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一二七マコト@mclのレビューコレクション

  • ティラノフェス2023オープニング
    ティラノフェス2023オープニング
    ティラノゲームフェス2023開催おめでとうございます!! 今年も楽しませて頂きます!!

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  • 不可視の少女のクオリア
    不可視の少女のクオリア
    タイトル発表時から気になっており、プレイさせて頂きました。今作のリブート前にあたる『インビジブル』もプレイしております。 以前と設定が変わっている所もありながら、変わっていない所もあり新鮮さと久々に見知ったキャラクター達に会えたという嬉しさや楽しさがありました。しーちゃんこと篠塚撫子と以前より変人度が上がった気がする(※褒めてます!)坂倉出との軽快な会話は特に見ていて面白かったです。 @ネタバレ開始 作中、ホットコーヒーを坂倉さんが持ってしーちゃんと会う度、テキストや全体の雰囲気からコーヒーの香りがたちのぼるような良いほろ苦さを感じていました。 二人が話している時のBGMも相なって良かったです…! 言葉にするのは難しいのですが、穏やかで本当にコーヒーのいい香りがするような雰囲気がこちらにも伝わってきました。 @ネタバレ終了 エンディングは2通りあり自分は初め、エンド1に辿り着きました。readmeにもう一つのエンドに辿り着くヒントがあるので、ぜひこれからプレイされる方は二つのエンドを見てほしいですね。 全体として謎や伏線を貼りながら「ここから始まっていく」という印象を受けました。謎めいた部分や終盤に起きた出来事、『インビジブル』とは異なる役回りの人物もいたりと期待を引っ張る締め方だったので、ここから続く本編も非常に楽しみです…! 美しいグラフィックとコーヒーの香りが漂うような雰囲気、終盤の何が起こったんだろう!?という緩急ある展開に最後まで楽しめました。 ステキな作品をありがとうございました♪

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  • 【公開終了】世界征服はティータイムのあとで
    【公開終了】世界征服はティータイムのあとで
    制作時から気になっており、フェス期間中にはプレイさせて頂きたいと思い、遊ばせて頂きました。 「世界征服」と「ティータイム」といった物騒×優雅なタイトルにも、美しいグラフィックにも大変惹かれました。 お話としては全体的にコミカルでテンポがよく、楽しいコメディ色の強いファンタジーものという印象を受けました。楽しげな効果音やRPG風のミニウィンドウが出たりと、小粋な小ネタが時折挟まっているのが本作の「可愛い」や「面白い」の良いアクセントになっているな、と感じました。 以下、本編に関わる描写を含んだ感想です。 @ネタバレ開始 魔王城に単身で乗り込むミルファちゃんの勇気がすごい…! 理由は優しすぎる人柄故ですが、普通の女の子にはまず出来ません。さすがユーシャ村出身…!(?) ですが、武器や護衛もなく本当に単身で魔王城に入り込んだ以上、どうなってしまうの?と思いながら読んでいたのですが、登場した魔王・アポロ様が…!  なんということでしょう、魔王とは思えぬ愛らしく眩しい美貌とお茶目&天然ぶりが良い意味で予想外で一気に引き込まれました。 二人のやり取りの最中、時々ミルファちゃんとアポロ様の物理的距離が近くなり、どちらかが必ず照れているのが何だか初々しくて可愛い~!(にこにこ)となってました。 また、人物が美しいのは言わずもがなですが、世界観を表す背景も重厚かつきめ細やかで美しい~! あとがきで書かれていた「足りないなら描こう」というフットワークの軽さと納得の美麗なグラフィックに圧倒されました。 特に「開くのは一度だけ、扉をくぐった後は二度と開かないし、戻ることもできない」という扉は幻想的でしばらく眺めてしまいました。 この場面、今までがお茶目な魔王・アポロ様と優しくしっかり者のミルファちゃんのコミカルなやり取りがされた後、お互いにお互いを意識したと自覚してからのシリアスな流れなのでとても印象深いです。 そしてその扉を二人で抜けた後の二人の楽しげで平和な逃避行、もとい旅のやり取りがかわいいです。 あ~、可愛いな~良いな~なんて思って読んでいたら、アポロ様からのプロポーズシーン、不覚(?)にもきゅんとしてしまいました! 音楽やグラフィックの効果も相成り、二人の距離が本当に近くなってドキドキしてしまいました! 良いですね~! 別れはいずれ訪れる…けれどかけがいのない優しいひと時が、必ず二人の人生に大切な記憶として紡がれていくんだろうな、と予感させてくれるラストと二人の関係性が非常に良かったです。 末永くお幸せに…!! @ネタバレ終了 ハイレベルなグラフィックとコミカルで楽しい掛け合い、そして…?という短い時間に様々な要素がギュッと込められた作品です。 ステキな作品をありがとうございました!!

