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かおりのレビューコレクション

  • リョウくん
    リョウくん
    リョウくんに誘われ、一緒に下校するお話です。 はてしなく、ゆるぎなく、まごうことなきリョウくんでした!!!!! アイデアがとにかくすごいです。この発想はなかったなぁ…。 @ネタバレ開始 登場順に番号振ってみました。 1くん 一昔前の少女漫画に詳しいとか、なぜに?だけど親しみが持てるゾ! 2くん 通りすがりのおばちゃん達にもみくちゃにされるほど可愛いて! でも確かに「ふぇぇ~」可愛い。 3くん 今度は一言…!扱いの差!!! 4くん 王子さまタイプは好きだけど、ひ弱すぎる…! てかどの子と幼馴染なの!!! 5くん どもりくん。てかこの子もどの子と仲良しなんだ?!わからん。 6くん オネエ系までいるんか!!!この子もどの子に対して厳しいの…?難しい! 誰を選択しても違いが分からないんじゃ…と思いましたが、 みんな特徴的なので「どのENDがどの子か」ちゃんとわかるようになっていたのが凄いと思いました! それよりも、登場時の紹介にあった「幼馴染」「仲がいい」「厳しい」のが 誰と誰のことなのかを考える方が難しかったです…笑。解けない謎でした。 あ、個人的にはオネエ系の子推しです! @ネタバレ終了 リョウくんワールド全開でめちゃめちゃ笑えます。 ネタゲーではありますが、 乙女ゲームに一石を投じるようなエッジの効いた側面もあり、 色々な意味でキレッキレな作品だなと思いました。 とても面白かったです。ありがとうございました!

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  • 絶望の螺旋
    絶望の螺旋
    霊能力トラブル請負人である探偵「睦月十歌」さんと その助手「天乃川夕美」ちゃんが、学園ミステリを解決するお話でした。 まず目に飛び込んでくるのは、やはり4画面の構成! こんなの見たことない!と思ったら世界初とのこと。そりゃ見たことないはずだ…! そんな4画面の各々の場面を進行させていき、 場面を上手くマッチングさせられると更に5画面目が登場するという、 とても斬新な作りにひたすらに驚きました。 場面をマッチさせるのは意外と難しく、特に最後はなかなかピンと来なくて、 十歌さんと夕美ちゃんを4周くらい学園見学させてしまいましたが…笑。 難しいけれど、その分5画面目が出現した時は嬉しく思わずガッツポーズ! このゲーム性の高さが癖になる魅力のひとつだったように思います。 @ネタバレ開始 また、ストーリーも単なる学園の怪談にとどまらず、 超人類化だったり人類の存亡にまで繋がる大きな計画だったり…と 予想をはるかに上回る超展開。 夕美ちゃんは最初から何か訳アリなのだと示唆されていましたが、 まさかこんなに重厚な伏線が潜んでいるとは思わず本当に驚きました。 ですが、そんな中でも十歌さんと夕美ちゃんの揺るがない絆、尊かったです! 十歌さんはバトル中もカッコ良かった(普段とのギャップが更にカッコ良さに拍車かけてる!)ですが、夕美ちゃんに最後にかけてあげた言葉が本当に素敵で、めちゃくちゃ男前でした。これは惚れる…! 立ち向かう敵は強大すぎるほどだけれど、二人ならきっと希望を見出せる…そう思える結末もとても素敵でした。 一方の、勇治くん・千草ちゃん・白鳥先生のお話も、 紆余曲折ありながらも最後は和解できて本当によかったです。 実はトキコの呪縛から解放されれば3人とも助かるのかななんて思っていたのですが、 よく考えれば一度失った命が蘇るはずもなく…。 元には戻れず転生する展開だったのには驚きましたが、 3人が手を取りあって最期を迎えられたところに感動しました。 繰り返す絶望の日々という長旅、お疲れさま。今度こそ3人仲良くいられますように。 @ネタバレ終了 ノベルゲームであることを忘れてしまうような画面連動のADV要素の面白味はもちろんのこと、 印象に残る魅力的なキャラクター達や、壮大な物語にも心を打たれる作品でした。 ありがとうございました!

