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柘榴雨(ザクロアメ)のレビューコレクション

  • フィルム・ラプンツェル
    フィルム・ラプンツェル
    選択肢、エピローグ、サイドストーリー全て拝読しました。
    バックログの文もほぼ全て拾えたのではないかと思います。

    ほの暗いボーイミーツガールかなと思い読み進めていましたが、
    防御していない側面からも殴られて立ち上がれなくなりました…。
    NLとBLの両方を扱っていますが、どちらの要素も無くしては
    本作を紡げないと実感しました。良かったです……。
    @ネタバレ開始
    祭里と天音の物語が主軸だと思っていただけに、
    天音が世界から早々に退場したことに大変驚きました。
    けれど祭里の中では天音の存在は絶対で、
    小絢さんとの未来を選んでも、天音の存在は別格なのだなと。
    一人の「人間」として天音を見なかったために信仰心が生まれ
    他の「人間」とは異なり素直に好意を寄せられたのだと思いつつ、
    小絢さんへの想いに気づけたように「人間」も愛せたのだとしたら
    タイミングが違えば、別の未来もあったのではないかと……。

    自ら命を絶った伊織への祭里の独白には涙が出ました。
    伊織君……頑張り屋で優しい貴方に幸せになって欲しかった……。

    歪んだ関係に見えかねない彼らでありつつも、
    交わされる言葉や日常から二人の築いた情は温かく見えましたが、
    祭里が伊織を『大事な友人』と言った所で虚像ではなかったのだと…(涙)
    『居てくれるだけで嬉しかった』祭里の本心を伊織に届けたい……。

    タイトル画面を今見れば弔われているのは天音だけで、
    伊織は黒い羽根となって辺りに散っているのがもう……。

    そして結果だけ振り返れば、兄妹の箱庭に入り込んだ伊織が
    踏み荒らして二人の命を奪ったという事実も辛いです……。

    路地裏に佇む兄妹を見て責められているように感じてしまったのは
    自分だけでなく、祭里くんも同じなのでしょうか…?
    @ネタバレ終了

    素敵な作品をありがとうございました。

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  • 朝霧しおんの謎解き - gray misty rain IS Me - #1
    朝霧しおんの謎解き - gray misty rain IS Me - #1
    読みやすくやわらかな文体に優しい物語。
    温かなミステリーを読ませて頂きました。

    文章自体も読みやすいのに加えて
    フォントの種類や大きさも丁度良く、
    選曲も絶妙で作者様のセンスが伺えます。
    猫の置物が出る場面で猫が鳴くような
    BGMを選ばれている所が特に好きでした。

    風に吹かれる芝生など、背景が動いたり
    とにかく丁寧に作られた素敵な作品です。

    最後のシーンの謎には驚きました。
    上質な体験をありがとうございました!

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  • Home coming
    Home coming
    雰囲気あるグラフィックに惹かれてプレイしました。
    モノクロの背景に漂う黒点の演出が好みです!
    立ち絵も海外作品のように個性的で素敵です。

    お話はとても短く、2ENDすぐに回収出来ました。
    記憶に関する物語とセーブ回数で分岐するシステムが
    融合して世界観を作っているのが印象的な作品でした!

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  • ポストライト
    ポストライト
    5分とかからず読み終えるのに余韻の残る
    演出が素晴らしい……何とも素敵でした…!

    この世界をもっと見ていたい……。
    短編で「魅せる」とはこういう事なのだなと思いました!
    ロゴ・背景・立ち絵・BGMのどれもが洗練されていて
    ちょっとした仕掛けもあり、とにかく刺さる作品です。

    短時間で上質な体験が出来ますので、ぜひプレイを!

    (余談ですが素敵なフリー音楽を提供されている
    デイドリームゴースト様を存じ上げていたため、
    ゲームまで作られているとは驚きました…!)