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  • 占い師レイ様の助言
    占い師レイ様の助言
    TwitterのTL等で賑わっているのをお見掛けし、普段乙女ゲームはあまりプレイしないのですが占いというワードに惹かれてプレイしました。 リアルタイム連動型で本当に同じ時間を生きているかのように錯覚させられます。 また、季節イベントや自分で設定した誕生日等で衣装や会話に変化があり、いつ来ても飽きることがありません。まだまだ解放しきれていないスチルが沢山あるので、やり込み(通い?)要素が満載です。 好感度が上がると、レイ様に対してアクションを起こせる選択肢が出てくるのですが、想像以上に選択肢が適宜増えます。結構長くプレイしているのですが、まだまだ底が見えません。 まさに概要欄の紹介にある通り、「クリア概念のない永遠の時間」というのが本作の一番の推し要素かなと個人的に思いました。 そしてレイ様ですが、包容力があり乙女ゲーム初心者の自分でもついつい彼の所へ足を運んでしまいたくなる魅力的な人物です。落ち着いた大人な男性で「こりゃモテますわ!」となりました。レイ「様」と呼ぶのがもう当たり前になってしまっていますが、彼自身は物腰柔らかで優しい性格です。優しすぎるので、「甘えさせ上手のレイ様」という勝手な認識をしています。 これは余談ですが、彼とのお話の中で作者様の他作品ともしかしたら繋がっている…?(違ったら申し訳ありません。強めの錯覚です)となったりと、奥深さも感じられました。 占いはタロット占いがメインですが、場合によっては別の占いもしてくれたりします。結構「おお!当たってる!」と思うことが多く、占いが好きという方にもおすすめです! リアルタイム連動、会話や衣装差分、スチルの豊富さ等から自分では想像出来ないほどの作り込みがされています。随所に作者様の拘りを感じられる一作でした。 工夫が沢山なされた本作と出会えて良かったです! ステキな作品をありがとうございました!! @ネタバレ開始 バッジ取得から日が空いてしまってからの感想投稿となってしまい、申し訳ありません。バッジ取得以降も楽しませて頂いております!ありがとうございます!! @ネタバレ終了

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  • 生きるその先に -岐尾森編-
    生きるその先に -岐尾森編-
    いずれ必ずプレイしようと思いつつ今更ながらプレイをしました。 これを無料で遊んでもいいの…?と思うほど、シナリオ、世界観、キャラクター、グラフィック等、非常にハイレベルで上質な恋愛ADVゲーム作品でした。もっと早くにプレイしておけば良かった~!と思うほど、自分の好みど真ん中な作品です。 2部もすでに公開されているので、時間を見つけてプレイしていきます。 以下、各ヒロインのルートでの感想です。それぞれプレイしながらメモをしていたので、そうした書き方がある箇所が目立つ所は目をつむって頂けると幸いです。 鬼晶ルート @ネタバレ開始 鬼晶ちゃん、見た目どストライクすぎ! 共通ルートで結ルートのフラグを立てそうになるも、白昼夢に出てくる「おねえちゃん」が気になり神社に通い鬼晶ルートからのスタートになりました。 夏生君との掛け合いが面白く、良いコンビ!と思いながら読み進めてました。 また、兄弟たちとのやり取りも仲が良くて微笑ましかったです。 時折個別ルートが用意されている水輝ちゃんも登場し(そちらも気になりつつ)、占いの内容が毎度意味深……もしや伏線……となっていました。 序盤の方から「おねえちゃん」=鬼晶ちゃん?とは思いつつも、違うかも?という箇所がいくつかあり、考えながら読み進めるしかない!となり続行。気になったのは、カラオケ(あのシーン神秘的で大好きです)の後「おねえちゃん」と声が似てるの指摘に対して「他の女と重ねるとは…」云々という発言。