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富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション

  • けもみみ温泉郷
    けもみみ温泉郷
    とても面白かったです!良いゲームを遊んだなぁというプレイ後の充実感を得られました。 和風異世界モノとでもいいましょうか、あやかしたちが住む世界に紛れ込んだ主人公の大活躍が見られます。現実世界の知識を活かして大活躍するさまが見ていて気持ちが良いですし、それぞれのエピソードはいずれもテンポよく進みます。 シナリオはかなり細かいエピソード毎に分割されていて丁寧にオートセーブまでしてくれるので、プレイを始める・終わるタイミングの区切りが良くてプレイヤーへの配慮を感じました。 登場キャラはとてもたくさんいるのですが、それぞれキャラデザとボイスのおかげで個性が際立っています。キャラクター造形はこれだけたくさんいるのに重複感がないですし、全てのキャラクターに偏りなく見せ場が用意されているように感じました。また、登場人物は多数いるのですが声優さんが漏れなく皆さん素晴らしいです。途中でプレイを中断してもこれだけ人数がいて誰が誰というのが明確に分かるのは珍しいと感じました。 細かいところまでUIグラフィックは凝っていて世界観をより際立たせていましたし、ゲームシステムも素晴らしいです。 プレイ時間はそれほど短くないはずなのですが、あっという間にエンディングまで辿り着いた印象です。まだまだ主人公とけもみみたちの活躍を見たい!!

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  • 燕に餞 -10 minutes to airplane fall-
    燕に餞 -10 minutes to airplane fall-
    とても面白かったです! EDを回収していく中で主人公と隣客がやけに落ち着いている理由が徐々に判明していき、プレイを繰り返すたびにただただ構成が素晴らしいと唸ってしまいました。ラストで明かされる真実には驚愕しました。 グラフィックも非常に綺麗ですしスチルもたくさんあって夢中で楽しめました。また、最後までプレイすると演出面でも非常に秀逸だったことが振り返って分かりました。最後まで明確に語られない部分を少し残しているのも強く余韻が残るアクセントになっている気がします。(読み取れなかっただけでないことを祈ります) ここぞというシーンでここぞというスチルや演出があるので、抜群に強い印象を受けました。

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  • 僕らの都市伝説
    僕らの都市伝説
    登場人物4人の中から2人のアイデアを組み合わせて都市伝説を作るホラーノベルゲームです。4人から2人なので、4×3÷2=6通りの都市伝説が見られることになります。 過去作の傑作『暴走族夜怪』と同様に、登場人物たちが話した内容が現実世界に及んでくるところがまさにホラーでした。都市伝説の内容は組み合わせた人物の趣向が反映されるので傾向もバラエティに富んでいます。お話自体はちょっと賢い田畑が絡んだものが怖めな印象でした。 確立された作者さんのグラフィックのタッチや少し粗目のキャラクターグラフィックと背景は味わいがあって最高でした。BGMもゲームの雰囲気にとても合っていました。 出来上がる都市伝説は様々ですが、いずれも最終的には怖いです。 @ネタバレ開始 ガラガラ男は冒頭の「なんかおもしれーことないかな」を踏まえると犯行動機にリアリティを感じて恐ろしいですし、カッパの話は最初はふざけた話なのに後半一気に怖くなる落差に慄きました。カッパ話が一番怖かったです。 @ネタバレ終了 真EDは改めて何度もスタートから始めても到達できなかったので実況を頼ってしまいましたが、こちらは @ネタバレ開始 通常のEDと異なり平和なままで終わります。 何もなくて退屈かもしれないけど平穏無事が一番。 これだけ仲が良い友達がいるなんて素晴らしいことだよなぁ、と。 @ネタバレ終了

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  • お前が死んだらオレも死ぬ⁉
    お前が死んだらオレも死ぬ⁉
    古の竜王の時代から伝わる勇者に対する「世界の半分をやろう」をこんな形で消化するとは! まず斬新な設定とゲームシステム、ED分岐にとてもワクワクさせられました。初回と2回目のプレイで端っこを通ってゲームのコツを掴んでからが勝負といった感じです。ED条件は提示されているのでどうやって条件を満たすかをマップを見ながら考えるのがとても楽しかったです。 各EDで徐々に明らかになるこの世界の実情と、それを解決するBEST ENDの真っ直ぐな勇者が素晴らしかったです。BESTのルートのラスボス戦はかなり熱い展開でした!道中、手錠で繋がれながら憎まれ口を叩き合っていた二人のコンビネーションに痺れました!

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  • 夏休みは切島邸にて
    夏休みは切島邸にて
    全エンドを拝見しました!まさにサイコスリラーといった一作で恐怖と緊迫感が強い作品でした。 プロローグのバスのシーンから驚くほどの映像演出でした。どこからどう見てもこれは商業レベルです!掴みのシーンでここまでの力を見せつけられたので、一気に作品への期待感と没入感が高まりました。 切島邸についてからの展開はネタバレに繋がるので割愛しますが、一切間延びせずに早いタイミングで不穏な感じが出てくるのは良かったです。早いタイミングで犯人は明らかになるのですが、逃げながら、デッドエンドを見ながら真相が見えてくる趣向も大満足です。 EDは沢山用意されていますが、分岐はそれほど複雑でないため回収には苦労しませんでしたし、CLEAR ED1に関してゲーム内でヒントがあるのが有難かったです。個人的にはED4が怖すぎでした。。。

