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あびのレビューコレクション

  • 異世界の旅路R1.10
    異世界の旅路R1.10
    突如現れた記憶を失った少年と異世界の話。 RPG構成のメニュー画面やフィールド探索にアニメーション付バトルなど、なかなかティラノでは見掛けないシステムに拘られていて、とてもプレイ中はわくわくしてました。 ひとつひとつはシンプルに見えながらも丁寧に作り込まれているアニメーションなどは見ていて楽しかったです。座ってる絵まである~! 現在エンディングは一種ということで比較対象がないと確かなことは言えませんが、恐らくノーマルエンドかな、という感覚だったので、他のエンディングでの行く末も気になりました。 DL版プレイ。自分の環境だとフィアレスの必殺技のモーション画像が表示されないようでした、ので一応ご報告とさせていただきますね。

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  • 心樹~ココロ10~
    心樹~ココロ10~
    以下、プレイ中に誤字かなと思った箇所になります(※若干バレ注意) 共通ルート 学校昼食:「仕方なく『九波』に連れられて屋上に向かった」→くば 来夢ルート BAD:「相手をするのに疲れ『て』始めていた」 夜ルート HAPPY「嫌に『気』まってんだろ」→決まって また個人感覚ですが選択肢「蟻」における終盤の会話「ノッてあげる来夢くんは優しいね…」「よし、よくできました」の流れに少し違和感があったかな、と。(「一発屋」の会話が終盤混ざってしまっているような印象を受けました) 仕様の場合には流していただけますと幸いです、失礼しました。 (こちらのコメントは後程適当なタイミングで削除させていただきますね)

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  • 心樹~ココロ10~
    心樹~ココロ10~
    記憶喪失になった少年が友人家族の少年達に囲まれながら元の生活を再開していく話。 各ルートごとハッピーエンドとバッドエンドがある形で、いくつか選択肢もありますが分岐自体は分かりやすかったのでプレイしやすかったです。 基本クールな一方で普通に受け入れるタイプの主人公と基本距離感が近めな子達が半数なので、とにかくいちゃいちゃしてるさまが見たい方にオススメな感じかな? 何かと矢印が集中していることもあって別のルートでは報われなかった子達が可哀想だなとほんのり思ったりもしてしまう訳ですが、それはそれとしてくばが好きでした。いい子だ。 スチル以外のゲーム中に登場したイラスト+@が大きめのサイズでCGモードで見られるのも嬉しかったです。じっくり学生証が見られる! シナリオ面ではプレイヤーの選択によっては来夢と夜の登場が唐突になってしまう可能性がある点が少し気になったかもです。個人的に特に気になったのは来夢の方で、他のルートでも登場可能性を持つ彼の初登場シーンは共通のオープニングに入れた方がプレイヤーとしてはスムーズに認識できたかな、と。あくまで来夢の初登場シーンを見たのがエンディング回収後の限りなく最後になってしまった個人の感想ではありますが……!笑

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  • 失憶園
    失憶園
    すさまじくもうつくしいものを見たような気分になった作品です。 選んだルートにも依るかもしれませんが特に一章で最初に受ける混乱がすごい。合わせてサイトのキャラ説明を見て余計に混乱したりもしていました。それでありながら最後には理解を得たような、やはり得ていないような。多くの矛盾に満ちているけれど、その矛盾すら計算して作られている構造故というか。 ともすればプレイヤーを置いてきぼりにする言葉の奔流がありました。しかし、その不充分な理解に不愉快はなく、或いは理解に足りないからこそ惹かれ求めるように読み進める手が止まらない。 人によって好みはあるかもしれませんが、タイトル画面をはじめとして細かな部分にまで丁寧に作り込まれた印象をプレイ早々に感じられたからこそ、例え置き去りにされても放り投げるように作られた物語ではないのだという確信があって、シナリオに対する一種の信用感があった、というか……。 それらしい言葉で表現しようとすると絶対に錆が出るので言うのやめとこもう! シナリオ的にはR15な感じ。Tipsがまた良い演出をしていて、とにかく混沌に満ちながらも一章がとても好きでした。それと最初にセーブ/ロード画面を見た時の衝撃もまた。 まあつまり単純な言葉で最後に集約すると、とても面白かったです。

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  • 白雪舞う夏の日々
    白雪舞う夏の日々
    生き様が真面目な兄と内弁慶な妹の日常の話。 説明文を読んだ時点では何だか真面目というかシリアスな雰囲気のお話かなと思ったのですが、実際には真面目に馬鹿やってるのが主な内容で、終始ほのぼのと二人の会話が楽しめました。 小雪にエモーションボイス有。オープニングの後に三種の小話の中から選んで進行する形式。 選択肢によって会話に変化があったりなかったり、そのまま最後まで内容が変わったり変わらなかったり、日常物として物語に大きな起伏はないのですが読んでいて面白さを感じさせるお話で良かったです。 何かと好みが違う兄妹なこともあって、特に食に対する拘り談義では読み進めながら自分でも同意したり同意しなかったり。こし餡の方が食べられる餡子嫌い派閥にして苦味ではなく甘味が駄目な抹茶味嫌い派閥なので、なんとも気が合いそうで合わない……! オープニングスキップなど、システム面でも全体的に選択肢の回収がしやすく配慮されていてありがたかったです。 あと兄貴が喋ってる最中に表情を変える所なども好きでした。どや顔するけど詰めが甘い幼さすき。

