07(朱華なな)のレビューコレクション
-
Anguis Somnium (アングイス ソムニウム)制作中から楽しみにしていた作品をプレイさせて頂きました~!!!! @ネタバレ開始 いやもう、今回もめっちゃよかったです……!!!!!!!!!! どういうお話が展開していくのか、サムネからはあまり予想がついていなかったのですが、いざプレイしてみてなるほど……今回も複雑なトライアングルかァ……!!!と理解した瞬間脳内でガッツポーズをしてしまいました。ウワ~~~夢ってそういう……!意味深なリンゴのモチーフの正体も理解してすっきり!!!! 今作の皆さんめちゃめちゃ魅力的なお三方でとても楽し……いや辛……?んん……た、楽しかったです!!!!(血反吐を飲み込みながら) 前作の「蓮の名を~」と比べて一番違うなと思った部分は、実質の主導権や選択の権利が、主人公である天使の女の子にあるという点かなと思いました。 「自分が幸せであればいい」「自分はこうしたい」という部分が大きな原動力になっていて、それがこの物語を動かしている印象を受けたので……。 作中では生まれつき翼がないことで彼女は本来在るべき場所だった天界には帰れなくなってしまった哀れな「羽無し天使」という見方をされていましたが、その代わりに自分一人の為に作られた「楽園」、宛がわれた「相手」を手に入れることが出来た彼女は見ようによっては世界そのものから愛されていた誰よりも特別な存在だったんじゃないかなあと思いました。多分、イバラ様よりもずっと……。 天から見捨てられたんじゃなくて、どこにも行かないよう羽を落とされた上で別の箱に綺麗に飾られ保管された、「お気に入りの逸品」に見えました。だから全ての我儘が許される。 ちょっとポエム過ぎて自分でも何を言ってるのか分からなくなって来ましたが……ニュアンスだけでも伝わってるといいな!! イバラさんも元を辿れば彼女の為に世界から堕とされてしまったようなものですし、実はレムさんとあまり変わらない立場の存在なのかもな~と思ったらなんとも言えない、苦甘~い気分になりました。ヒエ~~~~最高すぎる。 穢れの無い天使が知恵を得たことで、純粋なだけではない「人間の女」になっていく様がとても背徳的な妖艶さを醸し出していて、ぞくぞくしてしまいました。美しく強かなおなごは、健康によい……。 「ね。アン?触って?」の部分のイバラ様と、そこから始まる一連のシーンが本当にあまりにも……良すぎました……!!!!!!!! そしてここが良ければ良いほどに、レムさんへの哀れ度も急上昇していくというね!!!!! そもそもの話、「蛇」というモチーフや、彼女が自分の肌を裂き傷付けるものである「イバラ」という名前を彼に付けた時点で既に二人の運命は決まっていたのかもしれないなあと、クリア後に本編を読み返しながら思ったりもしました。 用いられたモチーフや暗喩が悉く神秘的かつそれ以上にセクシーでななちゃん大喜び!!!ありがとうございます!!! ラストの「楽園へようこそ、レム」という台詞が歓迎と言う名の完全勝利宣言で怖くて震えました。 一見晴れやかな字面のこの台詞に、ここまでのぐっちゃぐちゃの感情を込められるの天才過ぎませんか……ウッ……。 しかも自分達の子供にレムさんを番わせるなんて……!!!!!!!!!考え得る限り最高の地獄過ぎる(褒め言葉) 彼はいっそのこと、眠ったままにされていた方が幸せだったのかもしれない……。 1ミリも報われないのがめ~~~ちゃくちゃ切ないけど、やっぱりレムさん好きだあ……!!!;; 「陶器の婚約指輪」というセンスがめ~~~ちゃくちゃ好きです。実物見てみたかった。 あのまま泥人形の夢が続く世界線もどこかにあると信じたいな~~~!!!!!!(あの世界線の彼も結局「彼女」の幸せのためのパーツでしかないのが、約束された地獄感はありますが……) そういえば夢の中での人間レムさん(?)は「他の人から見えた時に嫌がられるかも」という理由で額の傷を隠そうとしていましたが、多分他人がどうこうでなく、自分が自分で視界にちらつく現実を直視する(=思い出す)のが嫌だっただけなんでしょうね……。 