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07(朱華なな)のレビューコレクション

  • 尸変
    尸変
    蠱惑的なタイトルとあらすじに惹かれプレイさせて頂きました。 やや固めでありつつも官能的な文章に、夢中になって読破致しました。 まるで飲みやすい劇薬のようで「これは摂取し過ぎたらまずいかも」と思いながら拝読する時間がたまらなかったです。 ノベコレさんでここまで直接的な性的、薬物絡みの描写はあまり拝見したことが無かったので、自分好みの淫靡な文章と世界観にう~~~っとりとしてしまいました……。 台詞の言い回しや地の文の言葉選びが本当に好み……好き……。 この魔窟で日々行われている行為の詳細が垣間見える情景描写がひどくおぞましいのにどこか淡々としているのが、それがこの場所の「日常」であることの証明のようで、醜悪な人間共の営みに気付けば羨望を含む感嘆が漏れていました。 @ネタバレ開始 性と阿片の香りで噎せ返る物語の中に、もしかしたら、と思う真相の断片が多々散りばめられておりましたが、結局どこまでが夢でどこまでが現なのかの判別はつかないので、腹の中にぐるぐるとした得も言われぬ情動が残りそれがすごく不快で、同時に気が狂いそうなほどに気持ち良かったです(※めちゃくちゃ褒めてます) 杏にも似た腐臭、度々身体を濡らす水、夥しく肌に刻まれた梅毒の痕、双子の片割れの有無……その真相や、いかに。 どこか覚えのある文章だなあと考えながらプレイし後々思い出したのですが、作者様の書く物語には以前18禁の作品(調べたら「信仰」でした)で触れたことがあったみたいです。どうりで!!!!!!!!!!!!!!! お馴染みの絵師様の絵柄も作風にとてもマッチしていて、毎回物語により鮮やかな色を与えていると思います。 おそらくご自覚はあることかと存じますが、最強のタッグ過ぎる……。 お陰様で完全に杏が香る劇薬の口になってしまいましたので、この機会に他の作品も拝読させて頂こうかなと思います!!! ちなみに「どくだみ」は読みました。因習エロス最高でした。 @ネタバレ終了 これ以上は何を語ってもネタバレか下ネタになりそうなのでこの辺りにしておきます!!!!! 素敵な作品をありがとうございました!!!

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  • happily_ever_after
    happily_ever_after
    童話風の乙女ゲーム&美しい絵柄に惹かれプレイさせて頂きました~! タイトル~画面構成、探索システムに至るまで全てが完成された仕掛け絵本のようで、ファンタジーゴシックなビジュアルも相まってプレイしていてとってもワクワクする内容でした!!!! 探索パートがオシャレで無駄がなく、探索の組み合わせや順番によってルート分岐する仕組みがシンプルなのに奥深くてとにかく楽しかったです!!!!(語彙力) @ネタバレ開始 EDは特に攻略情報などは見ず1→2→3という順番で回収したのですが、幸せだけどどこか違和感が残る結末→妖精さんの正体→真相とめでたしめでたし(諸説あり)といった感じで、偶然ですが良い具合にストーリーを追うことが出来る流れになっていて、我ながら満足度の高いプレイ体験となりました! レーシィさんもサリヴァンさんも、主人公にきちんと選択肢を与え優しく扱っているようで、それは最終的に自分の欲求を満たすための手段でしかなく、彼女を手に入れたいという結末は最初から決め切っていたんですよね。 断片的に明かされる情報からでもそれが伝わって来て、ジリジリと肌を焼くそこはかとない執着のような何かが見える度に私は大喜びしてしまいました。 主人公はこの物語が始まる前から二人に捕まっていて、与り知らぬところで「めでたしめでたし」を迎える運命を約束されていたのかもしれないですね……ひぇえぇ……(恍惚) ラストで主人公が引っ越したサリヴァンさんの住んでいる場所が、今回の舞台である吹雪の森とは正反対の、暖かく人が多い地域(のように個人的には見えた)だったのが、今回の件から遠ざけて、二度目の失踪を許さず、全部忘れさせてやる!!!というサリヴァンさんの気概を感じてめっちゃよかったです。 うかうかしてたらまたどこかの妖精に持って行かれそうになっちゃうかもしれないもんね。ありがとうございます。続編はどこにありますか?(澄んだ瞳) 本編だけでもなんとなく彼らのことは概ね理解出来たのですが、おまけにて詳しい解説や答え合わせがあって非常に助かりました。 おかげで物語と人物像にめちゃめちゃ深みが出る……!ほんのりと闇も滲んでいる……!!!(超絶褒め言葉) @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。これにてめでたし、めでたし!

