九州壇氏のレビューコレクション
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怒ると死にます。怒ると死ぬ病にかかった美喜と過ごす物語。僕は30分ほどでプレイできました。ゲームとしての完成度が高く、非常に面白かったです。 @ネタバレ開始 本作品で特に素晴らしいと感じたのは、緩急がよくきいている点です。緊張と緩和の波に何度も揺さぶられ、どんどん物語にのめりこんでいきました。選択肢を選ぶ時は、毎回ドキドキでしたね……。個人的には、選択肢が出る直前にある「間」が絶妙だったと感じます。また、同じくゲームを作るものとしては「こんなゲームシステムもティラノで作れるんだなあ」というところにも感動しました。 ストーリーについては、基本的にギャグ満載で面白かったです。笑いどころも多くて、沢山笑わせて頂きました(笑) また、そうしたハイテンションの展開を維持しつつ、美喜ちゃんとの関係の変化もきちんと描いていた点が大変良かったです。特に、美喜ちゃんが「……許可」と言い続けてきた展開がラストに来た時。ここで、彼女がこれまでと違うセリフを口にするあたりが、実に粋でした。 美喜ちゃんはビジュアル面、ボイス面も含め、ずっとかわいらしかったです。彼女を守りたいという思いはずっとありましたが……。正直、「彼女を怒らせてみたい」と思った昔の直の気持ちも、ちょっと分かったりします(笑)
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ありすすいーぱーありすちゃんと楽しくマインスイーパーができちゃうゲーム。完全攻略までには3時間ほどかかったと思います(笑) ありすちゃんの笑顔(や他のもろもろ)が見たくて、何度もチャレンジしてしまいました。 個人的には、twitterで気軽に結果をのせられる仕様が素晴らしいと思います。このおかげで、更なる記録に挑みたいというモチベーションも生まれますよね。僕の場合、1度だけ完全攻略できて満足していたのですが、2、3分台で完全攻略できる猛者達もいるのだと後々twitterで知ることができました……! その域にはとても到達できそうにありませんが(笑) また自己新を目指してチャレンジしたいと思います。 楽しいゲームをありがとうございました!
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ティラノフェス2020オープニングティラノゲームフェス2020、開催おめでとうございます。 また、運営の皆様、本当にありがとうございます。 よなき様のイラスト、とても可愛らしくて良いですね……! 皆様のファンアートも素敵で、テンションが上がります。 今年も楽しませて頂きます!
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蒼白のマジックシールエメラルドバージョンアップされていたので再プレイ致しました! ビジュアル面が更に強化されていて、良いですね。 リーフィが活躍するシーンでのイラストは、彼女の魅了を更に高めていたと思います。 OPムービーも素晴らしい出来映えだと思います。1度読んで内容は知っているはずなのに、ワクワクしてしまいました(笑)
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たとえ明日が晴れなくても。普通の高校生であるはずの一輝が、「あなたは凶悪犯罪を犯す」と告げられるところから始まる物語。僕は1時間ほどで読了できました。 @ネタバレ開始 本作品のクライマックスには、完全にやられてしまいました……。特に、明日晴が感情を爆発させた時は、こちらもウルッときました。 本作品は冒頭から不吉な雰囲気があり、一輝と共に不安になってしまうシーンが繰り返されます。そんな中、明日晴の優しさと温かさはひときわ輝いていて、プレイヤーとしての自分も彼女に支えられ、救われていたと感じます。だからこそ、彼女との別れは自分もつらかったし、一輝には大いに感情移入してしまいました。 前に進む決意をした一輝は立派だと思います。エンディングは切なくも晴れやかな気分になれました。 ラストの展開が素晴らしい本作ですが、そこにいたるまでの構成も見事だと思いました。衝撃的な冒頭。その後の明日晴との楽しいデート。そして、再び現れたティアナとのやり取り……。まるでジェットコースターに乗っているかのように揺さぶられ続け、1時間があっという間でした。「感動系」のエッセンスを凝縮したようなシナリオで、プレイ時間に比して満足感が大きかったです。 音楽で言いますと、クライマックスで流れる歌『想い出のオルゴール』が大変良かったです。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。
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とある惑星の記録(No.S-01)「私」が見聞きしてきた記録を読んでいくという作品。僕は10分くらいで読了できました。 @ネタバレ開始 「今、ここ」ではない、どこか遠くに思いを馳せずにはいられなくなる。そんな作品でした。 記録は断片的ではありますが、だからこそ、多くのことを想像することができます。個人的には、修道服の女性とのやり取りが1番印象に残りました。 また、「私」が時折見せる人間(?)らしさが良かったです。 タイトル画面もお洒落ですね……! しばらく見入ってしまいました。