上手いこと目を逸らし続けていれば歪でも甘い夢は続いていたかもしれないのに、知らんぷりが出来るほど器用でクオリティが高い「人間」のふりは、彼にはまだ難しかったのかもしれないなあ。 あれはあれで「人間臭さ」の表れとも言い換えられる行動だとは思うんですけど、私個人としてはそう思っちゃいました。 @ネタバレ終了 乙玉さんのお耽美なイラストと文章が大人っぽいシーンの内容にとても合っていて素敵でした!!!!!! 相変わらず無駄のないシステム・ストーリー構成と世界観を彩る音楽の選曲もお見事です。 まさか例の企画で作った彼がこんな風に化けるだなんて……!!!!わがまま言ってみるもんだなァ!!!!!!!!(反省の色無し) 気が向いたらまたぜひこういうお話やってくださいね!!!!!!!!!!!!!!!! とても素敵な作品をありがとうございました♡
-
終末、執事と星に歌う以前から気になっていた作品をプレイさせて頂きました!!!! SFをテーマにした作品をプレイした経験がほとんどないのですが、適切なタイミングで設定やエピソードを開示して下さるので、SF初心者でも非常に世界観に入り込みやすかったです!! @ネタバレ開始 SFとピアノという究極のデジタルとアナログの組み合わせがお互いを引き立て合っていたのが、主演お二人の関係性そのものでとてもよかったです。 雄大な宇宙を背景に二人で連弾をするシーンは、どうやったらこんなに切なくて美しい情景を思いつくんだろう……とうっとりしてしまいました。お気に入りのシーンです! 二人の言動や容姿についても、どれもこれも全部積み重ねた過去のやり取りから影響され形成されていったものだったことを少しずつ理解出来て行くプレイ体験が非常に楽しかったです。 戻れない過去や宇宙船での束の間の時間が美しければ美しいほど、じわじわと迫り来る現実がよりつらいものになっていく演出とストーリー構成が本っ当に天才的でした。 物語が深淵に進んでいくにつれて、つい先程まで楽しく話していたはずの回想(話題の選択肢)が一つずつ真実で塗り潰されていく演出が、夢から叩き起こされ非情な現実と強制的に向き合わされているようでとても苦しかったです。 でもそれが……メチャクチャイイから困る……!!!!!!!!;;;; エンド3で宇宙に投げ出されたリートさんと共に入るエンドロールに茫然自失としつつも、「宇宙船での彼女とのひとときを独り占めして持って行く」という、人間のような独占欲を手に入れ愛する人を守り抜いたアンドロイドの顛末が物語としてあまりにも完成度が高く美し過ぎて、正直プレイヤーとしてはどこかこの結末に納得してしまう気持ちもありました。 諦観漂うそんなタイミングで「ちょっと待った~!!!!」とでも言いたげに乱入して来るマリ姉様のトゥルーエンドにもう……思わず拍手喝采でございました!!!!!!!!!!!!!!! 冒頭からちょこちょこ匂わされていた「この世界がループしている?説」をこんな形で回収して下さるとは思っておらず……!! 「大人になったマリちゃんは素敵な女性になる」という賭けの話もここで回収してくれたのがもう最高にアツ過ぎて泣いてしまいました。天才なのか? あの頃とは全く同じではないかもしれないけれど、二人が二人のまま、もう一度今生で出会うことが出来て本当によかったです……! この先はどうか幸せになってくれ~~~!!!!!!!!!!!(大声) 若干話が逸れるのですが、到着した惑星に居たもう一人の「リートさん」も、記憶はコピーだとしても彼のデータを受け継いで(上書きして?)いる以上現状「リートさん」であることには違いないのに、誰の視点から見ても「偽物」のような立場になってしまっていることがちょっぴり切なかったです。 本物が目覚めたトゥルーエンドの後の彼のことが、個人的にはとても気がかりですね……。 あわよくば彼も一緒に可愛がってあげて……欲しいな!!そういうのはだめか!?だめなのか!?!?!?(強欲) @ネタバレ終了 どの部分を取り上げても、これほどまでに緻密で美しい作品を作ることを可能にした作者様の技術力にただただ感服する思いです。 つらい場面も多々ありましたが、まごうことなきハートフルSF乙女ゲームをありがとうございました!!!!!!!!!!
