富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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この世の果てまでこの世の果てに向かう電車に乗り、次から次へと現れる少女と会話するお話です。受け手の想像に委ねるような、様々なメタファーが散りばめられた表現と、どこか不思議な感じの少女たち、フルボイスの雰囲気がマッチしていました。不穏気味な雰囲気で進行しますが、後味は良い感じなので安心してプレイしてみて下さい! @ネタバレ開始 どこかへと進んでいく電車、乗り降りの束の間だけ交流をする人々、電車の外は人により見え方が異なる、というような一連の表現が秀逸だと思いました。 @ネタバレ終了
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廿日しきるは遣らずの雨非常に凝った脱出・探索ゲームでした!選択肢および行動の選択により結末が大きく分岐するタイプのゲームです。ここはどこ?私は誰?というノーヒント状態から始まりますが、様々なEDを踏みつつ徐々に状況が理解できるプレイング体験が楽しめました。 可愛らしいグラフィックの割にホラーシーンのホラー度はかなり高めです。ですが、その分望ましい結末に到達した時の喜びもひとしおでした。作中のヒントが読み取れずに少し詰まってしまいましたが、作者様のサイトのヒントのおかげで無事にフルコンプすることができました!(詰まってしまった方はゲーム名+攻略で検索をお勧めします。)
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Hide My Love本作、とても面白かったです!ガンギマリな主人公も超変人イケメンな攻略対象もキャラ立ちが凄くて、地の文から会話からテキストがとても面白かったです。エピソード形式で細かく区切られていることも特徴で、おかげでテンポも良く読み進めやすかったです。特徴がある淡い感じのグラフィックは美麗かつオリジナリティがあって素晴らしいです。攻略対象の出没先の背景もビジュアルイメージが全て統一されていて凄いです。 そしてクリア時の感動のオリジナル主題歌!絵師さんが歌詞+歌唱ですと!なんて多才なんだ!この曲もオリジナルだけあって本作にピッタリで素晴らしかったです。
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covered fence大事なことなので先に言っておくと、「+fence」をプレイ済なので関連性が分かって嬉しくなりましたが、概要欄に記載の通り本作だけで単独で完結した作品なので未プレイでも全く問題なく本作の魅力は味わえます! これ以上ないくらいエモい!と感じる作品でした。他ではあまり味わえない社会人のリアルな恋愛が描かれており、テキスト描写のお上手さと相まって惹き込まれました。恋人になれずに失恋するのも辛いですが、なった後に気持ちがすれ違うのも辛いもんですよね(遠い目)。思わず過去に経験した恋人との別れを思い出して感傷的な気分になりました。
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おとぎ人形劇 Hansel's Gretel有名なヘンゼルとグレーテルをモチーフにしたお話です。ゲーム内に攻略情報まであるのにポンコツプレーヤーなせいでなかなかTRUE ENDが見られずにやや苦労したのですが、その甲斐あってこのENDはかなり好きなパターンのもので大満足でした。人形劇風のメルヘンな世界観でストーリーが進行するのですが、この演出がTRUE ENDではピッタリハマっており感動しました!
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Coin in a mist 君が生きた印ポップなグラフィックに反して、一体真相はどこにあるのか?と疑心暗鬼になりながらプレイしました。なかなかよそでは味わえないような感覚で読み進められましたし、終盤で明かされる真相の意外性と2つのエンディングの結末には驚きました。グラフィックは冒頭の日常シーンからずっと印象的ですが、特にラストの両EDのグラフィックが非常に印象に残りました。
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円環舞踏機エンジェライン(チャプター1配信)起動直後からこれこれ!これで育ったんだよ!という感じの懐かしさを感じるようなロゴや演出に嬉しくなりました(ロボット自体はサムネの通りの3Dなので育ったというと嘘になりますが)。 世界観設定は超王道と思える重厚さがありながらも、ストーリーの進行は主人公と遭遇するキャラとの会話のやりとりと現れる敵との戦闘で進んでいくので小難しくなくテンポも良くて良かったです。戦闘シーンはアニメのようにアクション演出が豊富でかなり凝っていました。 現状の配信はチャプター1までとなりますが、1つのチャプターには6つのエピソードがあるので結構ボリューム感もありました。多くの魅力的なキャラが現れますし、プレイすれば分かりますがかなりインパクトのある大きなイベントも発生します。戦闘システムやキャラ強化などの工夫もあってとても楽しめました。
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ウンチの話をするなかれ!ウンチの話は絶対にダメだ!という鉄の掟のある一家のお話です。かなりの短編ですが笑いどころがふんだんにありました。 @ネタバレ開始 お父さんがウンチに神経質になり過ぎて逆に一番ウンチを意識しちゃってるのが良かったです。 @ネタバレ終了 とっても素敵な一家でした!
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虫屋ときつね 胡蝶怪獣綺譚~ノベコレ出張版ぞな!~和風ファンタジーの全画面ノベル作品です。非常に凝った骨太の設定ですが一切小難しい感じはなく、プレイすればすぐに世界観に入り込めました。本作ではアニメ1話分くらいの分量のお話が3話分楽しめますが、それぞれのエピソードは完結させながら大きなストーリーは展開していく形で理想的に思えました。キャラクター同士のやりとりもとても面白かったです。 特筆すべきはやはり半端じゃない3DCGアニメーションだと思います。まさに妖怪大戦争やわぁ!と口を開けてしまうほどのド迫力。これはサムネやテキスト感想では決して伝わらないと思うので是非DLしてプレイして欲しいです。通常の2DグラフィックもイベントCGだけでなく通常シーンの画面差分も大量に用意されており、これ一体本作の制作にはどれだけ手間暇かかってるの?と心底驚きました。
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カニカニじゃんけんカニカニさんとのじゃんけんゲーム! 勝ち誇ったつもりで選んでまさかの結果になりましたが、連戦を続けてグッドエンドを迎えることができました。調子に乗るカニさん相手に全EDを回収してやりました。気持ち良かったです!