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  • 大切なモノは君がくれた
    大切なモノは君がくれた
    過去作を再公開?されるということで、楽しみにしていた作品を早速プレイさせて頂きました~~!!!! 基本は王道の爽やか少女漫画系のストーリーでありつつも、人間同士の関係性や言動に生身のリアルっぽさもあって(特に女の子3人)不思議な感覚を覚えながら楽しく拝読させて頂きました!!! @ネタバレ開始 初対面では不思議ちゃん?天然?な印象が強かった渕上くんですが、少し話してみればめちゃくちゃ良い子だしかっこいいのに、周囲からは近寄りがたい?ような扱いをされていることが少々不思議だったのですが、雪見ちゃんの登場、その後明かされる彼女のこれまでの言動、自分一人での生活で精一杯な渕上くんの余裕の無さ等、色々な要因があっての現状なのか……と理解出来た時はなんとも言えない気持ちになりました。 まだ子供なんだから、親にも幼馴染にも素直に甘えていればよかったのにね。 しなくていい苦労をして、あんたって子は……!!!;;でも飯ぐらいはちゃんと食べような!!!!!!!! 恋愛(もしかしたら友情にも)というものには、どうしたって「勝敗」が付きまとってしまうのが世の常ですが、その後にだってもちろん人生は続いてゆきますし、それぞれの関係値にも落としどころがある、落としどころをつけざるを得ないだろうということまできちんと描いて下さった作品はあまり覚えがなかったので、ハッピーと青春の切なさが入り混じる読後感が心地よく、同時に色々と考えさせられうるうるとしてしまいました。 雪見ちゃんを送り出した後の、円ちゃんと姫樹ちゃんのシーンがとても、とっても!!!!大好きです!!!! 夕暮れをバックにしたあの二人のやり取りがあまりにもエモ過ぎて「万が一明日渕上くんにフラれても、姫樹ちゃんと親友なだけで人生勝ち組では!?卍」とか思ってました。だって姫樹ちゃん男前だし……かわいくてかっこいいし……。 それがし乙女ゲームの親友ポジションだいすきマンと申します!彼女との日常シーンももっと見たかった~~~!!!! あと雪見ちゃんのイメチェン後の学内快進撃伝説(?)も見たかったです!!!!ああいう子は成人式で大化けしていると相場が決まっているんだ。 円ちゃんや周りからの評価はやや天然ということで落ち着いていましたが、未熟さと責任感という名の意地っぱりと絶妙な“欲”が混ざり合った結果とんでもねえ沼男として出来上がっている、渕上くんの末恐ろしさたるや……!!!! この人は放っておけないと思わせる&ちゃっかり自分の我欲を通せる強かさがある(無自覚)のはも~~~~~ズル過ぎるよ!!!好き!!!!!!!!! (「キスされた~」の件が嘘だったのを知った時はお前~~~!!!!乙女の純情弄ぶな!!と思いました。褒めてます) ぽやぽやしているこの男には、感情表現が素直な円ちゃんが誰よりお似合いだと思います!!!! 周囲から羨望の眼差しを向けられがちな彼に対して、真正面から辛辣なツッコミや嫌なことは嫌!と言える円ちゃんほんと好きです。安心して見ていられるカップル。末永くお幸せに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(大声) クリアしてから改めて考えてみると、作品タイトルは円ちゃんというよりは渕上くんの方の想いがベースだったのかな……と彼の終盤の台詞(「教えてくれたんだ~」)を聞いて思ったりもしました。 咽び泣きながらエンドロールを眺めていたら、歌唱が作者様だという記載があり大横転しました。 完全にこういう楽曲の素材だと思って普通に聴き入ってました。 そういえば、過去に歌っていたことがあるとTwitterで仰られていたような……(諸々エアプ状態ですみません) 後ほどもう一周してじっくり聴いてみたのですが、美しい歌声に思考停止しただ口を開けるばかりでした。芸達者が過ぎるのでは? @ネタバレ終了 と~~~ってもキラキラときめきが詰め込まれた素敵な作品をありがとうございました! 勇気を出してこの作品を再公開してくださったことを、心より感謝申し上げます!

