柘榴雨(ザクロアメ)のレビューコレクション
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嘘つきジョアンナと春の雪涙を流しながらプレイさせて頂きました。 内気なスイトくんと元気なまきおくんが友達になること、 お兄ちゃんのためにスイトくんがついた嘘、 それらがどのような物語を形作るか想像できず、 ひたすら読み進めていましたが、終盤で1つに合わさり ところどころにあった要素が綺麗に伏線回収されて 切ないながら後味が爽やかな物語となったとき、 全てが大きな感動となって胸を打たれました。 読後にタイトルの秀逸さにも気付くことになります。 @ネタバレ開始 嘘をついていたのはベアマンではなくジョアンナである お兄ちゃんだったこと、優しい嘘で守られていたのは スイトくんであったという優しく悲しい真実に涙して、 まきおくんが見せてくれたシロツメクサの花畑を見て お兄ちゃんが残してくれたもの、いなくなっていないことを知る スイトくんに感情移入して、また泣いてしまいました。 「花の箱庭」のスチルがとても美しく感動的でした…。 春の雪を残してくれたお兄ちゃん。 春の雪を見せるために連れ出してくれたまきおくん。 スイトくんの学校生活は始めは寂しいものでしたが、 優しいお兄ちゃんと大好きな友達に支えられ、 ブランコを漕ぐように勇気を出したスイトくんの行動で 青空に足を伸ばせたという描写にとても感動しました。 また、猫と仲良くなりたいと思っていた前田くんが スイトくんが紹介したと思われる本を参考にしている描写も これからのスイトくんがまきおくん以外とも仲良くできることを 暗示していて、伏線の散りばめ方がお上手だと思いました。 @ネタバレ終了 大変素晴らしい作品をありがとうございました。
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お兄ちゃんに甘えたがりな妹でゴメンね!綺麗なイラストに惹かれてプレイしましたが、 初見の印象通りお兄ちゃん大好きな妹ひなたちゃんの ラブアタックが止まらない、勢いある作品でした! @ネタバレ開始 お兄ちゃんはひなたちゃんの事がだいぶ 好きなのが傍目から見るとバレバレなので、 兄妹エンドを迎えた後も結局は結ばれるのでは ないかな~と思いました☆彡 瀬川くんルートではてっきり恋愛関係になるかと 思っていたら友情エンドなので驚きました! …と思っていたらおまけシナリオありがとうございます♪ 夢に見るということは潜在的な願望のあらわれだったり…? 友情エンドの後はいずれ瀬川君と結ばれそうですね! 恋愛エンドで妄想したお兄ちゃんのあの行動、 ひなたちゃんが喜ぶなら…してくれるんですかね!? 期待しちゃいます(笑)お兄ちゃんの表情が素敵でした! @ネタバレ終了 おまけシナリオはご褒美感が強いので必見です…!
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ミカヅキノヒトミ発想の勝利、という作品でした…! 5分かからずでEND回収出来る超短編ですので、 ぜひネタバレを見ずにプレイしてみて下さい。 プレイ後だと @ネタバレ開始 タイトルや肉球アイコンの @ネタバレ終了 意味も分かり、 なるほど!と思う事間違いなしです。 真相エンドのスチルが美麗で素敵でした! 制作お疲れ様でした!
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リベリオン・ヒーローズ甘~い!ほほえましいイチャイチャが見られる作品です。 全てのENDと後日談も回収させていただきました(*^-^*) 友情から始まる恋ですが、終盤と後日談がとても甘いです! @ネタバレ開始 後日談の2人がラブラブで、こちらも温かい気持ちになります…。 好きな気持ちを自覚したほのかちゃんが恋人としてしたい事をヤマトくんにしっかり伝えてくれるので、今後もすれ違うことなく沢山イチャイチャするのだろうなと思いました…!お幸せに☆彡 END1ラストのデートしている2人のスチルで、ヤマトくんよりほのかちゃんが想像以上に小さいと気付き、身長差に萌えました…。常に上目遣いのほのかちゃん可愛い。 END2後日談のもふもふさせてくれて犬になりかける獣化したヤマトくん、とっても可愛かったです…! 犬扱いされることに抵抗があったヤマトくんでしたが、この後は存分にもふもふさせてくれそうで羨ましいです♪ 明るくて優しくて格好良くてもふもふの恋人…完璧ですね! また、桐生家・浅利家どちらも兄妹の絆が素敵でした!ココちゃんノノちゃんと遊ぶヤマトくん尊い…。ベッドの上で微笑み合うはるおさんとほのかちゃん尊い…。 浅利兄妹のスチルが2枚とも大好きです!!はるおさんがほのかちゃんの腕を支えているのが最高ですね…。 主人公がほのかちゃんだと難しいですが、 はるおさんは攻略したくなるぐらい魅力的でした! @ネタバレ終了 スチルと立ち絵の美麗さは言うまでもなく 立ち絵の表情差分・服装差分が豊富な上に目パチ機能もあり、UIやデザインがプロ並みでメッセージチャット画面の表示など、とにかく技術面のクオリティが高かったです。 制作お疲れさまでした!