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  • 夏が過ぎてもきみを…
    夏が過ぎてもきみを…
    パソコンに突如現れた謎の少女「夏生」と、彼女の世界を救うための「暗号」を解いていくお話でした。 タイトル画面のイラストの可愛さからてっきりギャルゲーかと思っていましたが、 本格的な謎解きゲームでした! 謎解きは難易度が様々でしたが、後半の難しめの謎は ヒント的なものがあり解きやすい親切設計でしたし、 なにしろ謎の少女「夏生」ちゃんが正解すると表情豊かに喜んでくれるので、 「よ~し!正解して彼女の世界を救ったる!!」と頑張れた気がします。 相棒の存在、大切! @ネタバレ開始 そんな夏生ちゃんからのパート転換は驚きましたが、 後半はまた違う観点からの怒涛の展開で面白かったです! まさか二重の謎になっているとは…いや~すごい。 謎を作れる方の頭の中はどうなってるの?!と感心するばかりでした。 また謎が絡ませてあるシナリオ自体も主軸がしっかりしていて、ちゃんと面白い! 設定なども凝っていて、物語にも力を入れられているのを感じました。 結末もとてもよかったです。もちろん一番はTrue Endエンドなんですが、 何気にNormal Endもハッピーエンド寄りで好きな結末でした。 @ネタバレ終了 シナリオに絡んだ多彩な謎解きと、意外性や深みのあるストーリーで、 謎解き特化で終わらないとても楽しい作品でした。 ありがとうございました!

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  • みずのえとら賀正話
    みずのえとら賀正話
    初詣に向かう参道を、偶然出会った殿方と会話しながら共に歩むお話です。 結末は一つなのですが、選択肢による会話の差分がたくさんあるので、掌編ながら思っていた以上にボリュームを感じました。 主人公以外の登場人物もひとりだけでしたが、立ち絵の表情も様々な変化がありその点でも楽しめました。絵のタッチも素敵で雰囲気抜群です!ハイセンスな色の塗り方もとても好みでした。 @ネタバレ開始 雨夜行の進捗を少し前から見始めた身としては、 体験版でも出会えていない坂斉さんと対面し、会話できることが嬉しかったです。 何より坂斉さんの雰囲気がとても良き…!特にやや返答に困った時の表情がツボでした! 初めて動いている姿を見ましたが、イラストなどの静止画で見る以上に魅力的ですね。 そして気になる「彼の願い」が何なのかは、雨夜行で今後知ることができるのでしょうか…だとしたら楽しみです。 @ネタバレ終了 少し気になった点ですが… セーブ・ロードがなかったので、全ての会話を見るには何周かする必要がありました。1周が短いので苦になることはありませんでしたが、できればセーブできる仕様だと嬉しかったです。 また最後の美しいスチル、一部が会話の表示部に隠れてしまっているのが残念でした(とても素敵な絵であることを知っているだけに…)全景は作者さまのTwitterやサイトなどで見られますが、ゲーム内でも見られる仕様になっていたら更によかったかなと思います。 個人的かつ勝手な願望ではありますが、今後ご検討いただければ幸いです。 美しいイラストと、どこか意味深さを感じる会話を楽しみながら、霊験あらたかな神社での初詣を疑似体験できる作品でした。神秘的な時間をありがとうございました!

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  • よくある日常
    よくある日常
    過去を変える力を駆使し、より良い未来を掴み取ろうと努力する主人公を描いたお話でした。 過去を変えて良い結果が得られるのかと思いきや、そんな風に都合よくいかないシビアさが面白かったです。特に過去を変えるための条件には、現実離れしそうな設定にリアリティさを与えていたように感じました。 過去を変えることのリスク、そしてその結果に伴う痛み、それを知らず安直に過去を変えるなんて考えるべきではないという教示でもあったのかなと思います。 @ネタバレ開始 誰も失わなかった世界 ん?雪ちゃんは…?と思いましたが、雪ちゃんを喪うのはデフォルトだから除外されてるっていうことでしょうか…。 『キミ』の選択 全員失ったー!! そしてもう過去を変えられないという部分も含めて、何気に一番怖く哀しい結末だった気もします。 一人っ子のボクとカノジョ 樟葉ちゃんの存在が失われるけれど彼女もあれだからあれだし(語彙力)、そのほかの大切な人達が無事なので一番救いがあるEDかもしれないですね。穏やかな結末で個人的には一番好きです。 変わらない日常 監視下ではあるものの、誰も失わなかったという点では良い結末であるのかも? 対等な関係 お土産もらえませんでした…泣 (このEDに至るまでの雪ちゃんのセリフの中に、「雪ちゃんが助かったのは…」とありますが、夏月ちゃんの誤りかと思われます。ご確認いただければ幸いです) ALL NOTHING これは…なかなかにBAD寄りのエンドではないかと思いました。樟葉ちゃんだけは失ってないのか?いや、そもそも樟葉ちゃんもまやかしだから除外されてるのでしょうか…。 6つのエンディングの中にひとつも大団円的なものがなく、全てにおいて主人公が何かを失う結果となっているのが興味深かったです。 また、EDのその後が明確に提示されていないので、どうなっていくのか各々プレイヤーが想像できる、考察しがいのあるお話だと思いました。 @ネタバレ終了 ありそうで、滅多にない、不思議な体験を味わえる作品でした。 面白かったです。ありがとうございました!