「おねえちゃん」=鬼晶はこちらへのミスリード?ともなったので、確信的なことが語られるまではずっと気になってました。 日常シーンとのほのぼのとした掛け合いと、オカルティックな場面両方のバランスが良く、特にオカルトでシリアスが好きな自分にとっては世界観にも釘付けになりました。 鬼晶ちゃんの神秘的で儚げで切ない別れの後、夏生君にまつわる真実が判明…!のシーンは「えー!? そっちー!? えー!?ああ…なるほど」と思わず唸ってしまいました。鬼晶ちゃんの正体に気を取られすぎていて、まさかの方向からの伏線回収に舌を巻きました。 当初より鬼晶と邂逅してから「こんなに元気そうなのに、どうして死んでしまうんだろう?交通事故?」と気にはなっていたのですが、まさかそういうことだったとは……。すごい。 それからはあれよあれよのエンディング。お別れ寂しい…と思っていたら、(知ってはいたけど)このタイミングでナイスすぎる続編の紹介…!!これは気になりすぎる…!!2部がまだ公開されていない時に見ていたら気になりすぎて逆に気がそぞろになっていたかもしれません(笑) プレイ後はyoutube動画の方も拝見して、鬼晶ルートは2部、3部への引きにしたいとの意図が含まれていたという事を知り、構成も本当によく練られていて上手いなぁ!と脱帽しました。 この時点では鬼晶ちゃんルートしかプレイしていなかったのですが、2部の方を早速ダウンロードしました。 続きというか、別の世界線での可能性が気になりすぎてすぐに2部へ行きたい気持ちになったのですが、1部には1部しか味わえないものがある!と踏みとどまり、 続く二人のヒロインとのお話へ…! @ネタバレ終了 結ルート @ネタバレ開始 フラグを確立させて、いざ結ちゃんのもとへ!と思ったら、桜にガリガリ…と、音と視覚の効果も相成って少し茫然としてしまいました。そしてつきつけられた「嫌いです」の言葉が衝撃すぎて。可憐な印象とは別に彼女の強い意志を感じました。絶対に何かある…と読み手の気持ちをガッツリ捕まえられながらプレイ続行。 そして鬼晶ちゃんから「これ以上関わらない方がいい。二人のためでもある」と告げられた時、鬼晶ちゃんルートの後だったこともあり、もしかしたら彼女も人ではない何かなのかも?と考えが巡りました。 見た目の可憐さと異様なまでに天気の予測を的中させられることや、神様がいるかどうかについてという会話から、もしや桜の精霊…?と推測。記憶が抜けやすいのも、桜が散るからその分力を使ってしまって、そのせいで記憶も抜けていく?までは考えました。だけど桜が好きではない、桜を自らの手で傷つけてしまうという所がひっかかり(真相を知ったあとの彼女の胸の内を知るとこの辺も納得出来る構成なのが本当に上手いです)、結ルートにおける謎について考えながら読み進めていく手が止まりませんでした。 また、鬼晶ちゃんが度々助け舟を出してくれたり、別ルートであっても夏生君=なっちゃんのことが大切なんだなと思わされ、このお話のメインである結ちゃんというヒロインを食うことなく、それでいて彼女自身と夏生君との関係性がよく伝わってきました。 そしてついに結に関する真相が明らかになり、この辺りから鳥肌たちまくりでした。すごい…!! まだ亡くなっていないとわかってから、どうなるんだろうと夢中で読み進めました。そして妹・桜ちゃんと共にあの桜がある丘で再会を果たすシーンでは、姉妹の絆に思わず涙が…。あの一連の流れは本当に感動しました。言葉足らずで、上手く伝わっていないだろうとは思いますが、家族愛やその絆に非常に弱いので心にグッときました。 中でも「あなたの幸せが私の幸せ」という言葉が、とても良く沁みました。 言葉単体としてはよくある、当たり前、と捉えられることが(悪い意味でなく)あるかと思うのですが、その言葉を紡ぐに至るまでの出来事や想いを思うとより一層言葉に重みと説得力がありました。