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07(朱華なな)のレビューコレクション

  • 月光の約束―異世界の旅路外伝2―
    月光の約束―異世界の旅路外伝2―
    作者様のある程度長尺のストーリーを拝読させて頂くのはこれが初めてだったのですが、とっても重厚な文章と壮大な物語で正直大~~~好物でした!!!!!!!!!!!!!! @ネタバレ開始 霧の街に蔓延る連続殺人事件、その陰に蠢く怪異……一度は離れたつらい記憶の残る場所へ主人公が戻って来たのは、かつて親友とした約束を果たす為……! ――この願いを力に変えて、今夜この街に巣食う霧を払う!!!!!!!!!!!!!って!!!!!そんなんもう……大好き過ぎる!!!!何から何までッッ!!!!!!!!!!! 約束の内容が「塔の上で一緒に月を見る」というものなのが本当にささやかで切なく、けれどその願いとは裏腹に彼ら(彼女ら)がこの街からはらった怪異はとても強大で……その塩梅が古き良き王道RPG感を感じさせてくれてとても良かったです。 まさに「夜明け」というエンド名が相応しい顛末でした! 作者様がアトラスゲー好きというのが納得しかなかったですね!(※初代女神異聞録が好きならアトラスゲー全般好きだろという思い込みで話してます) アニメーションやBGMのチョイスががとにかく物語とマッチしていて、「このシーンでこの演出すんの分かってんなァ!!!!天才かァ~~!!?!?」と一人で大盛り上がりでした。 特に終盤の戦闘シーンはね……どのルートも最高だったよね……!!!!!!!!! バチャフェスでお見かけした「異界の闇」さんの正体を、まさかここで知ることになるとは思わなかったけども。普通にその辺うろうろしてていい人じゃなくて草 彼?彼女?もこれまでの生き方やあそこに至るまでの経緯が地味に気になる良キャラでした。 登場キャラの名前や性別、役割が入れ替わっても成立するお話を作れるのがマッッッジですごい技術ですね!!!?!??!?どんな発想!?!?!? きっちり全ての組み合わせでプレイさせて頂きましたが、男主人公×女の子ヒロインがやっぱ王道で一番アチィわな!!!と思い、最後の最後に回収したSecretエンドは『彼女』の方を選択させて頂きました。 ハッピーエンドの為に何度も繰り返すというゲームシステムそのものが大好きなため、Secretエンドは本当に文句無しの大団円でよかったです。楽しかったあ~~~!!!!! 地の文やキャラクターの台詞回し、特殊ルビなどなど……上手く言語化出来ないのですが、とにかく文体がわたくし好みで読むのが楽しかったです!!!!(今までの作品で大体バレてそうな気はする) 協力者さん達の容姿が明らかになった時になんかこの人達既視感があるな!?と思ったらワンテンポ遅れて「これ過去作の人達だあ~!」と気付き大興奮しました。「外伝2」なんだからそれはそう。 前作はDLさせて頂いていたので、姿だけは知っている状態だったんですよね。 こちらもそのうち遡ってプレイさせて頂きたくなりました。その方が、彼らの助太刀シーンや「例の会話」がより味わい深くなると思うので……!!!!!!! すげー細かいことなんですが、細部のシステムが丁寧で分かりやすく、プレイ中とても助かりました。バッジの取得条件の案内とか。 あとセーブスロット数が沢山あるのは色々検証しまくるタイプのゲーマーの自分としてはマジでありがたかったです。 (※FAが描き終わらなかったのでお先に感想だけ投稿させて頂きました。 そちらは後日改めてお送りしますので少々お待ちを……!) @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました~~~!!!!!!

