富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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非公開中主人公は通り魔事件の犯人を追う警察官。現場に急行して公園にいる3人から聞き込みを行うぜ!というお話。 主人公と違ってかなり呆気なく犯人見つけたぞ。全くダメな主人公だぜ。と思ったら全く予期せぬ犯人が判明してびっくらこきました。降参です。バシッと犯人を当てられた方は脳みそ柔らかいんだろうな~と思いました。
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ひつじさんへっどふぉん ふしぎな島のなかまたちボイス付き絵本とのことですが、グラフィックがとても豊富なので映像作品のようにも感じました。クリックする度に凄く綺麗なグラフィックが現れますし、癒され、笑いつつ、ちょぴっとだけ考えさせらる、そんな素敵な時間を過ごせました。 ひつじさんへっどふぉんはSNSやアイコンなどでよく目にするだけでなく、私はLINEスタンプを愛用しているので非常に馴染みがありました。憎めない良いキャラだな、こいつー!とは思っていたものの、こいつーと言いながらもどんなやつなのかは一切知らなかったのでその点でも楽しくプレイできました! ストーリーはそれこそ絵本のようなお話でした。いつでも出版できそうなクオリティです。コミカルに展開するので凄く楽しく惹き付けられますし、前向きな形で学びを得られる素晴らしいものでした。全く説教臭くなくて、終始面白いを大事にしているのがプレーヤー目線だなぁ、と。ちなみにEDムービーはいつでも「みんなのうた」に映像込みで採用できる思いました! グラフィックはサムネをご覧いただければお分かりの通り、素敵なキャラデザのくっきり塗り。ゲームの舞台になるふしぎな島の背景まで全てしっかり描かれているので凄まじい作業量がうかがえます。絵を見ているだけで楽しくてワクワクします。特にひつじさんとねこの二人が相性バッチリで並んでる絵面だけで面白いし掛け合いも最高です。 プレイ中に音声を聞いてもしかしたらと思ってはいましたが、まさかまさかの声が作者さんとは!たくさんキャラが出てくる作品で声の演技までこんなレベルでするなんて凄いです!朗読も声の使い分けも凄く世界観にぴったりで、1人でなんでもこなすことの強みを痛感しました(普通できませんが)。前作の役割からボイスを増やしてくるなんて真のビックリ人間です。特にばーん!とかごろごろごろとか、擬音の部分の読み方がメッチャ好きです。 以降、長いのでたたみます。 @ネタバレ開始 個人的に一番ツボだったシーンはきつつきが加勢するシーンです。 噴き出してしまいました。いやいや!それは微力が過ぎるでしょ!と。 思わずお話を進める手を止めて動きをしばらく眺めてしまいました。シュール! そしたらカメも同様に加勢したのでえ!え!まさかあり!ありも! ちっぽけでも力になる!なんて言われてもそれが最後の一押しなんて納納得しにくいのでは!? と心配していたららこれ以上ないオチが付いていて安心しました! おまけも楽しく拝見しました。 ・診断ではまさにそのきつつきタイプでした。 説明を見た限りひつじさんへっどふぉんタイプかと思ったらそうでもないのかも! ・「一番苦労したのはボイス」は即答して、その後2周目に入りました! 2周目が億劫だなんてそんなのものによるじゃないか!と そして今朝、感想送る前に3周目プレイしました! 次は子どもにプレイさせてその後ろから見守ります! @ネタバレ終了
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私の声が聞こえますかとても感動的なゲームでした! 主要キャラの恋愛だけでなく「コンプレックス」をテーマにしており、その点でも非常に興味深く楽しませてもらいました。前向きなメッセージ性を感じましたし、明確なテーマがある作品はやはり良いなぁ、と。 恋愛模様についてはもうこの2人は運命だな!と心底思えました。コンプレックスがあるがゆえに距離を詰めるまでに通り道をしてしまうところにはやきもきしましたし、選択肢が出てくるシーンの心の動きなんかは若い時分の頃を思い出しちゃいました。なんて甘酸っぱい! プレイ中に感じたタイトル名への疑問と、屋上は最近普通鍵掛かってるよね(ゲームあるあるだな)という点については、なるほどそういうことか!と華麗に伏線回収されてこの点もとてもすっきりしました。 グラフィックもとても良くて、先輩は初見で可愛っ!となりましたし、イベントシーンでは演出も相まってやっぱり可愛っ!となりました。(語彙!)OPとEDのムービーもいずれもとても美麗で見入ってしまいました。 クリア後のおまけは工夫が凝らされていて凄く好きです。細部まで丁寧に作り込まれていてこだわりも感じました。 コンプレックスに感じてしまうのはあくまでも後天的なことですし、声が小さいのも耳がやたら良いのも背が高いのも左利きなのも、不便を感じることの方が多いかもしれませんがそれって欠点でもなんでもなくて先天的な特性ですからね。普通なんてものは存在せず、個々人が多かれ少なかれ特性があると認識することが大事な、と改めて感じた次第です! ちなみに私は声がやたら大きくて耳がかなり悪めです!目はとても良いです! 以下、個人的な感想です。 @ネタバレ開始 主人公は小さい声がコンプレックスということで、声が物凄く大きい自分にはその感覚は分かりませんが、からかわれたり、それが原因で引っ込み思案になってしまうのは理解できます。野球をやっていたので、声が小さい=気合が足りない扱いでもう猛ハンデです。 卓也が主人公を親友だと思っているのは凄く理解できました。良くしゃべる人間はちゃんと話を聞いてくれる人間が無条件で好きです。人柄が良いなら尚更。クラスで騒ぎつつ親友は大人しいヤツ、は中高の間友人が変わってもずっとそうだったので凄くリアルに感じられました。 @ネタバレ終了