結という少女の内面もよく表しているなぁとも。 自分のための幸せだけではない、大切な人の幸せを想う気持ちがとても素敵です。 エンディングを迎える前に病院で長らく眠っていた結ちゃんが起きたという知らせ、そしてエピローグにて語られる鬼晶ちゃんががそれに関わっていたことを知ることが出来たのも良かったです。 大人の結ちゃんと夏生君が共に桜の丘で空を見上げるシーンは爽快かつ、非常に美しい場面でした。 最初の出会いからは想像もつかないほど、二人の関係性がよく表れていて心が洗われるようなとても良いラストでした。 @ネタバレ終了 水輝ルート @ネタバレ開始 どのルートで登場しても明るく元気で楽しい印象全開の彼女。友達にいたら毎日が楽しそう!と思いながら、果たしてどのようにお話に関わっていくのかなと楽しみにしながら、プレイを始めました。 儲けを一切期待していない(やっすーー!?と驚いた)占い屋、しかも鬼晶ちゃんが見えるほどの高い霊感体質をもっている彼女。他ルートプレイ時に幽霊関連のお話かな?と想像していたので、期待通りに展開されていって前のめりになりながら進めていきました。 水輝ちゃんの立ち絵はくるくると元気に動き回っていて、見ていて本当に楽しいです! コロコロと変わる表情、動きがさらに彼女の魅力を引き出しているように見えました。 お話を進めていくと、徐々に彼女に関する秘密も明らかに。一番の印象であった元気!もそうしなければいけないという強い気持ちからであったこと(大好きなお兄さん、お母さんのことを考えればそう責めてしまうのもわかる)、勾玉や黒いもや…など、当初は何気なく読んでいたものが終盤に向かうに連れて一挙手一投足、本当に細やかに意味があって3周目なのに驚きと感心しっぱなしでした。 一見してアッパーといいますか、お茶目な印象の彼女でしたが、水輝という少女を知れば知るほど、とても優しく他者(特に彼女の場合は家族)に対しての思いやりが深い女の子だということがわかり、表面的な印象とのいい意味でのギャップに惹かれました。 それ故に、自身を責めすぎてしまったり、追い詰めてしまうという姿を見ては胸が痛くなりました。 物語終盤、お兄さんに化けた天邪鬼に首を絞められているシーンは、画面越しに思わず「絶対お兄ちゃんじゃないよ!!!」と言ってしまいました(笑)。いやもう、火を見るより明らかではあるのですが自身のことを責めすぎている水輝ちゃんからしてみたら違うんだろうなぁ…と、見ているだけしか出来ずにもどかしかったです。 そして夏生君たちが来る前に、意識を失ってしまった水輝ちゃんが「声がするけど、もう戻れない」と死を悟った独白部分では、このまま本当に戻って来れないのでは…!?とロードの準備をしました(笑) そんな緊張が走る場面でついに本物のお兄さんが来たところで「わ~~!!」と心の中でスタンディングオベーション状態。本当にこちらの感情を操るのが上手いです。 お兄さんに導かれ、「幸せになって、そうして幸せを沢山抱えて会えたらいい」という言葉に自分も深く深く、頷きました。 会えて良かった、水輝ちゃんが死なずに生きる意味を見出せて本当に良かったです。 そして、エピローグで夏生君とイチャイチャいているのを見て、思わず顔がほころんでしまいました。スチルの水輝ちゃんの髪が♡な所も小粋!です! @ネタバレ終了 全体を通してテンポよくお話が進み、想定していた展開とそうではない(良い意味で)意外な展開があり、非常に楽しめました。 どのルートでもお話の前半に掲げられる「これはどういうことなんだろう」という謎から、真実への鮮やかな伏線回収、そして何より登場人物の誰もが魅力的で どのルートでも心揺さぶられました。 プレイ中は完全に本作の世界に没頭してしまい、久々に時間を忘れて楽しむことが出来ました。 2部、3部のプレイが楽しみです! 本当にステキな作品をプレイ出来て良かったです!! ありがとうございました!!

