富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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ワイとお嬢様は紙一重またまた短期間で新作が出ていたので早速プレイさせて頂きました。
初めてあとがきが実装されていたので、あとがきフェチとしては嬉しい限りです。
あとがきのいにしえのノリも良かったです!
以下、本作をプレイしての感想をダイジェストでお届けしてお別れします。
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サナトリウム冒頭の映像演出が極めて印象的で素晴らしかったです。
サムネでも紹介している内用薬のイラストも非常に魅力的でした。
言葉よりも視覚で多くを感じ取らせる作品だと感じました。
想像の余地が多分にあり、とても良かったです。 -
シンフーマスター ジョン先生
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夕暮倶楽部もうどこから絶賛すれば良いのか、という傑作です。
設定、世界観の作り込みから異常レベルのグラフィック周りまで、
作品内にもうひとつの世界が存在するような感覚が確かにありました。
本作公開の公式ツイートがされた瞬間にサムネを拝見し、
このゲームは確実に面白いだろ!なんだこの雰囲気は!と思いましたが、
その後の丹さんの絶賛を見て更に膨らみに膨らんだ期待を超えてきました。
うさん臭さが漂いまくるツネオリナミとその「患者」との過去ログを中心に話は進みますが、
患者は誰も彼もキャラが立ちまくりなこともあり、会話がぶっとんでて本当に面白い!!
小ネタがバンバンと放り込まれているので終始ニヤニヤしながら遊べることウケアイです。
また、話の進行に合わせて解放されていく「ひみつメモ」の存在もとても親切で良かったです。
会話だけでは把握しにくいストーリーの背景の理解に役立ちますし、
怪しくオカルト満載なのにどこかリアルな世界観を補完されていました。
週の半ばくらいからキャラクター同士の繋がりが見えてくるとともに、
断片のように集まっていたパズルのピースが形を成し始めてきます。
金曜と土曜の一気呵成の畳みかけは初回プレイ時に感嘆の声を上げました。
世界観からゲームシステムまでまさに総合芸術と思えた今作ですが、
その魅力を支えるのは類まれなるグラフィック周りのこだわりかと。
感情や状況に応じて変化・アニメするLINE風のアイコンも良かったですが、
実際にその場にいるように細かく切り替わる背景が本当に最高でした。
背景の作り込みは様々なツッコミどころを含めて正気を疑うレベルであり、
これら背景を鑑賞するだけでも本作をプレイする価値が十二分にあります。
(モニターでアップしても見えない部分ところがあるのが悔しい!)
誤って旧verで遊ぶなどしてバッジ取得で苦労して5周もした割には、
物語全体の理解度は「くっきり」と自信を持って言えないレベルですが、
なにせツネオリナミは名を馳せたホラ吹きですので、
全ての真実を分かりやすく率直に語ってはくれるはずもありません。
彼女に翻弄されるのも含めてゲーム体験なのだと受け止めます。
とっても素敵な作品をありがとうございます。 -
桜影に揺蕩うメチャクチャ面白い作品でした!!
割とそれなりの描写もあるゴリゴリのBLゲーですが、
男の自分でも不思議と抵抗なく楽しめました。
爽やかな下ネタと美形オンリーの世界観のおかげかもしれません。
プレイ時間は3ルートで4時間ほどと長めですが、
もうどのルートもあっという間に駆け抜けられました。
特にキャラクターの掛け合いの面白さは突き抜けていました。
ライト系BLから一歩だけ踏み込む入門編に最適な気がしました。
グラフィックも綺麗ですしストーリー展開も明るいので、
老若男女におススメできると思いました!
(ちょっとコアめなネタもあった気はしますが)
非常に面白い作品をありがとうございます。 -
フィルム・ラプンツェルどの要素を抜き出しても高クオリティな作品ですが、
何よりもストーリーが非常に強く印象に残りました。
中編と呼べるくらいのボリュームでしたが、
相当に作品に引き込まれていたようで一瞬で過ぎ去ったような感覚でした。
大前提として文章の表現力が極めて高いのですが、
それでいて読みにくさも一切感じないところが素晴らしいと思いました。
ストーリーは心情を表す細かい描写を多分に含みながらも、
かなりドラスティックに展開した印象です。
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主人公が多面性を持つ複雑な(リアルな)性格と感じましたが、
そんな主人公のフィルターを通して、
主人公と関わる人々の感情が豊かに描かれていました。
展開などはネタバレに繋がりそうなのでここでは触れないことにします。
グラフィックはストーリーと物凄くマッチしておりました。
イベントスチルの数は多くないですが、どれも非常に印象的です。
1枚目のスチルはノベコレニュースなどでよく拝見していたのですが、
そのたびに印象的だよなぁと感じておりました。素晴らしいです。
なお、プレイを終えた今となっては最後のCGが最も胸に刺さっています。
システム面や演出については誰も文句が付けられないレベルと思いました。
起動して、タイトル画面を表示してからプレイを開始するまでの間に、
既にこの作品の世界に入り込んでしまうような気持ちになりました。
冒頭のノートのシーンや章間の演出、もちろんバックログなど、
ゲームとしての表現を追及する姿勢が垣間見れて感動致しました。
とても素晴らしい作品をありがとうございます。 -
あまやかな夢に、さよならを。印象的な冒頭から始まるとても幻想的な雰囲気の作品でした。
グラフィックが非常に美しく引き込まれます。
作品にマッチしたBGMも良かったです。
個人的にはかなり意外性のある展開で終盤はハッとしました。
素敵な作品をありがとうございます。 -
Divaラヴァーズ フリー版とても凝りに凝ったゲームでとても面白いです!
恋愛SLGとRPGの融合といった趣で、
システム的には市販のゲームのような感じです。
LIVE2Dでキャラはとても良く動きますし、
行動選択や戦闘シーンなどはとてもテンションの上がる作りです。
・ADVパートでステータスが上がるところ
・好感度が上がるときの細やかな演出
・デートとなる食事先やメニューが選べ、選択に応じて好感度が変化する部分
・会話シーンのコマンド選択などなど
諸々遊び手がテンションの上がるツボを分かってらっしゃる!!
ただ、間違いなく非常によくできたゲームではあるのですが、
その複雑なシステムの弊害なのか、動作がとても不安定なのが少し残念です。
安全なタイミングでこまめにセーブしつつ、
なるべく処理に負荷を掛けない操作・プレイスタイルの意識を推奨です。
なお、続編を制作中とのことで、ラストはかなりサラリとした感じです。
うっかりランスロットの好感度を上げすぎてしまったため、
冒頭からやり直してライオネスも攻略しました! あとひとり!
とても面白い力作をありがとうございます。
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星が見た夢 前編〈星と人と――〉とても独特な世界観が味わえるゲームでした。
前後編の前編のみではありますが、非常に完成度が高いと感じました。
まずは世界観と主人公の設定が一風変わっており、興味をそそられます。
テキストは平易でなく、特殊な世界観もあり理解に通常の倍くらい時間が掛かりますが、
キャラクター毎の個性もあって、全編を通じて文章表現力の高さを感じました。
グラフィックもとても綺麗で、全画面ビジュアルノベルに最適化された構図と、
綺麗なキャラクター絵が楽しめました。
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総じて、文章とグラフィックの融合度が非常に高い!と思いました。
控えめながらポイントポイントで印象的な演出や、
より興味をそそられる幕間の用語の解説などもとても良かったです。
後編でどう結末を迎えるのか、楽しみに待たせて頂きます。
素敵な作品をありがとうございます。 -
相合傘の意味