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  • ドッキリ殺人計画~閉ざされたペンション~
    ドッキリ殺人計画~閉ざされたペンション~
    起動直後にまずは目についた「人物紹介」を参照しました。ここで見られる人間関係の相関図、たまらないです。この相関図の情報がプレイを重ねる度に更新されていくのにはワクワクしました。 ストーリーは殺人事件ドッキリをサプライズで仕掛けたつもりが本当に事件が起きてしまう、というショッキングなもので、徐々に明らかになる真相はかなり意外性があって面白かったです。なるほど、そのパターンなのね!と思いました。フィクションであることを改めて強調する部分は誤解を避ける意味でとても配慮が感じられました。 グラフィックは各キャラの特徴がかなり差別化されていますし、ちゃんと死に顔が用意されてるのが個人的には好きです。トメオの安らかな死に顔には癒されました。主人公が今までどうやって生きてきたの?というレベルでポンコツなのも面白かったです。

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  • まったく証拠は無いですが、あなたが犯人です。
    まったく証拠は無いですが、あなたが犯人です。
    冒頭から意表を突かれました。こちら、別シリーズでも登場する黒シルエット男が本作でも大活躍です。 様々な難事件が日を置かずに発生し、犯人たちや名探偵主人公が入り乱れて大活躍する怒涛の展開が楽しました。王道シチュエーションの嵐なのでミステリ好きにはおススメです。ミステリーだと感じるかどうかはプレイヤー次第だと思います(笑) ちなみに、あるシーンで吹きました。想像すると絵面が凄いです。 @ネタバレ開始 もちろん角砂糖82個です。見た瞬間にウケますねこれは。 @ネタバレ終了

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  • その恋、暫定につき、バレンタインシチュエーションボイスZ
    その恋、暫定につき、バレンタインシチュエーションボイスZ
    シリーズ本編から3人のヒロインを迎えてのバレンタイン掌編作です。三者三様の本命チョコ、いずれもメチャクチャ美味そう! 直方先生からのチョコは一瞬およよ!?となりましたが、展開としては一番熱いと思いました!ファンとしては嬉しい一作でした! 久々にシリーズ作に触れましたがやはりなんて豪華な作り。。。「終焉につき」にも超期待です!!

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  • 僕と君と彼女の話
    僕と君と彼女の話
    ショッキングな展開から始まって冒頭からかなり意表を突かれました。三角関係をテーマにしたゲームは数あれど、スタート時点でバッチリ二股を決めてるクズという設定もなかなか珍しいと思います。 @ネタバレ開始 隠しパラメーターでクズゲージもありますし。 @ネタバレ終了 主人公は「夢を追い続ける売れない劇団員」ですが、このキャラ造形がいかにもリアルに存在しそうな感じでたまりませんでした。どうして今のような性格になったかの生い立ちの設定からしっかりしていて、この部分は本作通じて全くぶれなくてスゲー、となりました。 冒頭のシーンはおっ!となりましたし、それ以降は登場キャラやイベントCGが豊富で終始楽しめました。二股や結婚を迫られる状況に縁のない人生を過ごしてきましたが、立場がない場面の大変さを存分に味わえました。ゲームでもこんなに肝が冷えるだなんて。 2周ほどしてから、アレ?なんだかこれはED分岐が特殊っぽいぞ?と思って大人しく攻略のお世話になりました。丁寧な解説があったおかげで、複数のEDを効率的に拝見できて有難かったです。 ラストの展開は様々ですが、因果応報系の結末では凄惨だったりただただリアルすぎる絶望が待っていたりする一方、幸せな結末では渡辺の野郎にはもったいないような展開が待っていて振れ幅が大きいです。 他の全EDを見ることで最後に見られるEDでは、ゲーム中に疑問に感じたいくつかの点がスッキリと回収されていて気持ち良かったです。改めて設定や構成がお見事だと思いました! ちなみに一番好きなEDは @ネタバレ開始 桜花Goodですね。反省と努力が報われる人生のお話に収まっていて良かったです。もちろんAnother EDのほうがよりリアルではあるのですが! @ネタバレ終了 最後に、つくしが健気でいじらしすぎる。渡辺なんかにはもったいない!

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  • クリムゾンレッドの死神
    クリムゾンレッドの死神
    洋風ハードボイルドな雰囲気満載の一作でした。マフィアが巣食うスラムを舞台に懸命に生きる主人公と死神と呼ばれマフィアに恐れられる殺し屋のラブストーリー。 テキストとBGMが相まって作品全体を包むようなハードボイルドの香りが終始漂っておりました!お互いに素性を隠しながら距離を縮めていく様も良いですし、恋愛感情が爆発してからのアダルトな恋愛描写もたまらなかったです! クライマックスの格闘描写はテキストと演出・効果音が相まって迫力がありました(ストーリーの割には暴力描写などもないので苦手な方も安心)。改めて戦闘描写がお上手な作者さんだなぁとプレイしていて思いました。 脇を固める登場人物たちもそれぞれ背景があり個性もしっかり描かれていたのも良かったですし、プレイ時間1時間くらいで導入からラストまで非常にまとまりがあり読後感も良い一作でした! @ネタバレ開始 パンケーキがストーリーのアクセントとなっており、伏線回収されるのも非常に良かったと思います。ただ、感動のシーンなのに某元芸人の「パンケーキ食べたい!パンケーキ食べたい!」が頭から離れなかったのが少しだけ残念でしたw(アホですみません) @ネタバレ終了

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