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  • モノクローム・モノローグ
    モノクローム・モノローグ
    制作されている頃から気になっていましたので、プレイ致しました! 少しだけ…のつもりが最後(AfterTalk)までノンストップで読みました。とても臨場感たっぷりで面白かったです! タイトルにある通り、画面はモノクロで構成されており、ゲーム参加者の逃走者であるAとBのモノローグに切り替わりながら物語が進行していきます。 視点が切り替わるのでもしかしたら混乱するかも…なんて思いましたが杞憂でした。掛け合いこそ少ないものの、モノローグで語られる互いの思惑や心情が緊張感ある空間の中で行われているので、自分もその場にいるかのような錯覚をしてしまいました。物語はもちろん、音と文章、画面演出でとても楽しませて頂きました。 @ネタバレ開始 二人の脱出まであと一歩という所で犯人との、手に汗握る展開にはハラハラしました…! ここで犯人との(プレイヤーは初めての)対面、犯人はさぞ屈強で恐ろしいのだろうなと思って読み進めてきましたが、7番と呼ばれる女性が同僚を失ってしまったことへのやるせない気持ちを、武器を持って感情ごとぶつけるシーンで、犯人は逆上するわけでなく泣きそうな表情であったことに、「もしやこの犯人にも相当なバックボーンがあるのでは?」と思いました。 あれよあれよ、というまま思いもよらない方向へと進みタイトルまで戻ってきましたが、そこからさらに「After」と「Before」へと物語の全貌に迫る展開があり、読み終えた後は「そういうことだったのか…」と深く納得しました。(余談ですが、タイトル画面が変わってから「A」と「B」が「After」と「Before」となっている所にも細やかな遊び心があって面白いと思いました!) 犯人の最初の動機である「生活のために必要なお金がほしい」から、そこへ至るまでの境遇があまりにも壮絶で、参加者たちの「たかが100万」、「貧乏人」といった言葉に憤ってしまったことも犯行に及んでしまった動機として非常に説得力がありました。そして7番と呼ばれた女性からの反撃時の表情と、過去に母親から受けた虐待がリンクしてしまったこと…。 彼のやったことは到底許されないことではありますが、現実世界でもこうした加害者と被害者双方が悲しい事情のもとに起きた事件を耳にします。フィクションでありながら、現実世界の問題にも意識が向く、考えさせられるお話だなと思いました。 また、彼の目に障碍があり世界がモノクロに見えていたこと、境遇から考えるに、身体的な理由だけではなく恐らくは胸中もモノクロのようで色を感じられないほど辛い状況下にあることを示唆しているのかなとも思いました。 『モノクローム・モノローグ』という本作のタイトルも、AとBのモノローグから進めていく物語の側面と、犯人のモノクロに見える世界とそれを誰に語るわけでもないモノローグ、という二つの側面があるのかな?なんて考えたりもしました(あくまで個人の感想です!)。 終盤にて5番と呼ばれる男性が、事件後に負の連鎖を起こしかけてしまいそうな心情変化も、「誰しもが被害者から加害者にもなりうる」と思わされました。幸い(?)5番の彼はそうはならなさそうな締めくくり方だったので安心しました。 @ネタバレ終了 1時間かかるかどうかという長さで、臨場感あり、登場人物たちのドラマあり、で読み応えのあるお話でした! ステキな時間と作品をありがとうございました!!

