富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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クリエイターズ・デスゲームこちら、大ヒットも納得のゲームでメチャクチャ面白かったです。絵師、モノ書き、歌い手、作曲家、脚本家、ゲーム制作者、Vtuber、なんかのクリエイターの方は、更に深く本作を堪能できると思いますので特におススメです! フェス終盤にプレイすると決めてずっと温存しておりましたが、起動したら最後、全EDクリアまで一気に熱中してプレイしました。「クリエイターがゲームに敗れると炎上ネタを暴露されて社会的に殺されてしまう」というゲームだという認識で遊び始めたのですが、予想だにしないエゲつない展開の数々には非常に痺れました。 登場人物のそれぞれが隠している後ろ暗い秘密とは一体なんなのか?主催者のルールに従いどのようなデスゲーム展開が繰り広げられるのか?などなどデスゲームモノとしてだけ見ても非常に面白いのですが、そこにクリエイターあるあるやSNS要素なども加味されており素晴らしいエンタメに仕上がっています。思わず「おもしれ~」「すげ~」とつぶやきながらプレイしておりました。本作は長編ながら非常に幅広く遊ばれていますが、これだけ面白ければ納得です。 そこそこ長編ではあるものの面白い部分だけを抽出していてテンポも最高ですし、探索要素、各登場人物の葛藤の描写、展開など全く無駄がなく最適なボリュームと感じました。グラフィックもとても綺麗ですし、演出も非常に豪華ですし、シナリオも素晴らしかったです。 全体的にエンタメ性抜群ですので未プレイの方には是非おススメです!
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怪異判定アドベンチャー「奇天烈相談ダイヤル」こちら、大ヒットも納得のゲームでメチャクチャ面白かったです。あまりのクオリティとボリュームに驚愕しました。コンセプトの勝利、というのが本作をプレイしての率直な感想で、タイトル名、タイトル画像、ゲームシステム、画面レイアウト、世界観設定など、全ての要素が寸分の狂いもなくコンセプト通りに実現されているなぁ、とまず思いました。 ゲームシステムの作り込みはもう異常と感じるほど凄まじく、相談に対応する電話相手からのヒントを基に、大量の怪異データベースの中から怪異を絞り込む過程に熱中しました。これは仕事か!というくらい精密な対応が求められるシビアな難易度も、プレイを続けるうちにコツが分かってくる絶妙さが良かったです。登場する怪異は100種以上というボリューム感があってこそ、類似怪異が増えることで面白さが倍増しているように感じました。 周回要素・コンプ要素・やり込み要素もふんだんに用意されていて、ゲーマー心をくすぐります。実はまだ今のタイミングで2周しかプレイできていない(判定はCとB)のですが、最高評価+怪異100種(+α)コンプまではプレイしたいと思います!
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こえをきかせてドットグラフィックに惹かれてプレイしました! 起動直後から動きのある画像演出に驚かされました。かんさつかんもとある少年も非常にキャラが立っていて、選択肢に応じて変化する結末をそれぞれ楽しめました。絵柄がポップなだけにストーリーの背景やTRUEエンドの展開は胸に響きました。サムネにもあるオシオキ展開はかなりツボで面白かったです。
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カレーにりすを入れますか?とても面白かったです!全編を通じて発想が自由だ!と思える点がとても多くて新鮮なプレイ体験が楽しめました。 ふざけた回答を連発していると本題に入る前にEDを迎えたり、変な料理を作るとそこで唐突にEDを迎えたり、と分岐エンドに到達するタイミングが色んなパターンあるのが面白かったです。また、なんでもかんでも食材として見てしまう、サバイバル精神に満ちた料理係の主人公のおかげでゲームとしてより面白くなった印象です。食材や料理の概念が変わります。 実績一覧を見ながら材料、料理、EDを回収していく過程はコンプ欲をくすぐられて没頭できました。 @ネタバレ開始 材料「ツノ」に関連する実績が埋められないのが悔しい!!もうちょっと頑張ってみます! @ネタバレ終了 割とやり込むと遊べるようになるミニゲームの難易度にも痺れました!
