ナナのレビューコレクション
-
北限のアルバ~冬の章~春から追いかけてきた北限のアルバシリーズ。 ついに完結か……と思うと、感慨と寂しさが同時に込み上げてきます。 季節や登場人物は違えど、もう4度目のオープニング。あの柔らかな色彩のグラフィックやカントリーなBGM、やさしいおばあちゃんや可愛いエナちゃんの安心感が半端なく、もはや「ただいま、美瑛!!!」という気分にさせられますね。 @ネタバレ開始 冬の章は、ヒロイン・真ちゃんのための物語だ……と感じました。 事前情報の通り今までにない展開で、かなり踏み込んできた印象でした。 特に、これまで語られてこなかった(と思う)真ちゃんの過去には驚かされましたね…… (総料理長が良い人だったのが本当に救いでした) 今までの真ちゃんは、悩みを抱えた攻略対象たちに寄り添い、彼らの手を取り、背中を押してあげる役目を持っていたと思うのですが、今回は全く逆だったことにびっくり。 苦しむ真ちゃんを見て「それは違う、あなたはとても勇気のある人ですよ……」「もういい、もう苦しまなくていいんだ……」と、ただただ心の中で繰り返していました。 その、真ちゃんに寄り添う役目を担う透也くんの正体もすごく意外でした。実は亡くなった弟の生まれ変わりということ自体は、かなりていねいなフラグが立っていたのでわかりやすくはあったものの、なかなか確信が持てませんでした。 今までのアルバシリーズは現実に即したストーリーで、あまりこういった展開はなかったと思うので…… 実は透也くんのあまりの人間離れした儚さに、プレイ前は「本当は病弱でシリアスな展開なのでは……もしくは人じゃない何かなのでは……」と予想していたのですが、どちらもあながち間違いではなかったですね。現世では健康な身体を持ってくれていてよかったです! よくしてくれたお姉ちゃんを今度は自分が助けたくてもう一度会いに来てくれた湊くん、今はもう血のつながりを気にする必要はないわけですし、真ちゃんのお父さんやお母さんともう一度(義理の形でも)親子になれるといいな、と思いました。 余談ですがいつか制作者さんのチラ見せスチルを目にして、めちゃくちゃ不穏なシーンに見えてしまい、「どうなるのこれ……」と思ったのですが、蓋を開けてみれば、実際にはとても優しいシーンでした。申し訳ありません(スライディング土下座) 透也くんの友達も等身大の男子感があって微笑ましかったです。攻略対象の友人からしか得られない栄養ってありますよね。バンド仲間のおじさまたちもいい味出していたなと思いました。 楽しみにしていたお料理もどれも美味しそうで、ポテトグラタンとか作りやすそうなものはぜひ再現してみたいです。ジビエは難しそうですが……以前食べた鹿肉カルパッチョが美味しかったのを思い出しました。 アイヌの物語の、絵本風のイラストもすごくよかったです……確かにデリケートなお話ですが、おじいちゃんについても掘り下げてくださりうれしく思っています。 @ネタバレ終了 最後のあとがきをお読みして、万感の思いがあふれました。 優しさと愛に満ちた、この物語に出会えたことを心から感謝します。
-
+fence事前情報ほぼなしでプレイしました。ヒロインを慕い、彼女との年齢差に悩む12歳少年がとてもけなげで、愛おしいです。 @ネタバレ開始 どうにかして彼の想いが報われないだろうか?という気持ちが強く湧いてくるのですが……まあ、現実ってこうだよね。私もヒロインや青年と同じ大人として、それはそうなるよな……と思わされました(涙) 青年も、今までの過程が詳しくは語られないながらもヒロインのことを大事に思っているのは伝わるし、またグラつくことを言ってくるなあ〜狡いわ〜(※ほめてる)!!!とも思ったのですが、プレイヤーとしてはもう少年に肩入れしたくて仕方ありませんでした。 同じことをおっしゃってる方もいますが、青年には本っ当〜〜〜に申し訳ないしダメなのはわかりきっているんですけど 「(※プレイヤーにとっては)あなたいきなり出てきて何なの!?桜ちゃんには少年くんがいるので、あなたとの交際は認められません!!!!!!」 と言いたくなりました。笑(誰目線) まあ、それくらい少年が魅力的だった、ということで…… エンドロールは少年の願いが叶う、if時間軸と解釈しました! 深夜ドラマのようなリアリティある雰囲気も印象的でした。 @ネタバレ終了 痛くて美しい物語をありがとうございました。
-
新人Vをプロデュースしてみた。最近Vtuberの相互FFさんが増えてきたので遊びました。 実話に基づいてるだけあって現実的な話(特にお金絡みの……笑)があったりして、なかなかリアルだな……と感じました。 @ネタバレ開始 最後に本当のゆくるちゃんの声が聴けたのは胸熱でした!! @ネタバレ終了 実際のYouTubeチャンネルも見てみたいと思います。 プレイさせていただき、ありがとうございました。
-
悪役令嬢はワンマップで婚約破棄を回避したい私、万年ティラノビルダー勢ですの。いったい何をどのようにすれば、このようなとんでもないゲームがお作りになれるのかしら。刮目させられましてよ! @ネタバレ開始 (以下、真面目な感想) 最初は展開上、王太子殿下も宰相令息も聖女タマノちゃんも感じ悪めに見えていて、特にタマノちゃんが見えないところから現れるたびに「うわ~~~またかよw」と思っていたのですが、真相(特に王太子殿下の素の顔)が明らかになってからは一気に微笑ましい気分になりました。 台詞回しもクスッとできるものが多くて楽しかったです。 エンディング数も半端なくて、最後の方は取りこぼしたED回収のため、攻略ガイドをスマホで撮って見ながらやってました笑 個人的にクラシック音楽が好きなので、お気に入りの曲がいろいろ聴けましたし、細かい設定資料集や裏話も見られて面白かったです! @ネタバレ終了 楽しいときを過ごすことができて感謝ですわ!ごきげんよう!!
