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丹綿樫のレビューコレクション

  • 風待ち人 夢追い人(iPhone・iPad対応版)
    風待ち人 夢追い人(iPhone・iPad対応版)
    運命的な、ある種「ベタ」とも言えそうな出逢いの場面から、とっても驚きなキャラクターをしている岬ちゃんとの交流! 居酒屋の絡み酒シーンを経て、三人のことをもっと知りたいと思いました。私個人的には、「夢」といえる何かを持っている人はそれだけできらきら眩しく見えるものですが、やっぱり夢を追うということはきらきらだけでは済まない場面が多々やってきますね。 人に優しくしたいとか、決めたことを頑張ろうとか、そんな前向きな気持ちを奮い立たせてくれるような素敵な作品でした。 以下は内容を含むので畳みます。 @ネタバレ開始 ムービーで出てきた「彼女のようにならなくてよかった」という台詞にドキッとしたのですが、本編で出てきたときに「失敗」という言葉も併せてものすごくしんみりしてしまいました。節々に出て来る台詞にどきっとすることが多くて、他にも「逆風っていうのは前に向かって進んでいる証拠」という言葉が本当に良い台詞だと思いました… 神山くんが金田くんの悪口を言ったことを、真正面から話せているのが、なんだかすごいと思いました。何だかここから拗れていくのかな…とはらはらしていたので、やっぱりただ流されるばかりの浅慮な人というわけではなくって、自己を見つめたり素直な面も持っている神山くんがとても好きです。 三人とも、それぞれに前へ踏み出しているのを、応援したい気持ちでいっぱいになりました。 @ネタバレ終了

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  • 第12動画欠番【完全版】
    第12動画欠番【完全版】
    隠しエンディングまで到達したああ…!! 言葉で説明するのが物凄く難しい、一風変わった作品でした! 最初に説明されたような塩梅で、予測へと繋がる選択肢をどう編んでいくか、かなり自発的な判断の求められる内容です。 トーク内容はかなり専門的で、難しい言葉もぽんぽん飛び交っていましたが、恐らくゲーム自体を進めていくのには特に問題なかったと思います。(恐らくこのトーク内容が主旨、というかモチーフだと思いますので、本来なら理解した方が良いと思うのですが…!) 結構難しかったのですが、だんだんと試行錯誤していくうち、私があれこれ試しているのを汲んでくれているようなコメントに繋がり、何だか「いつかちゃんとしたエンドへ行ける気がする」と妙に励まされる気持ちになりながら続けました。それと同時に、安嵜氏への感情もどんどん流れていくようで、クリアする頃にはいろんな情が湧いていましたね… 以下は攻略までの試行錯誤をプレイヤー目線で書いてみました。 @ネタバレ開始 ひとつめのエンドは恐らく、メンバーが少女のビジョンを共有するもので合っているのかな? 攻略を拝見して、次のエンドはなるべく未来予知に反抗しつつ最後までいく必要があるようだったので、途中で終わらないように選択肢をチャート化しながら、虱潰しで試しました。 三つめの話題に差し掛かったとき、いつもと違うこと言ってるぞ! となって、めちゃくちゃ高揚しました。これ絶対合ってるぞとガッツポーズをした。 実際に欠番になった動画がもとになっているとのことで、むしろその現実味が織り混ざった感じがあの不思議な気持ちを作るのかもしれません。私自身も、昔と比べて、気付いたらばんばん年齢を重ねていて、なんだか「悲惨」な心持ちになることもあります。こういうのを作品に昇華できるのはすごい良いですね! @ネタバレ終了

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  • 誰かに刻まれた悪夢
    誰かに刻まれた悪夢
    なかなか他にない雰囲気の、不思議な浮遊感や考え方を得られる作品でした。 部屋の隅から覗いている私、という内容がまず展開されたときに、何だか好きな文学作品に触れたような気持ちになったり…続きの二夜を読んで、昔見た綺麗な挿絵の詩集を思い起こしたり… 何だかこちらに呼び掛けられて、演劇を見ているかのような心地にもなりました。 また印象的なBGMがいつまでも頭に残って、どんどん深みにはまるようでした。ビジュアル的な演出がとても細かく、そちらも大変印象に残ります。 ただページを捲るのとは違った効果のある一作だと思いますので、演出の細かさを楽しみたい方にお勧めな作品でした!

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  • 手紙の先には
    手紙の先には
    タイトル画面から中身が想像出来なかったので、どきどきしながらプレイしましたが、始まると「あっこれ素敵なやつ!」とすぐさま雰囲気で察しました。 実際こういうのがあると、好奇心に勝てないような気もしますね! 最後のメモが出てきたとき、うああ…! と言葉に出来ない気持ちがドバドバ湧いたので、きっと主人公さんもこんな気持ちになったのだろうなあと思います。 何だか立ち戻れる出来事というのは人生の何処かに転がっているものなのかな、と希望のようなものも感じました。