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車座怪談むかーしプレイした学校を舞台にしたホラーゲームみも感じられる面白いホラーゲームでした。エピソードはともかく本編のホラー度はそこまで高くないのでホラー苦手な方にもおススメです!(たまにかなり怖いですが) 前作、『穴の中』はもう琴線に触れ過ぎて大好きだったのですが、今作もとても面白かったです。導入シーンからもう好きです。作者さんのフランクな語り口の地の文やツレとの会話が凄く良いです。ヤンチャな口の悪い若者の会話ってなんだか癖になります。 友人の怖い話は聞く順番次第で内容が変わるのですが、これがまたバラエティに富んでました。ウソか真か「俺が体験した話」という前提で語られるので臨場感が増してより引き込まれました。怖い話が終わった後のリアクションもやたらリアルで良いです。 特に印象に残った話でいうと @ネタバレ開始 ・一番怖かったのは実在するいくつかの凶悪事件のやり口を重ねて読んでしまったぬらりひょんです。 でも本編がやたら怖いのに、話の後の雑談のやりとりがめちゃくちゃくだらなくてそこが最高でした。 かなめじゅんゼンゼン関係ねえよ! ・事故物件の話はオッサンの顔のインパクトが半端じゃなかったです。 某バラエティ番組の突然そこにいるおっさんのような表情が癖になり、 どこまで顔がアップになるんだろうかと画面が止まるまで待ってしまいました。 ラストは想像したらこちらも結構怖かったですね。 ・フェスに現れる幽霊の話ですが、おぼれている時の顔は作者さんだと直感で気付きました。 なんか分からないのですがなぜかそうだと思いました!当たって嬉しい。 ちなみにこちらは怖いというより切ない。。。 @ネタバレ終了 テキストも非常に魅力的なのですが、大好物のブルーシルエットのグラフィックも最高です。BGMも全てシーンにぴったりで丁寧に作られていました。 ちなみに最後のエピソードは絶対に見つからないと思って攻略ヒントを拝見したところ、これ、絶対にいつか作る本格風サウンドノベルに組み込みたいと思っていたやつでした!そりゃやりたくなりますよね!ということでここでも感動しました。 『穴の中』プレイ済の方にはあれ?もしや?と思える描写があります。作品サイトを見に行ってなるほど!となりました。とはいえゲーム単体で遊ぶ分には前作未プレイでも一切問題ないです。
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運命のひと。凄く糖分の高いゲームでした! ふたりの気持ちが通じ合うシーンなんて、プレイしていて思わず叫び出しそうになりました。少しつっけんどんなハイスペック先輩に挑むはかなり変わった主人公。個性的な主人公がとっても魅力的に感じられたので、先輩が落ちちゃうのも納得しました。個性は宝! @ネタバレ開始 テキストの雰囲気などで見た目はいまいちなのかと思ったらおまけで見られるご尊顔はとってもプリティーじゃないすか! @ネタバレ終了
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つくもと空の屋台つくもシリーズは難易度EASY、ノンストレスでサクサク進むのが魅力です。次はどんなキャラデザの神様が出てくるのか!ととてもワクワクします。造形が可愛らしく、なぞなぞのご褒美として嬉しいです。 画面や効果音の演出は洗練されていますし、チャプター選択画面なんかはとってもハイセンスを感じました! @ネタバレ開始 すごくどうでも良い話なのですが、サムネにもある頭を削ると角を出すヤツがモヒカンにしか見えない!!ピンと頂点まで一直線なタイプのモヒカン。もちろん色はピンクです! @ネタバレ終了
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今日のご飯は何だろな主人公は食器たち!というまさかの設定にビックリしましたが、心温まるとてもハートフルなストーリーでした。そのまま絵本にできるような子どもに読み聞かせたい素敵な作品でした。 食器たちに慕われるご主人様もきっと良い人なんだろうな~と思っていたので、サイドストーリーですっきり腑に落ちたような感じがしました。やはり大変な辛い思いをした方が人って優しくなれる気がします。 個人的には白いお皿のキャラクターが好きです。
