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かおりのレビューコレクション

  • ここスタ - KOKOKARA STARTLINE -
    ここスタ - KOKOKARA STARTLINE -
    念願のアイドルデビューから一転、挫折を味わった主人公が再び光を取り戻すまでの、成長物語でした。 所謂サクセスストーリーではありますが、感情表現が巧みなシナリオや贅沢な演出と後半の怒涛の展開など、王道すぎない「独自の面白味」がありました。 とりわけ演出面は目を見張る素晴らしさ…!グラフィックは丁寧かつ美しいし、メインキャラはフルボイスで主人公によるオリジナルソングもあり、UI周りのデザインも凝っていてクオリティ高く、とても魅せられました。 特にYeaTubeの画面は再現度が高いだけでなく、セーブなどのアイコンがお洒落に組み込まれてて感動!そもそもこのアイコンの形にしたのには意味があったのね…と納得でした。 オリジナルソングも流行りのアイドルゲームと遜色のない出来栄えで、フリーゲームなのにすごい…!充実具合に驚くばかりでした。 また主人公の心の機微が丁寧に描かれたストーリーも魅力があり… @ネタバレ開始 中でもファンレターを読むシーンはとても良かったです!まさかマネージャーさんや桃華さんからの手紙まであるなんて、ニクイ演出!しかもどちらも心のこもった内容でじーんときました。 特に桃華さんの言葉は、手紙の中でも会話の中でも重みがあって、さすがは百戦錬磨のトップアイドル…と感心。「あなたの笑顔は(中略)あなた自身にも勇気を与える素敵な力を持っている」は名言だと思いました! そしてそこからの耐久配信への流れは胸アツ!その配信の中でどんどん緋月ちゃんが本物のアイドルへと成長していく様は、見ていて爽快感がありました。 ただ、あの緋月ちゃんが女王様キャラ?になるとは…人生どう転ぶかわからないものですね。私もなじられたいぞ!笑 @ネタバレ終了 とても読後感の良いお話でした。 個人的には(素の)桃華ちゃん推しです…!辛口なところ、好き! ストーリーも、グラフィックや声での演出なども充実の、総じて完成度の高い作品でした。ありがとうございました!

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  • 白稲村
    白稲村
    9年前に封鎖された廃村で起きた惨事について知るため、いわくの「白稲村」を訪れる男女のお話です。 とてもホラーな雰囲気で怖そう!と思って始めたのですが、直接的な描写や演出は控えめで、怖さよりはシビアな現実に胸が痛くなる展開でした。 @ネタバレ開始 まさか二人の背景にそんな事実があったとは…。 どうしてこの手の人身御供はなくならないのか!そのターゲットとされてしまった彼らがやるせなく、また村のしきたりには非常に腹が立ちました。 だけれど椿さんはかけられた呪いを一身に受け止め、自分の身をもって解決すると既に心を決めてしまっていた…!!なんて孤高…!! それだけ苦しんできたことはわかりますが、揺るがない決意が…それを託された主人公が…とても悲しかったです。 生存END 主人公の心の負担を減らそうとしているかのように、椿さんが最後まで勤めて明るくふるまっているところが切なかったです。椿さんいい子すぎる!! 笑顔でのお別れがとても、とても辛かったです…!! 最後に主人公の名前が■■と二文字になっていたのは、もしかして自分の名前に椿さんの名前を加えたりしたのかな?なんて想像しました。 心中END 悲しいけれど、最期を共にできるこちらがTRUEなのかなという気がしました。 全てのしがらみから解放された二人が、今度こそ幸せな生を歩めますように。 その時に、主人公が椿さんが名付けようとした名で生まれてきてくれたなら…! などと空想して自分を慰めました…涙。 行方不明END 真実を知らないまま生きていけるという面では、主人公にとってのベストエンドだったのかも。 とにかくどの結末も切なくやるせなかったのですが、不思議と後味の悪さのない結びだったように思います。 また、主人公の表記が「主人公」たる所以や椿さんの名前に隠された意味など、張られた伏線がきれいに回収され、お話としてもよくまとまっていると感じました。 @ネタバレ終了 ホラーの中でも精神的にグッとくるタイプの、心が凍る瞬間を味わえる作品でした。 とても面白かったです。ありがとうございました!

