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灯野ともるのレビューコレクション

  • BRADLEY(ブラッドリー)
    BRADLEY(ブラッドリー)
    オレンジ色の夕焼けが非常に印象的で、胸に残りました。とても美しいのに、どことなく不安を煽るような雰囲気なのが良かったです。 1周目は意味が分からず「?」となったので、続けて2周しました。2周目で気付きましたが、さり気ないやりとりの中で、プレイヤーに違和感を持たせるのが非常に上手いです。 プレイしたあと、「どういう話だったんだろう?」としばらく考えていました。こういう話だったのではないか、という自分なりの解釈が見つかったときには快感でした(合っている自信はありませんが……)。このゲームは、プレイした後の考える時間が本番だと思いました。ありがとうございました!

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  • 少年カンテラとハイツコール
    少年カンテラとハイツコール
    緊張感のある音楽と1分間という時間制限にドキドキしながらお遣いをしました。楽しかったです!独特な世界にどっぷり浸れました。音楽もグラフィックもすごくおしゃれです……! フィルムを履修してる私は、マツリくんが3色の花を持っている時点で「あああ!!!」と情緒が乱れました。特に、白の花と黒の花の描写に胸をうたれました。 @ネタバレ開始 以前、Twitterで、エピローグのクロスワードに3人の名前を入れると反応があるというのを見かけたので、やってみました。天音ちゃんと伊織くんの名前を入れたときの反応といったら……!胸がギュッと苦しくなって良かったです。もう一つの反応も、ほっこりして好きでした。 と、思ってたら、モトイさんのエピローグのミニゲームで笑いました。やっぱり、マツリくんはマツリくんですね笑 モトイさんのエピローグでは、泣きそうになりました。この兄妹切ないです……! @ネタバレ終了 彼らの過去の行動だけを見ると、間違いなく罪人なのですが、彼らと交流して、その背景を知っていくと印象が変わる様が見事でした。ありがとうございました!

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  • 再会はエレベーターの中で
    再会はエレベーターの中で
    冒頭から透明感のあるBGMと桜吹雪のエフェクト、美しい文章で引き込まれました。 女子高生が意外とツンツンした性格でビックリしました。個人的には好きなキャラクターで、可愛かったです。 後半の、切なくほろ苦い展開がとても好みでした。思わず、「もしあの時、ああしていれば……!」と考えてしまいました。 ビターなだけではなく、読後感に温かな気持ちになれるのが良かったです。短いプレイ時間で、満足度が非常に高かったです。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • THE MAGIC CRAFT エピソード2
    THE MAGIC CRAFT エピソード2
    ワクワクするような冒険、1クリックごとに変化する豪華なグラフィック、マジッククラフトという夢のようなアイテム、個性溢れるキャラクターと素敵な要素がこれでもかと詰まったすごいゲームでした。とても面白かったです! 私は、特に街の散策が楽しかったです。少し路地を入ったところや、海沿い、街の外、市場の中など雰囲気が変わって良かったです!色んな人がそこに住んでるような、リアルな空気を感じられて、街の中を散歩してるだけでも、その世界に行ったみたいで楽しめました。旅行に行けない今だからこそ、余計にそう思うのかもしれません。 また、街の人のお悩みを色んなマジッククラフトを使って解決するのが面白かったです。こんなアイテムがあったらいいなと思う夢がたくさん詰まっていて、良かったです。マジッククラフトを作った後、意外な反応をされたり、ちょっと切ない思い出があったり、色んなタイプの物語があって、楽しかったです。全部の物語を見たくて、頑張ってマジッククラフトを集めました。 画面いっぱいを使って展開するバトルシーンは、迫力満点で楽しめました。時々ニナちゃんが回復してくれるのが、二人で戦っている感じがあって良かったです。 RPGはレベル上げに躓いて挫折することが多いのですが、これは難易度を選べる親切設計だったので、無事にクリアできました。すごく楽しかったです。ありがとうございました!! 続編も気長にお待ちしております。

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  • ロストフレンド
    ロストフレンド
    後悔とどう向き合うのかを描いた話。主人公の碧人くんの心情が丁寧に描かれており、とても読みごたえがありました。 「ダークネスボーイフレンド」はプレイしていませんが、特に問題なく楽しめました。 キャラクターでは、翠ちゃんが、かっこ良かったです。重いテーマの話でしたが、友達のヒロが良い仕事をしていて、出てくるとクスッと笑えて空気が軽くなりました。 @ネタバレ開始 分岐は、意外な結末でしたが、とても納得感がありました。「つらいときは誰かに頼ってもいい」というメッセージが心に響きました。自分も、誰かにとっての頼れる存在でいたいなんて、考えてしまいました。 @ネタバレ終了 読み終えた後は、温かい気持ちになりました。非常に印象に残る物語をありがとうございました!

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  • 僕の愛する三匹
    僕の愛する三匹
    家にいる三匹の統一感の無さやその強い個性に最初は驚き、「どういう話なんだろう!?」と思いましたが、読んでるうちに「なるほど!」と腹落ちしました。表現の仕方が、とても面白かったです。 @ネタバレ開始 猫の台詞にはドキリとさせられました。でも、最後にはやっぱり好きなんだと、明るい気持ちで締めくくられていたので、良かったです。 @ネタバレ終了 創作に関する描写は、共感できるところが多かったです。 温かい気持ちになれる読後感の素敵な作品でした。ありがとうございました!