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夏の想いは星影にペルセウス座流星群が極大を迎える日。実家に帰省した「私」と、「部長」の交流を描いた物語。僕は15分ほどで読了できました。 @ネタバレ開始 少しビターな雰囲気が大変良かったです。「私」はけっこうドラマチックな体験をしているのですが、本作品はそれも含めて淡々とした調子で語っています。2人の内面には高ぶりもあったと思うんですけどね……。それをあえて見せないところを粋に感じました。 背景写真はどれも美しく、大変印象的でした。BGMをあまり用いず、主に効果音を流すという手法も、この物語にぴったりだったと思います。 ごちそうさまでした。
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シリウスの揺り籠ペルセウス座流星群が極大を迎えた日、主人公である立花優が夜空に向けてシャッターを切るところから始まる物語。僕は20分ほどで全エンドを見ることが出来ました。 @ネタバレ開始 程よいリアルさが心地よい物語でした。他の方もおっしゃっておられますが、どこかで現実にあってもおかしくない物語だと感じます。好きなものに没頭する優たちの姿には羨ましいという思いを抱きました。天文サークルSiriusの由来も素敵で、「こういうサークルに入ってみたかったなあ……」と思いました。 途中でおこるイベントもまたリアルで、個人的には結構ズシンときました。が、その後で無理やりハッピーエンドに持っていかなかった点が特に好きです。優たちの静かで温かな対応は、暗闇で光る星空のようだとも感じました。また、様々なドラマを経た上で冒頭のシーンに戻ってくるという構成も素敵でした。 なお、作者様がおっしゃる通り、バッドエンドは確かに理不尽なものもありました。が、それが良いアクセントになっているようにも感じます。妹の電話に出ないだけでバッドエンドになった時は、吹き出してしまいました(笑)
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ロストフレンド過去に友人を捨ててしまった碧人と、双子の姉である翠が、ある計画を実行する物語。僕は45分ほどで2エンドとも見ることが出来ました。シナリオの完成度が高く、読後の満足感が大変大きな作品でした。なお、『ダークネス・ボーイフレンド』はまだ読んでおりませんが、1つの作品として問題なく楽しむことが出来たと思います。 @ネタバレ開始 本作品の大きな魅力のひとつに、完成度が非常に高いシナリオがあげられると思います。 冒頭は碧人の夢の描写で始まりますが、これがかなり生々しく、いきなり強烈に引き付けられます。そこから、双子の姉である翠が急にサポートしてくれることになるのですが、「なぜ彼女はそんなことを言い出したのか」が気になり、先を読み進めずにはいられなくなりました。 迎えた後半の展開には、心揺さぶられました。というのも、僕もいじめ問題で悩んでいたことがあるんですよね……。「過去の自分に、この作品を読ませてやりたいなあ」なんてことまで思いました(笑) エンドは分岐しますが、どちらも良かったです。「NORMAL END」も、決して間違った展開ではないと思います。が、個人的により心に響いたのは「TRUE END」でした。 碧人は汐音との和解を通じて、「もっとお互いを頼って良かったのだ」と気がつきます。この気づきが、碧人と翠の関係においても当てはまるという点が、素晴らしいと思いました。読んでいる最中は碧人と汐音の関係にばかり目が行きましたが、思い返してみれば、「ロストフレンド」とは碧人と翠の物語でもあったんですよね……! 実在する問題をリアルに描きつつ、明るい未来を予感させてくれる。素晴らしいシナリオだったと思います。 イラストについては碧人と汐音が抱き合う絵が1番好きです。この時は目頭が熱くなりました……。 立ち絵も、表情豊かで大変良かったです。特に、碧人君が薄い本を見つかりそうになって慌てている絵が好きです(笑) @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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TGIF何でもない日を記念日にしてくれるゲーム。僕は計15分くらいで全エンド見ることができました。 @ネタバレ開始 以前もプレイしたのですが、今日ついにスウィ・ザ・フライデーと会えました。仕事終わりということもあって、なんだかちょっと幸せな気分です。今すぐTGIFと叫びたい。ちなみに僕は明日から四連休です。マジTGIF。 少しだけ真面目に語らせて頂くと、こういうちょっとしたアイデアでプレイヤーを幸せにできるのは素敵なことだと思います。 「TGIF」、ありがとう。