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  • 魔法のカクテル
    魔法のカクテル
    バーを舞台にした作品が大好きなので、この度プレイさせて頂きました! エンディング分岐の仕方が面白くて、一周して仕様を理解した時になるほど~!とテンションが上がりました!! どちらのカクテルを選んでも皆どこか危うさが残る「解決」の仕方をするのが、お酒のようにほろ苦い余韻がありとてもよかったです。 @ネタバレ開始 お客さんを魔法で導きつつも、自分もお客さんに影響されてエンディングが変わるのは見方によっては魔法を使っている代償のようでぞわりとしました。 主人公さんは魔法の力を持っていることで、これまで自分の中の何かを無意識に犠牲にして来た経緯とかがありそうですよね。 店長さんに拾われるまで彼が一体どんな生き方をして来たのか、気になる……!!! この雰囲気でBL要素があるってどういうこと……?そういうお悩みのお客さんとかが来るのかな……?とか思っていたらまさかの自分!!!!!!!!!!!!!!!!! 確かに店長めちゃめちゃかっこいいもんな!!!!!分かる!!!!!!!!!!!(?) 魔法に頼らずとも、付いて行きたいと相談すれば店長さんは海外へでも連れて行ってくれる人だったと思うのです……。 でもそれと主人公君の恋が成就するかはまた別問題なので、叶わない恋を抱いたまま今と同じ状況を続けるぐらいなら、今回のお店の閉店は彼としても良い「けじめ」のタイミングでもあったのかなと思いました。 END回収は3→4→2→1の順番だったのですが、個人的に一番TRUEっぽく感じた1を最後に回収出来たのはとても綺麗な流れだったと思います!! END1~3は魔法を使わなくてもワンチャン辿り着けた可能性もあったかもしれませんが、END4(恋人になること)だけはそうしなければ絶対に無理だったというのが、何とも切ないですね……。 私は魔法で作られた気持ちだったとしても長い時間を添い遂げればそれは本物と遜色ない絆になるのでは!?と思う道徳赤点タイプの人間なので、END4も大~~~好きなのですが……!!!! でもやっぱり、そのままの彼らで結ばれるラブラブエンドもあって欲しかったよな~…… 私の「一生のお願い」を使ってもダメですかね……????(実はそちらもプレイしてました。最高でした) @ネタバレ終了 久しぶりにバーに行ってお酒を飲みたくなりました!!素敵な作品をありがとうございました~!

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  • 常夜の国のアリス
    常夜の国のアリス
    和風&アリスモチーフのお話が大好きなのでプレイさせて頂きました! 最初から最後までまっっっじで素晴らしかったです……!! @ネタバレ開始 主人公の少女、兄、猫、大きな穴など序盤から次々と出て来る原作の不思議の国のアリス要素に大興奮しつつ、そこから異世界へと落ちる描写がとても自然で、常夜へ辿り着いた時は得体の知れない怖さよりもわくわくしてしまう気持ちが大きかったです! イラストが世界観にとても良く合っていて、ため息が出るほど美しい桜吹雪のスチルで一気に常夜の世界へと引きずり込まれてしまいました……。 やたらと食べ物を勧めて来たり、六文銭らしきアイテムが出て来たり露骨にあの世を匂わせる描写が多くて「これ本当に帰れるのか?手遅れでは?」と思いながらプレイしておりましたが、END2のようにもう現世に帰れないも居れば、まだ生きている人の深層心理も入り混じっている幻想的な世界を一つ理解していくごとに段々と居心地が悪くなくなってゆき、いつの間にか別に帰らなくてもいいかもな……と、まんまと思わされている自分がおりました。鴨葱の見本かな? 色々な怪異や現世からの悪意と戦いつつ、終盤で向き合うのが自分自身の影、そして総仕上げのラスボス(?)が櫂お兄ちゃん……!という流れが、もはやそういうRPGのようでとてもエモかったです!!!! 最初に主人公に対して「名前は僕以外には言わないで」と釘を刺しておきながら、実は自分もしっかりそれを利用していたのが、カローンさんが櫂さんの影としての良心と怪異としての本音の間で揺れていた証のようでときめいてしまいました……。 カローンさんのお仕事を聞いた時に現世の櫂さんの名前の意味(と、彼らがほぼ同一の存在・正体であること)が分かり腑に落ちたんですが、プレイ後に気になって調べてみたら「カローン」にも似たような意味があり芸が細かいな~!!と思いました! 櫂さんが大好きだったので終始ブレずにまっすぐ彼の元に帰ることが出来たEND1は、ものすっっっごく嬉しくて安心しました!!!!! 主人公よりも泣き虫な叔父さんとか可愛すぎるんですよ……。 人に頼ることが下手くそな主人公の代わりに、今までずっと泣いていてくれたのかなとも思うので、本当にもう……彼には愛しか感じないですね。 この先一生一緒に住めばいいと思う。いや、住んでくれ頼む……!!!! 私は贅沢は言いませんので、その辺の花瓶にでもして頂ければ!!!!!!(どさくさ) END2は原作のアリスっぽさがある結末で、これはこれで切ないけれどハッピーエンドだよなあと思いました。 主人公達を現世に返してもカローンさんの居る世界は今後も続いて行くわけで、そこで今後も一人きりで生きていくのは、主人公達がやって来る前よりも確実に寂しくなってしまうと思うんです。あの世界での身内にすら、あんな扱いを受けていますしね……。 こちらのENDの櫂お兄ちゃんの気持ちを思うとそれもまた切ないので、結局全員が幸せになることは最初から出来なかったんだな、と自分に言い聞かせることしか出来ないという……。 うえええん……あちらを立てればこちたが立たずゥ……!!! @ネタバレ終了 若干話が逸れますが、猫ちゃんの声がリアルで可愛いな~と思いながらプレイしていたらクリア後に説明欄の「猫の声:実家の猫たち」という文字に気付き、微笑ましくて笑いました。きゃわいいねえ~。 本当~~~に何もかもがぶっ刺さりで大満足でした!! 素敵な作品をありがとうございました~!!

