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あびのレビューコレクション

  • きみの夢をみている
    きみの夢をみている
    夢の中で出会う少女と現実世界で生きる少年達の話。 うつくしい人達に囲まれた、ある種の正義や倫理に対して潔癖気味であったが為に現実に溶け込めず、息苦しさを感じながら生きている人、というのが主人公に対して抱いたイメージです。 だからこそ彼はどこまでも純粋無垢に永遠の子供のようなうつくしさを持った少女が存在する夢の世界に依存していた、けれど……。そんな始まりのお話です。 序盤は美しい夢世界と美しくない現実世界が対比的に描かれているのですが、次第に、現実世界のほんの気まぐれで手を差し伸べられるような厳しくも美しいものに触れていくさまが個人的には良かったです。 また理子視点の話を見るとどうしても理子を選びたくなってしまう(報われてほしいと願ってしまう)のですが、それはそれとして秋穂エンドの終わり方ではタイトルロゴを見返してなるほどなあと。 どのエンディングでも、きっと誰かが何かを喪うこととなる物語ながら決して後味は悪くなく、サウンドとビジュアルとノベルの全てが美しく纏まりを持って構成されている作品でした。

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  • 空より狭く愛より広い
    空より狭く愛より広い
    元野良の猫が人間や猫達の複雑な恋愛模様を聞いたり見守ったりする話。 時にプライドが高かったり、時に忠誠を誓ったり、時にちょろかったり、なんだか複雑な恋愛事情に囲まれながらも猫視点で語られる平和な日々が可愛らしいです。撫でるの下手なムツさん可愛い。 とても男前なのに台詞ににゃあにゃあと入ってくるアニキがたまらなかったです。ウオーッアニキーッ! どこか独特なのか私達が知らないだけなのかな猫世界の文化も描かれており、当然のように犬と猫が友達になっている姿を想像すると癒されました。また人間病など簡潔だけど印象に残る言葉や台詞回しも良かった。

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  • ご主人様のぴこらぱちぇ
    ご主人様のぴこらぱちぇ
    ご主人様と呼び慕う少年達との一日の話。 本当に不穏の欠片も見受けられないような日常物でほのぼのとしました。 深読みマンなので実は機械だったり、とか疑ったりなどして、いました。でもほのぼのでよかった。笑 なお説明文の方にバグ発生中とありますが自分がプレイしてる中では特に気になるようなシーンなどはなく進められました。 どちらの子も可愛くて良い子なのですが個人的には特に燕尾服の子が好きです。 また一箇所だけですが「僕より背がど『ら』くらい高いのかな」の台詞部分が読んでいて誤字かなと目に入ったので一応ご報告とさせていただきますね。

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  • 過去を歩む君へ
    過去を歩む君へ
    人類が滅んだと思われる世界で孤独な科学者が女性と出会う話。 罪に苦しみながらも彼女の存在に救われて、そこはかとなくイチャイチャしながら進んで行くのですが、そんな彼女にも何だか謎があるようで? 何度か選択肢がありますがエンディングに関わるのはサンプル画像にもある赤の選択肢なので、道中の探索等は気楽に出来ます。とはいえ二度目選択時の文章なども回収したくて結局二周してるのですが。笑 特に何も成果がないとしても何となく探索の雰囲気が好きでした。 諸々の謎に関しては、こういうことかなあと考えてたことが先に見たノーマルエンド(仮)の方でそれとなく否定されてたりなんたりしたので、じゃあどういうことなんだろうと思いながらトゥルーエンド(仮)の方を読み進めてました。なるほどそういうことだったのかと思えるシナリオで面白かったです。 終盤プレイ中はゲームタイトルが何度も脳裏を過ってました。

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  • Baroque-8000000-
    Baroque-8000000-
    事故に遭ってコンサートに出られなくなってしまった妹の代わりにオーケストラサークルに参加する話。 時折不穏な空気を醸しながらも序盤は明るい青春風景を主に展開していきます。しかし、ある日を境に空気が一変して――、という物語です。ボイス付き。 完全クリアまでの想定時間が約三十時間とだけあって非常にボリューミイな作品でした。エンディングは全八種とのことですが道中デッドは抜いた上での八種類という形かな。 何度も繰り返す上でスキップを多用したので既読スキップ機能と、また似たような選択肢の中でも差異が生じたりするのでCGモードもあったら一層プレイしやすくなったのではないかなと感じました。まだ見れてないCGがもしかしたらあるのではという気持ちがあるも確認できないので……。 自分は最後に鞘ルートをプレイしたのですが多分この順番で最適だったんだろうな、という所感です。ただ亜季ルートで株が上がりに上がった某婚約者が普通にヘタレになってたのだけアレでした。お前になら託してやってもいいと思ってたのに……!(上から目線) 個別ルートで少しずつ各自の謎が明かされて最後に鞘ルートで収束するのが緊張感もありながらわくわくして良かったです。どれと指定することが出来ないのですが音楽もよく、特に盛り上がりシーンで流れる曲が個人的には好きでした。 ミニゲームではチームワーク強化が圧倒的に苦手で、コツを把握するまで本当に何度もやり直したのですが未だに最高難易度では自信がないですね。ところで奇ノ子をタッチしても何も起こらないのは不具合ではな、ハイ。 ブラウザ版プレイ。奇ノ子ルートの神様について問われる場面で選択肢の動作が独特というか「わからない」が選択肢には表示されないのが少し気になりました、がこちらは仕様なのかな……?(ここだけセーブが出来なくなっていたようなので気になりました) がっつりボリュームなので手軽には楽しみにくいかもしれませんが、空き時間に進めたくなる謎が満ちたシナリオと全体的に丁寧な作りで楽しくプレイさせていただきました。