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  • 『昆虫化事件』
    『昆虫化事件』
    とある研究所で起きた事故で、昆虫化薬の犠牲となってしまった研究員の二人の数日間を描いたお話です。 大の苦手な昆虫というワードにプレイするのを躊躇っていましたが、そういったものの直積的な描写はなく、むしろ胸に迫るヒューマンドラマでした。 @ネタバレ開始 余命一週間。それを突き付けられた二人の反応が、淡泊なんですがそこが逆にリアルにも感じられました。あまりにショックだと、悲しみも怒りも驚きすらも吹き飛んでしまうものなのかもしれないと思います。ただその後の切り替えの早さは本当にすごかった…。ほんの少しの時間も無駄にしないという前向きさと、最後の日々を大切に生き抜く姿、それがわかる彼らの残した日記に涙しました。 佐原優さん 日記に綴られる言葉の端々から感じられる、柚那さんへの愛。恨み言や泣き言はなく、日記上ですらも柚那さんに心配をかけまいとしているのかな?と思い、その配慮に大きな愛を感じました。一人で行かせて申し訳なかったの一言が、これから一人にしてしまうことを謝っているかのようで切なかったです。 三月巧さん 佐原さんの穏やかな死とは逆で、リアルな感情に満ち溢れた日記が印象的でした。ドラマのくだりとかわかるなぁ…。そして変化を見せたくないからとご両親を見送った後、もしかしたら男泣きしたのでは?などと想像したりして、涙がこぼれました。美影さんというよき理解者が最後までそばにいてくれたことが唯一の救いでしょうか…。切ない。 二人の日記に非常に感情移入してしまいました。 ここまで没入できたのは私自身体調不良で死がちらついた時期があり、その際の経験や心もちとリンクしていたからかもしれません…。作者さまにそのような経験があるのかは存じ上げないですが、ここまで「死を目前にした心境」をリアルに描けるのが本当にすごいと感じました。 そんな感動的な日記…からの犯人当てフェーズ!切なくも美しい感動話に浸っている中、まさかそんな展開が待っていようとは。その温度差というか落差というか、急激な変化に正直驚きました。しかも犯人が胸糞…!彼らに代わって成敗してやりたくなりました。(犯人当てで間違うと出る二人からのメッセージ、それぞれのルートでセリフが違っているのがいいですね。巧さんのセリフがらしくて好きでした) @ネタバレ終了 最後には驚きの仕掛けがある、ジェットコースター展開の作品でした。 面白かったですし、何より二人のキャラクターと、彼らの紡ぎ出す言葉がとても好きでした。ありがとうございました!