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私の兄貴はワンと鳴く兄妹の絆を描いた、心温まる作品です。 号泣して鼻をかみながらプレイいたしました…。 中盤で既に泣いていたのですが、終盤は泣きっぱなしでした。 そして感想を書きながらまた泣いております…。 オープニングやエンディングのムービー演出も 映画のような効果を生み出していて素敵でした。 笑えるシーンと泣けるシーンの緩急がお見事で、 短い時間で感情を揺さぶられました。 @ネタバレ開始 カスミちゃんがハル兄に冷たくするたび 心を痛めていたのですが、その理由を ハル兄がお見通しだったところが、 やはりお兄さんなのだなぁと思います。そして カスミちゃんはやはりハル兄が大好きだったんですね。 共に過ごした時間は高校生までとなってしまいましたが、 カスミちゃんはハル兄との思い出を大切に生きていくのだろうと思います。 お別れが再会を約束する言葉だったのも良かったです。 神様はあの時助けた白鳥さんだったんですね。 ポチに乗り移った理由も描写されており、 過不足のないシナリオだと思いました。 またラストシーンがポチの鳴き声「ワン!」なのが タイトル名につながっていてお上手だなぁと思いました。 ハル兄が空から降らせた雪がムービー演出で見られ、 そこでスチルが表示されるのも感動的でした…。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました…!
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桜影に揺蕩う起伏あるシナリオと登場人物たちを魅力的に仕上げる事において 一級の実力を持った作者様だと思います。本当に素晴らしいです。 コメディがお得意な作者様だと思っているのですが、 会話文が大変お上手でとにかく笑える内容ながら 間の取り方や場面転換の切り替えもお見事で、 切なさやときめきといった感情も強く揺さぶられます。 シナリオの起伏が上手い作者様はいらっしゃったとしても、 『台詞そのものに起伏をつけられる』作者様はごく僅かではないでしょうか。 作者様はその点において、うなるほどの文才の持ち主です。 @ネタバレ開始 千早ルートの最後の千早の台詞がその例で、 甘い言葉を清良に与えたかと思うと、文末に微笑ましいオチがつきます。 @ネタバレ終了 ずっとシナリオがお上手だなと思っておりましたが、 上記の台詞を読み、才ある作者様だ…と改めて感じました。 言葉選びから作者様の語彙力の高さもうかがえます。 コメディ作品でありながら作者様の知性が滲み出ております。 また、登場人物をモチーフと重ねる描写にも優れております。 BL作品とあります通り、男性同士の恋愛を描いておりますが 心と心を交わして人の情を深めていく過程が染みる作品で 基本はとても愉快なコメディタッチで進みますので ジャンルに馴染みがない方でも楽しめるのではないでしょうか。 もちろんBL作品が好きな方には強くおススメしたい作品です。 シナリオだけでなく登場人物の魅力の描き方においても 非常に長けている秀作だからです。 攻略対象外の人物の性格や魅力もしっかり描かれており プレイ後には全員に好感を持ちます。 自分は【東雲→千早→紺】の攻略順が好み(東雲は王道なので最初・紺は意外性があり物語の起伏が最も激しいと感じたため最後)でしたが、【東雲は最後】が良いと思われる方が多いようなので、ご参考までに。 以下はプレイ中、プレイ後の感想です。 @ネタバレ開始 ①東雲ルート 東雲さんのルートは元幼馴染という王道展開でしたが、 見た目の印象と中身の印象に大きなギャップがあり愛しさが増す 善の人物だと思いました。特に紺ルートで東雲さんが出てきた時は、 紺の悪と対照として光り輝いておりました…(笑) 求められる東雲像を演じ遊郭で稼ぐ東雲さんを思うと少々苦しいのですが、 ご本人の温かい性格が変わっておらず良かったです。 清良の告白台詞の起伏が非常にツボでした(東雲さんの壺だけに…) 「そんな君が、なんか知らんけど気が狂いそうなほど好きだったんだよ」 「…やましい方面でもな!」からの「好きだ直」 口語で砕けた告白の後に真剣な決め台詞。ときめきを抑えきれませんでした。 「あなたが今するべきは推し変です。イイ子に出来るなら、この僕が夢を見せてあげますよ…」 ゆかり様…!とひれ伏したくなる瞬間でした。ルート追加楽しみにお待ちしております。 