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  • つくもと空の屋台
    つくもと空の屋台
    お洒落でほのぼのした楽しいなぞなぞゲームでした! 出題される問題の難易度も高すぎず、ヒントもそれぞれの問題に必ず3つあるので、難しくて脱落…という事はないと思います。サクサクっと進められるので気軽にプレイ出来るのも魅力だなと思いました! また、ゲーム全体のデザインがお洒落で非常に凝っており、つくもちゃんや、お客様等、グラフィックへ特に目を奪われました…!! @ネタバレ開始 神様の皆様が美男美女~~!!! 目に嬉しい~~~!! そして目がぱちぱちと動く…!!  神様の皆様は麗しい&可愛いくてどの神様も主想いで好きですが、特にお気に入りの神様は「はし」の神様です!双子かわいい~~~!! スリムな双子という所にふふっとなってしまいました。 「はし」の神様見たさに3回ほどトライしました!(笑) @ネタバレ終了 穏やかな気持ちになれる、ステキな作品をありがとうございました!!

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  • 1=1×1
    1=1×1
    気になるタイトルに惹かれてプレイ致しました! 短いながらも細かで丁寧な演出が光り、「私」という存在と「1」について考えさせられる面白い作品でした。 @ネタバレ開始 "自分"という一人の中には沢山の、けれど独立した個々があり(作中で言及されていた「普段の私」「元気なときの私」「元気じゃないときの私」等、確かにどれも自分ではあるけれど、その時々によっては自分の分身のようであるかも?なんて考えました)、どれが欠けても"私"足りえない……とも言えるのかなぁとあれこれ考えてみました。 正解はこの作品をプレイした人の数だけあるのだろうなぁと、作品の多面性を垣間見たような気持ちになりました。 エンディングの一つである自分が自分に銃を向けるというシーンでは、ギョッとさせられました…! まぁ確かにそうだよなぁ…なんて妙に納得してしまいました。 @ネタバレ終了 本作の元となった漫画作品の方もプレイ後に拝読させて頂きました。 自分が一人、また一人…と増えていき最後は…という結末は本作にも通じる点がありましたが、また別個の味わいがあり面白かったです! 本作をプレイされた方はそちらも読まれるとより一層、本作を別の視点と共に楽しめるかと思います! あとはイラストが綺麗で可愛いです!! 作者様のイラストはSNSで度々拝見していたのですが、ゲーム内で沢山見ることが出来、目に嬉しかったです! ステキな作品をありがとうございました!!

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  • クリムゾンレッドの死神
    クリムゾンレッドの死神
    公開当初から気になっていた作品で、ようやくプレイ出来ました! キャラクター、BGM、台詞回し等どれもクールで作品の世界観と非常に良くマッチしており、どの場面も楽しく時にはドキッとしながらプレイ出来ました!  作品からヒシヒシと感じられるカッコよさに思わず何度も「かっこいいー!ひゅ~!!」となりました笑 @ネタバレ開始 レオ君とキャロルちゃんの過去の邂逅と、レオ君のパンケーキ好き(パンケーキも好きだけど、パンケーキが美味しいということを教えてくれたキャロルが好き、が正解でしょうか)が繋がった時は、わぁっ!!と胸が熱くなりました。あのシーン、スチルを含めとても印象的で好きです。 また、終盤でのロキとのバトルシーンのスチルが本当にカッコよく、台詞やBGM、演出も相成ってテンションが上がりました! どのキャラもそれぞれが抱く信念や想い、そして負い目等の一見すると弱みに見える部分があり、そこがまた人間らしさを醸し出していてそれぞれの人物たちへの愛着に繋がっているのかな、なんて思いました。 @ネタバレ終了 お洒落でクールな短編洋画を観たような満足感がある、カッコいい作品でした! ステキな時間と作品をありがとうございました!!