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  • 七文字しりとり学園物語
    七文字しりとり学園物語
    私立 七文字しりとり学園」を舞台に、「七文字しりとり」で戦いながらスクールカーストの底辺からのし上がっていく「七文字しりとりRPG」でした。 こちらのゲームは、「2010年に京都大学のサークルとして設立され、現在では日本全国で活動」している実在の「全日本七文字しりとりの会」が制作されたゲームだそうで、いやはや七文字しりとりの会なるものがあるとは露知らず驚きました。そもそもしりとり自体ずいぶん久々だな、でも昔は縛りプレイ(食べ物の名前のみ、芸能人の名前のみ等)とかもしてたし案外いけるのでは?なんて呑気な気持ち始めたのですが、七文字しりとり半端ねぇ…!!絶妙に難しかったです。 @ネタバレ開始 「る」攻めがきくのは知っていましたが、「ず」と「ぬ」は盲点でした。「ず」は難しいながらも何個か見つかりましたが、本当に「ぬ」で始まる七文字って全然ないんですね。ぬんちゃくは5文字だし、ぬらりひょんは6文字だし、ぬすっとたけだけしいは10文字(そもそも単語じゃないか?)だし…精一杯考えてみましたが七文字は見つからず、購買おじさんの偉大さを思い知ることとなりました。 と思っていたのもつかの間、最後の会長とのバトルでは「ぬ」攻めされ、ええ~一個しか持ってないよ!と本当にどうなることかと思いました…汗。が、そこでルックアラウンドが炸裂。いやほんとにルックアラウンド法、神!満身創痍ながらも、無事会長に就任できた時は\(^o^)/でした!笑。 @ネタバレ終了 七文字しりとり自体は難しいですが、ゲームとしては初心者でも楽しめるよう手ほどきもありますし、何より単語を自分で入力する必要がないのがありがたかったです。ただこの七文字単語を集める探索も何気に難しく、結構なクリックゲーでもありました。更に、探索の最中には謎解きもあったりするので、全体を通してなかなかに頭を使うゲームだとも思います。これはいい脳トレになるのではないでしょうか。 また、しりとり戦の面白さだけでなくストーリーにも友情を感じる展開や勧善懲悪の教訓があったりと、コメディに走りすぎず一本筋の通ったお話だったのが良いなと思いました。 頭脳で戦うという新しいタイプのRPG、とても面白かったです。今まで何気なくやっていた「しりとり」ですが、こんなに楽しいとは…。しりとりの真の面白味に気付けた気がします。それにこの戦いを経てしりとりのスキルがレベルアップした気がするので、学んだルックアラウンド法や芋づる法を駆使したしりとり戦法をぜひ実践でもお見舞いしたいと思いました。イーヒッヒッヒ! 楽しい作品をありがとうございました!

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  • 終生列車
    終生列車
    気がつくと乗っていた「終生列車」で4つの終生を目撃することになる主人公と、その案内をする終生ちゃんとの交流を描いたお話でした。 見た目も態度もかわいい終生ちゃんとは裏腹に、4つの終生物語はどれも不気味でおどろおどろしい…!それも怪奇的な怖さではなく、精神的にグッとくるような心を抉ってくる内容で、でもそこがとても面白かったです。 @ネタバレ開始 〈閲覧・禁視〉 彼女の強欲さが何より恐ろしかったです…!! 〈ジュワ,ジュワ〉 ただより怖いものはなし! 〈この世界のクソったれ!〉 理不尽すぎる彼の運命、悲しかったです。世の中に自分を刻むことはできたかもしれないけど、彼の心が怒りに満ちたまま終わってしまったのが切ない。最期くらいは穏やかに終わらせてあげたかったです…涙。 〈骨抜き屋〉 骨抜きという言葉にかかっている「骨抜き屋」の設定の妙!発想が素晴らしいと思いました。 好みだったのは「骨抜き屋」でしたが、悲しくて色々考えてしまったのは「この世界のクソったれ!」でしたし、得体の知れなさに震えたのは「ジュワ,ジュワ」でした。 でも一番怖いなと思ったのは「閲覧・禁視」の彼女!!ヤバイです…関わっちゃいけない系の匂いがぷんぷんしている!汗。彼女のような思考が世の中に怪異をもたらす一因なのかなと思いました。とはいえ彼女も(終生ちゃん誕生の元凶??に)踊らされた一人のようですが…。 結末も END4 部屋の中から電車の音がする、これまたある意味ホラーだなと思いました。 END3 閉じ込められた先に終生ちゃんは来てくれるんでしょうか…?もしそうでないならキツイな。 END2 これも一つの幸せの形と思える最後でした。二人が幸せそうで良かった! END1 終生ちゃんの涙が神々しかったです!ずっとずっと待っていてくれたんだね…とホロリ。 最果てで終生ちゃんが待っていてくれると思うと、死も怖くなくなるかも? それぞれ味わいがありましたが、個人的にはEND1が好きです。やっと会えた二人の感動的なスチルが素敵でした! @ネタバレ終了 4編とも怖いお話という共通点はありますが、全編違ったテイストかつ完成度が高い!ただ怖いだけでなく、教訓や戒めを感じ取れるところにも魅力を感じました。また、グラフィックも終生ちゃんは可愛く背景は幻想的、4編のお話は怖いほど不気味に描かれていて、様々なタッチの使い分けが巧みで素晴らしい…!UIまわりもプレイしやすさが考慮されつつデザインがハイセンスですし、中でも動きのあるメーターが可愛くてツボでした! 最後まで楽しい列車旅行でした。ありがとうございました!