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  • 名探偵?フェリクスの事件簿 ~Pour vous,Pour over~
    名探偵?フェリクスの事件簿 ~Pour vous,Pour over~
    あまりにも美麗なイラストと魅力的なケモ耳のキャラクター達に惹かれプレイさせて頂きました!!!! 最初から最後まで穏やかな幸せがたっぷり詰まった物語で、浄化されました……!やさしい世界……。 出て来る人々や出来事がぜんぶぜんぶ優しくて、まるで絵本を読んでいるような気分でした。演出も細かくてすごい!! ただならぬ事件の気配にはりきり探偵モード!になったフェリさんの後をにこにこしながらついてきてくれるカイルさんの組み合わせがとってもお似合いで、終始可愛いが溢れておりました……。 事件(?)の真相も幸せがいっぱいで、家族に深く愛されているフェリさん、フェリさんの家族とも仲良し、ラブラブ公認なカイルさんの日常を覗かせて頂けたことを嬉しく思います。 サブキャラクター達もみ~~んな魅力的でかわいくて素敵でした。 個人的に、おまわりさんコンビ(特にレオさんが好きすぎてつらい。あれはずるいです)のことがもっと知りたかったです!!!! @ネタバレ開始 大変下世話な話になるんですが、クリア後に色々読んでいく中で左右(概念)の設定が己の解釈通りだったことを知り「やっぱりそうですよね!?!?!?!?」となりながら勢いでもう一周させて頂きました。 何度見てもお花屋さんの四人のシーン狂おしいほどすき。幼馴染ペアも負けず劣らずイチャついてて圧倒的感謝しかありません。 昼間のメインストーリーはずっとほのぼのストーリーだったのに、自宅での二人きりの夜はしっっっかりと甘くて、なんだかいけないものを見てしまっているような気分になりドキドキしてしまいました。 スイッチが入った甘え上手年下ド攻めフェリくん様めちゃくちゃかっこいいし、カイルさんはお姫さまのように儚くて可愛い……。撫でられてる時の表情本当に……本当に……。 この辺りのスチルの美しさはため息が出そうになるほどで、私はただ泣きながら感謝の合掌していました。ありがとうございます。 全編通して自分のイチオシはこのシーンのそっとキスをしているスチルです。 柔らかな感触が伝わって来る耽美な雰囲気と臨場感を感じて最高でした。 クリア直後に解放されたおまけのマルちゃんは、間違いなくあの瞬間の私の分身でもありましたね!!!!!!!!!!!!!!!!! この作品だけでもひしひしと伝わって来る作者さまの登場人物達への愛情をもう少しだけ浴びていたくて、クリアしたその足で個人サイトの方にも遊びに行かせて頂きました。 作り込まれた設定と世界観を一通り拝読しましたが、どれも非常に魅力的でよりこの作品に深みを持たせてくれたので遊びに来てよかったなと思います。 ちなみに、フェリさんの弟妹ちゃん達のおまけゲームもプレイさせて頂きました。 実家でもお構いなしでイチャついているフェリカイちゃんが尊くて咽び泣きました。 この島の住人達みんな永遠に幸せであれ!!!!!!!!!!!!;;;;;;;;;;;; 少し話がそれてしまって申し訳ないのですが、作者様のイラスト(特にミニキャラ)が可愛らしくてめっっっちゃくちゃ好きなんですけど、どこかでご依頼などは……やっていらっしゃらないのでしょうか……!!!!!!!!!!!!!!!!!!! やってたら是非教えてください!!!!後生ですので!!!!!!(限界オタクより) @ネタバレ終了 作者様の紡ぎ出す素敵な世界観にどっぷりとハマってしまいましたので、機会があればもう一つの作品の方もプレイさせて頂こうかなと思っております。 ほのぼのと温かい素敵な作品をありがとうございました!!!

