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富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション

  • INNOCENT
    INNOCENT
    非常に強い印象を受ける短編作でした!序盤から不穏?というか違和感を伴ったままストーリーが始まり、どんな状況なのか?どんな結末を迎えるのか?と気になったまま展開します。 その後も非常に多くのグラフィックによりストーリーは進行するのですが、文字ではなくグラフィックで様々な状況が分かり、言葉で語られない分、逆に非常に強い印象が心に残りました。ストーリーの結末部分の描かれ方・演出も非常に秀逸だと感じました。プレイして良かったです!

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  • いぬのはいたつやさん
    いぬのはいたつやさん
    絵本を読んでいるかのような温かいほのぼの世界観でした。主人公目線で視線が低めなのが愛おしい!そして主人公と自転車チャーリーの関係性も素敵です。 まずはゲームの展開に合わせて真面目にメモってスムーズに配達してクリアしたのですが、クリア後にわざとメチャクチャに配達してみて2周目を遊んでみました。どうだー!思うように俺は配達しないぞー!というもうなんか最低な精神です。 @ネタバレ開始 が、反応が変わるだけで素敵なEDを見られるところに作者さんの優しさを感じました。 @ネタバレ終了

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  • 北限のアルバ~秋の章~
    北限のアルバ~秋の章~
    初めに大事なことを言うと、本シリーズは春夏秋冬どの章から始めても全く問題なく楽しめます!タイトル画面と概要文を見て、まずは気になった季節から始めましょう! というわけでやってきました秋の章!夏の章を遊んでから温存して少し時間を空けましたが、相変わらずの癒される北海道ペンションでのスローライフに戻って参りました。3作目をプレイして改めて感じたのは、温かみのある空間ももちろんですがソメさんの人間力のからくる癒しパワーも大きいということでした。今作のお相手である「バリキャリ風ツンデレメガネ」氏は序盤はかなりツンツンしており、我らが主人公真さんも序盤は「ムキー!」とこれに応戦しています。そんな二人のバチバチな状態を猛烈なスピードで雪解けに向かわせるソメさん、「北風と太陽」の太陽の権化のようだと感じました。さすがオーナー!ペンションはソメさんで回っている!真さんともども惚れ直しました! 本シリーズの看板要素である飯テロっぷりは今作ももちろん健在で、北の大地で特産品を入手~調理シーン~実食~食レポと一連の流れを見届けられるのでもう美味そうで美味そうで。こんな美味そうな料理をわざわざ自分のために作ってくれたら、チョロかろうが難攻不落だろうが絶対に惚れてまうやろー!と思いました。 本作のお相手である「意識高い系インテリメガネ」氏との物語ですが、今作も2つのEDどちらの展開も堪能させて頂きました。 @ネタバレ開始 性格的にも状況的?にも色々と若い時期の自分に似ている部分もあって同族嫌悪気味に感じるタイミングもありましたが(自作小説見られて過剰反応するところなんかは同様のエピソードはないものの心情が分かりすぎる)、最終的にはただの「カワイイ」で着地したのでほっとしました。文句言いながらやることはちゃんとやってるし、チョロいし、イイヤツやんオマエ!という。どう考えても最終的には余裕で真さんの尻に敷かれているところが想像できて微笑ましかったです。 @ネタバレ終了 さてさて、温存しているうちに最終章の冬の章まで出ており、本シリーズも完結しているとのことでした。もったいなくていつ遊ぼうか悩むばかりです。(来年の冬までお預けします!)

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  • 焦がれる腹を満たす熱
    焦がれる腹を満たす熱
    メチャクチャ面白かったです。フェス開幕直後にプレイして「オモシロー!」となったのですが、なんだかもったいなく感じてやり込み部分は閉幕間際まで取っておいたくらいです。 とにかく爆弾解除ミニゲームが圧巻のデキでした。内容はサムネをご覧いただいた方が早いのですが、3種の解除ゲームは凄いのももちろんですがとても面白いです。時間制限の中で焦ってしまいなかなか思うようなプレイングができないのはまさに爆弾解体の雰囲気だと感じました。 ADVパートのストーリーも大満足でした。爆発物処理班の女性の設定はオリジナリティのカタマリだと感じましたし、意外性のあるストーリー展開や好感度分岐のあるそれぞれの結末も非常に面白かったです。 グラフィックに関してはもはやこの美麗さ、言うまでもないっす。 最後にやり込み要素についてですが、こちら各ステージの評価Sを目指せば何十時間でも遊び尽くせると感じました。自分はレーザーがSどころかBを取ることもできないレベルなので余裕のギブアップでしたが、最難関バッジの取得者がいるの、凄すぎてビビりました。自分としては「どんな無理ゲーなんじゃコレ!」と思ったので、腕に覚えがある方には是非トライしてほしいです。

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  • ベリースイートベリー
    ベリースイートベリー
    仲良しな先輩後輩のケモミミ娘が主役の短編作品です。しっとりした会話シーンオンリーなのですが、ドット絵とチップチューンがひたすらにエモいです。画面の構図も2人を様々な角度から描いたり、小物を移したりと情緒溢れる仕上がりになっていると感じました。距離感が近く仲の良い2人が同じ方向を見ていたり、視線が交わったり、という空気感が心地よかったです。

