富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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ハロウィズハロウィン選択肢に応じてハロウィンに関連したストーリーが楽しめる短編作品です。 どのお話も起承転結およびエッジが効いていてとても面白かったですし、ご覧の通りグラフィックもとても綺麗で良かったです。ハロウィンにピッタリな美味しそうなお菓子のバッジももらえて大満足です! (ハロウィンの頃にプレイしたのですが、時季外れの感想投稿となり失礼します)
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十三階段学校によくある階段、いや怪談をテーマにした作品です。死刑囚が執行前に上がることでも有名な十三階段というホラー感の強いタイトルを冠していますが、プレイ時の印象はそこまでホラー寄りではないので苦手な方も気にせずプレイできるかと思います。選択肢によって分岐するストーリーはどちらかというとオカルト~ハートウォーミングな感じです。AI生成のグラフィックだからこそ感じる違和感が作品のプレイ感に昇華されている印象でした。 バッジが1つ取れてないのが悔しい!また挑戦します!
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海上の忘れ形見非常に面白かったです!全ての面においてクオリティがとても高く、フルコンプまで夢中になってプレイしました! 物語の舞台は太平洋の離島、ということで空と海に囲まれた風光明媚な場所です。舞台設定にもストーリー展開にもファンタジーな設定がありますが、一番のファンタジーはめぐる君の美少女っぷりだったような気がしないでもないです。男友達の態度も納得です。コミカルなシーンは笑えますし、シリアスな展開にもしんみりしました。ラストは感動的でしたし、個人的にはEDムービーが凄くツボでした。そう!EDムービーといったらこれですこれ! グラフィックはご覧の通り、キャラデザから線画から塗りまで素晴らしいです。以前からお上手でしたが過去イチでスタイリッシュだったように感じられました。実写背景と実写動画の活用も本作の舞台にピッタリでとても綺麗でした。UI周りが完璧すぎてぱっと見でとてもゴージャスな印象を受けましたし、凝ったシステムもおしゃれかつスタイリッシュでセンスを感じますし、プレイ中の進行度表示もユーザーフレンドリーで有難かったです。 つらつら書きましたがとても面白かったのでおススメです!
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夜に咲く華は、君のようだったこれはもうエモい!エモすぎる!もう切なさMAXなお話でした。それでいてあまりしんみりさせずに湿度が低めで爽やかなのも良かったです。 ワンシーンを切り取った作品ですが、テキスト・グラフィック・ボイス・音楽・演出の全てが噛み合っていてとても印象深かったです。引きのシーンでの花火の演出が素晴らしいと思いました。
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帰省幹線が渋滞している場合(ゲーム)何でもないような兄弟の1シーンを描いただけなのになんだかやたらエモかったです。自分には兄がいますがあまり仲が良くなくほぼ交流がないですし、同じような状況の人、そもそも兄弟姉妹がいない人、年齢的にまだもう少し若い人、どんなプレイヤーから見ても意外とこういう成人してからも仲睦まじいパターンは稀少なのかも、なんてことを思いました。兄弟どちらも相手に対しての思いやりを感じます。渋滞×手話シチュエーションは言われてみれば確かに!という感じで着想が素晴らしいです。
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勝手にヒーロー?!キリカちゃん絵柄もプレイ感覚もとてもポップで気分が上がるゲームでした!タイトル画面から音楽に合わせてノリノリに動くので起動直後からテンション最高潮です。ヒーローになりたいキリカが町をパトロールして結果に応じてエンディングが分岐するマップ選択システムを採用しておりますが、マップや背景の雰囲気も良かったです。1日1日のイベントが短めなのでとてもテンポ良く周回できて、攻略サイトのおかげもありエンディング回収がはかどりました。各EDでは振れ幅のあるグラフィックが拝めてとても良かったです。EDコンプ後のおまけも楽しめました。
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グリモワール・ヘヴン -Vampire's Red Needle-前作にも登場するモリゾナ先生の過去のお話ですが、超ハードモードな状況が楽しめました! 即BAD選択肢を選んだ時のおじさんの可哀想っぷりが癖になります。冒頭の演出も良かったですし、個人的にはキャラ絵も吹き出し大き目、本編全て会話で展開するゲームデザインがとても素晴らしいと感じました。私は前作プレイ済ですが、概要文の通り未プレイでも楽しめると思います!
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リパリアの肖像幸福の王子様をモチーフにした作品ですが、着想だけで展開や結末は完全にオリジナルです。 柔らかくて温かみのあるグラフィックと世界観はまさに童話のような雰囲気です。主人公のエドナが非常に可愛く、攻略対象2人の間で揺れるメインヒロインという感じで楽しめました。道中の選択肢に応じて様々な方向性にストーリーが展開して結末が分岐するのですが、ストーリーの流れがとても自然でどの結末もそれぞれに説得力と納得感がありました。エンディングは全部で6種類ですが、大団円からちょっとビターだったりどう見てもバッドだったり、振れ幅とバラエティを感じます。多くのプレイヤーにお気に入りのエンドがありそうですが、私はもう箱推しです!グラディエーションのようなエンディング群はいずれも素晴らしく甲乙つけがたいものでした。
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幽体探偵 ~誰ガ私ヲ××シタの?~権力者が牛耳る町を舞台にした本格ミステリゲームです。マップ移動や実体⇔幽体を切り替えるゲームシステムが搭載されておりゲーム性が高く、終始「事件の真相を解き明かすために捜査している」感が味わえました。 展開に合わせてエピソードが良い塩梅で区切られているためテンポが良くなり遊びやすく、先を知りたい!という引きも強かったです。とても強烈な真相はかなり好きなタイプだったので、最後まで満足感が味わえました。
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煙客堂の蒐集録非常にクオリティが高い作品で、素晴らしいストーリー体験を味わうことができました。凄く惹き付けられて起動直後からのめり込んで両エンドを拝見しました。 まずグラフィックがとにかく綺麗で極上と言って間違いないです。キャラデザ含めて絵がスンゲーお上手なので、怪しすぎる骨とう品屋の店主は格別に怪しく見えますし、絶世の美少女人形の妖艶な魅力の説得力が圧巻です。背景も非常に良質なものを厳選して使っていることが一目瞭然でした。 ストーリーも素晴らしかったです。浮世離れレベルの上級国民の主人公ですが、それはそれで苦悩が伝わってきます。中盤に2つの選択肢により結末は大きく変化する形になるのですが、どちらも内容は大きく異なれど展開も結末も非常に印象的でした。まさに甲乙つけがたい!私は先に白ルートを選択しましたが、後味と言う観点だと先に赤ルートを見た方が良かったかも?と思いました。その他、ボイス、演出、システム面と何から何まで丁寧な作りで隙のなさを感じました。 煙客堂と店主のキャラクターも立ちまくっていますので、別の商品や客を軸にしたお話も見てみたい!なんて贅沢なことを思ってしまいました。