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  • 菜原くんの怪異日誌
    菜原くんの怪異日誌
    ブロマンスホラーノベルと聞いて一本釣りされました!!!!! 男子高校生達が肝試し(ではない)するお話なんてみんな好きに決まってる~~!!! そしてめちゃくちゃ面白かったです!!!!!!!! @ネタバレ開始 当方チャラ男風属性が好みのため、第一印象では昼島くんが気になっていたのですが、話が進むにつれて「昼島くん♡」から「オイ昼島ァ!!!」に印象が変わって行ったのがめちゃくちゃ面白かったです(褒め言葉) 元を辿れば全部お前のせいじゃねーか!!!笑 一切今回の件に関係なくただ巻き込まれただけのヨシくんほんまかわいそう。兄貴は二、三回どついても許されると思います。 昼島くんの様子が段々おかしくなっていく過程、特に蔵での一件でこの先どうなってしまうんだ……とハラハラしておりましたが、菜原くんと都木くんのおかげでなんとか全員無事に生きて帰ることが出来て安心しました。 昼島くんはもはや「好奇心おばけ」という怪異として図鑑に登録されてもおかしくないトラブルメーカーっぷりだと思いますが、それはそれとして彼に振り回されるのはすごく楽しかったです。人たらしめ。 サムネの段階から都木くんの正体については察していたのですが(顔色が明らかに人間のそれでない、右の人間三人に不自然に触れていない等の点から)、最後の最後に明かされた彼が菜原くんの傍に居た理由が、思いの外エモ切なくて感動しました。 いつ襲われるか気が気ではなかったのですが、疑ってしまったことが申し訳ないです。 種族は違っていても、彼らは子供の頃からこうしてずっと一緒にいた紛れもない「幼馴染」で、こういう怪異と人の関わり方もアリだよなあと猫又とヨシくんのイベントを思い返しながら考えていました。 この世界の怪異は可愛いものもいれば直球で殺しに来る恐ろしいものもいて、とても不思議なバランスで成り立っている世界観ですよね。 後ほど怪異図鑑で正体は煤埃の怪異というのを読んで、煤払い=ヒトにとっての魔除けや厄払い的な意味合いの存在だと解釈すると、長年菜原くんのボディーガードをやって来た彼にピッタリだなあと思いました。これからもお二人にはずっと仲良く一緒にいてほしいです。 私はぬりかべとなって彼ら二人を未来永劫見守り続けますので。どうぞお構いなく。 先程も少し触れましたが、プレイ後に怪異図鑑であの時のあれはこういうことだったのか~!と全て種明かしされるのが読んでてめちゃくちゃ楽しかったです。 怪異カメラの写真がこういう使われされ方をされるのは想定していませんでした。天才の発想すぎる。 花子さん(男)も怪異名からは想像もつかないイケショタギャル(?)で、非常~~~に良いキャラをしていてめっちゃ好きでした。吸収されちゃったけど。 @ネタバレ終了 心地良いホラー度合いで、とても楽しく読み進めることが出来ました! 読後感が良い素敵な作品をありがとうございました♡

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  • あんたの血は飲みたくない。
    あんたの血は飲みたくない。
    「罪人に同情してはいけない」というテーマに猛烈に惹かれプレイさせて頂きました! 短編ながらどのエンディングもそれぞれ印象に残り、めちゃくちゃ好みでした!!!;; ロベルさんもコアレさんも、日を追い対話を重ねるごとに見た目の第一印象とはどんどんイメージが変わっていって、気付けば二人とも大好きになっていました!! @ネタバレ開始 それまでずっと苦しそうな顔をしていたのに、四日前?の冒頭で笑顔で迎えてくれるコアレさんが可愛い過ぎて心臓がギュンッ!!!!!ってなりました!!!!!!!尊い!!!! 人間が大好きだからこそ一度は遠く離れて生活することを選んだという選択が健気で賢いなと思いつつ、それでもどうしても近付きたくなってしまった結果大好きなものを深く傷つけてしまった矛盾がともすれば人間よりも人間臭くて本当に可愛らしいです。 