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  • 指先で世界を見る
    指先で世界を見る
    導入から登場人物への印象を固められているような、緊張感の走る不穏な雰囲気で、一体どんな結末になるのだろうと集中しながら読み進めました。この世界に浸っていると、特に少年Eくんの辺りから、自分がなんだかオロオロしている感覚になるのが判りました…。 でもきっとこの感覚は外から見ているからこそ起こる感情で、内側にいたらきっとこのAちゃんを想う気持ちですら湧かないのかもしれないとぼんやり思ったりも。 もしかしたら、こういうことは「指先」にフォーカスしたら、往々にしてあるのかもしれませんね…。何だかハッとさせられる気分になりました。素敵な作品でした。

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  • ~いいからチョコを投げろ話はそれからだ~
    ~いいからチョコを投げろ話はそれからだ~
    チョコを投げるっていったいどんなシチュエーションなんだ、と非常に気になってプレイしたのですが、はじめからを押して即「!?」となりました!笑 シチュエーションとかいう問題では…なかった…!! 左から順番に拝見しました。紫苑くん、ホワイトデーを突かれて早口になるところがめっちょ可愛い。千歳さんの展開にはびっくりしましたし(お互いに不思議状態になっているのが素敵)、どの人も渡したときの反応がとても良くって、きれいな一枚絵をしばらく眺めていました。Cパートも良き。そして率直に言ってしまえば三白眼がめちゃくちゃ好きな人種なので、誰かひとりを推しに決めるのは無理デシタ!(笑) 主人公ちゃんの歯に衣着せぬ感じもテンポが良くてとてもいいですね…。短い時間でしっかり眼福状態になれる作品でした。

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  • ショート・ショート・ショート100
    ショート・ショート・ショート100
    読みやすい長さのお話が百編+α読める、贅沢な作品です。それなりに短い字数の制約の中で、どれも結末に衝撃や拘りが詰め込まれていて、タイトルを確認する→冒頭を読む→オチを想像するもまったく予想通りにならない、この繰り返しが次々にやってきて! 本当に「贅沢」としか表現のしようがありません…! ツッコミたいところをちゃんと登場人物が突っ込んでくれてオチになって笑ったり、ゾッとするホラーがあったり、あったかくてじわっとくるお話もあったり…ジャンルが多様なのも贅沢ポイント。 同じ書き手さんでも、違った側面からのお話が見られたりして、そういうのも楽しかったです。 どれも一工夫あって甲乙つけがたいのですが、個人的にホラージャンルが好きなので、「未来予知」が好きでした。短時間でぞわっと出来るのがいいですね… あと「釣り好きな祖父」、なんでこれコメディーなんだろうと思ったらそういうことか!!笑 これは主人公の闘志とのコントラストも相俟ってめちゃくちゃ良かったですね、作中でオチを見るというよりは一瞬考えてオチが来る感じがたまらんかったです。(演出も好き) あと最高の蛇足であるあとがきを読んで、「いったい執筆陣にどれほどの苦労があったんや…」と震えつつ、よくこれだけの本数と人数を纏めあげたなあと感動も覚えました。すごい! このクオリティの短編をいくつも作り出すわけですから、アイデアから構成まで本当に険しい道程だったと思います。めまぐるしさが好きな私にとっては非常に素敵な作品でした。

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  • OBENTO WORLD!!!
    OBENTO WORLD!!!
    導入が…導入がもう可愛くてこのワールドすごいなと茫然としながら、お弁当の世界に浸りました…! 飄々としたおにぎりの選択肢であるとか、ばらばらな性格のおかずさんたちがそれぞれにとても好きです。 中でもたこさんのつぶらな瞳がとても可愛い!!笑 使用されているBGMも聴いていてとっても世界観に合っていると思いました。 おまけを拝見して、こういう後日談もなんだか熱いなぁとしみじみ…。素敵なお話でした!

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  • SASA Marketing
    SASA Marketing
    スクリーンショットに載っていた、店員さんの台詞がめちゃくちゃ気になってプレイしました。壮大なBGM、掴みバッチリなパンダさんの登場…! 一周目は100人にも満たない客足!(笑) 経営の才能がゼロなことを改めて心に刻みつつ、お店のアルバイトくんになった気持ちで周回プレイへ… マーケティングにはさっぱり縁のない私ですが、最終的に1086人まで客足を伸ばすことができました。1000人を達成して改めて振り返ってみると、パンダさんの言葉がさらに身に染みた…なるほど、マーケティングってこういうことなのですね… 試行錯誤の楽しいゲームでした!

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  • 運命の書き換え方
    運命の書き換え方
    こ、これは…親の顔より見たスクリプト…!(親の顔を見ろ) 良心の呵責がものすごかったので、真っ先に平和なエンドを見ましたが、コメント欄を見て「そういうのもあるのか~!」と色々試したりもしてみました。 いざやってみるとバッドエンドの回収もなかなか楽しくって、ものすごいアイデア力だなと…! 「どういう展開になるのか?」と仮説を立てながら保存してみるというのが、不謹慎にもどきどきわくわくでした。 すごい、もっとやりたい、と思ったけど、目の前のパソコンで自分で作れば良いんですよね!(笑) ゲーム作りの始まりってそうだったんだよなあと、なんだか初心に帰る気持ちになりました。

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