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  • カップラーメンは待ってくれない
    カップラーメンは待ってくれない
    気になり過ぎるサムネに吸引されプレイさせて頂きました!!!!! ノベコレに出入りしてる人にはめちゃめちゃなじみのある&覚えのある冒頭からの、プレイヤーをカップラーメンのタイマー扱いは不条理過ぎて笑いました!w @ネタバレ開始 ラーメンが出来るのを待っているだけのはずなのに明らかに一朝一夕では終わらない多種多様な選択肢があり、人間の持つ無限の可能性と常識に囚われない生き方についてしばし考えさせられました(?) 何度失敗してもほとんどプレイヤーを責めることはなく、ゲーム制作をしているとむしろ応援までしてくれる主人公くんが良い人過ぎて可愛かったです。 当たり前のようにカップラーメンと会話して、直前まで喋ってたのにも関わらず平気でそいつを食える胆力はヤベェ奴だなと思いましたが(褒め言葉) ゲーム制作者の皆、作業ばっかりじゃなくてちゃんとご飯も食べようね!!!という熱いメッセージ性を感じました。いや気のせいだったかもしれない。 @ネタバレ終了 ラーメンを待つ時間でサクッとプレイ出来てとても楽しかったです!! 大変お腹がすく素敵な作品をありがとうございました~!

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  • クリムゾンレッドの死神 -KILLER INSTINCT-
    クリムゾンレッドの死神 -KILLER INSTINCT-
    前作から引き続きプレイさせて頂きました!! 今回もは~~~ちゃめちゃに面白くてクリアまであっという間でした! 専門用語が多くても分かりやすい文章と、激熱&激エモの連続の軽快なシナリオ運びは流石の一言でした!!!!マジで何食べたらこんな文章書けるんですか? @ネタバレ開始 プレイ前はヴィンスさんとマルセルさんは同一人物だと思っていたのですが、レオさんが倉庫でヴィンスさんを見かけたシーンで別人であることに気付き宇宙猫顔になりました。 (その後もしばらく二人同時に画面に出て来るシーンが無かったので若干疑いつつでもあったんですが……) ヴィンスさんの全体的に「変装」っぽいキャラデザが絶妙過ぎてまんまと騙されました!!!!笑 マルセルさんの生い立ちや大義名分のもとに「兄」の責務から逃げてしまった過去等、レオさんと重なる部分がありつつも決定的にどこかで選択肢を間違えてしまった“If”っぽいキャラ造形がめっっっちゃめちゃ好きでした。 メンタル鬼強めな人間が多いこの世界で、弱さやコンプレックスに勝てなかったどうしようもない人間臭さが大変魅力的で、これ最推しもあるな!!!とか思っていたら弟を庇って死んでしまって見事に膝から崩れ落ちました。 以前購入したアクキーを眺めながらずっと咽び泣いてる。どうして……。 前々から頼もしかった俺達のハーヴィーさん(?)がマジで有能イケおじであることが滲み出ているシーンが沢山あってよかったです。 死神もドン引きの尋問シーン、詳しく見たかったな……出来れば現役の頃のも……。 ちょくちょく名前は出て来ていましたが、まさかロキさん本人が再登場してくれるとは思ってなかったので出て来た時はマジで嬉しかったです!!!!!!!!!!!!!!!!!! 直接レオさんの前には姿を見せず裏で助けてくれる……本人的には借りを返す、けじめをつけるという意味合いでの参戦が、本気で戦った男同士の温度感を感じさせて激熱でした。本当にありがた過ぎる。 キャロルちゃんの為に普通に生きたいと努力する姿や、年相応の幼さを見せるレオさんも可愛くて魅力的だったのですが、やはりひとたび戦いの中に身を置くと最高にイキイキとして見えるのは、もしも復讐というきっかけがなかったとしても確かに生まれ持った彼の「死神」としての性なのかなと思いました。 相変わらずキャロルさんもレオさんも頼もし過ぎて、どんなピンチに陥っても心地よいハラハラはありつつも、終始安心して見ていられて実に爽快なクライマックスでした。 前作のロキさん戦でも同じことを思った記憶がありますね。 拳を鳴らして不敵な笑みを浮かべているのが本ッ当に似合うので、今後も定期的に事件に巻き込まれて欲しいです。 