見た目のイケイケっぷりで口が悪いツンケンキャラ系なのかな~思っていたので、容姿に反した素直な性格と笑顔のギャップが凄まじかったです。 一周目はなるべく冷たい選択肢を選んだつもりだったのに、後々攻略情報を確認したらバリバリに同情ポイント稼ぎまくってて笑いました。 ロベルさんとプレイヤーの心境リンクし過ぎだろ(褒め言葉) コアレさんの吸血鬼としての性質に「人間を魅了してしまう」というものがありそれも確実に作用しているだろうとは思うのですが、決してそれだけではない「しっくり感」が二人の間には存在していて、割れ鍋に綴じ蓋的な大運命を感じてしまいました。 だってだって、同類の人間すら冷めた目で見ていそうな初期ロベルさんも、己の犯した罪によりかなり頑なな態度だったコアレさんもたった数日であの湿度の距離感になってしまうんですよ!?!? これを運命と言わずなんと言うのでしょう!!!!!!!!!!!(大声) というか、ロベルさんもまあまあ人たらしの才能あると思うんですよね。 苦し紛れの屁理屈を言ってる自覚はあれど、理路整然とした物言いでもっともらしく相手の言動を肯定するの、罪人側からすればめちゃくちゃ真摯で眩しい救いに感じてしまうと思うのです……。 一つの物語としてはトゥルーエンド、個人的な好みではメリバエンドが好きです! 一人は信頼した友人に己の処刑を任せ、一人はその役割を誰にも譲らずきちんと全うする描写があまりにも““愛””過ぎてめちゃくちゃよかった……。 トゥルーエンドの生き地獄エンドも、希望と絶望が入り混じる、でもそれ以上に友情が滲む爽やかな結末で最高でした。 ラストのスチルほんま良すぎる。タイトル回収も良すぎる。天才? まーーーーじであの続きが気になるよ~~~~~。 いつか来たる二人の最期の日が見たいです。助けて!!!!!!!!! @ネタバレ終了 キャラクターも世界観も大変凝っていて良かったです。 素敵な作品をありがとうございました!!!

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  • ティラノフェス10オープニング
    ティラノフェス10オープニング
    フェス開幕おめでとうございます!!! 毎年規模を更新していてすごい!!今年も楽しませて頂きます!!

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  • Florence -フローレンス-
    Florence -フローレンス-
    ずっと気になっていた作品をやっとプレイすることが出来ました!! 重厚な世界観とするすると頭に入って来る美しい文章で、最後まで一気に読んでしまいました!!!!! 一難去ってまた一難の怒涛の展開に、読み進める手が止まりませんでした。水彩風のイラストも終始美しくて本当に絵画のよう……。 @ネタバレ開始 表面上は友好的な優等生のセドリックくんとツンケン問題児のユリウスくん。 正反対なこの組み合わせに最初はどうなることかと思いきや、試練やトラブルを共に乗り越え急速に仲良くなって行く様が最高にアツいバディモノでめちゃくちゃよかったです!!最初のかくれんぼ試験めっちゃ好き。 思ったよりもずっと早くユリウスくんがデレてくれて(?)、以降ニコニコと後をついてくるのが大型犬みたいでかわいかったです。 食券ですげー喜んでるのめちゃくちゃ可愛い。彼にはもっとおいしいものいっぱい食べて欲しいです(謎母性) ユリウスくんがセドリックくんを信用していくのとは反対に、彼の方はストーリーが進むにつれて態度がつれなくなっていく・秘密主義が目立ち始めるのが美しい物語の対比だなあと思いました。どっちも親密度が上がっているからこそ起こることなのが分かるのが余計に。 他の誰も信用出来ない、信用してはいけないという厳しい境遇の中で生きて来たせいで完成しかけていたセドリックくんの価値観や人生を、その正体を含めユリウスくんという男の登場で間一髪ブッ壊してくれたのが見ていてめっちゃ爽快でした!!!! ユリウスくんが不必要な同胞殺しを望むわけではないのは存じておりますが、あまりにもお似合い最強バディ過ぎるので将来は二人で組んでフローレンスのヴァンパイアハンターをやってて欲しいな~~~!!!!