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  • 天使の願うもの
    天使の願うもの
    病弱で入院している恋人との天使に憧れた話。 綺麗で可愛いイラストとシーンに合った音楽がとても美しい作品でした。特に音楽ではエンディングテーマが好きです。 それフラグフラグなどと途中あわあわしたりもしましたが、シナリオの方では読み進めていく内に分かってくる熾乃の一途さが良かったです。そういうことだったのね。 大凡の物語が病院内と思い出だけで完結しているのも熾乃の生きる世界の狭さを表しているようで。 あまりに多くを託されながらも大人として親として生きていく、おば、お義母さんが好きでした。

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  • 積層のAestivum
    積層のAestivum
    雪が降り積もる森の中で遭難しかけた少年少女が出会う話。 ゲーム全体を通して伝わってくる冬の静寂に満ちた空気感が非常に綺麗で、もう少し冬に近付いてからプレイしていたら一層この空気感が深く味わえたかもと思ったのですが、それでもなかなか悪くない時期に読むことが出来てよかったなあ、とも思いました。 ノベコレではプレイ時間15分以内のカテゴリに登録されているようですが、プレイした限りでは途中エンドなども見当たらなかったので、普通に進めていけばプレイ時間は1時間以上となるボリュームの作品です。 シナリオは勿論のことゲームの雰囲気にあったイラストがまた大ボリュームな上に見せ場の作り方も上手くて、ほう、と感嘆の際に自分でも吐いた息が白くなりそうな錯覚を得ながらプレイしていました。 歩き続けることの厳しさを描きながら、それでも歩き続けてほしいと願わずにはいられない。 もし厳しさを積もる雪と例えるなら優しさは降る雪と例えてみたいな。いつか美しさに見上げた降雪が、やがて積雪となって前に進むことを困難にさせたとしても、とても当然のこととして「積もった雪」より「降った雪」の方が本当は多くて、それに頑張れば雪掻きで道は作れるし季節が巡れば溶ける日も来る。 そんな印象を受けるような目一杯の優しさと厳しさが詰め込まれた素敵な物語でした。

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  • ボス恋〜ボスモンスターと恋しよう!〜
    ボス恋〜ボスモンスターと恋しよう!〜
    ラスボスと戦っていたはずの女騎士が気が付いたらモンスターとしてボス養成学校に通うことになっていた話。 なかなかインパクトのある画面ですが、どのモンスターも個性的かつモンスターなりの苦悩を持っていたりして、とても面白い世界観でした。 特にくんルートのシナリオは構成上メイン感があり、どうなるのだろうとわくわくしながらプレイしていました。あと女騎士の「女騎士らしさ」も良かったなあと。 パソモンルートで見栄張り選択肢を選んだ後に一部会話が繰り返されることや、くんルートの某エンド後タイトル画面まで戻ってきても画像や音楽が流れたままというような、いくつか不具合も見当たりはしましたが、全体として楽しく遊ばせていただきました。

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  • 夏休みの行方~妖精を助けたら夏休みが無くなりそうな件~
    夏休みの行方~妖精を助けたら夏休みが無くなりそうな件~
    提出物を出すことが出来なかった期末テストの代わりに追試としてポーションを作る話。 手伝ってくれる同級生の三人を中心にポーションの材料を集めるのがメインとなっています。なお説明文にある通り妖精は本当に殆ど出てこない!笑 サブキャラも含めて非常に綺麗なグラフィックで構成されていて、まだまだ掘り下げることが出来そうな世界観と登場人物達でした。というか謎の妖精の使命など何かしら続編がありそうな……? ところで主人公の性別はどっちなんだろうと最後まで確信が持てなかったのですが、どっちでもいい感じのあれですかね……。ちゃん付けも幼馴染なら普通にありだよなあ、と。 甘えたな節がある寂しがり屋のエレナちゃんが好きです!

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  • 時絆ぎの境界
    時絆ぎの境界
    俺はゲームで遊んでいると思ったら出雲を観光してた。 序盤の観光展開がゆったりと丁寧で、いくつか道中疑問は浮上しながらも、平和な時間の中で少しずつ二人の距離が縮まる様子にほのぼのとしました。出雲そば、覚えた。 中盤以降は神話的内容が軸になりつつも確かな友情が根本にある物語で、そこはかとなくマイペースだけど通すべき意思は強い優希那のおかげで、はらはらするような展開もどこか安心して見守ることが出来たように思います。 ところで画面外で退場していった……あの……いっそ哀れが過ぎて笑った……。

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