-
北限のアルバ~冬の章~前から気になっていた作品をついにプレイさせて頂きました~!!! シリーズ初プレイの新参者ですが、全く問題なくプレイすることが出来ました! 始めた瞬間から思わず極寒の空気感を感じられてしまうような美しく臨場感のある情景描写、温かみのあるイラストやUI、おいしそうなお料理、優しい音楽……全てがぴったりと噛み合っていて私めの貧相な語彙では「何もかもが素晴らしかったです!」という言葉しか出て来ませんでした。何もかもが素晴らしかったです!!!!!!!!!!!!!!!!! @ネタバレ開始 度々お見かけしており顔だけは知っていた他の季節の面々とはどこか違う、不思議な雰囲気を纏う透也くんや彼によく似合う一面の銀世界、アイヌ民族のお話を交えた神秘的なストーリーを拝読しながら、今作は他のシリーズ作と比べると明らかに異質なストーリー展開なんだろうなあというのは初見でもなんとな~く察するものがありました。 「冬」の物語ということもあり、あらゆる意味で「北海道」という舞台の本領発揮回?だったのかもしれないですね。 プレイ自体には影響はないとはいえ、順当に他シリーズを履修してからの方が違いを比較出来たり感動出来たりするポイントも増えていたんだろうなあと思うと、ものすごくもったいないことをしているような気もしました。 ちなみに今作から北アルシリーズをプレイし始めた理由は、今年のフェス作云々は一切関係なく透也くんが一番タイプで気になったからです!!!!!!!!!!(不純) 実質攻略は出来なかったようなもんなので後々激しく咽び泣きましたが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 主人公の真さんは今時珍しい実直な女性で、一生懸命誰かの役に立とうとお仕事をしている様子に非常に好感が持てました。どれだけつらい思いをしても一途に料理が大好きなところがとてもかわいいです。 現実逃避で北海道へやって来たことの罪悪感を働くことで掻き消そうとしているところがワーカーホリックじみていて初めは心配になりましたが、似た者同士である透也くんと出会ったことで二人が抱えていたものが少しずつ解れていき、やがて終盤にはよく笑ってくれるようになってとても安心しました……。 スパダリ美少年の透也くんも勿論素敵なんですが、おばあちゃんのお日様のような聖母っぷりにもはちゃめちゃに癒されて、途中で何度も泣きそうになりました!!!!!!!! お外の寒さを始めとした自然の情景描写がとてもお上手なので、おうちの中に居る人やその空間が持つ温かみがより引き立って、じんわりと胸に沁みるんですよね……本当に文章がうますぎる。 一周目のエンドがあまりにも切な過ぎて現実を受け入れられず、二周目以降解禁のエンドに望みを賭けていた(?)のですが、こちらのエンドは「もしかしたら将来的に結ばれる、こともあるかもしれないね……?」という今生の透也くん(とプレイしているCP厨達)への救済エンド?でなんとか一命をとりとめることが出来ました。 ペンションがある美瑛町に居る限りは例の縛りの有効範囲内なので、一人の人間として生きることや真さんを含めた「姉弟」としての感情に折り合いをつけるのが難しく、それはそれで透也くんにとってはつらい生活になってしまいそうなのが気がかりですが……(エンディングのその後で弟っぽい甘え方が板についていたのが可愛い反面、複雑でもありました) 私の個人的な意見としては、透也くんの役目はかつて置いて来てしまった家族への贖罪という後ろ向きなものではなく、その縁をきっかけに出会うべき人と出会い、お互いに掛けられたままの呪いを解き前を向くことだったと思うので、それが達成された今どうしても私は、彼が「羽澄透也」として今後を生きることを諦めて欲しくない気持ちがあります……!真さんへの恋心についても同じく!!!!! でも正直、ダイヤモンドダストの時のスチルで「あ、彼は自分とは違う次元に居る生き物なんだ」とはっきり感じて腑に落ちてしまった部分もあってですね……。 そして何より、美瑛の町で数々の学びを得た真さんは決意を新たに東京へと戻り、残された透也くんは真っ白な雪の中で人知れず初恋を終わらせるという対比が冬を司る一つの物語としてあ~~~まりにも美し過ぎて、悔しいけれど結局これが彼らのトゥルーエンドなんだろうな~~と、最終的には納得させられてしまいました。 透也くんには報われて欲しいけど、自分が好きだししっくりくるのはこちらのエンディングなんですよ。身勝手ですね。 作者様が舞台である北海道の地を心底愛していて、本作がその想いをたっぷりと込めて料理した結果の「自慢の逸品」であることが作中の端々から感じ取れて、なんだか壮大な惚気話を聞かされてしまった気分になりました。 北海道という土地の厳しさも不便さも全てひっくるめて愛しているんですね……。 故郷をそこまで深く愛することが出来るのは、純粋にとても羨ましく思います。 俗世から切り離された雪の世界で過ごす穏やかなひとときに、とてつもなく癒されたプレイ体験でございました。 実は北海道には一度も行ったことが無い人間なのですが、こんなものを見せられてしまっては今すぐにでも現地へと旅行に行ってみたくてたまらなくなりました!!!!!!!!!(作中の時期が今とピッタリ同じだったからというのもあるかもしれません) 飛行機が苦手(原因)なのを克服出来ればいずれ……必ずや……!!!他の章のプレイもまた機会があれば!!!! (※自分でも引くレベルのクソ長文になってしまったので、返信はお気遣いなく) @ネタバレ終了 寒い冬にほっこりと心が温かくなる、そしてとってもお腹がすく!!! そんな素敵な作品をありがとうございました!!!