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  • スクールシャーク
    スクールシャーク
    主人公である中学校教師の渡辺先生が、校内に現れた「サメ」と対峙したことから始まる、まさしくスクールシャークなお話でした。 B級サメノベルと概要蘭にありましたがパニック映画のような雰囲気ではなく、むしろ淡々と紡がれる物語は日本のホラー映画の趣があったように感じます。 また残酷な描写や怖い展開などのホラー要素は思っていたほどなく、サメが一体何なのかやその元凶を探していくことに重きを置いたサスペンスに近いような気もしました。 なにより特筆すべきはやはりサメ!! 陸地にいれば安心というサメに対してのアドバンテージが無になる、空中を泳ぐという異質な存在に恐怖しました。いやいや、これじゃ人間に勝ち目ないだろ~と思いましたが、本当の敵はサメではなかった…! @ネタバレ開始 後半、まさかまさかの展開で驚きました。 途中から不穏さが漂い始めてはいましたが、魔がさしてサメを利用しているだけなのだろうと信じていたので浅井さんが指摘するまで全く気づかなかったです。むしろ気の毒な人くらいに思っていたので、そうか、そういうことか…!と納得しつつも、豹変ぶりを少し残念にも思いました。本性をむき出しにしてきた彼がサメの数倍は怖かったです。 恨みをかってしまった浅井さんの闘いは続きそうですね…。終盤でいい意味でのギャップにより好感度爆上がりした浅井さんには、ぜひ今後も活躍してほしいなと思いました。 @ネタバレ終了 サメノベルとしての醍醐味はもちろん、人間の恐ろしさについてもつぶさに描かれた、肝の冷えるお話でした。とても面白かったです。ありがとうございました!

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  • 【百合】先輩が妹の最後の夏
    【百合】先輩が妹の最後の夏
    美術部を舞台に、主人公「白井深雪」さんが敬愛する先輩「夜空花火」さんの誕生日を祝うまでの、初夏の数日を描いたお話でした。 不思議なタイトルと、素敵な絵柄に惹かれてプレイさせていただきました。 ラフのような自然さがありながら均整の取れたイラストが、美術部という舞台にとてもマッチしていると思います。また透明感のある淡い色彩が、青春の日々を描いた作品によくなじんでいるとも感じました。 絵柄の美しさだけでも雰囲気抜群でしたが、二人の瑞々しいやり取りや先輩の抱えている秘密など物語にも深い味わいがあり、とにかく世界観が素晴らしい!引き込まれました。 @ネタバレ開始 更に読み進めていくとわかるタイトルの意味と、そのタイトルのつけ方が本当に素晴らしかったです。この言葉以外で表せないだろう秀逸な表現に脱帽しました。 生きている限り必然的に訪れる、追い越してしまう瞬間。どうあがいても逃れられないからこそ、葛藤してしまうのかもしれませんね。辛い。そんな先輩の心を深雪ちゃんの存在が、笑顔が救っていたのかなと思える最後の二人の会話、最高でした!! 侘しさを感じる夕暮れの中で、明日という光を見出せた二人の姿がとても眩しかったです。きっと二人は「これから」だと思える素敵な結末でした。 そしてお互いを思い合う二人の関係性もとても尊かったです。特にマニキュアを塗るシーンでは明確な言葉はなくとも先輩の深雪ちゃんへの思いが感じられる気がしましたし、プレゼントを受け取った時の「大事にする」もまるで「(深雪ちゃんのことを)大事にする」と言っているかのようで感動でした。 それにしても、好きな人にマニキュアを塗ってもらうというのは…グッときますね!心擽られました!! @ネタバレ終了 切ないけれど、最後には晴れやかな気持ちになれる読後感のよい作品でした。ありがとうございました!

