浦田一香のレビューコレクション
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能面な、先生友人関係に悩む大学生のお話です。
世の中には自分にとって良い影響を
与える人もいれば、悪い影響を与える人もいます。
自分を軽く扱う人、自分を見下す人。
そんな人もいます。
ですが、前を向けば。
顔を上げて正面を向けば、自分を大切にしてくれる人。
自分のことをちゃんと見てくれる人はいます。
そんな温かいメッセージを受け取りました。
花と先生の今後にも期待!
素晴らしいゲームですが難点を一つ。
バックログを読むときに
文字色が灰色で、背景の先生の服の色と
被って読みづらいです。 -
2人が巡り合うとき
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美少女たちの同人活動日記
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BLOOD SUGAR視点変更を繰り返しながら、
それぞれの視点で、凄惨な事件を追っていく
というストーリーです。
事件が起こってから、一気に引き込まれました。
全ての謎を上手く理解できたかどうかは
わかりませんが、考えながら何度も読むと
味が出るお話だと思います。
信じ合っていた友達同士の
関係が壊れていく様は、なんとももの悲しいですね。 -
指先で世界を見る学校内の噂やいじめにまつわるお話です。
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この作品について難点を挙げるとしたら、
わかりやすすぎる、ということだと思います。
あとがきも含め、説明しすぎな感じがしました。
もうちょっと、わかりにくくしてもいい気がしました。
とはいえ、あんまり難しくすると
投げっぱなしだと思われてしまうので、
さじ加減が難しいですね。
ロゴや本文のフォント(おそらくデフォルトではない)など
細かい点もこだわりが感じられました。
お話を楽しむというより、考えさせられるタイプの
ノベルゲームです。
勉強になりました。 -
ショート・ショート・ショート10017人の作者が集まって
1500字程度の短編を
100本作るという企画から
誕生したノベルゲームです。
まず初めに、制作お疲れ様でした。
二年掛けて制作されたということで、
とても大変だったと思います。
理想は全部読んでもらう、ということだと思いますが
好きな作者だけ、とか
あらすじやタイトルで気になったものだけ
とかでもいいと思います。
(私はあとがきなども含め、全て読みましたが)
物語の楽しみ方は人それぞれです。
気軽に読んでみてください。
特に気に入った話は
とある患者の診療録
アールグレイ
錯覚の懸け橋
あやかしのきみ
鬼はここにいます
私信
君だけの物語
もう逃げない
聖キャラ学園
時を止める力
いるだけでいいんだよ
この11本です。
100本読めば、いろんな感情が刺激されると思います。
あなたのお気に入りの一本がきっと見つかるはずです! -
美少女の初恋女の子が意中の男の子に告白する、という内容です。
高校生くらいかな?
五分以内で読み終ります。
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主人公は意志が強いので、新しい恋を見つけるなり
きっと前進できるでしょう。
この経験を糧にしてほしいですね。 -
マサユメテンシ記憶喪失のアイドルと、恋愛するお話です。
ちょっと短く感じましたが、王道の恋愛モノでした。
タイトルや「天使」「アイドル」といったワードが
本編にリンクしていて、上手だなと思いましたね。
お話の中で起こる、イベント(夏祭りや自転車)も
楽しく描かれています。
UIも見やすく、バックログでボイス再生ができるのは
すごいと思いました。
スクリプターの方の技術が高いと思いましたね。
背景もカメラで良く動きますし。
また、声が付いたことで、より魅力的な作品に
なったように思います。
以下、気になった点
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この作品に関しては
タイトルの上手さを推したいと思います。
また、話の途中で起こるイベントも
上手く作用していたように思います。 -
未完の後悔後悔に向き合って前に進む、というお話です。
誰にでも、後悔していることってあると思います。
その向き合い方を教えてくれる作品です。
嫌なことや、嫌な自分と向き合ったとき
自暴自棄になってしまったり
周りに当たってしまうことも
時にはあると思います。
ですが、周りの人が全て敵になることなんてないですし
きっと、自分が塞ぎ込まずに周りを見渡せば
優しい人や後押ししてくれる人がいます。
宥君には写真部の仲間や竹中君など
とても頼りになる人がいます。
だから、きっとこれか後悔することがあっても
きちんと向き合えます。
もちろん、宥君以外の登場人物も、なんならこの作品をプレイした人も。
作品全体を通して感じたのは
「優しさ」ですね。
優しい人が多く登場します。
そして、時にその優しさが空回りしてしまうことも
あるけれど、諦めない。
諦めないことも含めて、優しさなのかな
と思いました。
後悔してる人、何かから逃げた人。
そんな人に刺さる物語だと思います。
あとがきも含めこの作品が好きです。 -
Please call me…?高校生同士の会話劇がメインの内容です。
その会話が面白く、さらにとても上手だと思いました。
英語のジョークがあるのですが、
私のような英語が苦手な人のために、和訳解説も
付いているので安心です。
さらに、冒頭のジョークが最後の展開に生きてくる。
短い話ですが、よく考えられていると思いました。
物語が終った後の展開も気になりますね。
田中と櫛田がどのような関係になっていくのか
妄想が膨らみます。
田中が夜空を見上げて感想を言うシーンがあるのですが、
それが田中の言うとおり嘘の感想なのか
実は本当の感想なのか、思春期の
不安定な心を表しているように思いました。
受験目前にあのようなことになっても
前向きに考え、ジョークを交える田中は
本当に良いキャラしてますね。
良い作品でした。