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【完全版】JKの悪夢を分析するゲームとても面白かったです!登場するJKはそれぞれとてもキャラが立っておりますが、みな非常に可愛らしく、向き合っているだけで眼福でした。絵がお上手なのはもちろんなのですが、やや画素数を粗めにしたグラフィック表現が素晴らしく良かったです。モノトーンに処理した背景とのマッチングも最高でした。 1人1人の悪夢カウンセリングはそれぞれなんとも示唆的というか意味深というかで分析のし甲斐があります。こちらも短いながらも興味深く、グラフィック多数で臨場感がありました。全22EDにもそれぞれスチルが用意されているのもビックリです。 全体を通じてかなり不穏な空気を孕みつつ、最後までプレイするとなるほど!と思える展開やこれは秀逸だ!と感じる演出が楽しめました。プレイする際は是非最後までプレイして結末まで見届けて下さい。エンド分岐の法則はちょっとプレイすれば把握できるはずです。
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開けてください、子ヤギさん狼と七匹の子山羊モチーフのストーリーです。夜な夜なやってくるやばい男はタグの通り言動がまさにヤンデレストーカーの化身のようで、完全に無敵の人状態に突入しているので恐怖にも拍車が掛かりました。非常に臨場感抜群のお話でした。 全3つのエンドを見ると主人公とヤバ男の出会いと現在に至る経緯が判明しますが、男が主人公にのぼせるのも理解できてしまうような状況なのがなんともやるせないところです。 プレイ後のあとがきでは制作の背景も知ることができ、こちらもとても興味深く拝見させて頂きました!
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カツカツStudents!部活動を擬人化するという着想からして面白い作品ですが、個人的に更に興味深かったのはたくさんいる攻略対象は全て文化系の部活と言うことです。学生の部活=体育会しか頭になかった脳筋野郎にはとても新鮮に映りました。文系・理系、様々な部活動に邁進する部活動ライフを楽しめました! ゲームはカレンダー進行式のSLGで、休日にはおでかけイベントもある王道仕様です。育成と好感度上げの仕組みは各ルート共通ですが、イベント見たさに全キャラクリアしました!文化祭の動員バッジがまだ入手できていないのが悔しいところです。狙い目の部活を見つけて鍛え上げてなんとかクリアしたい!
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怪異ジャッジ・チキンレース大事なことなので先に言うと、本作はシリーズ作(恐らく通算4作目)のようですが、「★はじめて遊ぶ方にもおすすめ!」と記載されている通り全く問題なく楽しめます!冒頭で共通と思われるあらすじがあるので、一見さんでもすんなり世界観に入れました! 作者さんらしくポップで可愛らしい大量のイラストとともにテンポ良くストーリーが進みますし、何より本作のキモである5種+おまけ3種の怪異のエピソードがとても面白かったです。特に「元人間」が怪異になるに至った悩みの根源はいずれも共感できる秀逸な設定と感じました。他のシリーズ作も折を見てプレイしたいと思いました!
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TALK概要文の通り、「親友フロイントと会話をするだけ」のゲームではあるのですが、サムネ画面からも伝わる通り不穏な空気に満ち満ちておりプレイ中は徐々に緊張感が漲りました。 トータルのプレイ時間はかなり短めですが、エンディングを迎えて以降の余韻も含めて味わい深い作品です。
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悲しき神様.とても引き込まれる物語でした。あまり事前情報なしでプレイしたこともあってか、登場人物や全体の構成などとても新鮮に感じられました。新宿や渋谷といった見知った実在の街を舞台にしていることや、ストーリー内で語られる事象や描写の解像度が極めて細かいこともありリアリティが凄いです。対人関係や家庭環境などの描写などは心にずしりとくるドキュメンタリーのようです。全く自分とは異なる境遇の人物の物語なのに、個人的には特に3つめのエピソードが非常に心に刺さりました。現代日本においては誰もが多かれ少なかれ感情移入できるお話なのではないかと。本作が救いになる人もまたその逆もありえそうです。 演出面では文字がバーッと出るところが好みでした。 プレイ時間はかなり集中して全3編30分強くらいでしたが、そうは思えないほど深い印象が残りました。強いエネルギーを持つ作品です。