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藹々鬼譚プレイ前からそんな予感はしていましたが、とんでもない作品でした。グラフィックとシナリオはいずれも素晴らしく、混然一体となって壮大かつ神秘的な世界を醸成しておりました。UIやレイアウト、環境音やBGMの要素も含めた総合芸術です。 プレイ中は次々と画面上に映し出される繊細で美麗なグラフィックにため息が出っぱなしでした。もしかしたら目が点になって口は常に半開きだったかもしれません。細部まで画面を眺める時間がこれほど長いことも相当に稀で自分でも驚きました。絵に全く素養のない自分ですらこうなので、他の方にはもっとたまらないのではないかと思いました。個人的には鬼の人間味ある表情や脈動を感じる木々や動物が印象的でした。いきなりグラフィックに全振りの感想になってしまいましたが、それだけ質にも量にも圧倒されてしまいました。 グラフィックはプレイ前から素晴らしいのが分かっていたのですが、シナリオも圧巻でした。舞台は江戸時代。人間の活動領域が広がる中で因習や伝説との向き合い方≒価値観が徐々に変化するような時代の中で必死に生きる登場人物たちが描かれます。自然が多く残る時代の空気感の描写が丁寧であり解像度もとても高いため、まるで自分がその場にいるかのような臨場感が常に感じられました。また、登場するキャラクターたちの感情の機微も丹念に描かれており、複雑な感情が絡み合う様を見届けられます。語彙が豊富で描写が多種多様なのでそれだけ奥深い表現に繋がっているのだな、と感じました。 エンディングは2つ。大きな決断を下した後は一気に結末まで進んでいきますが、この部分がプレイしていて最も感情が揺さぶられました。どちらの結末も非常に印象的でした。どちらかというと人の業や因縁を強く感じたED1がより心に残りました。(後にプレイしたから、ということだけかも) つらつらと書きましたが、私自身の素養ではこの作品の真価を感じ取れていないんだろうな、となぜか悔しいような感情を覚えながらプレイしました。言語化された感想を何度振り返っても陳腐だなぁと恥ずかしくなるくらいです。 プレイ中は作品世界に没頭しましたが、プレイ後はこれだけの作品を最後まで作り切った継続的な情熱にただただ感服しました。今後の開発の応援および支援のお礼データにも興味があるので、早速boothで制作支援版を購入します!
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心霊ホラーノベル「怪話」驚くほど総合的な完成度の高いホラーゲームでした。今作は全ての面でクオリティが非常に高くとても楽しめました。どんな人が作ってるわけ!?これは確実にプロの仕事だ!とプレイ後は作者さんの素性を思わず調べてしまいました。 まず、最も大事と思われるシナリオですが、非常に良いです。じわじわと不快な感覚がどんどん拡大していったり、構成が素晴らしく伏線が軽やかに回収されていったり、衝撃の展開の数々に驚かされたり。全部で4つの短編(と言っても1話30分程度)がありますが、いずれも遜色ないレベルかつバラエティに富んでいました。 次にグラフィックですが、とても怖いです。どう見ても上手いのですが、それ以上に怖い。こわ表現の達人です。直接的に破壊力がある怖さだったり、精神を不安定にさせるような怖さだったり、異形の表現が特に秀逸だと思いました。特に1作目の最後のグラフィックなんて構図含めて完全に脳裏に焼き付いてしまいました。 最後に効果音を含めた演出面です。1話目から音声演出で肝を冷やしました。プレイは絶対に音声ありで、できればイヤホンかヘッドホンを使うが吉です。BGMや文字・画像表示なども細部までこだわって作られており、総合的に素晴らしい出来栄えでした。 最後に次回作の宣伝が見られるのですが、よりドストライクな内容になりそうな次回作も物凄く興味津々です!今後の活動も応援します!
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可惜夜のがんがら荘フェス開幕まで首を長くしてプレイを我慢していたシリーズ最新作!シリーズを重ねるごとに演出がどんどん洗練されていて、今作もとても楽しめました。 何か所かこわっ!という場面はありましたが、ホラー要素よりも真相を探っていくサスペンス的な要素を強く感じました。真相はニュアンスだけでも触れてしまとネタバレになっているので読後の感覚などは自重しておきますが、しっかりと着地していて面白かったです!ひと事件、ヤマが片付いたぜ!という感じです。 謎解きはぱっと見でドヤ顔で解けるものから、少し考えて解けるものまで様々でしたが、過去作と異なり助手子のお世話になることなくフルコンプまでクリアすることができました!シリーズ作をここまでプレイしているおかげでひらめき力が鍛えられているのかもしれません。(実際、巷の謎解きイベントなどでもわりとサクサク解けるように!) 今作の舞台は古き良き団地風マンション?ですが、シンプルな設計のため一切迷うことなく縦横無尽に動き回れました。これまで同様に手書きの背景の数々が臨場感を高めていて素晴らしいです。助手子の動きだとかシステム画面で身を寄せ合う二人だとか、人物周りのグラフィックが細かくたくさん用意されているのも嬉しかったです。 強欲で申し訳ないですがまだまだみんなに会いたいです!