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  • ファッションサイコパスの災難
    ファッションサイコパスの災難
    主人公のボクこと「速水千夏」くんが自分の手伝いをしてくれそうな「ともだち」を探すお話でした。 凄まじいほどリアルに描かれるグロテスクな表現や、心理描写がなかなかにエグイです。そこが本作の魅力ではありますが、苦手な方は注意が必要かもしれません。 @ネタバレ開始 千夏くんが、自分の真性に気付いていないところがさすが本物!という感じでとても怖かったです。自分主体の考えが過ぎるし、人の話も都合のいい部分しか聞いていないような、どこかふわふわとした会話になっていない会話…などを見て千夏くんへの恐怖が加速していきました。彼の頭の中はもう「手伝い」のことでいっぱいだったんだろうな…。 そんな千夏くんに見初められてしまったことは本当に気の毒でしたが、加藤くんも加藤くん。ファッションとしてサイコパスをまとっている姿は、まさしく「中二病イキり自称サイコパス陰キャ」でとても痛々しかったです。 サイコパスなんて褒め言葉じゃないんだよ、加藤くん!ほら、近くで本物が聞いてるから黙らないと!!!と、できることなら画面の中に入って、武勇伝を意気揚々と続ける口をふさいでしまいたかった…汗。 でも若かりし頃は私も特別な存在に憧れたりしましたし、周りもやはり何か「他者との違い」を見出そうとしているように感じられる部分(AB型を主張したり、霊感アピール、R18指定の残酷映像ビデオをレンタルすると英雄扱い…など)があったので、加藤くんの気持ちもわからないではないんですが。 とはいえ駟不及舌。若さゆえの過ちなどと言い逃れできない状況に陥ってしまった加藤くんには、もうご愁傷さまとしか…。彼が肉塊となる日が訪れないよう願うばかりです。そして自分の発言に責任を持つことの重要さを改めて肝に銘じたいと感じる結末でした。 ただ千夏くんがこうなってしまうまでに、もしも誰かが手を差し伸べていれば…そうすればもっと違う未来があったかもしれないと思うととても切ないです。彼も社会の被害者であったというところに、現代社会の闇を見た気がしました。 @ネタバレ終了 サイコパスの恐ろしさを味わえる真正ホラーでありつつも、ヤングケアラー問題という社会問題にも踏み込んだ、色々な意味で深く考えさせられる作品でした。ありがとうございました!