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  • フィルム・ラプンツェル
    フィルム・ラプンツェル
    とにかく「この文章が好き!」と思うような作品でした。くどくなくてさっぱりと読みやすいのに、不思議な引力があって、どんどん読み進めたくなりました。ビジュアルの美しさも上手くマッチしてこの世界にのめり込みました。 キャラクターでは、天音ちゃんが本当に魅力的でした。ちょっとわがままで、拗ねたりするところがたまらなく可愛いです。 @ネタバレ開始 祭里くんと天音ちゃん、祭里くんと伊織くんの何気ない日常の会話が、全てプレイした後だと眩しく感じられました。 小絢ちゃんは物語の清涼剤だと思ってたら、最後までそうでした。善良で、優しくて、本当に良い子だ……!祭里くんが小絢ちゃんに優しくできるのは、伊織くんのおかげで、それは天音ちゃんのおかげで……と考えると、二人がいたからこそ、祭里くんはあの結末にたどり着けたんですよね。なんとも言えない気持ちになります……。 幸せなエンディングでしたが、変化したタイトル画面を見ると、手放しでハッピーエンドと言えない、良い意味での後味の悪さがあって、良かったです。その後の演出も素敵です! @ネタバレ終了 もう何と言ったら良いのか分かりませんが、きっと私は、今後も何度かこの作品をプレイし返すと思います。ありがとうございました!

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  • Vergunty  ヴァーガンティー
    Vergunty  ヴァーガンティー
    色々な人物の想いが交錯する、非常に読みごたえのある恋愛ドラマでした。ときめいたり、ハラハラしたり、涙が出てきたりと様々な感情に揺り動かされました。 序盤は剣磨くんのビジュアルと不器用な優しさにすごく惹かれました。 @ネタバレ開始 なので、美月くんルートは罪悪感でいっぱいでした。しかし、次第に美月くんの天使ぶりに心を動かされ、「どうすればいいんだ!?」という気持ちで進めていました。美月くんが「おねえさん」と連呼するのを聞いていると……なんとも言えない気持ちになります。とても良いです。 美月くんとの別れのシーンは、切なかったです……。好きだけど、相手のために身を引くシチュエーションが大好物なので、すごく刺さりました。 ジュンさんは、立ち絵がとても好みでした。これぞ「綺麗なお姉さん」という感じで良かったです。私服姿を見て、「意外と骨格がしっかりしてるな」と思っていたのですが、秘密を知って驚きました。秘密を知って、ますます危うい魅力に惹かれました。 榎本さんのいい彼氏でいようと頑張ってるけど、内心黒い感情が渦巻いてるところが、人間らしくて良かったです……!榎本さんの強い想いを感じて、胸が締め付けられました。 榎本さんとジュンさんの馴れ初めの場面は、微笑ましくてにやにやしてしまいました。 END3で、人気者の榎本さんに嫉妬してるジュンさんが可愛いかったです。このエンドでは、安易に主人公以外の2人がくっつくのではなく、「これから上手くいくかも?」という予感で終わっていたのが素敵でした。このエンドが一番好きです。剣磨くんに頑張ってほしいです……! END1では、美月くんの成長ぶりがとても良かったです!すごくしたたかになりましたね。これだけ強くなれば、年の差や恋愛経験値の差に負けずに、主人公と対等でいられそうだと見ていて安心できました。 END2ではジュンさんとの普通じゃない恋愛も、この二人なら話し合ってなんとか乗り越えていけそうで良かったです。あと、ジュンさんのワイシャツ姿がセクシーで素敵でした。 @ネタバレ終了 演出もおしゃれで満足感の高い作品でした。ありがとうございました!

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  • 逢魔時の家路(リメイク版)
    逢魔時の家路(リメイク版)
    何気ない会話から漂ってくる切なさが魅力的な作品でした。綺麗な空の色と、可愛らしいイラストがマッチして、画面が美しかったです。 @ネタバレ開始 最後の一文に衝撃を受けました。那由多くんも亡くなっていて、由依奈ちゃんはまだそのことに気付いてないのだと解釈しました。スチルで、これまでほとんど表情を変えなかった那由多くんが、少し焦った顔をしているのが印象的でした。 楽しかったこと等をいくつ重ねても、全て悲しみの色に染まってしまっているのに、という文章が、二人の切ない関係性を的確に表していて、心に残りました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!

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  • Bruise(ブルーズ)
    Bruise(ブルーズ)
    短いですが、プレイ後も色々と考えたくなる作品でした。 静かだけどどこか不穏な雰囲気に、冒頭から惹きつけられました。 @ネタバレ開始 ラストの展開には、胸が震えました。カナタさんは「悪くない」と言うだけでなく、行動も起こしてたんですね。 「きっと冷蔵庫の中には何もない」という言葉が印象に残りました。二人の先がないことを分かった上で、あの穏やな会話をしていたのだろうと思うと、やるせない気持ちでいっぱいになりました。カナタさんはどんな気持ちでいたのか、考えてしまいました。 @ネタバレ終了 カナタさんはミキさんに、こんな形でしか愛情を伝えられなかったのかなと思うと、とても切ない気持ちになりました。 ありがとうございました!

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