-
人狼ハラスメント最初から最後までず~~~っと笑いっぱなしでした!!!!!!!!!!!! 人狼ゲームはふんわり概要しか知らないエアプ勢なので推理とか大丈夫かな~~と不安に思いつつプレイさせて頂きましたが、そんな心配は全く必要なかったですね!!!(褒め言葉) @ネタバレ開始 次々と襲い来るボケの洪水と個性の暴力で幾度となく腹筋が死にかけました。 ツッコミをプレイヤーにブン投げるんじゃない!!!!!人志さんの裏切り者~!!!!!(最初は彼がツッコミ枠だと思ってました) 雨宿さんの作品をプレイする度に毎回思いますが、何食ってたらこんなキャラやストーリー展開を考えられるんですかね?? セリフや文章が唯一無二の面白さで本っっ当に大好きです。一生ゲーム作ってて欲しい。 各エンディングで沢山笑わせて頂きつつ辿り着いた人志さんが勇者として再び覚醒するシーンがあまりにも好みの激熱展開過ぎて、何故突然RPGが始まったのかということについてしばらく考えが及ばず、何度も何度も挑戦しやっとの思いで人狼を倒したあたりでふと我に返りました。「人狼ゲームってなんだっけ?」と。 でもよく考えてみれば、彼らにとっては本来はこっちが「本編」だったんですよね。 しかも「人狼(を倒すRPG)ゲーム」なので詐欺の可能性は微レ存でありつつも明確な嘘は(登場人物含め誰も)ついていないのが最高にやかましかったです。 殺られる前に殺るエンド等、ほぼ初期装備(?)の状態でも時折抜群の強さを発揮する人志さんて、実はちょくちょく勇者が漏れ出してたんですねえ。殺される時はわりと気軽に殺されてましたが。 隅々まで緻密で上手過ぎる構成……天晴!!!!!!!!! エンディングムービーとおまけ画面で全ての答え合わせが出来てとてもスッキリしました! コンフィグやバックログ等細かいところまでも作り込まれていて、あれこれ探し回るのがとても楽しかったです。 この感想を書く為にゲームを見返してみたら最初に「タイトルは詐欺です!」と書かれていたことに気付き、謎の潔さに追い笑いしました。天才なの?笑いの(倒置法) 毎回クリア後までたっぷり楽しめて最高です。本当にありがとうございました!! 一応別人とのことですが、おまわりさんに再びお会い出来て夢女子ワイは大歓喜でした♡(昨年の感想文参照) @ネタバレ終了 寒いどころか身体が温かくなるほど沢山笑える、素敵な作品をありがとうございました!!
-
【完全版】JKの悪夢を分析するゲームTwitterで偶然お見かけして気になりプレイさせて頂きました!!!!!! エンディング数の多さに自力でフルコンプ出来るんだろうか……と不安になっていたのですが、分岐の仕方が分かりやすいのに特殊で面白くて、夢中でプレイし無事にコンプリートすることが出来ました!親切な設計でありがたかったです……! @ネタバレ開始 夢の内容がとても「睡眠時に見る夢」としてリアルだなあ~~どうやって考えているんだろう!!!と不思議に思っていたのですが、まさかの作者様の実体験で驚くと同時に納得しました。悪夢のレパートリーが豊富過ぎるだろ(褒め言葉) 個人的に好きなキャラは一目惚れした春木くんちゃん(?)だったのですが、某エンドで「一方的に寄せられる好意がキツイ」という旨をお聞きして「oh……」と大変申し訳なくなりました。それでも好きだ!!! 天音ちゃんの圧倒的に目を引く美少女ギャルっぷりと見た目に反して、トラブルメーカーに片足を突っ込んでいる好奇心旺盛ガールなところも好きです!! 萌芽ちゃんも初対面から気になっていたのですが、某エンドでの告白で先生と一緒に一瞬フリーズしました。どうりで……どうりで背が高くて育ちのいい王子様っぽい雰囲気があると……!!!!好きです!!!!!!!!!(大声) 百合江さんのキャラ背景とエンディングの特殊さを見て、単独でホラー系のゲームを作れそうな人だよな……!などと思いました。よろしくお願いします!!!!(何が?) 現在もJKちゃん達のことをあれこれ思い出しながらつらつらと文章を書いておりますが、何度考えてもやっぱり全員好きだな~~!!という結論になってしまいますね……!!(先生方も含めて) キャラデザや性格の引き出しが豊富で一人登場する度に毎回眼福&感動していました。 登場人物同士にも意外な関係性があったりして、5日間とは言わずもっと長く彼女達のやり取りを見ていたかった……! だってどの組み合わせも皆てぇてぇんだもの……困るね……。 保健室の先生が時々ドキッとすることを言って来るのが序盤から気になっていたのですが、彼女に「設定された真相」を聞いて、ああ……やっぱり、と切なくなりました。 キャラクターからプレイヤーへのメタ的な演出って、プレイ後に結構な傷やダメージが残ることが多い印象があるのですが(キャラから責められたり、救えなかったりする無力感等で)、本作のそれは少し垣間見えたかと思えばさっと引いていき苦い空気感を後に長引かせない演出が多く、プレイヤーとキャラクターの物理的な距離感をそのまま表しているような、そんな絶妙な塩梅でとてもよかったです。 勿論どうしようもない切なさを感じる場面も多々ありましたが、あなたがそういうなら、私もただ「プレイ出来て良かった」と思うだけだなと思い、軽い足取りで保健室を後にすることが出来ました。 全てが終わった後にタイトル画面からJKやボタンが全て消える演出めちゃめちゃ好きです。 あと入力した名前を使うタイミングが毎回怖すぎてテンション上がりました。本当に、全てがよかった……! @ネタバレ終了 偶然本作を知りプレイすることが出来てよかったです。 隅々まで丁寧に作られた素敵な作品をありがとうございました!!