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  • kidnap
    kidnap
    ある日突然理不尽に拉致監禁された主人公「君嶋大貴」さんが、 解放の条件である「謎解き」の正解を導き出し、事態の打開を目指すお話でした。 謎解きの問題自体は、謎解きより「なぞなぞ」に近い感じで わかりやすく難易度も易しめかと思います。 こちらの作品は謎解き特化というよりも、 登場人物とのコミュニケーション力が試される展開になっていると感じました。 @ネタバレ開始 久留和さんBEST END 真っ先にこの人は信頼できるのでは?と思った人でした。予想通り、やはり一番話の分かる人だったように思います。大変な状況下だったけれど、信頼し合える相手に出合えたことは唯一の救いという気がしました。今まで天涯孤独に生きてきた主人公のよき理解者になってくれるといいなと思います。 久留和さんBAD(DEVOTE) END これは助かったのでしょうか…?でも裏切られた悲しみが残る結末でした。 界くんBEST END 界くん、いい子でした!!幼い分ピュアさがあったからかもしれませんが、主人公に一番早く心を開いてくれた感じがありましたし、結末もとても良かったです。年の離れた兄弟のようで微笑ましい!素敵な関係性にほっこりしました。 類くんについては…本当の意味で救うことができなかったけれど、雁字搦めになっている呪縛から解き放たれたのは良かったのかなと思いました。とても聡い界くんが今後は支えていってあげてほしいなと思います。 界くんBAD(ISOLATED) END 界くんと心が通じ合えなかった…!あと一歩だったのに…な残念エンドでした。 類くんBEST END 今まで盲信していた思想や縋りついていたものが間違いだった…とわかった瞬間の「少年のような顔」になった類くんが切なかったです!!本当はずっと間違いに気づいていたけれど、もう戻れなくなっていただけだったんだろうなと思いました。止めてくれる誰かが必要で、それが主人公だったという展開は胸アツ!! しばらく落ち込んでいたようですが、その後は吹っ切れ学業にも復帰し、そして最後の電話は…きっと、ですよね? 過去を乗り越えた暁にはみんなで会えたらいいな…なんて思える、清々しい結末でした。 類くんBAD END(最後の選択ミスのほう) 謝る声は界くん?それとも類くんなんでしょうか…。だれにも止められない結末が哀しかったです。 類くんBAD END(不正解のほう) ひとり死んでいくのは辛いな…。しかも彼らの中ではなかったことになっているのも切なかったです…。これが一番重いエンドだったかもしれません。 BAD END1 狂気エンド。でもこういう時狂ってしまったほうが楽だったりするのかも…。 全8種類と沢山のエンディングがあるためやり応えがありましたが、分岐がわかりやすく、回収がそれほど難しくなかったのがありがたかったです。 結末としては全員に救いがある類くんBESTエンドが、作品におけるTRUEエンドだったのかなという気がしました。 @ネタバレ終了 8種類の全エンド見させていただきましたが、BADエンドにもしっかり物語があるので、忘れず回収することをお勧めします。 また物語の内容以外にも、作中にたくさん散りばめられた哲学的な思想と、名言の数々が見所だなと思いました! @ネタバレ開始 特に「やさしさが人を傷つけるのはすでに傷を負っているからだ」には目から鱗。とても胸に刺さる台詞でした。 他にも「人間は人間に対してオオカミだと言う」「正義というものほど危うくて不確定なものはない」「人間の営みとは悲劇というよりは喜劇だ」などなど!挙げだしたらキリがないくらい素晴らしい言葉が詰まっていて、そういった部分を見つける楽しみもありました。 @ネタバレ終了 謎解きや物語の面白味だけでなく、 たくさんの心に響く名言にも出合える作品でした。ありがとうございました!

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  • 親友を攻略したい!おまけ版
    親友を攻略したい!おまけ版
    文化祭の準備をしている淳一くんと稔くんが一緒に下校するまで… の放課後の一コマを描いたお話でした。 掌編ですがしっかり甘さを感じられる、 かわいいかわいいお話にほっこり癒されました! この物語だけでもほっこりできると思いますが、 二人の関係性をたっぷり味わうためには 前作を読んでからのプレイが断然オススメです! @ネタバレ開始 前作に引き続き、とにかく二人の会話、関係性がとてもイイ…! 今作は恋人になった後ではありますが 、友達の期間が長かった分まだちょっとカップルとしてはぎこちなかったり、 友達感が抜けていないところが、逆に初々しくていいな~青春だな~と微笑ましく思いました。 相変わらず主導権を握っているのは稔くんかな?と思いきや、 肝心なところは淳一くんがしっかりツボを押さえているのも素敵ですね。 死ぬほど好きだなんてカッコイイ…!! なかなか口に出して言えないほどの大きな愛を、 ちゃんと言葉にして伝えられる淳一くんはやっぱり男前だなと思いました。 気持ちを伝えるってホント大事!照れ顔の二人にもキュンキュンしました!! 前作では二人が付き合うまで…で、二人のラブラブ要素をもっと見たいな と思っていたので大大大満足! タイトル画面の二人の笑顔とか淳一くんの満面の笑顔とか、 幸せそうな二人の姿がとても嬉しかったです。 美味しいケーキを食べながら更にラブラブしてほしいなと思いました! @ネタバレ終了 読み終えて、ああ~やっぱこの二人いいなぁとしみじみしちゃいました。 叶うならばもっと見続けていたい…! ぜひともシリーズ化して二人を描き続けてもらえたら…なんてこっそり期待しています。 青春ラブストーリーとしてだけでなく、 自分の気持ちを伝えることの大切さにも気付ける温かな作品でした。 ありがとうございました!

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