富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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フラワーマスターとても楽しい育成SLGでした! 育成パートは分かりやすくとてもとっつきやすいシステムとなっていました。周回プレイを前提としたゲームということで2周目以降のサクサク度合いはとても快適で嬉しかったです!この点はフルコンプに向けて超ノンストレスでしたのでとても有難かったです。 ビジュアル面でも立ち絵がとても滑らかに良く動きますし、何より最後の、『花の精』を生み出す開花シーンが個人的には凄く良かったです!どんな精が現れるかドキドキするタイミングですので、とても期待感を煽られました。これがあるとないとでは随分印象が違うと思います。 花の精もバリエーションに富み、みな愛らしいデザインでした!花の精が動くのもこれまた凄いです! ちなみに攻略情報には大いに助けられましたので、こちらもとても有難かったです。
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Just A Moment.結婚を見据えていた愛する彼女との死別という大きな不幸に直面した主人公のお話。 彼女との相思相愛な想い出の描写が細かくリアルで、ゲーム全体を通じて演出効果に凝っていることと合わせて作品世界への没入感がとても高かったと感じました。 終盤のED分岐の選択肢ですが、主人公の心情を考えるとなかなか選びずらいものがありました。 @ネタバレ開始 でもやはり前向きに生きていくためにはそちらの選択肢しかないですよね。 自分だったらほぼ間違いなく消さないような気がしました。 @ネタバレ終了 あとがきも制作の裏側が垣間見えてとても興味深かったです。SNSのアレは次回予告と捉えても良いのでしょうか!? 最後に、笑顔の溢れる朱莉のグラフィックが非常に魅力的でした!
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アンチるーざー登場キャラの個性が大炸裂している一作でした。えげつないレベルの攻めた表現に慄きました。特にAエンドのラストは超ド級だと思います。 両エンドを見た後のおまけも興味深く拝見しました!
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怪奇特集!!おまえの知らない世界演出面での完成度が非常に高く、何より凄く面白かったです! ホラーゲームかと言われれば用いられているグラフィックの割にはなんだかそうではない気がしますが、アクションゲーム?撮影ゲーム?としてとても楽しめました。コンセプトもこのシステムにぴったりだったと思います。 スタートした瞬間からシステム・レイアウト面の完成度の高さが際立っていて、タイトル画面なんか大好物でした。ストーリーはテンポよく進む上に、登場キャラの関係性や設定も直ぐに理解できました。登場キャラはみな個性が際立っていて、というか名前も個性的で分かりやすくて良いです。 肝心の撮影モードですが、巻き戻し、早送り、撮影を駆使しての同時多発撮影はこのゲームでしか味わえない面白さだったと思います。意外と制限時間に余裕がないので、残りの撮影回数と残りの時間を参照しながら撮るか撮らないかを判断するのが楽しいです。視聴率は100%まで取れるのでしょうか?運も必要そうですが。スコアアタックも熱そうです。 @ネタバレ開始 なお、私はそんなこと書きつつ全然だめで、第1話は2回目で84%、第2話は3回目くらいでようやく86%、第3話は2回目でクリアという感じでした。 @ネタバレ終了 エンディングでは思いもよらぬ事実が明らかになったりしますし、 ストーリーの面も綺麗にまとまっていてとても完成度の高いゲームだと思います!