-
美弥緒の恩返し先日のオンラインイベントでβ版をプレイさせて頂いてとってもよかったので、完全版の方も引き続きプレイさせて頂きました!!!! @ネタバレ開始 ミステリアスな美弥緒さんの容姿とプレイ画面のスクショからひょっとしてヤンデレとかストーカー系のお話かな……?と思っていたら全くそんなことはありませんでしたね!!!!!!!(それはそれで映えそうなキャラクターだなあとは今でもちょっぴり思っておりますが) 作品タイトルと説明文の通り、世紀のスパダリ美弥緒さんが頭のてっぺんからから爪先まででろっでろに甘やかしてくれるスイートで優しいお話にめ~~~ちゃくちゃに癒されました!! お仕事に身も心も擦り切れてしまった主人公が、美弥緒さんの献身的な「恩返し」で徐々に自分や自分の周囲の人間を愛することを思い出していく過程があまりにも優しい触れ合いと時間で構成されていて、思わずほろり……。 かつての自分も、おばあちゃんや主人公にたくさんそうしてもらって来たんだろうな~。 つらくて幸せな過去を語った後に美弥緒さんが目を潤ませて言った「私の傍にいてくれませんか」が本当にもう……ズルすぎて……!胸がギューーンってなりました……。 思えば最初から最後まで彼の行動原理は「誰かへの恩返し」で、良心の塊と言いますか……とにかく癒しと優しさの権化でしたね。 誰だよこんなに素敵な殿方をヤンデレだと思ってた奴は(本当に申し訳ございません) 何事もなければ出会わないまま一生を終えていたかもしれない二人が、何の偶然かお互いの支えとなれる存在として結ばれることが出来てよかったなあとクリア後にしみじみと思いました。 どっちのエンディングを選んでも、二人にとって花丸ハッピーな結婚生活を送れている様子が垣間見られてほんと~~~に嬉しかったです!!!!!! そして結婚後の美弥緒さんがスパダリ加速して至上最強のハイスぺ旦那様になっていて笑いました。 どうぞ末永くお幸せに!!!!!!!!!!!!!!!! 追加要素のおしゃべりコーナーもとっても楽しかったです!!! 眼鏡と和服似合い過ぎじゃないか?!ありがとうございます!!!!!!! @ネタバレ終了 とても温かい気持ちになる素敵な作品をありがとうございました!
