灯野ともるのレビューコレクション
-
千夜一夜のシェヘラザード短いながらもしっかりと話がまとまっていて、面白かったです!途中で感じた違和感がしっかり回収されて、読み終わった後はスッキリしました!ラストも、ロマンチックな展開が素敵でした。 @ネタバレ開始 エンディングにイラストのメイキング動画を使っているのも良かったです。カラーになった瞬間、息を飲みました @ネタバレ終了 とても楽しませていただきました。ありがとうございました!
-
カドナのドキドキ爆弾ゲーム!会話がほのぼのしているのに、提案されたゲームが物騒すぎて笑いました。 面白かったです!クリア後のスチルを見たくて、全キャラで攻略しました。みんな幸せそうでほっこりしました。 @ネタバレ開始 一番印象に残ったのは、カドナさんの「あーん」です笑 @ネタバレ終了 爆発するときに、みんな耳を塞ぐのが可愛いかったです。 楽しい作品をありがとうございました!
-
パーソナル・スペースプレイ直後は情緒が乱れてまともに感想を書けなかったので、プレイ後しばらく経ってからのコメント投稿になります。 序盤に3つの異なる時点でのシロエちゃんの状況が明かされたことにより、その間を繋ぐ物語が気になって、あっという間に読んでしまいました。 @ネタバレ開始 傍観者であったはずの主人公が、実はキーパーソンだったという展開がとても面白かったです。冷静な語り口から、あくまで説明役かな、と思っていたので驚きました。 一番好きなキャラクターはラズリちゃんです。明るくて可愛くて素敵です……!ラズリちゃんによる世界観説明のチャプターでは癒されました。 最後にクロハくんと会えたと思ったシロエちゃんのシーンでは、涙があふれてきました。主人公の冷静な心情と、シロエちゃんの、長年の想いの爆発の対比がとても切なかったです……。 ラズリちゃんの最後の行動も、すごく切なくて良かったです……! みんなが「また会いましょう」と言って別れるのがとても好きでした。宇宙という広い世界では、再会の可能性も無限に広がっているように感じられました。冒頭の男性と実際に再会できたという演出も効いていたように思います。 @ネタバレ終了 点と点をつなぐというコンセプトを、ゲームのシステムでも、物語でも上手く表現していて、本当に見事の一言でした。 上手く言えないですが、宇宙という壮大な存在と、それすら凌駕するような人の想いを感じる物語でした。 プレイ後はしばらくシロエちゃんのことばかり考えてしまいました。 とても楽しませていただきました。ありがとうございました!
-
偽りの夢消えない後悔を抱きながらも、最後は明るい未来を思わせるような、素敵な物語でした。 @ネタバレ開始 過去の話に登場する人物と、現実の人物がどう繋がってるのか、色々と考えながら読み進めていましたが、明かされた真実にそう来たか、と脱帽しました。擬態する群衆のときも思いましたが、叙述トリックがすごく上手いですね。 作中の物語、過去の話、現在の話と3つの世界がリンクしながら展開しているのが、とても面白かったです。 文化祭の劇を決めるシーンでは、とても胸が痛かったです。香澄さんの気持ちも、修司くんの気持ちも分かるので、誰のことも責められないです……。 個人的な好みを言うと、ラストで修司くんに声をかけられないシーンが、とても刺さりました。ああいうすれ違い、切なくて大好きです。 @ネタバレ終了 夢中で読んでしまいました。とても良かったです。ありがとうございました!
-
手は口ほどに物を言うちょっと変わった乙女ゲームでときめきたい人にぜひオススメしたいゲームでした。 キャラクターのビジュアルは、手だけしか表示されないのですが、感情豊かで、とてもキュンとします! あえてキャラクターの顔を出さない乙女ゲームは好きですが、このタイプは初めてでした。手フェチに目覚めたかもしれません!笑 示祐くん→薬師寺先輩→央司くんの順で攻略しました。 @ネタバレ開始 示祐くんの手が、ぎゅっと握られたり、少し緩んだりする仕草で、感情が伝わってきました。大きくてゴツい手、いいですね……。 物語も甘酸っぱい青春の香りがして非常にときめきました!告白のときのあの手の動き!!思わず「きゃー!」と叫びました笑 一番ドキドキした瞬間でした。 薬師寺先輩は、最初の印象と過去の姿のギャップが良かったです。頼りになる面だけではなく、ちょっと理屈っぽくてヘタレな面もあるのがすごく人間味があって、好感が持てました。一番好きなキャラクターでした。 央司くんは、通常グラの手がどれも王子!!という感じで素敵でした。手だけでイケメンなのが伝わってきてすごいです。HAPPY ENDの最後の手の動きとセリフに胸を撃ち抜かれました。ただ、1回目は、何を書いてるのか分からなかったので、2回見ました。主人公の指の影があると、指が浮いてるかついてるか分かりやすくなるかもしれません。 それぞれのキャラクターが他のキャラクターのルートでも出てきてたのが良かったです。示祐くんが大人で、示祐くん以外のルートの時、すごく切なかったです……! @ネタバレ終了 ところどころで外見に関する情報が出てくるので、それと手のイラストを見て、どんな見た目なのか想像するのが楽しかったです。 珍しいときめき体験をさせていただきました。ありがとうございました!