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  • アイジョウモラトリアム
    アイジョウモラトリアム
    ボリューム満点で、「閉鎖的な世界からどう脱出するか」という緊迫感を冒頭からラストまで楽しめました。デスゲームというタグもありますが、殺し合いよりも協力し合うスタンスが強めだと感じました。その分キャラクター同士の友情や深い関係性が味わえます。BLタグもありますがゴリゴリBLというよりはブロマンスといった方が良いかもしれません(業界素人なので浅知恵コメントかもしれませんが)。 ここは一体どこなのか?登場人物たちはどんな人物か?という冒頭からドシンと突き付けられる大きな疑問が極限状態での生活の中で徐々に明らかになっていく様が見事でした。こういった設定のストーリーは風呂敷の広げ方は良くとも仕舞い方で尻つぼみになるケースが散見されますが、本作の中盤から終盤に亘る展開はお見事だと思いました。意外性と納得感が同居する結末で、プレイに投じた時間が報われた感が非常に大きかったです。概要文を見て少し不安に感じた「登場人物12人」についても登場時からの工夫やキャラデザの差別化、ストーリーの中で各キャラに見せ場を作ることで各々の個性を感じ取ることができ、誰が誰やねん状態が全くなかったのが実は凄いことだと思いました(普段は推理小説を読む際に登場人物欄をちょくちょく見直しまくりっているため)。 凝った動画演出やシーンに応じた多数のスチルも用意されていて、シナリオだけでなくグラフィックの面でも大満足でした。とても面白かったですし、プレイして良かったです!

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  • アンチ蟲
    アンチ蟲
    作者様お得意の彩り鮮やかな個性的な登場人物たちに囲まれ、様々な人間の「症状」を見せつけられる本作、とても興味深い作品でした。寄生された人間たちは自制心を失い、様々な方面で精神の異常を炸裂させます。そんな相手たちを注射したりスプレーを噴射したりしてやっつけていくのが爽快でした。1階も2階も興味深かったのですが、もっとも刺激的だったのは地下でしょうか。直接感情を刺激してくるようなビジュアルの面々との対峙は非常に緊張感がありました。クリア後のBONUSも非常に面白いです。こちらも特に地下が面白かったのでクリア後は必見です!

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  • 僕らはそれでも恋をする
    僕らはそれでも恋をする
    ぱっと見のイメージからハーレム系ギャルゲーかと思いきや、序盤から中盤は「恋愛嫌い」という割と珍しいクセスゴ主人公を中心としたストーリー展開、各キャラのルートに突入した終盤は意外性のある展開が炸裂、とかなり個性の際立った作品でした。ありがちなゲームに飽き飽きしている方、刺激が欲しい方にはとてもお勧めできます!共通ルートではヒロイン3人が集まって悪ノリトークをしているシーンがとても面白かったです。ライバルキャラ同士が仲良くしているシーンでしか得られない養分も摂取できますし、単純にトーク内容が面白かったです。「面白い」でいうとギャグはかなり秀逸で、 @ネタバレ開始 ・昔懐かしいエロ本雑誌のタイトルが次々と提示される点 ・性癖に対する異常なほどの解像度の高さ ・ゴリラ先輩や全裸カメラマンの立ち絵芸 @ネタバレ終了 では特に大いに笑わせて頂きました。 冒頭でも書いた「終盤の意外性のある展開」に関しては、意外性があり過ぎてついていくのがやっとなほどでした。ネタバレになるので割愛しますが、共通ルートで若干匂わせていた状況がまさかここまでとは!みたいな展開やまったく予期せぬ展開が待ち受けています。オリジナリティはピカイチでこりゃスゲー!と思いながらプレイしました!

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  • ボクハソトニデタイ
    ボクハソトニデタイ
    とても面白かったです!猫視点の脱出ゲーム!ということで人よりも制約がある点が面白いですし、脱出よりも目先の誘惑に負けたりするのが可愛らしいかったです。サムネの通り画面デザインはとてもお洒落かつスタイリッシュ。クロのアクションがとにかく可愛いので、アクション見たさに至るところをクリックしまくりました。多くは語らないものの断片情報で背後の物語を想像させるところも良かったですし、その物語も非常にエモかったです!

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  • いのちのせんたく【年末年始のすごしかた】
    いのちのせんたく【年末年始のすごしかた】
    あ、あ、あ、アダルチー!!本作、乙女ゲーの一般的な標準に比べると非常にオトナな恋愛を描いています。26歳のそれなりに恋愛経験のある社会人が主人公なのでそりゃそうなのですが、こういうお話に触れることはあまりないので心の中で赤面しつつ新鮮に楽しめました。 攻略対象は2人ですが、どちらも既知の間柄。気を許せる異性の友人とふとしたきっかけで恋人になるのはとてもリアルだと思いますし、友人と恋人の境界あたりでウロウロしている段階での主人公の心情や相手の言動、その距離感の描写が濃密で、「一線を超えるのかい!超えないのかい!どっちなんだい!」と図らずもテンションMAXになってしまいました。ちなみに「超える」方の展開では自分のテンションの臨界点も超えちゃいました。糖分多めとの注意書きの通り、コンデンスミルクくらい甘かったです。 エンドは全6種ですが、END6も含めていずれも味のある結末だと思いました。 ラストまでプレイすると意外な真実が見えてくる部分もありますし、まだまだ語られていない部分も感じましたので色々と想像力も掻き立てられました。

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