-
春田環の虚構演戯どうも春田くん推しの朱華です!!!!!!!! 制作中からずうっっっと楽しみにしていた作品を、遅ればせながら(前作に引き続き)プレイさせて頂きました!! 脱出ゲーと聞いて推理雑魚の自分は若干不安に思いつつプレイさせて頂いたのですが、誰でもちゃんとエンディングに辿り着けるやさしい仕様になっていてとてもありがたかったです……! @ネタバレ開始 まず開幕数秒でイケボあざとえっちな声に叩き起こされて死ぬかと思いました!!!!!!!!!!!!!!! なんの心の準備もしていなかったところに、この顔面とお声は刺激が強すぎる……サービス精神旺盛過ぎでは?(本当にありがとうございます) CVのロアさんのお声、春田くんにと~~っても似合っていて大変よかったです……!!! 君焦ガレの時は何の疑いもなく友人の高校生だと思えていた春田くんですが、今回のお仕事中の雰囲気は打って変わってとても落ち着きと頼りがいがある大人の男性そのものだったので、初めて見る一面になんだかドキドキしてしまいました。 やっぱりお顔はウルトラ可愛らしいはずなのに、中身はしっかり成人男性なんですよね!?!?ギャップに頭バグる!!!!!! 最上さんも最上さんで冷静な強い女性なので、潜入中に捕まってしまったというわりと絶望的な状況からのスタートにも関わらず安心して見ていられるナイスコンビでした!!CPとしても男女バディとしても良すぎるふたり……。 お互い仕事に邁進する日々を送っていたこともあり「恋愛」からは少々感覚が遠のいていたのかもしれませんが、それでも春田くんの方はわりと最初から自覚があったと言いますか……隙あらば最上さんを口説いて来ていて(CP厨特有の拡大解釈)ニヤけを抑えるのが大変でした。 センパイに意識してもらいたくて頑張る後輩男子くんは可愛いね。結婚式には呼んでくださいね(せっかち) 可愛らしいお二人のやり取りにほんわかしつつ、それと同時進行で不穏な物語のピースが集まりつつあることからはずっと目を逸らし続けていたのですが、終盤で今回の潜入先の件や春田くんの真実の全容を知ってしまい……絶句……。 本当は薬や悲しい事故そのもの以外誰も悪くないはずなのに、だからこそやり場のない怒りや後悔が捩れに捩れて我々の知る「春田環」くんは生まれてしまったんだなあと思うと切なくなりました。 春田くんは健気で優しい子だね……でももうちょっと自分を大事にして欲しいな~。 そんな風に思っていたら後程ちゃんと彼女に「命を大切にって言ったでしょ!」と怒られていて安心しました。 最上さんがそう言ってくれる人でよかったね!!!!!春田くん!!!!!!!!!!! 春田くんが最上さんを銃弾から庇うあのシーンと、そこからのライターの伏線回収が最高に鮮やかでかっこよかったです。 若干話が逸れてしまうんですが、前作のおまけで春田くんのフルネームが判明してからも何故かどうしても彼のことを「環くん」とは呼べなくて自分でもなんでだろうな~と思っていたのですが、今回の作品をプレイして色々と腑に落ちた気がしました。 多分あれが本名ではないことに本能か何かで気付いていたのかもしれない(妄言なので聞き流して頂いて大丈夫です) そしてクリア後の特大ご褒美爆弾で見事に朱華は爆発四散致しました。あれはね……卑怯だよ(冷静) 早急に「最上さんのご実家に一緒にご挨拶編」の公開が待たれるところですね。ね???? 大変な場面は多々ありましたが、お二人共とりあえずは自分の問題との折り合いがついた頃かと思いますので、今後は自分の身体と気持ちを大切にして、日々平和に過ごして行って欲しいなと思いました(職業柄それが難しいことは分かっているんですけどね……!) @ネタバレ終了 今回も素敵な作品をありがとうございました~~!!!次の作品も楽しみにしております♡
-
惑わしミンクス制作中からずっと気になっていた作品をプレイさせて頂きました……!!! ワァ!!!!タイトル画面が女の子だ!?!?!?!?かわいい!!!!!!!!!!(第一声) 深山さんの描く女の子はいつもはきはきした物言いのしっかり者が多くて大変可愛らしいのですが、今回はそこに内面が読めないミステリアスな雰囲気がプラスされていて、とっても魅力的でした!!! 彼女が表紙を飾っていたのも納得の存在感……私も見事に惑わされてしまいました!! @ネタバレ開始 全体的な色味や纏う雰囲気、妖艶さ、不思議な力を持つ瞳……全てを総合して、凛音ちゃんはまるでブラックチェリーみたいな女性だなと思いました。もっと色々知りたかった~!!! 斗亜くんもま~~~~史上最高の爆イケ美少年過ぎて最初は「絶対当たり屋以外にも稼ぐ方法あったよね!?!?!?!?!?」と思いつつプレイしていたのですが、あの容姿を活かしたお仕事は斗亜くんには悉く向いてないんだろうな~~ということが読み進めるごとに段々と理解出来てきて考えを改めました。 