「壺はな、長い時を経て、色褪せたり、傷ついたり、そうして深みを得て、その価値を増していくらしい」 この台詞ですが『東雲』=『壺』という意味に感じ取りました。 清良と別れ長い時を過ごし、遊郭で傷ついても人として深みを得る東雲さんなのではないかと。 ②千早ルート 他人に執着をしない千早が興味関心の無い状態から 清良に惹かれていく変化を堪能させて頂きました。 最初は紺や東雲に清良を押し付けようとしていたのに、 徐々に清良を渡したくないと思うようになるのが良かったです。 上級遊女直伝のモテ技を使って千早を落としにかかる清良。 「まず視線だ。基本熱心に見つめるが、目が合ったら恥ずかしそうにして逸らす」 と言った直後、視線を外す純情っぷりがとても可愛かったです。名前の通り清らか…。 千早との初めての朝に「じゃあの……」で別れようとする 清良の腕を取る千早にときめきが止まりません…! 瀬尾の『大人になった』『一線飛び越えた』坊ちゃんの枕詞が笑えます(笑) ③紺ルート 最も心揺さぶられたルートでした。一番好きなシナリオです! 好意がプラスから始まる東雲、ゼロから始まる千早に対して 紺はマイナスから始まるので最も起伏が生まれたのではないかと思います。 感情の変化が段違いでした。それはバッドエンドにも表れています。 本作であのような暗い結末を迎えるとは思わず衝撃を受けました。 「わっちは旦那さまのモノーーそして君は、俺のモノだ」 こちらの台詞、それぞれ人称の呼称を変えて茶目っ気のある言い方から 真剣な言い方に変える事で、台詞の中で印象を変えるのがお見事でした…! 「わっちは旦那さまのモノーーそして旦那さまは、わっちのモノだ」と 単純に言い換えるのとは与える印象が全く違います。 露店の店主に対抗する紺はとても可愛く、あの時点で ほぼ清良にハマっていたのではないかと思います。 東雲さんを先に攻略していたので、壺を見せてこようとする様子に 少し辛くなりました。壺を見てあげたい…。 「俺はただ、お前に少し壺を見せたいと思ったたけだ」で 花が綻ぶように笑い、あの感動的なBGMが流れるのが切なかったです。 そして切なさからコメディへ、紺の台詞 「長時間東雲を浴びると頭の中の世界観が変わるから気をつけろよ」で また笑えます(笑)本当にシナリオの緩急が素晴らしい。 「いまこそが、俺が男にならねばいけない瞬間なのではないだろうか。 そのあとは女にされるわけだが。やかましいわ。」 紺とのラブシーンなのに瀬尾が宿ったような台詞を発する清良(笑) 中盤の狐の説話は紺の象徴だったのではないかと思っています。 『自分でも人(清良)を愛したと気づかず騙していた狐』=『紺』かと。 狐の鳴き声がコンなので名前が紺(コン)なのではないかと思いました。 狐を否定しない清良が紺を受け入れたのは納得です。 「眩しいなぁ」で清良は灯りのことだと思いましたが、 ここで紺は清良の事を眩しいと表現したようでときめきました…。 言葉の意味を辞書で引くほど清良が自分以外を誉める事を 気にしていた紺を抱きしめたくなります。 不特定多数に愛を与える遊郭に居ながら、 奥底では自分だけを愛して欲しいと願っていた紺…。 極まって泣いてしまう紺が本当にいとおしいです。 東雲は公正で千早は優しいと、ルートに入らなくても見抜く清良は まさしく彼らのお相手として相応しいと思いました。 紺の「どうして君は隙あらば他のやつの章に入ろうとするんだ!?」は笑いました(笑) 千早のバッドエンドが優しかっただけに紺のバッドエンドは衝撃でした。 自分を刺そうとした女性になってしまった紺。 狐の嫁入りという言葉がありますが、雨が降っている=紺の心が泣いている という比喩表現であるように思いました。こういった演出もお見事です。 東雲と紺を見て「つらい」と言ったり、紺と清良を見て瞳孔開く 母上がBLに目覚めていて、笑ってしまいます。 同性が結ばれる事に対して言っていることは大変素晴らしいのに 衆道の醍醐味と意義を語る母上、面白すぎます(笑) 「そういう発言をする者は大体次の頁で男に恋をしています」で 瀬尾の恋に期待してしまいました(笑) 難しそうですが、瀬尾ルートを望んでしまいますね…。 @ネタバレ終了 特に印象深かったシーンを挙げましたが、全てが魅力的でした。 そして面白さに油断していると、次の瞬間には切なさやときめきに襲われます。 大変長文になりましたが、それほどの秀作でした。 素晴らしい物語と彼らに出会わせて頂き、ありがとうございます。 今後の創作活動も全力で応援しております!!!!!!!!!!
