富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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ミレニアムニューホームかわいいイラストでこだわりのおうちの中を見学していきながら、最終的にはこのお話の真相が判明するという趣向を凝らしたゲームです。ストーリーがとても奥深く、展開のさせ方と情報の見せ方が何とも素晴らしいです。かなりの短編作品ですが強い印象と深い余韻が残る、とても感情が揺さぶられる作品でした。
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博士と生き物可愛らしいキャラのサムネ絵とおぞましいほどリアルテイストな警察官のギャップに興味を持ちプレイさせて頂きました。プレイ直後から凄い展開が待っていてのけぞりそうになりましたが、タイトルロゴやサムネ絵のキャラクターはまさしくでした。自分の洞察力の節穴っぷりにビックリです。 短編作品ですがインパクトが抜群でした。タグの通りまさにホラーです!
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コタツから脱出せよ!!この題材を思い付いた時点でもう勝利確定!と思えるような短編ノベルゲームにピッタリなテーマの作品です。 イラストの絵柄の可愛さと、配色、フォントや画面レイアウトなど視覚的なデザインセンスが抜群でプレイ中はずっと眼福でした。ゲームデザインも秀逸で、エンド2つの分岐・リトライ条件がとても腑に落ちました。姉妹の関係性もとても微笑ましく、プレイ後は心がほっこりしました。
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イマジナリー・バッドフレンドとても面白かったです!序盤で疑問に感じるポイントが回収されていく気持ち良さに溢れるシナリオ展開でしたし、冒頭からは予想も付かない、でもとても納得感のある結末が楽しめました。ENDは2つに分岐していますがこのどちらも「これだよこれ!」という感じで、どちらも鑑賞することで共通点と相違点を対比して味わえました。両エンドを見ることでより感情を揺さぶられた感覚です。 シナリオ面での満足度もとても高いのですが、イラストもご覧の通り素晴らしいです。スチルも沢山あるので、様々な展開のインパクトがより強く感じられました。
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NOA3分程度と超短編作ですが、非常に印象深い作品です。タイトル、タイトル画面、構成などのセンスがぴっかぴかに光っています。視覚表現とシナリオ構成がお見事で、短編のお手本のような印象を受けました。 エモーショナルなBGMも作品にピッタリだと感じました。かなりの短編作なのでネタバレを踏んでしまう前に直ぐにプレイしましょう!
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夢の跡で君と、見知らぬ夜の遊園地という幻想的な舞台のお話です。自分以外に唯一存在する着ぐるみマスコットと遊園地を遊びながら、様々な結末を通じてこの遊園地やマスコットの正体が明らかになります。 本作、これ以上ないほど優しく柔らかい色鉛筆イラストと遊園地という舞台も相まってとても幻想的な雰囲気が味わえました。マルチエンドなのでそうでもない結末ももちろんあるのですが、トゥルーエンドはイラスト同様にとても優しく温かい物語で心がじんわり温まりました。 概要欄の通りマルチエンドの分岐はかなり分かりやすいですし、隠しエンドの到達条件も工夫が凝らされていて迷うことなく最後まで楽しめました。隠しエンドは必見ですので、万が一詰まってしまった方も是非作者様のヒントを元にその目でお確かめください!!
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ル・ソレイユの殺人大好きなミステリージャンルの作品なので喜び勇んでプレイしました! 主人公と腐れ縁の幼馴染!天候の悪化でペンションに閉じ込められる!クローズドサークルで起きる連続殺人事件!という超王道な設定と展開で否が応でもワクワクしました!全部が王道と言うことはなく真相には捻りも加わり、良質なミステリが堪能できました。サカナ探偵は見事全選択肢を一発正解でミステリ好きの面目躍如でしたが、ノーミスできっちり当てられたのは丁寧なヒントと適切な選択肢の配置があったからこそだと思いました。(その後間違えるルートも楽しく回収しました!) 本作は硬派で良質なミステリ作品でしたが、それぞれとても個性的なキャラクターたちの掛け合いもとても面白く、それが本作の持ち味だと感じました。主人公の性格もあってかテンションは落ち着いた感じなのに、特に序盤は随所にコミカルなやりとりがあり、この独特の空気感にとてもハマりました。もちろん終盤の緊張感のあるシーンにも引き込まれました。 主人公とヒロインの関係性ははじめちゃんと美雪、コナンと蘭で育った身からすると少し糖度が低めに感じられましたが、このくらいの糖度でしか味わえない趣もあって、またそれがリアルにも感じられて本作の魅力を形成しているように感じました。前述の「会話が面白い」と言うのは特に主人公とヒロインとのやりとり、関係性において思った点でもあります。 ミステリゲーム好きに特におススメです!プレイ時間に6~7時間程度とありますが、読むのが早ければ4時間弱で完走できるかと!
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僕と幼馴染の異世界小旅行プリチーな幼馴染と、異世界と小旅行というあまり両立しない単語の並びに興味を持ちプレイしました。 序盤のシーンであっという間に主人公と幼馴染の性格と関係性を表現しており、また意外過ぎる情報が提示されたことで一気に物語に引き込まれました。異世界に到達してからの展開もとてもメッセージ性を感じましたし、ここでも回想シーンの挟み込み方がとても巧みだなぁと思いました。そして何より主人公と幼馴染の関係性がとても尊い!! 構成も読後感も非常に良くて大満足でした!
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同音異義の工作言葉遊びコントノベルというキャッチコピーがまさにピッタリな作品でした。同音異義語が多すぎる日本語ならではの言葉遊びが愉快で、特に後半は掛かっている言葉や表現が連発しており、緻密な台本だなぁと感激するレベルでした。舞台上で立ち位置を変えながらやりとりを続ける表現も斬新で良かったです。 どことなく既視感を覚えたのですがそうだ!ラーメンズだ!どこで見たのか全く思い出せませんが、リンク先も拝見して懐かしい気持ちになりました!
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オートメーション・コンタクトフェス参加のもう1作がとても良かったのでこちらもプレイしました!本作もビジュアル面のクオリティは素晴らしかったです。画面レイアウトのデザインも良く、ドット調のグラフィックも好みでした。 そして、肝心のストーリーはとてもキレの良い短編で大満足でした。事前情報なしでプレイするのがオススメです。最後までプレイしてから振り返ると、ゲームタイトルが秀逸だな、とも思いました。