ご飯食べながらおばあちゃんのこと思い出して泣きそうになってるところ、素朴で善良な青年が過ぎる……。 二人で暮らすようになった後の彼は、一体どんなお仕事をして過ごすようになるのでしょうね……? 凛音ちゃんのお仕事の手伝いでより深淵へズブズブ、毎日怒られているコンビニかネカフェの店員(勝手なイメージ)、凛音ちゃんに囲われるがまま半ヒモ生活などなど……正直どれでもおいしいな!!!!!イケメンはずるい!!!!!!!! 色々と間が悪かったり、優柔不断故にこれまでトラブルに巻き込まれがちだった斗亜くんですが、その不運の末に田舎を飛び出して自分の居場所を掴み取ることが出来たなら、あの時の判断は正解とは言えなくても、決して間違いなどではなかったのではないかなと思います。 何も訊かずに確かな居場所をくれる人、自分の力に屈さず「NO」と言ってくれる人。「ありのままの自分を受け入れてくれる人」とも言い換えられるそんな相手に巡り合うことが出来たのは、どんなに刹那的で歪な関係だったとしても、運命だと私は思います。今世紀最大の割れ鍋に綴じ蓋。 斗亜くんはこの先も真実を知る機会(=知る勇気)は無さそうなので、今しばらくは優しい心を密かに痛め続けることになるのかもしれませんが……。 凛音ちゃんの力が使えるなら「都合の悪いことは全部忘れる」という手段も取れたのにね~!!かわいそう!!!!!!(人の心が無さすぎる) 凛音ちゃんの正体に関しても色々と考察しつつ何周かプレイさせて頂いたのですが、結局「見た目と実年齢が違っている“かもしれない”」というほ~んの小さな欠片しか発見出来なかったので、断定出来るほどの何かは思い付きませんでした;;(もしも重要なヒントを見逃していたらすみません) いくらでも替えが利くであろう現在の彼女の住居や、そこに居た使用人達はおそらく核心に迫るヒントにはならなそうですしね……? 個人的には、「あの力」が目覚めた幼き頃に副作用or代償として身体の時間が止まってしまっていた……?(=実年齢はずっと上)というのがそこそこしっくり来るかなあと思いました!!某そういうのが大好きなもので!!!!!!!!!!!!!! タイトルの由来・彼らの詳しい人物設定など諸々含め、いつか機会があれば正解を教えてやってくださいませ。 前情報を一切入れずにプレイしたので、突然現れたものすごく既視感がある絵柄のサブキャラクター達に「エ!!??!?さむいさんの絵だ!!????!???!?」と深夜に一人で大興奮しておりました。 不意打ちの神コラボ過ぎてオタク大歓喜。ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!! 彼らもと~~ってもいい味を出していたキャラクター達だったと思います。 あまりにも田舎のヤンキーカップルの解像度が高すぎて本当に可愛かった。でも少しだけやり過ぎちゃったね……。 深山さんの作品って毎回切なくてちょっぴりほろ苦い後味な印象があったのですが、今回は説明文に書いてあった通りがっつり苦めの仄暗いお話でびっくりしました。そして興奮しました(?) 深山さん、こういうお話もお書きになるんですね……!!!??!?!?!? 正直めちゃめちゃ良かったのでもっとこういうの書いて欲しい!!!な!!!!!!!!!!!! 深山さんの絵柄がお耽美系なので、シリアスなお話がすっっごく映えるんですよ……!ホント、どうにかなりませんか……!!? @ネタバレ終了 今年も素敵な作品をありがとうございました! 機会があればぜひ!!!彼らのその後のお話もお目にかかってみたいです……!!!!!!
-
猫野さんのお仕事!前作(?)の「夢見鳥の神楽」から引き続きプレイさせて頂きました~~!!!!! 「死神課」という厳めしい名称から想像していたのとは真逆の雰囲気の職場で、終始楽しく職場見学をさせて頂いている気分でした!!! @ネタバレ開始 主人公・ボタンさんの親しみやすい人柄のおかげで見かけはほんわか和やかなのに、実際の業務内容は概ね人間の想像通りなのが絶妙な塩梅の不思議さでとても面白かったです。 確かによく考えてみれば、人間をメインとしてこの世の生物が死後に行き着く場所があるとするなら、おどろおどろしいダークファンタジーな世界というよりは、こういう人間社会を模した構造になっていて然るべきですよね(特に日本人が多い地域はそうなりそう) 夢見鳥の世界観では99%ミステリアスなままで生活感の類とは無縁だったモミジさんが、お仕事に翻弄されてぼろぼろになっている様がとても人間味(?)に溢れていて、ものすごく新鮮でした。 でも「お迎え」に行った子供二人を抱えるシーンでは、彼が纏う絶妙なバランスの優しさと冷徹さが垣間見えて、やっぱりいつものモミジさんやな!!!!!!!!!とも思えました。 終盤ボタンさんの「仕事」を見守っていた件といい、とあるエンドで語った「閉じ込めてしまえばいい」発言といい、彼のそういうところ……ほんとすきですね……!!!!!!!!