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  • 私の声が聞こえますか
    私の声が聞こえますか
    声が小さい事を悩む高校生の主人公・黒木箔斗くんと、どんな些細な声(音)も聞き逃さない先輩・高峰明日架さんを中心とした、温かな青春ボーイミーツガールなお話でした。 まず、OPムービー、EDムービー共に良かったです!! 綺麗!! EDムービーは彼らの事を知ってから見るからこそ、感慨深かったです。 また、本編の細かな演出ですが、フォントのサイズによってボイスなしでも主人公の声が他の登場人物よりも小さいことが視覚的にわかり、黒木君視点だからか「皆の声の方が大きいのでは…?」と度々錯覚してしまいました笑 反して、黒木君の心の独白は他の登場人物達と変わらない点が面白いなと思いました。 屋上で先輩と会ってから、楽しそうに冗談を言い合ったりして他愛のない話をしている様子が微笑ましかったです…! なんて可愛いんだ、二人とも…! 当初、黒木君は内気な主人公なのかな?と思っていましたが、友人とゲーセンへ行ったり、屋上で美人の先輩と二人っきりで話したりと、声が他の子よりも控えめなトーンであること以外は普通の男子高校生だなと思いました。そこからどんどん成長していく姿に、頑張れー!と応援する気持ちが抑えられませんでした。 そして、個人的にすごく良いと思ったのは先輩の差分が多い!!そして可愛い!!所です!! 変わる度に、黒木くんではないですが「おおっ!!」となっておりました。 だけど先輩とは何度も会っているはずなのに、どこか寂し気で距離をとっている感じがありました。(本を読んでいた時の幽霊の話や、暑いはずなのに長袖な所、結っていた髪をすぐに下ろしてしまう所…など)きっと彼女にも言いづらい何かがあるんだなと思いながら、そのまま読み続けました。 何でもよく聞こえて回りが見えてしまうが故に、 @ネタバレ開始 ウグイスの綺麗な声(音)も、そうでない嫌な音も聞きとってしまうのかな…なんて思ったりしました。HSPのことにも触れていましたし。 後々その事が明かされますが、「ああ…やっぱり」と予想が合っていた嬉しさなんてものは全くなく、耳が良すぎるが故の苦痛、周囲との隔たりに苦しんでいたことが彼女の視点からわかって、胸がキュッとしました。 @ネタバレ終了 そんなこんなで(?)、友人の後押しもありつつ勇気を出して先輩と夏祭りデートへ! 先輩と浴衣夏祭りデート、いやったーーー!!!となりました! いつものセーラー服も可愛いけど、一度だけポニーテールのまま屋上にいた時のように、髪を結っている浴衣姿は良いですね!! とっても可愛いです!! 二人で花火を見るシーン、とても美しかったです。良い雰囲気になった所で、自分もドキドキしながら選んだ末の最初のエンディングは、 @ネタバレ開始 エンド1でした。友達同士で青春送るのも良いよね! でも、先輩の明かされていない色んな事が気になる…せっかく先輩と会えたのに、これで終わりは寂しいと思い、もう一つの選択肢へ。 夏が過ぎ、あっという間に卒業式の季節へ。屋上で保健室の坂入先生と出会うシーンでは「左利き」の話と「少数派は多数派に合わせなきゃいけない」という言葉にハッとさせられました。 このお話の中でこれ以前に何度も登場人物達の言葉でハッとさせられる所があったのですが、主人公黒木君を始めとした皆、違った悩みを持っており悩んだり、先生のように上手く折り合いをつけたり…と、現実の私達に通じるものを感じ、一気に身近にいる人物達のように思えました。 けれど独りよがりになってしまわず、前向きな行動や言葉を紡ぐ様子は勇気を貰えました。 @ネタバレ終了 読了後のおまけ要素も豊富で、一つ一つが丁寧でおしゃれだなぁと思いつつ、ワクワクしながらクリックしました。 @ネタバレ開始 アフターエピソードで語られる先輩視点の屋上での邂逅が、また違って見えたりと本作の奥行の深さを感じられました。 @ネタバレ終了 プレイしたのは30分強でしたが、それ以上の密度を感じられ満足感の高い優しい青春物語でした…! ステキな作品をありがとうございました!! 皆に幸あれ~!!

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