゃーっとなりました…クロハさん…この15年間、そしてさらに続いていく離れたふたりの時間のことを考えると本当にワーッとなりました、語彙力がなくて伝わってないかもしれませんが…! あとすごくしょうもないことを言いますがシロエちゃんのへそ部分がとてもイイですねイイ。物語だけではなく、ストーリーを彩るキャラクターや背景も秀逸な作品でした。 @ネタバレ終了