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  • 復興白神社
    復興白神社
    山で遭難してしまった主人公が目覚めた先で出会った、不思議な神社のお話でした。 白神社にてお参りさせていただきました…! @ネタバレ開始 そして2種類のED(現時点で)を拝見し、無事にお白様にもお会いすることができました!お白様と会えたほうのEDは続きがあるとのことで、今後のアップデートが楽しみです。 @ネタバレ終了 見覚えのある人物たちが、いつもとは違った形、今までとは違う絵師さまの絵柄で動いているのが新鮮かつ不思議で、でも皆さん和装もキマっていて素敵でした! お参りの作法は昔見た「芸能人格付けチェック」で取得済みだったのですが・笑、改めて確認するいい機会となり、ありがたかったです。 個人的には今年参詣に行けるかわからないので、おみくじが引けるのも嬉しかったです!結果は凶でしたが、書かれているメッセージが温かく励まされました。せっかくなので何度も引いて大吉と吉も拝見しましたが、いずれも心のこもったアドバイスが書いてあり、メッセージの優しさが沁みました。とても素敵なおみくじでした! 家に居ながらにして参詣した気分を味わえ、また物語としても今後の気になる展開でとても面白かったです。ありがとうございました!

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  • パラダイム・シフト-雑踏-
    パラダイム・シフト-雑踏-
    旧友との再会から始まるミステリを、ピクトグラムで描いたお話でした。 ピクトグラムだけで作品を作るというアイデアにまず驚き、 繰り返し読むことで真相に辿り着ける構成に膝を打ち、 たくさんの伏線が見事に回収された結末には、感嘆しながらもブルーになりました。 なかなかにショッキングでした。 @ネタバレ開始 女性を選んだ時には思い込みの恐ろしさを、 友人を選んだ時には自分の言動に責任を持つことの大切さを、 改めて学べた気がします。 誰しもが起こし得る、そして誰しもの身に起こり得ることだとも感じ、 そのリアリティさが怖かったです。 ピクトグラムの世界に逃げむことがないよう私自身も気を付けたいなと思いました。 @ネタバレ終了 ある意味ホラーより恐ろしい顛末だったと感じます。その恐ろしい部分も含め、 人生において大切なことがメッセージとして込められている、奥の深い作品でした。 ありがとうございました!

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  • 白い日傘とアンデッド
    白い日傘とアンデッド
    繰り返す7月14日、運命的に出会った二人のループ脱出物語でした。 主人公の流太くんとホネ子ちゃんの底抜けに明るいやり取りが楽しく、 テンポのよさも相俟って読み進める手が止まりませんでした。二人の会話劇、最高です! 流太くんの冴えわたるツッコミが面白く何度も笑わせてもらいました。 @ネタバレ開始 面白さで言うと上林先輩も個性的キャラでインパクト大ですね! なぜ覚醒するとオッドアイになるのか?などぜひ知りたかったです・笑。 流太くんとホネ子ちゃんは… ループから脱するため悔いの残る運動会をやり直したり、 やってみたかった部活動に挑戦するなどしていく中、 どんどんお互いの心が近づいていくようで見ていてほっこりしました。 そんな楽しいループ生活を送っていたところに、不穏な影が差し始め…。 それまでがとても楽しかった分、そこからの怒涛の展開には胸と目頭が熱くなりました。 HAPPY END まさかあの選択が、こちらのEDに繋がるとは思っていなかったので、本当に驚きました。 ウェディングドレス姿で笑って涙を流すホネ子ちゃんがあまりに美しくて、このまま時間が止まればいいのに!と思いましたが、まさかその後にあんなに幸せな結末が訪れるとは!予想外の展開に更に驚いたと同時にとても嬉しかったです。 アンデッド期を経たからか、アンデッドの頃より逞しくなった元気いっぱいのホネ子ちゃんに、尻に敷かれそうな流太くんですが・笑 これまで大変だった分、美歩音ちゃんと新たな青春ラブストーリーを繰り広げていってほしいなと思いました。 BAD END2 徐々に灰になっていくスチルが綺麗で、とても切ないのに美しいEDでした。 後姿で顔が見えないはずなのに、すべてを物語っているかのような、決意に溢れた背中。 もしかしたらその表情は泣き顔ではなく笑顔だったのかもしれない、 と思うほど流太くんへの深い愛情が感じられて、哀しいけれど心に残る結末でした。 BAD END1 一番のバッドEDなのですが、個人的には一番好きな結末でした。 ひとりぼっちの悲しいアンデッドのまま、見捨てて逝きはしない! という台詞がめちゃくちゃ心に刺さって号泣。 もちろん哀しい結末ではあるけれど、流太くんがホネ子ちゃんの望みを叶えたこと、 そして何よりこの結末が一番「流太くんからホネ子ちゃんへの愛情」を感じられた気がして…印象深かったです。最期の瞬間を二人で迎えられたことも、このルートでの最高の幸せの形だったかなと思います。とても好きなエンディングでした。 @ネタバレ終了 ループし続ける毎日を明るく生きる流太くんの前向きさや、 アンデッドって所謂ゾンビだよね?と再確認してしまうほど まるで天使!なヴィジュアルのホネ子ちゃんに、 ループもの、アンデッドもの=悲壮感溢れるお話というイメージが吹き飛びました。 また、明るいラブコメの中に散りばめられた怖さや切なさがスパイスとなっていて、 絶妙な面白さのストーリーだと思います。 ホネ子ちゃんのくるくる変わる表情もお話を盛り立てていて、 目でもとても楽しめました。魅力的なキャラでした! 読了まであっという間でしたが、読み終えた後にじわじわと心に温かいものが広がっていく、 余韻の残る作品でした。ありがとうございました!