-
嘘つきジョアンナと春の雪優しくて、切なくて、でも最後は心が温かくなるような、すごく素敵な物語でした。途中からは感動で泣きっぱなしでした。 @ネタバレ開始 最初はタイトルに違和感を持っていたのですが、こういうことだったのか、と後に納得できました。引き込まれるような物語展開、無駄のない文章、さり気なく散りばめられる伏線……。全てがハイクオリティでした。 また、出てくる要素も、どれもこれも素晴らしすぎました。お兄さんの優しさ、二人にしか見えない雪、雪がやむ頃には……という会話……。全ての要素が私の心に深く刺さりました。 特に、まきおくんが迎えに来るシーンと、公園のシーンがもう尊くて、尊くて……。胸がいっぱいになりました。 @ネタバレ終了 とても楽しませていただきました。ありがとうございました!
-
too late but読み終わった後に、心に響くものがある物語でした。 タイトルのtoo late butの後には、上手く言えませんが、とても温かい言葉が続くように感じられました。 @ネタバレ開始 作者が死んでも、作品は心の中に残るというところが特に印象的でした。私自身、子どもの時からネットの海で読み漁った、もう名前も覚えていないたくさんの物語が私の中で生きているのを感じる時があるので、余計に沁み入りました。 また、自分でも創作を再開したので、色々と感じ入るところがありました。 @ネタバレ終了 どれくらい読んだかが一目で分かる設計が親切で良かったです。 素敵な作品をありがとうございました!
-
初恋の後悔一人の少年が、高校生から大学生にかけて、自分と向き合い、成長していく様子を丁寧に描いた物語。 本当に良かったです。 何か大きな事件が起きるわけではありませんが、日常の出来事や人との交流を通じて、玉木くんの心情が変化していく様子に、とても心動かされました。また、人物の描写がすごく丁寧で、どの人がどんな性格なのかが手に取るように分かりました。 @ネタバレ開始 終盤、反感を抱いていた父親や、疎んでいた兄に感謝の気持ちを伝えたいと思うようになった玉木くんを見て、本当に成長したな、と胸がいっぱいになりました。 出てくる登場人物も、温かい人ばかりで、傷を抱えた玉木くんをそっと見守ってくれていたのも心地良かったです。 @ネタバレ終了 読み終わった後、心が温かくなりました。すごく良い体験をさせていただきました。ありがとうございました!
-
願い星は少年の形をしている血を流している間だけ会える死んでしまった友人との心の交流を描いた物語。 人との交流を頑なに拒む風子の心情が丁寧に描かれているのですが、とても胸が締め付けられました。夢中になって読んでいました。 UI、グラフィック、音楽と全てが調和して美しい世界観を作っていました。エンディング動画もあるのですが、物語のラストにあれを見るともう……色んな感情が噴出してきました。 @ネタバレ開始 自傷行為でイオリくんに会えるという設定がすごかったです。イオリくんのためなら、自分の痛みなんて何とも思わない風子ちゃんと、自分のせいで傷を作るイオリくんの対比がとても切なかったです……。 終盤では、イオリくんの、風子ちゃんへの想いに泣きました……。イオリくん、本当にいい子ですね……。 タイトルと同じ名前のエンディングで、最後に、ずっと人と関わるのを拒否していた風子ちゃんがイオリくんの想いを受けて、一歩前に踏み出したところで涙があふれてきました。とても心揺さぶられました……! エンディングでは、最後のイオリくんが消える演出に、胸が締め付けられました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
-
幸せな毎日を夢見る高校生男子が予知夢を見られるようになったことから展開する物語。 面白かったです! 文章がとても読みやすく、世界観にすんなり入れました。途中で起きる出来事には驚きの連続で、この先どうなるの!?とハラハラしながら読んでいました。 @ネタバレ開始 廻船さんとの世界線の書換え合戦(?)の場面がワクワクして楽しかったです。 @ネタバレ終了 最後は、非常に綺麗に着地し、色んな疑問がしっかり解決したので、スッキリしました。 素敵な作品をありがとうございました!