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  • 春の姫
    春の姫
    弟の入学式の日に出会った転校生との日常と進展の話。 立ち絵があるのはヒロインの潮見さんだけなのですが、主人公の妹や弟も結構な頻度で登場かつ兄想いでフォローをしてくれて印象深かったです。 潮見さんは最初の頃は秘密というか隠すことが多い子という印象で、まあ出会って間もない距離感的にはそんなもんだよな、と思っていたのですが、この主人公詮索はしないと言うけど意外とぐいぐい行くぞ……! 個人的には某深海生物のくだりについて掘り下げる部分があったら面白かったかも、と思ったのですが何を掘り下げると言うのか……、付き合ったら水族館デートしそうだな……。 出会って勘違いもあったけど仲を深めてそして、という恋愛物としてはベタだけどベタだからこその安心感もあるような流れがしっかりとした物語で、周囲の応援もあったからこそ至っただろう最後には傍で見守った後にヒュウと囃し立てたくなるような二人でした。笑

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  • こいつらと恋しろ!
    こいつらと恋しろ!
    とにかく個性的でインパクトある面子とツッコミ不在で進行するラブコメな話。 とにかくビジュアル面のインパクトが大きいですが展開を忘れ掛ける程の超展開が繰り広げられたり、かと思えば真面目なシリアスが始まったりと、各ルートによって色の異なる物語で面白かったです。 個人的にはバニールートのバニーさんのかっこいい見所シーンなはずの場面が仮絵スチルだったことで笑いました。あとサゲスミン王子ルートの最終主人公絵が好きです。 インパクトが強すぎる面々ですが基本的に良心的な人達(ひとではない)ばかりなので、そういう意味では安心感もありました。たぶん。たぶんね。 めちゃくちゃ疑ってたこともあって真相編で餌をあげてた人(ひとではない)のバニールートにおける活躍には本当に素直にかっこよく感じてしまった……。

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  • くじらの公式
    くじらの公式
    嵐の後の海岸に漂流していた記憶喪失の不思議な少女とイカダレースの優勝を目指す話。 主人公以外の台詞はモブも含めてフルボイスで、こちらの作品の為にロケ撮影された背景写真やオリジナル楽曲など全体として高いクオリティの作品となっております。個人的にはタイトルロゴでおおっとなりました。マルチエンド。 某有名アニメのキャラのパロディ(またはオマージュした)登場人物など全体として見れば最初はコメディ色が強く感じられますが、そう明るいだけの話というわけでもなく。ある意味で子供らしい嫉妬から始まる感情の縺れや事件なども時には起こったり。 それでも仲を深めて、少女くじらの謎に迫り、そしてイカダレースに向かっていく、決して一筋縄では行かないけれど真っ直ぐな子供達の感情が眩くも美しい物語でした。 これからプレイする方に向けてとしては入手したTIPSはMENUからも見ることが出来るので基本的には入手直後に見ることをオススメします。別視点で語られる断章など、見なくても進行自体に問題はない物なのですが間違いなく見た方が面白さが増すので……! あと揚げ立てのコロッケが食べたくなるに違いないので空腹時のプレイには気を付けてくれよな! でもスープは飲みたくならないと思います。

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  • Velkyuria 三人の姫君
    Velkyuria 三人の姫君
    召喚した魔物ベルキュリアを魔界に返す為に行動する四日間の話。 まず召喚シーンの際に垣間見えた世界観が興味深かったです。いわゆる剣と魔法なファンタジイ世界かと思いきや、現代または近未来的な世界観の中で電子科学を用いながら行われる召喚儀式。こちらの作品内ではさらっと触れられているだけですが下地がしっかり設定されていそうだなあ、と。 色鮮やかなグラフィックも、ゲーム全体として統一感があって良かったです。タイトル画面のモノクロ+ワンポイントカラー絵も好き。 また本当にちらりとしか登場しないサブキャラにもしっかり立ち絵が付いていて驚きました。ほぼモブじゃん……! 既読スキップの実装、またエンディングヒントを見ることが出来ることもあって、各シナリオの長さも含めて全体的に快適にプレイしやすかったです。 キャラクターでは、やはりメインヒロインであるベルが可愛らしくも安心感があったのですが、皆大好きウォーレン教授、このエンディングでも活躍してくれるのか、というような所で株を上げてくるので好感度が高かったです。いいひとだ。

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  • サマー・ロビン・ガール
    サマー・ロビン・ガール
    あどけなく純粋に笑う少女と時に戸惑い叛逆し苦悩しながらも生きていく嘗ての少年の夏の奇跡の話。 個人的に絶対に好きなテーマだろうなと前から思っていたのですが案の定でラストには泣きました。 以下、ゲーム本編のテーマに触れるネタバレ注意。 あとがきにあった曲の歌詞が見付からなくて唸っていたのですがカバーされた方の曲で「おとなになんかならないで」というタイトルを見付けたので歌詞をじっと読んでしまったりなど。 だけど彼女は大人にならないでとは願ってないんですよね。素敵な大人になれるよと心から信じられる強さがあるなら、身勝手に願いを叶える前に、周りを巻き込んででも大人になることが苦痛じゃない「今」を掴めたら良かったのにな、なんて。 やがて生きていく為には大人になるしかなくて、だから大人にならない為にはそうするしかない。望んで大人になれる人は、きっと、そこまで多くない。 寧ろ彼女こそ「大人」の元から巣立つという意味では大人になるべき子だったのではないかな、ともプレイ後に色々と考える中では思ったりもしました。その先は決して綺麗な物ばかりではないけど巣を捨て去って自由を得られる未来が駒鳥にもあったんじゃないかなあ。それでも縛られてしまうかな、どうしようもなかったかな……。 ふと目に入る見知らぬ子供達の姿こそ眩しくも羨ましいよね。それでも生きていく。切なくも素敵な物語でした。

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