九州壇氏のレビューコレクション
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明日、嘘がわからなくなっても「今日、真夏の星を、愛衣と」の続編であり、オリ姉こと織音との交流を楽しめる作品。僕は1時間45分ほどで最後まで読了できました。僕は前作「今日、真夏の星を、愛衣と」もプレイ済みです。前作のキャラクター達との再会に懐かしさを覚えながらプレイさせて頂きました。 @ネタバレ開始 本作品の見どころは、やはりオリ姉との交流だと思います。いやあ、オリ姉可愛かったですね……! 個人的には、前作よりもずっと魅力的なキャラクターとしてうつりました。途中、ちょっとドキドキしてしまうような展開になることも含め、オリ姉の魅力を堪能できるお話だったと思います。きちんとハッピーエンドで終わるのもこの2人にぴったりだなと思いました。 また、前作「今日、真夏の星を、愛衣と」で登場したキャラクター達とまた会えたのがとても嬉しかったです。今日華は本作品でもちょっと良い仕事をしてくれたと感じます。それだけに、夏姫にももう少し見せ場があったら嬉しかったなあ、と個人的には少し思ったり……(笑) なお、僕の推しの1人でもある寮長が最後の最後で出てきてくれた時は思わずガッツポーズをしてしまいました。 愛衣と会話をするシーンは、本作品の中でも特に印象的だった場面の1つです。彼女とまた軽妙なやり取りができることが僕も嬉しかったし、だからこそ、「どうしようもなく、俺はもう前に進んでしまっていることに気付かされた」という准の独白が切なかったです。「今日、真夏の星を、愛衣と」をプレイした時の感動が蘇る、素晴らしい演出だったと思います。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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高層マンション高層マンションの書斎に閉じ込められた主人公が脱出を試みるお話。僕は45分ほどで「真エンド」を含む全てのエンドを回収することが出来ました。「幸せとは何か」という問いが様々な形で提示される作品で、自分なりに色々と考えずにはいられませんでした。 @ネタバレ開始 本作品の真骨頂は、吉田浩の物語が1度終わった後からだと感じます。特に、「真エンド」直前で明かされた真実には度肝を抜かれました。吉田浩は「何も知らないから幸せだった」というわけですね……! 「良い話」として成立しつつも、それだけで終わらせなかったところに本作品最大の魅力があると思いました。 個人的には、吉田匠がどんな道を選んでも何かしらの悩みを抱えることになる点が良かったと感じます。生きていれば誰かを傷付けることは絶対にあるし、後悔することもあります。誰かの幸せのために、自分はぐっと我慢しないといけないことだってある。そうした人生の苦みをいっさい抱えずに生きるのは不可能なんじゃないかな、と個人的には思っています。 そんな人生の中で、我々はいかにして幸福を見出していくのか。どういう考え方でいて、何を頑張っていけば良いのか……。そのことについて、改めて自分なりに考えさせられました。とりあえず、「家族には優しくありたい」と改めて思うことができたので、本作品には感謝しています(笑) @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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最後の手紙 ~天利探偵助手の事件簿~25分ほどで最後まで読了できました。僕は前作「アリバイの精度 ~天利探偵助手の事件簿~」をプレイ済みだったんですが、読んでいなくても問題なく楽しめると感じました。 @ネタバレ開始 今回も謎解きを楽しませて頂きました。前作と同じく謎の難易度がちょうどよく、よく考えればちゃんと正解にたどり着けるようになっていたと感じます。「手紙を出したのは誰か」の選択肢に「天利美利」の名前があった時は笑ってしまいました。その答えに対して呆れる天利さんがまた面白かったです。 天利さんは今回も素敵でした。もちろん基本的にはクールなんですが、肝心なところで面倒見の良い一面も見せてくれるところが好きです。 ストーリーも良かったです。なかなか切ないお話でしたが、キャラクター達の魅力のおかげもあって読後の後味は決して悪くありませんでした。 @ネタバレ終了 また天利さんが登場する作品があればぜひ読みたいです。素敵な作品をありがとうございました。
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残り1分! 魔王城!タイトル通り、1分で何かしらの決着がつく物語。僕は15分ほどで全てのエンドを回収できました。色々と突き抜けた楽しい作品だったと思います。 @ネタバレ開始 度重なる爆発オチに、笑いを禁じ得ませんでした。1個目の選択肢を「ズボンを脱ぐ」としたのは英断だと思います。オチとしては「壁を切りつける」エンドのテンポが好きです。 ありがとうございました。
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アンタなんて愛してない僕は15分後でクリアすることが出来ました。何度も死んでしまいましたが、すぐにやり直せる親切設計のおかげでストレスはほとんどありませんでした。しかし、エンディングリストがすげえ……(笑) @ネタバレ開始 主人公と彼女への明確な殺意が感じられていたので、選択肢を選ぶ際にはちょっとドキドキしました。ちゃんとハッピーエンドがあって本当に良かったです。 ありがとうございました。