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A-line「ワンルーム失恋ADV」という的確過ぎるジャンル名をひしひしと感じながらプレイしました。めちゃくちゃ切ないストーリーが徐々に浮かび上がってきて、プレイして本当に良かったと思える一作です。 まず、デザインやレイアウトがメチャクチャオシャレです。スタート直後から世界観への没入度が高いです。カセットテープのモチーフもゲーム全体を通じて非常に効果的・印象的でした。ギリ使っていた世代としてはたぶん余計ノスタルジーを感じられました。 ワンルームを探索しながら、主人公が想いを寄せる相手との年齢差や、婚約者との関係性にただただ心が削られていくのが切なすぎます。自分にとっての相手の存在に比べて相手にとっての自分の存在が以下に小さいか。。。切なすぎる。 ネタバレにも繋がりそうなので詳細は伏せますが、冒頭のシーン以降は意外性もあり、最後まで先が気になってプレイする手が止まりませんでした。ラストで見られるおまけ画像の絵力も強いです。そりゃ惚れるわ!! 初めのシーン以外にもいくつかシーンが用意されており、これがまた素晴らしくエモいです。登場人物同士の関係性もさることながら、初恋への向き合い方なんかも興味深かったです。
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異種間エンパシー人間そっくりの疑似生命体をめぐるお話。SFはミステリーの次に好物のジャンルなので、プレイ前から期待大でした。SFでしか得られない養分を得られて大満足です。とても面白かったです! バイオノイドがイケメンで、こりゃ誰だってドキッとするわ!と思いました。何を書いても紹介文と見比べるとネタバレになってしまうので詳細はネタバレ欄としますが、本編で辿り着いた結末全てにアフターストーリーがあるのがとても良かったです。形式上はアフターストーリーですが、ここまで読んでの結末だと思いました。それぞれの展開はいずれも味があって、主人公にもバイオノイドにも感情移入できました。 @ネタバレ開始 ストーリー1や2は本編の結末からバッドルートだと思いましたが、 思いのほかアルの温かい心情が描かれており胸が温まりました。 ストーリー2の最後のアルの決断はとても切なかった。。 ストーリー3は一転して対アルとの関係性では超ハッピールートと言った塩梅ですし、 料理の上達や井戸端に馴染むバイオノイドといった絵面も微笑ましかったです。 一方、伊集院さんの存在からこの世界は果たしてこれで良いのかという一抹の気持ち悪さも感じられますが、これはSFの永遠のテーマの1つと思うので描かれていて満足しました。 と同時に、ゲーム冒頭に弟が出て行った途端にバイオノイドのレンタルを行う主人公の行動や、弟の恋愛に対する過度とも思える反対に違和感もすっきり解消し、構成が巧みだと感じた次第です。レンタルは弟を少しでも理解しようという感情の現れだったのでしょうね。 皆さん触れている通りバッジも良かったです。プレイ後でないと意味が分からないバッジはひねりがあって好きです。 @ネタバレ終了
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マイハハとても良くまとまった短編作品だと思います。面白かったです!ゲームのコンセプトと画面レイアウトが特徴的で、プレイしていてワクワクしました。バックミラー越しのやりとりってなんか独特の緊張感がありますよね。 TRUE ENDは少し苦労しましたが、選択肢を潰しながら上手く辿り着けて嬉しかったです。 @ネタバレ開始 最後の母の微笑みがPRICELESSでした! @ネタバレ終了
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足の下が透視できる少年加賀地くんと誘拐犯のおじさんの話超能力少年の加賀地くんと誘拐犯イリーガルおじさんのお話です。 プレイ前は「社会派コミカル掌編」って何だろう?と思っていたのですが、ジャンルはそれ以外ありえないくらいピッタリな印象を受けました。 加賀地くんは親切なリアリストなので、根っからの悪じゃないけど「犯罪行為」に疎い?誘拐犯のおじさんに優しく世の中を教えてくれます。無知おじさん(純粋な犯罪者)×おせっかい少年(超能力あり)のコンビのドラマは見ていてとても面白かったです。面白かったし社会派。 掌編作品ですが時間軸としては長めなので、二人の関係を長期間楽しめる一作となっています。終盤のおじさんの大活躍も楽しめました!
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箱入り娘たち3つの掌編作品が遊べる1作です。特筆すべきは卓越した表現技法でした。 こんな演出の方法を思いつくのも実装するのもどちらもただただ凄いです。 ノベルゲームにはまだまだ可能性があると思わせてくれる素晴らしい作品でした! 一体何がどうなって作られているのか見当も付かず、ただただ圧倒されました。
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ザゴーストペインター唯一無二、圧巻のセンスを今作でもひしひしと感じました。 括りとしては探索ゲーではあるのですが、とにかくオシャレで世界観が抜群に素晴らしいです。冒頭のOPムービーからお絵描き要素、クリア後の演出の数々まで、プレイ中は終始感動に震えました。センスの塊すぎる!! 探索の方法は若干特殊な感じがあり開始直後は悩みましたが、『キャンパスに何かを描くことでイベントが発生して話が進む』ということに気付いてからはサクサク進めることができました。とりあえず悩んだら手持ちの絵の具で描けるものを描くのが吉です! 最後はコレクションが1つ埋まらずに作者さんの攻略ヒントを拝見しながら調整してコンプしました!仔細にわたってヒントが記載されていますので悩んだら是非作者さんのHPをご参照ください!