今回も好きな台詞がたくさんあってセーブスロットが足りなかったんですが、一番はやはりキャロルさんの「私は死神を好きになった時点で、もう地獄に堕ちる覚悟は出来てるのよ」がもうサイッコ~~~~~に痺れました!!!!!!!!!良い女過ぎるだろ!!!!!!!!!!!!!!!! あまりのベストカップルっぷりに歯茎剥き出しスマイルが止まりません。は~~~一生イチャイチャしててくれ。 100年でも200年でも、心ゆくまでのうのうと生き切って欲しいです。お幸せに~~!!!!!!!! @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました~!!!

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  • ex.
    ex.
    度々お見かけして気になっていた作品を滑り込みでプレイさせて頂きました!! @ネタバレ開始 毎回思っていることですが、シンプルなのにとても分かりやすい、無駄のないおしゃれな画面デザインがすごいです……!! 情報を極限まで減らして伝えたいことをより強調する今作のような構成や手法は、私には絶っっっ対出来ないので尊敬しかないです。本業デザイナーさんとかですか……? タイトルの時点ではスルーしていたのですが、最初の「恋人生活を終わらせる」という表現でもしかして、と思いプレイしたら思った通りプロポーズのお話でガッツポーズをしてしまいました!! 彼が初めて作ってくれた記念日がプロポーズだなんて、素敵過ぎる……!!! でも、彼女目線だともうちょっと普段から色々言葉や行動にして欲しいな~と思ったりしてしまいそうですね。 普段の淡泊な感じからのいきなりのプロポーズは、極端すぎて心臓に悪いよ!!!!! でもそういうところが好きなのも分かるな~~!!!!!!(?) お話を聞いてくれた友人さんなど、彼らの周りは良い人ばかりの優しい世界でほんわか致しました。末永く幸せになって欲しいです。 数年単位で前のことだったので気付いたのはおまけコーナーでだったのですが、作者様の過去作とリンクするお話だったんですね!?懐かしい~! コーヒーとケーキを用意して、久々に再プレイしたくなりました!! @ネタバレ終了 おまけまで含め、短編ながら濃密な時間を過ごさせて頂きました。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 毒水マーメイド
    毒水マーメイド
    清廉さと毒々しさを併せ持つ不思議なタイトルが気になりプレイさせて頂きました!! 人魚、人魚姫がモチーフになった作品が大大大~~好きなのですが、その中でもなかなか見かけない系統のお話でとても新鮮でした!! @ネタバレ開始 作品としてのTrueはEND1なのかなと思いましたが、リゼルさんを看取ったマーメイドさんが存外強い瞳をされていたので、繰り返す悲劇と追って来る王子に絶望しても、「命を喰らって生きる生き物」としての覚悟や、矜持のようなものを感じました。 おかげで全てのエンドを見た後も後味は全く悪くなく、リゼルさんと同じく、彼女の道行きの安寧を願ってしまうほどでした。 どれだけ死んでしまいたくても、その度にどうしても人間に救われてしまうことがマーメイドさんの業ならば、それを終わらせてくれようとする王子の存在はある意味救い足り得るのかもしれないな、とも思いました。複雑ですね……。 登場人物全員誰も悪くないけど、全員が悪くもあるような。三すくみの構成がお見事なお話でございました。 最も死に近い場所で僅かな時間を共に過ごしたリゼルさんとマーメイドさんの間に芽生えた絆がもの悲しくもあり、美しくもあり……彼女らのやり取りの一挙手一投足がとても神聖に見えました。 リゼルさんも普通に幸せになれる道があればよかったのですが、優しい世界でおばあちゃんに会えたので、それもまた一つのハッピーエンドと言えるのかもしれません。 余談ですが、本編とバッジのギャップにめちゃめちゃ笑ってしまいました。 会いたかったよお~~!!おばあちゃ~~~ん!!!!!;;;; @ネタバレ終了 短編とは思えないストーリーの重厚さで、とっても面白かったです!! 素敵な作品をありがとうございました~!

