龍海人@「桜の手記」公開!のレビューコレクション
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ふたり終末論ゆったりともの悲しい雰囲気のBGMに美麗なイラストがふんわり動く。 最初は互いに追い詰められていた二人の突発的な逃避行のように見えましたが……。 @ネタバレ開始 眠ってる間に世界が終わっている……? 書かれている筈の文字が認識出来ないような不可解で色あせて崩れた奇妙な終末世界。 異常な状況の筈ですが、周囲に追い詰められていた二人にとってはむしろホッとするのも解る気がします。 二人以外何者も存在しない世界でぽつぽつと語られる互いの痛み。 結末がどうあれ、二人はこれで幸せだったのでしょう。 @ネタバレ終了 詩的な文章に彩られた、素敵な物語でした。
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殺人鬼と一緒にいられるか!俺は部屋に戻る! ~十殺館の殺人~ここは現在『嵐の孤島』。 開始早々『禁忌の言葉』を口にしてしまった主人公は、集まった人々を全員『知らない他人』だと言う。 宣言通り主人公は部屋に引きこもってバトロワ系ゲームを始めた……。 @ネタバレ開始 まさに乱高下な展開。 ゲームの悲喜こもごもがめっちゃ詰め込まれてました! 『知らない他人』、『主人公の名前』、『館の名前』……次々と意味が変わって見える手法、今回もお見事です。 最後の解説では不覚にも感動してしまいました。 そしてタイトル画面の変化に……主人公、良かったな……と。 @ネタバレ終了 とても面白かったです。
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未来の車窓から‐寝台特急たそがれ号殺人事件‐寝台特急にはそれだけでロマンを感じるものなのですが、3号室の車窓は12時間目の未来がうつる不思議な車窓らしい……。 主人公は友人と共に『寝台特急たそがれ号』に乗っていたのだが……。 @ネタバレ開始 「うわああ!!」 早速ヤバい未来を見てしまった!!どうする!? 躊躇無く犯人(予定)候補の乗客達に話を聞きに行こうと言う友人。根性あるな。 主人公が言う通り頼もしいぞ。 一通り巡って写真を撮らせて貰った。何かあるだろうか……ん?気のせいかな……。 主人公達の他に乗客は三組。それぞれワケありそうな雰囲気を醸し出している……。 あーっ!BADEND1回収。 結局悩んだ末、最初に手が気になっていた眼鏡の紳士ではなく、ストレートにサラリーマン選択して敗北。 続けて迷いつつ眼鏡の紳士が買った帽子は既製品で誰でも買えそうだなと、ワケありそうな親子連れ選択して敗北。 これは最初の勘を信じるべきだっただろうか。 そして犯人と対峙。 あーっ!後少し!BADEND2回収。 利き手の事は気付いてたけど、コート他の人のだったとは……。 うーん、奥さんのコート左前……なのか?何かランチの時も最初の車窓に映って反転した物も右前に見えるような……自分の目が悪いのだろうか?(拡大&プリントアウトして眺めたのですが……) てっきり男物かと……。 いやランチの方は抑も衿とスカーフ(?)で合わせが良く見えないな……(拡大して確認中) そして奥さんの左手薬指には指輪があるけど、眼鏡の紳士の左手薬指には指輪が見えない気がするのは仕事柄と言うか利き手柄だったのでしょうか……? 指輪のことがずっと気になっていました……。やっぱり自分の目が以下略。 そしてついにHAPPYEND到達! そして再び乗車……おおっ!? 何てことだ、主人公とばっちり!? しかしランチと言いTRUEENDのスチルと言い、さりげなく飯テロ。 夜中にプレイするのではなかったかも。 シークレットバッジのヒントもあり親切でした。 @ネタバレ終了 明るい雰囲気で進むキケンな寝台列車の旅、楽しませて頂きました。
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オレには先輩しかいない!先輩にアタックし続けてるけど空回りしてる脳天気っぽい主人公。 けれど何やら世界がおかしく歪み始めて――? @ネタバレ開始 おおう……中々重たい事情だったんスね……。 諦めるルートだと綺麗に終わりましたが……諦めないと……おおう。 先輩……ビビりまくりながらも切り捨てられないとは、罪なお人だ……。 (主人公が怖すぎて拒否れなかっただけかも知らんが……) @ネタバレ終了 サクッとポップなホラー、楽しませて頂きました。
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生き残れ ゴキンちゃん!可愛らしいけれどGという部分でやや複雑な気分になりつつもスタートすると……ボクっ子だ!カワイイ! BADENDを踏みまくりながらGの習性も再認識出来る!と進めていたら……。 @ネタバレ開始 5日目辺りからヤバい予感はしてたのですが……やっぱり……。 大勢居ると思ったら一人しかいなくてランドセルに大きい人間は近づかなくて……伏線が一気に回収された瞬間でした。 この家で一体何があったのか……ゴキンちゃんには関係ないことですが!プレイヤーとしては気になる……! ねこのBADENDでは思わず笑ってしまいました。確かに擬人化すればこんな感じ……! @ネタバレ終了 意外な展開が見られる、興味深い作品でした!