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嘘の手紙僕は30分ほどで真エンドにたどり着くことが出来ました。めちゃくちゃ面白かったです。僕は夢中になって最後までプレイしました。 @ネタバレ開始 読者をひきこむ力が非常に強い作品でした。「嘘を見つける」という目的がしっかりと提示されて探索が始まり、徐々に謎が明らかになっていく……。プレイするほどに真相を突き止めたいという思いが強まる、素晴らしい構成だったと思います。 ストーリーも良かったです。特に、後悔をもった2人の思いが通じ合うエピローグは感動的でした。短い手紙の中にも様々な思いがこめられていたことが分かった時は、ウルっときてしまいました。また、最後の最後でさらりと終わってみせたところが、たまらなく粋でした……! 演出も大変印象的でした。夢の世界の表現はどれもハイセンスで、探索するのが楽しかったです。空の鮮やかさはどのエンドでも印象的でしたが、特にクリア後の青空が強く心に残りました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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多分そんなに怖くないホラーゲーム僕は10分ほどで全エンドを見ることが出来ました。色々とツッコミが追い付かないゲームで、そういう意味では怖かったです(笑) @ネタバレ開始 たかしの言動はどれも面白かったです。人畜無害のように見えて、挟まる男は絶対に許さないところが素敵でした。 ハッピーエンドはちょっとびっくりしてしまうくらいに良いお話で、ほっこりとした気持ちになれました。 ありがとうございました。
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フィルム・ラプンツェル僕は2時間30分ほどでシナリオの最奥に到達できました。作品紹介ページを見ればすぐにわかる通り、大変美しい作品でした。また、感情を大きく揺さぶられるストーリーも魅力的で、クリア後も何度かプレイさせて頂きました。 @ネタバレ開始 「ゲームというより、芸術作品と呼ぶべきでは?」と思うほどに美しい作品でした。細部までこだわられた演出に、僕は終始圧倒されていました。特に、天音の女神のような美しさは、プレイヤーである自分の理性をも狂わすほどに鮮烈でした。彼女を崇拝する祭里の気持ちは良く理解できました。 天音が第2章でお金の話をしてくるシーンも印象的でした。信仰の対象でもあった彼女が下界に下りてきて「人間」のように振る舞っている。それを見て、「彼女も普通の女の子なんだなあ……」と当たり前のことを実感し、この時は夢から醒めるような心地になりました。 演出面についてもう少し言わせて頂きますと、バックログのシステムも素晴らしかったと思います。作品紹介にもあるように、本作品はバックログのみでしか見られない文章がいくつかあります。それを確認するのが楽しくなってしまった僕は、結局全文をバックログで確認しましたが……。そこで追加されていた文章がまた良かったです。本編では抽象的にしか語られなかったものが端的な言葉で表現されており、見つけるたびにゾクリとしました。この演出のおかげで、作品への理解はさらに深まった感じがします。 ストーリーも大変良かったです。登場人物らの生き様に、終始感情を揺さぶられていたように思います。彼らの行く末を見届けずにはいられなくなり、一気にプレイしました。 個人的には、祭里という人物に強い興味を持ちました。彼なしには、「フィルム・ラプンツェル」というお話は生まれなかっただろうと思います。 「祭里はなぜこんなにも自責的なんだろう」という疑問は序盤からずっとあったので、終盤に明かされる彼の一面を見て納得がいきました。彼は自らを「何にもなれない無色」と評価していて、おそらくそんなあり方を気に入っているところもあったように思います。しかし、彼もまた「人間」として生きていくしかなかったんですよね……。本作品は、「人間」に絶望しながらも「人間」として生きていくしかない悲しみを描いた物語としても読めるように思いました。 小絢というキャラクターについても、色々と想像が膨らみました。「人間」も悪いものではないと教えてくれた彼女は、祭里にとって天音や伊織とは異なるもの、有彩色の象徴であったように思われます。彼女がどうして彼に惹かれたのかはしばらく考えを巡らせました。小絢は、祭里自身が見ないようにしていた彼の「人間」らしい一面を好きになってくれたように思います。 文字化けで始まるラストの展開の意味は、自分の力不足のため十分に理解できていません。そもそも僕は、「フィルム」というワードが本作品で何を意味していたのかさえ正確に理解できているかあやしく、全くの見当違いのことを考えているかもしれませんが……。この物語は「未来の祭里が思い出している」という形で展開したものであり、最後の展開は、そんな祭里が夢として見ている光景なのかもしれないなあ、なんて思いました。 いずれにせよ、ラストの演出は非常に印象的でした。第四の壁が壊れ、何かがこちらに向かってくるような恐ろしさがありました。「データが破損しています。修復しますか」の文字が出た瞬間は鳥肌が立ちました。 @ネタバレ終了 総じて、作者様の表現力に圧倒される作品で、何度も読まずにはいられない魅力がありました。今の自分では見えていないものもあると感じるので、時間を空けてまた読んでみたいと思います。 素晴らしい作品をありがとうございました。
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バスルーム僕は10分ほどで読了できました。短編ながらも、何が出てくるか分からない怖さをしっかりと味わえる作品でした。 @ネタバレ開始 オチにゾクリとするタイプのお話ですが、そこに至るまでの話の運び方が大変良かったと感じます。「音は効果音のみ」という演出に加え、主人公の行動が丁寧に描写されているため、まるで自分もその場にいるような感覚になりました。バスルームを出て少し油断したところでむかえたオチには、ゾクリとさせて頂きました。 素敵な作品をありがとうございました。
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天性の盗人15分ほどで読了できました。気軽に遊べてほんわかした気持ちになれる素敵な作品でした。 @ネタバレ開始 レトロなビジュアルやBGMのおかげもあって、終始ほのぼのとした気持ちでプレイすることが出来ました。どのキャラクターもいきいきとしていて、とても良かったです。「この部活は普段から楽しい雰囲気なんだろうな」と容易に想像がつきました。 自分はエンド4が1番好きです。このエンドを最後にプレイできて良かったなと思います。 素敵な作品をありがとうございました。