富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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いえにかえってねよう多くを語らない設定と凝った画面レイアウトなどから作り出される不思議な雰囲気の作品でした。多数の映像がゲーム中に用意されているのがとてもアクセントになっていて、臨場感のあるプレイが楽しめました。バッジコレクターなのでたくさんもらえてホクホクです。
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ハナカマキリの心ゲームシステムとしてはウミガメのスープをベースにした作品。目の前にいる姿が変わった彼氏はなぜこうなってしまったのか。様々な質問をぶつけることで得られた新たなキーワードをぶつけていくことで、徐々に真相に迫っていくのが面白いです。このあたりの情報を徐々に小出しにする手法はプレーヤーの好奇心をうまく刺激して、素晴らしいものでした。最終的に明らかになる真実はネタバレになるのでここでは記載しませんが、長くやりとりを続けるだけの意外性と驚きのあるものでした。面白かったです!
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火炎の舞姫あっという間にラストまで到達する掌編作品ですが、物語の濃度・密度が高くて大満足でした。文章力が素晴らしく実話のようなリアルな語り口に惹き込まれました。いつもながら作品毎の振れ幅がスゲーです。業を感じざるを得ない展開とラストでした。
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従妹(キミ)を大学へ連れていく!過去作がシナリオ・グラフィック・ゲーム性いずれも高いクオリティだったので本格的なSLGっぽい今作は大きな期待を寄せて遊びましたが、素晴らしいクオリティのSLGでした!やたら可愛くて性格も良い義理の従妹の家庭教師になって合格に導くお話ですが、SLGパートのゲーム性も作り込まれていますし、おでかけイベントもとても豊富です。テンポ良くサクサク進行するところも良いですし、SDキャラも可愛らしくていうことなし! ゲームバランスも真面目にプレイすれば初回から合格が狙える良い塩梅でした!(ギリギリ合格でした)
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幽玄の記憶割と珍しい縦画面とバッジに惹かれてプレイしました。ホラー要素はかなり軽微で、ちょっと不思議な物語といった印象でしたのでホラーが苦手な方でも安心です(たぶん)。 日常と非日常のバランスがちょうど良く、短い時間で楽しめました。
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竹にまつわるぞわっとする話過去に数年間「放置竹林対策としての竹の有効活用」が業務上の検討テーマの1つだったことがあり、竹の特性やら様々な有効活用の候補を調べたことがあるため、個人的にとても身近なお話でした。 ラストの展開に関しては同じような妄想をしたことがあるので、プレイしながらワクワクしてました。
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Heliogabalusオリジナリティ溢れる絵柄&宗教テーマという唯一無二の作風が楽しめる第3弾です(独立してるのでプレイは順不同で全く問題ナッシングです)。 今作は舞台がローマ帝国かつあの有名な皇帝が主人公と言うことで、世界史選択だった自分にとって過去作に比べてより親しみのあるストーリーでした。登場するのがなんだか懐かしいと思える人物だらけで、ゲームを遊びながら色んなエピソードも思い出しました。 もちろん各マルチエンドも堪能させて頂きました!今作も華のあるグラフィックがストーリーを彩っておりました!
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弾圧イグニス他ではあまりお目にかかることのない、古代の神々をモチーフにしたADV第二弾。こちらも線が太めのくっきりキャラクタービジュアルの神々が非常に魅力的です。 ストーリー展開はこれは!というレベルでテンポが良く、ありがたい概要欄ヒントのおかげもあってマルチエンドの回収がとてもはかどりました。グラフィック点数が多く、プレイ中は常に画面が華やかなので目が嬉しいゲームだと思いました!
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がんばれ!ミトラ神ミトラ神!元世界史オタの血が騒ぐテーマに喜び勇んでプレイしました! メチャクチャテンポの良い展開と、ポンポンと表示されるくっきり塗りのグラフィックが素敵な短編ゲーでした。信者たちのグラフィックがとても良い味を出してます。分岐がとても分かりやすく遊びやすい点も周回プレイがはかどるのも嬉しかったです。
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ことはらのあに幼い頃に生き別れた異母兄との再会の物語。まずこの儚げな兄の人物造型が素晴らしかったです。元来穏やかな性格の兄はかなりのハードモードの境遇ながら再会しても妹に対しては穏やか。でもやっぱり境遇がハードモードなので心の中に渦巻くものはあり・・という状況設定がエモかったです。 EDは大きく分けて全部で4つですが、各EDともに冒頭の状況設定からしてありえるよなぁ、という絶妙な塩梅です。タイトルといい内容と言い、印象深く雰囲気満点のお話でした。