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閉鎖性ホワイトアウト日光に当たると身体が宝石のように硬化する奇病。 ホスピスを勧められた所までは覚えているが……気付いた時には見知らぬ病院で……? 主人公は同様に奇病を持つ二人と出会い、外に出ようと動き出す。 時間制限付きの選択肢でシナリオが進みます。 気のせいか非日常の方が生き生きして見えるような……? @ネタバレ開始 え、ホスピス「ブレス」……?知らぬ間に送られたのだろうか? 見知らぬ写真、消費期限の長いパン……次々と出てくる違和感。 深まる3人の連帯感とそれぞれの心残りが描かれます。 探索の果てに明かされる記憶と真相。 そして、迫られる最期の選択。 自分か、仲間か。 院長……タヒぬのはお前じゃーーーーッ!!!!(プレイヤー心の叫び) あースッキリしました!(56してないけど) ED3……きっと全員前向きに心残りは果たせたんじゃないかと信じてる……! 次、ED2……主人公なら選びそうだなと思ったのですが……うわぁ……院長が悪魔に見える。 ED1。ED2の流れからしてこうなるかなとは思ったけど……あぁぁ。 望んだことが逆にしかならないとは……世知辛い……。 @ネタバレ終了 とても綺麗で情緒が揺さぶられる素敵な作品でした。
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怨呪館圓寿館に想い出作りにやって来た5人の仲間たち。 主人公は幼馴染みの濱田裕一(はまだゆういち)か、友人の大原学(おおはらがく)、どちらかと行動を共にすることに。 選択肢と探索でがらりと変わる展開が魅力。 @ネタバレ開始 医学的なものか超常の存在か……。 TRUEEND1、TRUEEND2、END4、END5、END6を拝見しました。 TRUEEND以外の方が回収が難しいかも……?(できればヒントが欲しいです……) TRUEENDでは主人公がただ流されやすいだけの人間ではなく、皆に慕われる理由が垣間見えました。 @ネタバレ終了 呪われた館の探索を楽しませて頂きました。
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八ツ神のかみかくし落ち着いた雰囲気のタイトル画面。システム周りもしっかりしていて、じっくり腰を据えてプレイしたくなります。 固有名詞にはきちんと振り仮名が振ってあるのも好感触。さて。 突然七森と言う名字の転校生が七人もやって来て……? ここで最初に色が付いた用語が出た際にしっかりポップアップで用語システムの説明が入るのも親切。 おお、キャラクターボタンの説明も入るのか。見習いたい至れり尽くせりぶり。 どう見ても人外な転校生達と、「物の怪」が見える主人公。話はサクサクと進んで読みやすい。 @ネタバレ開始 さっそく友人を人質に取られ、人攫い(神隠し?)に協力させられそうなのですが……。 黒鷹の人嫌いを治さないといけないらしいが……どうしよう。 主人公は誠実さが感じられて好感が持てる人物なのですが、黒鷹はどうやらそれどころではないらしい。 所々に挟まる登場人物達の記憶の齟齬っぽいものも気に掛る。 最初に七人出て来た時は主人公同様、覚えられるかなと心配しましたが、一人ずつ話す機会があり、皆個性的。 主人公の昔の記憶も少しずつ紐解かれます。 寿菜さんも最初手段を問わないヤバい神なのかと思っていましたが……何てことだ……。 祭りの前日、最後に誰と話そうか……? 黒鷹→沙里→禄華→天真→恵太→美布→寿菜の順に読みました。 主人公は基本的に皆にフレンドリーだけど、寿菜さんに対してだけ明らかに苦手そうなオーラを出していて興味深い。状況的に無理も無いとは思うけれど。 三つ目のENDはちょっと意外な選択肢と展開でしたが……。 神も人も色々とままならない様子。変わることの難しさとそれでも望み動き続けた感情と歴史の積み重ねが古くからあったのだろうなと。 傍仕えの物の怪達も良い味出していて場が和みました。 何故主人公に「物の怪」が見えるのか、時々様子がおかしかったのは何だったのか等、裏側の事情が『それから』で解って個人的にすっきりしました。 @ネタバレ終了 切ないけれどどこか前向きさを感じる上質な物語でした。
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医世界転生~君に救われた物語~医者である主人公は恨まれ、刺されてしまう。 もう二度と医者なんぞになるものかと思いつつ異世界転生するが――。 @ネタバレ開始 やっぱり怪我人を前に放ってはおけなかったか……良いやつだな。 一緒に頑張る仲間も出来た様だし、充実した人生を送って幸せになってくれ……。 @ネタバレ終了 ほっこりとした読後感の前向きな話でした。
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ティラノフェス2024オープニング