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  • ハムスターの楽園
    ハムスターの楽園
    素敵なサムネに惹かれプレイさせて頂きました。 ほのぼの系の物語かと思いつつプレイし始めたら、もう……号泣必至でした………………!!!!!!!!!! @ネタバレ開始 生き物を飼ったことがある人には絶対にぶっ刺さるストーリーがあまりにもズルイです。 共に過ごした存在を失った瞬間の悲しさを思い出してめちゃめちゃ切なくなりましたが、その後の彼らが辿り着く場所があれほど優しさに満ちている世界ならいいなあと思いました。 そこでずっと過ごすことも出来るのに、何度でもハムスターに生まれて何度でも人間と共に生きることを選んで来てくれたハルちゃんはとても優しい子で、それはきっと今まで飼い主達から沢山の愛情を注がれて来た確かな証拠なんだろうと思うと、人間目線としてはとても救われる思いです。本当に、素敵なお話でした。 あとがきでこの作品を作ったきっかけや経緯などが書かれており、この作品に込められたあまりにも純粋で優しい『ハルちゃん』への愛情に、思わずもう一度泣いてしまいました。 きっと作者様の『ハルちゃん』も、それはそれは幸せな時間を過ごして楽園へと旅立ったんだろうと、心の底から思います。 元々イラストレーターさんを存じておりそれがプレイしたきっかけの一つでもあったのですが、ハムスターに纏わるお話の作画としてこの方を選んだ作者さんは、本っっっっ当に天才的な人選をされたなあ……とクリア後に改めて思いました。 @ネタバレ終了 優しい願いに満ちた素敵な作品を、ありがとうございました。 動物を愛してやまない人々が、それぞれの『ハルちゃん』とまたこの世界で巡り会えますように。

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  • DTHERO~ドS悪女に変身してヒーローを魅了せよ~
    DTHERO~ドS悪女に変身してヒーローを魅了せよ~
    最ッッッッッ高でした……………………!!!!!!!!!!!! 女攻めというワードに一本釣りされプレイさせて頂きましたが、本っ当に最高過ぎて最後まで一気にコンプリートしてしまいました。 @ネタバレ開始 ノベコレでここまで清々しい&直接的なエロ描写がある作品があると思っていなかったので、ありがた過ぎて毎ルート「ありがとう……ありがとう……」とブツブツ呟きながらプレイしてました。 エンディング分岐には直接関係ないのに毎回3種類ずつある多種多様な攻撃方法という名のセクハラ選択肢に、制作者様の“ガチ”を感じましたね(褒め言葉) というかまず、起動した時のタイトルが天才過ぎる。爆笑しました。 最初にやった遠真くんがもう既に可愛すぎてこれ以上推せる子はいないのでは!!??!?!??と思っていたのですが、その後も順調に更新され続け最終的に先生を含めて全員大好きになっておりました!!!!!!!!! 個人的な推しは聖くん(及び双子)です!! 双子は二人共甘えんぼでカワイイし、実質3Pエンドになるのが最高過ぎるんですよね……。 初期メン3ルートを一通りクリアして誰か一人なんて選べないよ~~;;と思っていたところに突如現れた最終ルート!!!!!!! まだこのゲームを終えたくなかった私には、死ぬほど嬉しいサプライズでした!!! 最終ルートが始まって早々、当然のように全員落として一大ハーレムを築いている主人公のポテンシャルの高さに笑ってしまいました。 皆を可愛がっているあのシーンほんとエッチでよかった……。 ここまで来ると自分の加虐性に誇りさえ感じていて、先生に対しても迷いなくセクハラをしてくれる無敵っぷりが最高でした。 前作主人公(先生)×今作主人公×かつての仲間が敵×キャラ全員集合!!!みたいな少年漫画にありがちな激熱展開が大~~~好きなので、エッチなあれそれを除いても最終ルートの話は終始好みで大喜びでした!! 劇場版のホビアニや特撮を観ているような気分でしたね(それは絶対に違うと思う) 最終的に皆を魅了していたドS悪女の力を失ってしまっても、ペット達が「あなただから好きなんだ!」と言ってくれて彼らとの主従関係が継続していくことになったのは本当に嬉しくて感動してしまいました。 内容が性癖であることはおいておいて、迷いながらも主人公が自分と向き合い仲間と共に前に進むという物語の構成がとても好きです。 クリア後にキャラをお部屋に呼べるおまけがもう……天才過ぎて……本っっっ当に最後の最後までエロたっぷりで、堪能させて頂きました。 あなた天才だよ、作者さん……。 ファンブック欲しいから有料版買っちゃおうかな…… というかいっそ、18禁版作ってくれないかな……!!!!!!!(チラ見) @ネタバレ終了 ドドドエッチで素敵な作品をありがとうございました~~!!!!!

