富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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サンタとペンギンの夜公開されているのに気付き、クリスマス前の良い感じの時期にプレイしました!感想をお送りするのがやや時季外れになってしまいましたが、いやはやすんごい面白かったです!! まず、画面レイアウトのデザインやUI群が相変わらず眼福過ぎます。画面に表示される全てがプロのお仕事過ぎる美しさで、ため息がこぼれるレベルでした。ゲームはプログラミング言語のScratchの初級のようなイメージのパズルゲームで、事前にきちんと組み立てたコマンドに従ってサンタがプレゼント配りを目指すものです。ゲームのストーリーとパズルゲームのシステムが完璧にマッチしていて素晴らしいです。 肝心のゲームのバランスも難易度含めて最高でした。まずは超初級から始まり少しずつ難易度が上がり、新たなコマンドが加わるたびにチュートリアル的なステージが入る、このあたりのゲームデザインも完璧だと思ってバシバシと興奮で太ももを叩きながらプレイしてました。あまり長考せずにダメならダメでやってみたほうがクリアに近づくだろうマインドのプレイングで、終盤に2,3回くらいリプレイをしたくらいでサクサクとクリアできました! マップを広げたりコマンドや行動量を増やせばいくらでも高難度にはできると思いますが、さじ加減的にもこのくらいが完璧なんだろうなぁとそんなところにも感動しました。
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マーダークオリア殺人事件が発生した!犯人は誰だ!というキャッチーなスタートから思いもせぬ展開を見せる作品です。タグにもあるように「思考実験」の側面が強いシナリオはとても興味深く、バッジ取得まで一気にプレイさせていただきました。概要文のヒントがなければクリアできなかったかもなので有り難かったです。
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Calling !!様子が変な世界で様子が変なジュニアアイドルと会話を楽しむお話でした。選択肢が多数あり、選択次第で変化する会話のバリエーションが豊富でした。真相に意外性があり楽しめました。かなり難易度高めと思いきや攻略情報が完備されていたのが非常にユーザーフレンドリーで有難かったです。
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よちよちノアちゃん超可愛らしいファンシー作品でした。ノアちゃんがよくできた子どもで健気で可愛すぎますし、全体的に世界観に癒されまくりでした。 概要欄をちゃんと読んでいなかったのでエンディングで結構ビックリして、胸が熱くなりました。
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コロンちゃんを慎重に飼育する杉村友年老いた寿命寸前の猫を飼育というよりもはやお見送りするゲーム。いつもの顔芸は猫にも当然適用されていて表情を見ているだけで面白かったです。タイトル通り慎重を期さないと一瞬でお迎えがきてしまい合掌を繰り返すことになります。テンポ良くマルチエンドが楽しめて良かったです。
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パンきじのいえメチャクチャ癒される絵本のようなゲームでした!ゆるふわ世界観とほのぼのタッチが癖になります。きじが暮らす候補のパンがずらりと並んだ様は壮観ですし、童心に返ったようにワクワクしました。選んだパンによるバリエーションも豊富で頬が緩みました。 国民の絵本「からすのパンやさん」を子ども時代も、大人になってからも繰り返し読み続けて心に沁みついている身にはたまらなかったです!!
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縁距離レンアイとても面白かったです!重たすぎる愛情を主人公に向けてくる紬との関係性は主人公の選択によって4つのEDに着地しますが、この4つがいずれも強烈な結末となっていて本作以外ではなかなか味わえないようなインパクトがありました。展開だけでなく文章そのものがお上手で、真に迫るようなテキストの破壊力を感じました。また、感情を表現する上での演出面が素晴らしかったです。画面全体から強烈な感情そのものを訴えかけてくるような演出は見事でしたし、選択肢の表現もストーリーとマッチしていて最高でした。また、通常は単に誰が話しているかを表すだけのメッセージウインドウ上部を使った表現も冴え渡っているように感じました。トータルの表現力に圧倒されました。 クリア後のエピソードにより愛情の発端や因縁なども知ることができ、ストーリー全体を補完できるのも良かったです!
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自分よりも大切な存在完全版非常にシリアスなテーマの作品を数多く手がけてきた作者さんですが、個人的に一番好きなのが本作のオリジナル版でした。家族とは?という問いに真正面から向き合う骨太なお話です。リメイク前は一本道でしたがリメイクに当たり新シナリオが追加されて、まさにここしかないというタイミングで分岐点が登場するのは痺れました。それ以外にもリメイク版と比べてグラフィックは増え、曲も追加されているので、オリジナルのプレイ未プレイに限らずこちらのプレイをお勧めします! @ネタバレ開始 個人的なこととして自分自身が育った家族の関係性がそれほど良好でないからこそ、自分自身は温かい家庭を作ろうと決心して生きている主人公にとても感情移入しました。家庭を築いてからは個別に関係を改善するようになったのも本作同様でした。 @ネタバレ終了
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代筆屋ワールドワード非常にキャッチーな作品でとても面白かったです。代筆屋というアイデアと選んだ言葉を組み合わせるゲーム性が素晴らしいです。趣旨と全く異なる単語も並んでいるので言葉選びにミスした際のシチュエーションとのギャップが楽しめました。 タイトル画面からワクワクするような演出や世界観と見やすさが両立したデザイン性の高い画面レイアウトが素晴らしかったです。
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Like a Lilac記憶を失った主人公というのはベタではあるものの、本作のプレイを進めるうえで明らかになる真相は全くベタではなくとても衝撃的で全く想像も付きませんでした!多数のEDに到達しながら、プレイ中の感情は右往左往しまくりでした。Live2Dでのアニメーションやフルボイス、セーブ&ロード時の演出など、とてもリッチな作りの作品で演出面も堪能できました。