お変わりないようで何より!!!!!!! 序盤はあんなにラブラブで楽しそうにお仕事をされていたのに、突如ツバキさんから依頼された「転生」の為のお仕事に衝撃を受けました。ボタンさんと同じく全く現実を受け入れられなかった私は「なんでよお!!!!!今のままじゃダメなの?!?!?どうして!?!?!?」と泣き喚きながらあのしなやかなおみ足に縋りついておりました(下心とかはないです断じて) お仕事を全う出来た世界線も、出来なかった世界線も両方「恋人」もしくは「同僚」として至極正しい行いだったと思います。 どちらのエンディング選んだにせよ、彼らにとってお互いの存在は絶対に必要で、ちゃんと愛し合っていたことを確かめ見届けることが出来てよかったと思います。でも、再会したらもう離れないでね……。 前作を通してのお話になりますが、基本的には通常の生物のような生き死にから解放された夢の世界のようにも見えますが、明確な「終わり」がない分人間界で生きるよりずっとキツかったり、もし全部が嫌になって転生を選んでも魂が背負う業は早々消えることなく、現実世界でも真っ当に幸せにはなれない……という無限ループがあまりにも無慈悲過ぎて……! あの世界はそこに存在する生き物達にとって、とことん残酷な場所なんだなあと改めて思ってしまいました。 だからこそ彼らは皆儚くて美しいんですけどね……!!!!!!!!!!!!! 私は転生後のツバキさんの顛末を聞いて、人間界に落とされていた頃のファリーちゃんの話を思い出したりしていました……。 作者さんの他の作品のキャラクターにも勿論言えることなのですが、今回は特にキャラクターデザインやお衣装が凝っていてめ~~~ちゃくちゃ可愛かったです!!!!! ちびキャラなのが更に可愛さを引き立たせてましたね!!!!!!テレテレツバキさんのスチル好きです!!! ボタンさんとツバキさんの和菓子感のある色味のお似合いっぷりが天才的過ぎてお気に入り……もっと長尺で眺めていたかったな……! @ネタバレ終了 今回も根本さんワールド全開の素敵な作品をありがとうございました!!! 死神のお仕事への理解が深まるだけでなく、あの世界観全体の解像度も上がるというなんともお得な作品でございました。 今後の作品も楽しみにしております……!!!!
-
オトギリさんとお酒飲むだけ見目麗しい長髪ギザ歯お兄さんに一本釣りされプレイさせて頂きました~!!!!!!!!!!!! タイトル→概要→ゲーム序盤の清々しい煩悩三連コンボと文章中の言葉選びの面白さに終始爆笑しながら、オトギリさんと楽しくお酒を飲ませて頂きました。 選ぶアテやよいどれ具合で分岐するという仕組みがとても面白くてついつい飲み過ぎてしまったような気がしますが、どのエンディングも可愛くてフルコンプした時の満足度がめちゃめちゃ高かったです!(お気に入りはEND6です。根っからのドスケベですまない……) @ネタバレ開始 一見すると怪しさ満点の容姿の彼ですが、実際はあんな環境においても大人であろうと振る舞えるとても素敵な男性でそのギャップに見事にやられてしまいました。これは10年ガチ恋も致し方なし。 甘酸っぱいような少し気怠いような……という宅飲み終わり朝方の独特の空気感がすごくリアルで良かったです/// この二人はどっちが酔っぱらっても大変可愛いし美味しいですね~~~~!!!!!!!!!! 今後もちょくちょくお酒でやらかして欲しいなあ。どうせもう後戻りは出来ないんだし(道徳0点) 当方は元作品である前作未プレイ勢なのですが、特に困ることはなく最後まで読了することが出来ました。 元の設定は知らずともプレイ自体には支障は一切ないのですが、よくよく考えてみたら主人公の置かれた状況やオトギリさんの正体って結構謎で、端々からほんのりと漂っていた違和感から目を逸らしつつ私もプレイしていたのですが、Extraに辿り着いた時に「あーーーーーやっぱりあれだけでは終わってくれないよね!!」と思わず手を叩きながら大喜びしてしまいました。驚くでも悲しむでもなく大喜び。倫理観どうかしてるのか? 「私の妄執を、甘く見ないでほしい。」という言葉の重みが、プレイ前と後で大きく変わる構成が本当に素晴らしかったです。 この作品の前提が「もしもあなたがオトギリを好きになったらというIF」である以上前作の彼とお会いしても必要以上にはお近づきになれないんだろうとは思いますが、生物学的な本能は置いておいて彼が長らくアヤメちゃんとどうこうしようと思えなかった原因である「前の恋」が死ぬほど自分好みの地獄の香りがしたので、後日そちらも個人的にプレイさせて頂く所存です!!!! 少しだけ登場したアルトくんもめ~~~ちゃめちゃ可愛くて気になってましたしね!!!!!!!!!!! @ネタバレ終了 読みながらほろ酔い気分になれる、素敵な作品をありがとうございました!!!