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婚約破棄!?どうぞどうぞ歓迎します!!作者様の作品に出会う事が出来て幸運だと思います。 圧倒的な才能を持つ作者様である事は間違いありません。 「桜影に揺蕩う」で作者様の作品に魅了されましたのでこちらもプレイさせて頂きましたが、興味を惹かれる舞台設定に違和感のない場面切り替え、テンポの良い会話文に地の文の語彙力、登場人物たち全員に好感を持たせる作りこみ、感情の起伏の付け方、ここまでシナリオのクオリティが高い短編ノベルゲームはなかなか無いのではないでしょうか。 自分を悪役令嬢と思いこんでいるヘンリエッタが乙女ゲー世界のヒロインと思われるアンジェリカちゃんを自分の婚約者であるジョシュアとくっつけようと奮闘するのですが、登場人物が「言葉にしていない感情」をユーザーに伝える手腕がお見事です。 笑ったり、ときめいたり、切なくなったり……。様々な感情にさせてくれる作品で、ベースはラブコメですが胸が締め付けられるシーンもあり、感情が揺さぶられます。 @ネタバレ開始 ヘンリエッタが幼いジョシュアを回想するシーンが心に刺さり、とても切なくなりました。 @ネタバレ終了 素晴らしさを伝えたく硬い文章になりましたが、ときめきと笑顔に溢れる作品でした☆彡 今後の作品もとっても楽しみにしております!
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毒味メイドと嫌味シェフタイトル画面の二人を見て「キーッス!キーッス!!」と 手拍子したくなり飛び込むようにプレイさせて頂きました。 極上の萌えをありがとうございます…………………。(吐血) 陛下と同じ気持ちで興奮とときめきを抑えきれず、 両手で望遠鏡を作り、2人をのぞき見していた気がします。 一言で言えば「おろろーん!」(陛下の名言その1)でしょうか…。 怒涛の萌えが洪水のようにプレイヤーを襲います。 すれちがい両想いカップルほど見ていてにやけるものはないですね…。。 ユーリャちゃんシスティやイヴァンさんサシェちゃんのその後をもっと 「ヤダヤダー!見せてくれなきゃヤダー!」(陛下の名言その2)と 言ってしまいそうになるのですが、何ら過不足はなく 本編とおまけシナリオで充分楽しむことが出来ます。 尊いカップルを目にすると人は欲張りになりますね…。 美麗なイラスト、BGM、UI、ロゴ、総じてクオリティが良く 組み合わせもピッタリでした。オススメの乙女ゲームです。 繰り返しになりますが、素晴らしかったです。皆さんお幸せに♪
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空似EDMミュージックにテンションが上がりました。 オシャレなBGMに背景・UIがマッチして 作品の世界観にすっと入りこめます。 淡いタッチのイラストも大変綺麗です。 「空似」という運命でつながった二人のお話が 短い時間で丁寧にまとめられておりました。 @ネタバレ開始 「Let's enjoy life!」ではなく 「Let's enjo(炎上) life!」という 遊び要素もお上手だなぁと思います♪ @ネタバレ終了 制作お疲れさまでした!
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トモダチ境界線作者様の過去作とも共通していますが、 恋愛感情や友情の定義を考えさせられる作品でした。 感情の分類は難しいのではないかな…と思いますが、 猫屋敷君の言うように関係に「証明書」があれば 相手を手に入れた気がする、安心が出来るという意味で 人は感情や関係性を定義したくなるのかもしれません。 赤と緑にブレた背景やBGMも印象的でした。