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  • 睡蓮と色
    睡蓮と色
    この度ついに完結編を拝読させて頂きました!!! @ネタバレ開始 いつの間にか随分楽しそうに人と触れ合うようになった碧衣さんの成長ぶりを見て、最初の京都旅行の頃を思い返しながらとても感慨深くなりました。 しかもそれは浅葱さんに影響を受け、愛するがゆえの結果だと仰る……愛では?! いや、まごうことなき愛なんですけれども。でも浅葱さんの言動を参考にしたとか待ち受けの話とか、それ全部直接本人に言ってあげて欲しかったなあ!!!!絶対喜ぶからあ~~~!!!!!!!!!!!(ローリング床) 前回までの内容だと、浅葱さんの感じている通り比重としては彼の方が重めの愛情を抱いているように見えていたので、実際のところ碧衣さんも十二分に彼のことを愛しているし、人生に多大な影響を受けている存在であるということを知られてとても安心しました。 それでもやはり浅葱さんの方が粘度の高い愛だとは思うので碧衣さんがこの先そこに追い付ける、もしくは理解して寄り添える人間であることを切に願ってしまいますが……。 今までいくつも言葉を噛み殺して来た二人が、今回のお話でどうしようもなく大きな一歩を踏み出すことが出来て良かったです。 最初の話の頃だったらほぼ勢いで北海道に行こう!とはならなかったし、本音も言わないままだっただろうな~というのはなんとなく分かるので……。 旅行の話が出た時に、薄暗い靄の中にようやく一筋の光を見出すことが出来たようで、勝手に一人救われた気分になってしまいました。 二人同時に歩み寄ろうとした気持ちがやっと触れ合う距離まで近付いたからこそ、彼らは通じ合えたのだと思います。 なんと形容すればいいのか分かりませんが、好き放題悩むだけ悩み抜いたおかげで掴めた結末だとも思うので、二人の人間的な弱さも狡さも駆け引きも、全てが通るべき道程だったと強く思います。 これまではずっと一人だった(私には各々の気持ちが一方通行であることの比喩に見えていました) 帰り道の「駅」に、「二人一緒に」と思えたエンディングが本当に本当~~~にすばらしかったです!!!!!! 浅葱さんの「ずっと隣に並び立ちたかった」がこの二人の在り方と、この物語の本質が込められたとても美しい一文で痺れました。毎度のことながらすっと染み入る素敵な文章が、お見事です……! たとえ非日常に浮かされての行動だったとしても、京都でのお二人が崖から転げ落ちて、互いに触れ合うことを選んでくれていてよかった……。 あの日の奇跡に感謝しかありません。この物語は結局それにつきるなと、読み終わってからふとそう思ってしまいました。 重度のCP厨ゆえ、読み手として自分が観測出来る部分がここで終わってしまうのが非常に残念でなりませんが、出会い、成長、対比を描く一つの物語としてはこれが最も美しい幕引きだったと思います。 まあそれはそれとして!!!!未だに彼らの結婚式に参列する気満々の私は、いつの日か続きを拝読出来ることも熱望してしまいますがねえ~~~!!!!!!!!(アルティメットチラ見) @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。 この物語を最後まで見届ける事が出来て良かったと、心から思います。

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