せっかく強くなったんだしね!!! でもこの街から解放されて、いっそ二人で旅とかに出てしまって欲しい気持ちもあります。心がふたつある。 リリー先輩と二コル先輩の関係や進展?もうずうず気になっていた身としては、最後の顛末に色んな意味で咽び泣きました。 二人共いなくなっちゃった……どうして……。 リリー先輩はともかく、二コル先輩に関しては続編で分かるのかなあ。 続編を読むのが楽しみなような、やっぱクソ怖いような複雑な気分です。 ううう~~~でもウィリアム様好き過ぎるので早く攻略した~~い!!!えんえん!!!!顔がいい!!!!!!! 二コル先輩口は悪いけどなんだかんだお人好しなの可愛くて好きです。アトリエのセーブポイントのような安心感エグい……。 戦ってるところも見てみたかった……ナ~……(目そらし) FAはベストキャラデザ賞(私調べ)のディヴァルさんを!!!!!! ヴァンパイア姉弟めちゃくちゃ好きでした!!!!!!!!! 戦争を仕掛けられた頃の一学生だった彼らには非は全くないのですが、あれから100年も経ってしまうと人間にとっても街にとっても、おそらく同族にとってもあの二人は今の生活を壊す「過去の遺物」でしかなくて、結局臭いものに蓋をする以外の結末を選ぶことが出来なかったのがとても切ないです。 あの街の歪は大き過ぎて、もはや正解は存在しないんですよね。いや、分かってるんですけども……。 私には全部燃やしてリセットするしか方法が思いつきませんでした!(蛮族) @ネタバレ終了 素敵な作品を本当にありがとうございました!!! 今年公開された続編も折を見てプレイさせて頂く予定です~!!たのしみ!!

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  • いばら姫が素直になるまで
    いばら姫が素直になるまで
    制作中からずっと楽しみにしていた作品をプレイさせて頂きました! めちゃくちゃ……よかったです……!!!!!!(胸がいっぱいでそれしか言えないボキャ貧) ストーリーも世界観もめッッちゃくちゃ練られていて、次は一体どうなるのか!?と夢中になりながら一気に読破させて頂きました!! ある程度の長編なので、プレイヤーが少しずつ読むことを想定したチャプターセレクト機能・おまけモード等、あらゆるところに制作者様の本作にかける情熱とこだわりを感じて最後までとても楽しかったです! @ネタバレ開始 おとぎ話のような開幕から一転、100年ぶりに瞼を開くとそこにはなんだか様子のおかしい笑顔をした王子様がいて……!?!?!? こっちに対する困惑がしばらく続いたおかげで、私もオレリアちゃんもシリアスモードからの緊張が解けました(褒めてます) サムネを見た第一印象と、自分の中での金髪王子様のイメージが高飛車俺様系だったので、素直じゃないオレリアちゃんとフィル王子のケンカップルのような関係になっていくのかな……?と思っていたら全然そんなことはなく、勤勉で優しく、ちょっぴり笑顔が下手なだけの素敵な王子様で、いい意味で予想を裏切られました。めちゃくちゃ優しくて優しい……好き……。 でも自分の中だけで話を完結して相手に意見を聞けないのはね!!だめだよ!!!だからこんなに拗れたんだよ二人とも!!!!!(最初のフィル王子エンドで死にかけました) わりと序盤でレアンドルさん(我が推し)がオレリアちゃんを好いている雰囲気が漂って来たので、あれ!?もしかしてもうルート入ってる!?と思っていたら全然共通ルートで咽び泣きました。どう足掻いても一回振るのが正史でしんどい。 灯野さんが以前仰っていたBSSが好きってこういうことかァーーーーーーー!!!!!!と泣きながらプレイしておりましたが、切ないけどこれはこれであり!!!!と思えるハッピーエンドで終わる頃には満面の笑みになっておりました。あのルートの二人幸せになって欲しいよう。 余談ですがレアンドル兄さん関係好きなスチルやイベントめっちゃあります。 肩書からは想像つかない適度に気さくで隙のある人柄が私を狂わせるんや……。 