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  • 彼女はあなたの帰りを待っている。
    彼女はあなたの帰りを待っている。
    主人公の帰りをひたすらに待ち続けている彼女の心模様を描いたお話です。 優しく温かな色味のイラストと、その雰囲気とリンクするかのような 彼女の主人公への愛情が感じられる、心温まる掌編でした。 @ネタバレ開始 彼女の正体については全く気づきませんでしたが、終えてみてなるほど!と納得。 また、その真相を明らかにする見せ方が巧みで、おおーっうまい!と感動でした。 タイトル画面のイラストも素敵だったのですが、 真相のイラストがめちゃくちゃ可愛かったです。特にCG3…大好きでした! 普段彼らの心の中を窺い知ることはできませんが、 こんな風に思っていてくれたら嬉しいですね。 もし先立つことやその後のことまで心配してくれているとしたら、 そう考えると少しホロリとしてしまいました…。 でも彼らとこのお話のように思い思われる関係が築けたら素敵だなと思います! @ネタバレ終了 こんな風に帰りを待っていてくれる誰かがいるというのは、 幸せなことだな…と改めて感じます。 そしてその存在をしっかり大切にしていきたいと思う、 いいきっかけともなるお話でした。 思わずキュンとなる仕掛けと、とても愛らしい結末が印象的な作品でした。 ありがとうございました!

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  • 輪廻の門
    輪廻の門
    平安時代にタイムスリップしてしまった主人公が、 助けてもらった恩人の依頼「怪事件の起こる屋敷の調査」をこなすお話でした。 紹介文に「あまり怖くないゲーム」とありましたが、なかなかに怖かったです。 特に探索パートに入ってからの、仄暗い屋敷の雰囲気やびっくり演出によるドキドキ感は、 お化け屋敷に似ていると感じました。 お化け屋敷が苦手な方にはかなりの怖さと感じられるかもしれませんね。 @ネタバレ開始 なにしろ、あの化け物に突然やられる感じはヤバイです。 音とイラストの演出効果でめちゃくちゃ心臓跳ね上がりました。 あやかしのデザインの不気味さたるや…!!! 二度目のクリックからは、もうわかってるから大丈夫さ! なんて思ったのもつかの間、うわ、やられた!(ドッキーン) これの繰り返し。何度やってもドッキドキ、手に汗握りました。 攻略に関しても、屋敷の探索が思っていた以上に難しい…! 選択肢が多く、その組み合わせの数も豊富なことから、 何度も血まみれゲームオーバーになりました。 そんなゲームオーバー時の「もう目覚めることはない」も何気に怖かったです・笑。 脳内マップの生成が下手なので、 屋敷内を右往左往してしまわないよう途中からメモをとり、何とかクリア! もっと早くからメモをとっておけばよかった… と額の汗をぬぐいながら、脱出の喜びをかみしめたのでした。 @ネタバレ終了 怖さと攻略の加減が思っていた以上にハード目でした。 でもそこが魅力でもあり、とても楽しかったです。 また、主人公の秋月悠ちゃんが高校生にしては大人びていて、 過酷な状況に置かれても冷静さを失わないところに魅力を感じました。 応援したくなる素敵キャラだと思います! 物語はまだ動き出したばかりですが、 この後も続くお話に期待が高まる結末でした。 シリーズものの第一作として最高の滑り出しではないかと思います。 がっつり心を掴まれました! 読み物としてだけでなく、探索の楽しみもある面白い作品でした。ありがとうございました!

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