タカスガタイキのレビューコレクション
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筋筋肉肉プレイさせていただきました。
まさに「考えるな、感じろ」いや肉しろ?とにかく全てが筋肉でした。今まで見たどの筋肉作品よりも筋肉していました。筋肉の極致は、漫画でもアニメでも小説でもなくノベルゲームの中にあった…?ここが神が祝福した筋肉の園、プロテイン・マッスル・エデン。知恵の実などいらない。必要なのは、己の鋼の肉体のみ。それは筋肉が織りなす創世神話。絶対に揺らがない愛と誓い。つまりアガペー。僕は何を言っているんだ。失礼、少し混乱しているようです。
つまり、筋肉ということでした。本当にありがとうございます。 -
白無垢の決意プレイさせていただきました。
時代考証が必要な題材を見事に描かれていて、感服いたしました。遺書が表示された時には少しドキリといたしましたが、そういうことだったのですね。
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素敵な作品をありがとうございます。 -
おもいをつたえるプログラムプレイさせていただきました。
ピアちゃんかわいいですね。立ち絵は全てVRoidStudioのポーズから撮ったのでしょうか。タイミングよく撮影されるのは、さぞ大変だったかと思います。特におでこの使い方は、驚きました。
先に選択肢を選ぶシステムは、RPGで先にコマンド選択を選んでおくタイプのゲームに近い感覚をおぼえました。何度もリトライすることが前提なので、選択肢からやり直せたりと、サクサク感に配慮されている点が心憎い気配りだなと感じました。
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素敵な作品をありがとうございます。 -
【短編・スチル20枚】平穏な?魔王の日常プレイさせていただきました。
王道ファンタジーもの、退屈な日々に飽いている魔王が、小さいながらも決して折れない心を持っている少年と出会う話。なんだか45分もののOVAオリジナルアニメーションを見ているような心持ちがしました。過激な設定やぶっ飛んだ展開もよいですが、こういう王道のいいものはいい!みたいな作品も、やっぱり大好きです。
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また、直接作品についての感想ではありませんが、フォントが大きくて読みやすかったです。視力が弱い自分には助かります。スマホなどでのプレイもしやすそうです。こういう小さな点のユーザビリティが大事なんだなぁとあらためて思ったりしました。
素敵な作品をありがとうございます。 -
Silent Film_プレイさせていただきました。
とらえどころのない、泡のような話だなぁと思って読み進め、クレジット後の展開で腑に落ちました。だから、保険医の先生だけあんなに浮き立っていたのかと。白黒の主人公の内面世界に比べて、ポップでカラフルな先生側の世界との対比が、よりカタルシスを際立たせているように思えます。
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素敵な作品をありがとうございます。 -
ゆうれいやたいプレイさせていただきました。
ほっこりいい話で、なんだか人情味を感じました。それはなんでだろうと考えた時に、もちろん夜の屋台という舞台設定もそうですが、屋台を訪れる女子高生や男の子を通じて、屋台の外の息遣いが見えるからかなと思いました。
ストーリー的なメインは、後半で登場する「中年のサラリーマン」ですが、人間がそこにいる以上、袖振り合うのは必然であるかのように、自然に、なにげなく屋台を訪れる人たち。その背景に見えるそのひと達の生活は、ゆるやかにつながりあって、外の世界を描き出してくれます。
そのぼんやりとした、やわらかに映し出される雰囲気の中、息を切らしてやってくる「中年男性」。そこに人情味を読み取ったのだと思います。屋台ものって、いいですね。
素敵な作品をありがとうございました。 -
In the Bushプレイさせていただきました。
構成自体はシンプルで、お話自体は短いのに、話運びを証言として抜き出して配置することで、こんなに印象が鮮やかになるのだなぁと思いました。なんとなく芥川龍之介の「藪の中」を思い出しました。こういうそれぞれの視点で見える世界が違うかんじ、よいですね。
(追記: …と思ったら、タイトルがそのままずばり「In the Bush」でしたね。自明のことをわざわざ書いてしまったかもしれません。お恥ずかしい)
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素敵な作品、ありがとうございます。 -
A Room for Youプレイさせていただきました。
昔のゲームブックを遊んでいるような、あるいは、コマンドプロンプトで動作する往年のCUIゲームをプレイしている気分になりました。
綺麗にすべてのアイテムを使い切るので、無駄がなく、完成されたカタルシスがありました。
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影響を受けた元の作品があるとのことで、そちらも遊びたくなりました。
素敵な作品をありがとうございます。 -
今日のご飯は何だろなプレイさせていただきました。
食器棚の中で繰り広げられる食器たちのやりとり。すごく面白かったです。
自分事で恐縮ですが、子どもの頃からずっと使っているスヌーピーの金属スプーンのことを思い出しました。思い入れが強くて、上京して一人暮らしを始める時も一緒に持ってきて、今でもずっと使っています。だからなのか、なんだかとても共感しながら、読み進めました。
白い皿と新入りの皿を、重ねず棚の奥と手前に置いていることから、多分ご主人はもともと持っている食器の数が少ないのでしょうね。そんなところもなんだか共感してしまいました。
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素敵な作品をありがとうございます。 -
水槽海月少女プレイさせていただきました。
ノベコレ区分上は30分ですが、15分ほどでプレイできるので、是非是非皆さん気軽にプレイすべき。
擬人化されたクラゲ少女と暮らす日常という筋書きで、室生犀星の「蜜のあわれ」をちょっと連想しました。ただ、いわゆる犬猫の擬人化と違って、作中のベニちゃんと主人公の関係は、基本的に水槽を一枚隔てた誠実でプラトニックなもので、素朴で、水槽に浮くあぶくのような、ほのぼのとした日常の癒しを与えてくれます。
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素敵な作品をありがとうございます。