-
僕の真ん中に君がいるバーチャルフェスのブース(のラジカセと日記)に笑ったのと、まほおしとmellow fellowをクリア済なので、面白さは約束されている!!と確信しつつプレイしました。 主人公・千沙ちゃんにボロカス言われている弦一郎さんですが、あの飄々としたつかめない感じが私にはツボでしたし、毛の長い大型犬みたいで可愛いと思いました。 千沙ちゃんも、口は悪くてもギャグタッチでプレイヤーが気にならないように描かれており、また弦一郎さんが全く気にしていないこともあって、ふたりの関係性が微笑ましいなと思いました。 @ネタバレ開始 私もおばあちゃん子なので、途中から千沙ちゃんに共感しながら進めていました。 ほのぼの系のストーリーかなと思っていたため、中盤の急展開は「えっ!?嘘でしょ!嘘だと言ってえええ」と叫びたくなったものの、真実を知って安心しました。(笑) 千沙ちゃんがカセットテープを死守しようとするところがめちゃくちゃかっこよかったです。作中屈指の名シーンだと思います。 ラストでちゃんと結ばれて安心……!! とても良い関係性のふたりで、もっと見ていたいなと思いました。 @ネタバレ終了 期待通り、すっごく面白かったです。ありがとうございました。
-
ボクハソトニデタイなんとか外に出ようとするクロちゃんがとても可愛かったです!! @ネタバレ開始 外にいた白猫ちゃんは、先代猫で、ずっと見守っていてくれたのかな?と思いました。飼い主さんの反応も合わせると、ちょっとしんみりしつつも心あたたまるものを感じました。 @ネタバレ終了 癒しの時間をありがとうございました!!
-
涙を止める方法絵本のようなイラストがかわいらしく、プレイヤーを大きな愛で包んでくれるようなゲームで、主人公ちゃんに友情に似た不思議な思いを抱きました。 日々うまくいかず悩んでいる方々にぜひおすすめしたい作品です。ありがとうございました。
-
ばいばい。私の初めての恋短いながらも印象に残るストーリーでした。 リアルの季節は真冬ですが、冬の残り香と春の暖かさが混ざり合う、3月の空気を感じた気がしました。 @ネタバレ開始 星歌ちゃんの好きな人って……先生だったのか…… 実は私も昔、星歌ちゃんと同じ行動をしたことがありました。直接ではなく手紙でしたが。 でも返事はこなかったです……(遠い目) 具体的な描写がなくても先生の人となりや、とても良い関係性だったんだろうなということが伝わりました。 @ネタバレ終了 これから大人になる星歌ちゃんの幸せを祈っています……
-
虹色の夢自分では真面目に経営したつもりなんですが80万円くらい足りなくて、ゲームオーバーになってしまいました。 進めるのが楽しすぎてカレンダーをちゃんと確認できておらず、気が付いたら雷の月になっており、嫌な予感はしたんです。どうして……と現場猫の顔で真っ黒な画面を見ています。ヤエさんED見るつもりだったのに!w 失敗してしまったものの、とんでもないボリュームで、これが個人制作でなされているとは……にわかには信じがたいです。 男女問わず個性豊かなキャラがたくさんで、絶対に沼る推しが見つかると思います。私はヤエさんとイシャンさん、ケリィちゃんが好きです。 間違いなく、フリーゲーム史に残るであろうゲームをありがとうございました。 2周目はもう何でもいいから正規EDを見たいです。グヤジイイイイ!!!(号泣)
-
mellow fellow【リメイク】ハイスペック美人で世話焼きな光ちゃんが可愛い! 主人公ちゃんとのやり取りも心地よく、ずっと見ていたいと思いました。 @ネタバレ開始 あの、こんな豪華なエイプリルフールあります!?wwww ふんわり百合風味ゲームかなと思っていたので、「実は乙女ゲームだった」という真相がわかったときは衝撃でした。確かに光ちゃんを見て「中性的な顔立ちの美少女だな」とは思っていたけど!!! 主人公ちゃんに「それ系女子の頂点」と言われた光ちゃんが、微妙な反応をしていましたが、真相がわかると「あれってそういうことやったんか!!!!」と、パズルのピースがかっちりはまるような感覚を味わいました。 光ちゃん視点のエピソードも共感度が高く、真相を知ったあとだと同じシーンでも爆笑だったり、生活は苦しくても守谷家の絆は固いんだろうなとほろりとさせられたり、最後まで目が離せませんでした。 「異世界転生したら大魔法使いの推しになりました」をプレイ済なので、織吾さんの作品はキャラのかけ合いや言い回しがおもしろいのは知っていたのですが、今回も要所要所で笑いをこらえきれず…… 「肌色のパッドが悲しく転がっている」は面白すぎました。 光ちゃん、いや光くん、2023フェス乙女ゲーの中でも、とても印象に残る攻略対象だったと思います…… @ネタバレ終了 とても楽しくプレイしました。ありがとうございます!!