最初に来てくれた二人も、お城の人達も(一部を除き)皆良い人ばかりで誰かと交流する度にほっこりニマニマ壁の中から眺めておりました(エマちゃんにドレス着せるイベントほんとすき) 皆が良い人だからこそオレリアちゃんのコンプレックスを刺激してしまう部分もあったかと思いますが、さらにそこから苦難を乗り越えて「いばら姫エンド」に辿り着けたのはやっぱり皆との交流やそれによるオレリアちゃんの成長があってのものなんですよね~。 本作にはいくつかのエンドがありますが、最終ルートでも選択のやり直し?が発生したように、実は全て同じ世界線上にある一つの物語、という解釈が一番腑に落ちるかなあとフルコンプした際に感じました。ごめんレアンドル兄さん(※個人的な意見です) 敵役として登場したマルスもネブラとも最終的には和解することが出来てほんとうに良かった……。浄化されたマルスさんカワイイ~!!!!ネブラちゃんのコイバナも切ないけど好き。シルウァ坊にはべしょべしょに泣かされました。紆余曲折あったけれど愛されて生まれて来たんだね、オレリアは……。 最後に自分を抱き締めて呪いから許すことが出来たあのシーン、めちゃくちゃ良かったです。 何と言いますか、本作はオレリア本人だけでなく、100年以上前から絡まっていた人々の因果のイバラを一つ一つ時間をかけて解いていく物語だったんだなあと、そんなことを思ってしまいました!!! あまりにも読後感が良すぎるーーーーーーーーー!!!!!!天才!!?!?!??!? @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!! フェスが始まってからも沢山応援させて頂きます!!!

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  • LoveSuck
    LoveSuck
    目を引くドピンクのサムネとタイトルに惹かれプレイさせて頂きました! 「風俗に詳しい中性的な先輩」という紛れもない真実なのにあらゆる語弊を招く導入が本当にお上手で、空ちゃんと共にまんまとサークルへと引き込まれておりました! 本編内でも触れられておりましたが、主に広義の意味での「風俗」のお話がメインで、そのままの意味の話題の時も含めカラッと楽しそうに話してくれるので、嫌悪感を感じることなく興味深くお話に聞き入ってしまいました。こんな先輩ほし~~~!! @ネタバレ開始 てっきり最初は主人公とサクバ先輩の恋のお話になるのかと思いきや、特にそういう感じでもなく気が付いたら彼女の二股の修羅場に巻き込まれることになっていて笑いました。 今となっては先輩との間に恋愛フラグが立っていなくて(現時点では)本当によかったなと思います!!!!(褒め言葉) あと、後日談でサクバ先輩の正体を知って笑うと共に色々納得しました。どうりで名前~~!!!そしてタイトル!!!!二股が誤解でもなんでもなくて、自らそれを楽しんでいる人だったのはいっそ清々しさすら覚えますね!!! 自由に生(性)を謳歌する先輩の姿に、自分の悩みが馬鹿馬鹿しくなったという主人公の結論にはめちゃめちゃ共感したし、自分も元気が出ました。 それはもうハチャメチャな人(ではない)ではありましたが、遠くから見ている分にはああいう人がいたら人生に彩りが増えそうだなあと思います。出来るだけ関わりたくはないけども。 彼女・彼氏とのエンドの一枚絵がえddddddっど過ぎて大感謝でした!(大声) ここで出て来る後日談の先輩への噂話が、真相ルートにおける主人公の過去の仄めかしでもあったのはめっちゃ面白くて練られた構成だなと思いました。 真相ルートで初めて明かされる空ちゃんの容姿(一枚絵)や真実を目の当たりにして、これまでの色々なことが腑に落ちましたね。 色々あったけど、空ちゃんが空手に復帰してくれてよかった~!!! 高校の頃のことは忘れて学生生活楽しんでね~!!!(過去のことについて、後輩たちを許さないと決断したのが個人的に嬉しかったです) @ネタバレ終了 作品の至る所に作者様の民俗学への造詣と愛を感じ、素敵なプレイ時間となりました。 題材とは裏腹に?爽やかな読後感の作品を、どうもありがとうございました~♡

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