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  • ヒビワレガラス
    ヒビワレガラス
    タイトル画面BGMで既にセンスの良さが現れております。
    青で塗られた背景、ひび割れたメッセージウィンドウ、
    色鮮やかな登場人物たち…世界観の統一が素敵でした。
    @ネタバレ開始
    冒頭から目々にヤンデレの気配がしていましたが
    確かに歪んでひび割れた感情を持っていつつも、
    ヤンデレとは少々違う感じがしました。

    好きな人を手に入れるため相手を傷つけつつも
    その行動を「歪んでいる」と目々が自覚しているのが、
    真っ当な人間の感情に思えたからです。

    ひび割れた部分から全部零れてしまうから、上手く注げない愛…。
    枢への相反する感情を持って、CDを何度でも「割る」…。
    まさに『ヒビワレガラス』という作品ですね。
    @ネタバレ終了

    関係性を割って混ざり合って、一つになれたのでしょうか。

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  • キミ以外の人間なんかみんなゴミだよ
    キミ以外の人間なんかみんなゴミだよ
    サクッとプレイ出来る短編でもきちんと登場人物に個性を持たせ、起承転結をまとめられる所に、いつも作者様の才能を感じています。
    主張が強いのに作品にピッタリなBGMを使われるのも作者様ならではと思っていますが、今作もその通りでした。

    どちらのENDも拝見して、内に抱えた狂気があるにしろ表面上は甘利くんは柏木くんの良き親友になってくれそう。それはそれで良いのかも…と思ってしまいました!

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  • ごめんね、オタクくん
    ごめんね、オタクくん
    オタクくんさぁ、ワンチャン私と付き合えるって思ってたわけ?自分のこと鏡で見たことある?ねぇ、釣り合わないでしょ?なのに帰り道付け回したりしてきて、キモイって思われることしてるのわからない?わかんないんだよね。わかんないからモテないんだよねwwwあーぁ。泣いちゃって、きったない顔。マジ不細工。こっち向きなよ写真撮ってやるからさwwwあは、いい顔。ねぇ、そんなに私のこと好き?へぇーー…。まっ、言わなくても分かるけど。でもさ、オタクくんには私の気持ちわかんないよね?え、わかるって?はは、ますます泣いちゃって。……ほら、わかってないじゃん。

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  • きみはウオズミハルタじゃない。
    きみはウオズミハルタじゃない。
    相変わらず作者様が醸し出す、オシャレで甘やかな空気と
    読みやすいのにハッとする言葉が綴られる文体が大好きです…。

    ――あなたにとって大事な人ほどすぐそばにいる
    音声入力しない場合の、デフォルトの歌の歌詞が
    ウオズミハルタくんではない「きみ」の言葉のようでした。

    二人のこの先の物語も見たいと思うほど、楽しみました。
    素敵な作品をありがとうございます。

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  • 少年カンテラとハイツコール
    少年カンテラとハイツコール
    嗚呼、素晴らしいですね……。

    画面を開いてすぐ世界観に引き込まれました。
    グラフィック・曲・シナリオの全てが融合しており
    ハイツコールの世界に魅了され、どっぷり浸れます。
    UIなど技術面の作りこみにも優れ、プレイしやすく、
    作者様の他作品とも共通しますが、圧倒的な完成度です。

    「1分」というテーマに物語が違和感なく馴染んでおり、
    鏡野の住人たちの要請に応え、会話を重ねる内に愛着が湧きます。
    終章のミニゲームクリアでカンテラと交わす言葉の数々が愛しいので
    プレイする際には、終章まで余すことなくお楽しみ頂きたいです。

    罪人ばかりの住人たちですが、それらの背景や想いを
    短編の中でプレイヤーに過不足無く伝えられる手腕がお見事です。

    @ネタバレ開始
    カンテラが梅衣子さんのお菓子を
    「劇物は入っていなくてとても美味しい」と言うのに
    生前の梅衣子さんの事を考えて切なくなりました。

    祭里さんは「次に人生があるならもう少し優しくなりたい」と
    言いますが、クロスワードの答えで既に優しさを感じました…。

    敷島兄妹の互いを想い合う気持ちがとても好きでした。
    壮絶な生活環境を知るほど来世で幸せになって欲しいと思います…。
    でもお兄ちゃんは…地獄へ行くしかないのですね……。悲しい…。

    一首まろび出る夢月さんには笑いました(笑)
    ただ誰かが彼を愛してくれていれば…と思わずにいられません。

    五章で住人の皆でお茶会するのが微笑ましかったです。
    @ネタバレ終了

    素晴らしい作品をありがとうございます。
    バッジ獲得のため、後日再プレイさせて頂きます!

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  • 巡るランドリー
    巡るランドリー
    UIまでコインランドリーのデザインになっていたり、
    別作品で選択時に出ていた言葉がEND名に使われていたり
    細かいネタが仕込まれていて、ぐっと来ました。

    「いま洗ってしまえば二度とここには来ない」が好きです。
    刹那的な雰囲気をあらわす言葉のセンスが光っていました。

    メモをして進めたので全END見られたかと思います。
    どのENDも隠しシナリオも面白かったです…!

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