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regalec243のレビューコレクション

  • テバドリカナメがグレたワケ
    テバドリカナメがグレたワケ
    キャラクターが皆個性的・魅力的な作品でした。 キャラのせいで「勝己ちゃん」という言葉自体中々パワーワードなのですが、勝己ちゃんとカナメの少しズレたやりとりがとても楽しい作品です。 また、カナメ母が会話に参加してくるタイミングが絶妙で、それがよいアクセントになっていると感じました。 ギャグだけでなく、最後タイトルを回収しながらしっかりと着地するので、すっきりとした読後感のよい作品でした。 あと、live2Dのモーションがとても多くて、キャラがかなり動いたり動く一枚絵があったりしたのにはとても驚かされました。 楽しい時間を過ごせました。ありがとうございます

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  • Doll's
    Doll's
    時折挟まれる哲学風な洞察がよいアクセントになっている作品でした。 BGMと背景がストーリーを際立たせていており、タイトル画面の仕掛けも面白かったです。 冒頭の音楽とテンポの話が特に印象に残り、その視点にはなるほどなと感じました。 もともと神との一対一の対話の意味合いが強い宗教音楽から宮廷音楽、世俗音楽などを経て現代のポップス、インターネット音楽へ。どんどん一対他の関係になっていき心理的距離が広がっていってしまう。その裏返しとして音楽の消費されるものとしての側面が強くなって速度が上がるのではないか。冒頭部分を個人的にはそんなことを考えつつ読んでいました。 また、chapter1の冒頭の独白は結構好きで、主人公の生きづらさの一因には、自分と他人の一対一の関係が希薄になり、自身を「社会の歯車」のように代替可能なものとしてとらえてしまっている点があると感じました。 それが少女と出会うことで互いに変化していく、その過程がよかったと思います。 ちなみに個人的にはBADENDがとても好きでした。 まとまりのない独善的な感想になってしまいましたが「人間らしさ」とは何かということを作品のテーマとして感じ、色々なことを考えさせてくれる作品でした。 ありがとうございます。

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  • はじめての!あかねとジョーキョーパズル
    はじめての!あかねとジョーキョーパズル
    システム・UIまわりが非常に充実したすごい作品でした。 オプション設定から多彩で、それだけでなく曲名表示や大量のログが見れる質問ログ・マーカーなど本当にかゆいところに手が届く作品で、このようなUIをいずれ作りたいなと強く感じました。 質問パートで質問が好きなだけでき、分かった段階で回答パートに移れたりする点などとにかくストレスフリーな作品でした。 質問パートは、質問に「new」のマークやチェックマークがついたり、イエス・ノーだけでなくあかねが色々コメントをつけてくれるのが楽しくて、ついつい全部質問してしまいました。 非常に充実した推理ゲームでした。ありがとうございます。

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  • 白雪舞う夏の日々
    白雪舞う夏の日々
    兄妹の何気ない日常を描いた作品でした。 日常・ギャグ(パロディとか)に特化した作品で1時間を超えるボリュームのある作品は珍しく、新鮮でした。 日常系の作品はともすれば冗長に感じることがあるのですが、本作は大きなシナリオが独立に3つあって、その中の選択肢で展開がどれも変わっていき小ネタも色々違うので飽きることなく楽しめました。 また、色々なシナリオを通じてキャラクターの輪郭がはっきりしてくるのがよかったです。不器用ながら兄になついている妹と兄の会話劇はほほえましく、癒されました。 おまけシナリオは他より少し真面目な話で締めとしてよかったです。兄の考え方は割と好きです。 ほのぼのとした作品ありがとうございました。

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  • 向日葵に添えるアイリス
    向日葵に添えるアイリス
    再読いたしました。やっぱり何度読んでも切なさを感じるお話です。 空白行を多く入れており、テキストボックス内の文字配置に視覚的な美しさを感じました。特に、後半の畳みかける文章のところは美しかったです。 句点などで文字送りをストップすることも多く、それによって生じる間もとても生きているなと思いました。読点区切りとかだったらここまでのインパクトは得られなかった気がします。 後、効果音を入れるタイミングのバランスがよくて、それも印象に残っています。 ノベルゲームとしての強みを効果的に使った印象的な作品でした。ありがとうございます。

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  • Velkyuria 三人の姫君
    Velkyuria 三人の姫君
    背景・立ち絵・CGどれも自作で力の入った作品でした。ファンタジー的な要素が自作素材を使うことで効果的に引き出せていたと思います。クリアしたEND数によってタイトルが変わるのもなかなかよかったです。 内容としては、ベルのいじらしさもさることながら、ウォーレン教授が全体を通して良い立ち回りをしていて、生徒思いで研究者気質な面が要所要所で見られてよかったです。 ED回収をするにあたって、既読スキップはとても助かりました。少し長めのエンドロールが飛ばせればもっと快適になると感じました。

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  • 小山内家の掟~引っ越し編
    小山内家の掟~引っ越し編
    不器用な家族のお話しでした。 キャラ設定や展開がなかなか激しくて、どのように終結するのか少し不安だったのですが、結構好きな着地の仕方ですっきりと読み終えられました。 エンドはトゥルーもいいですが、妹エンドが「掟」によって繋がれた家族の再生というように個人的には読めて、後味がよかったです(結構回収に苦労しましたが)。 掟がある家って身の回りにはあまり見ないなあ。

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  • アリスと黒うさぎ
    アリスと黒うさぎ
    主人公がとにかく健気な作品でした。 エンド4,5はバッドエンド感がしますが、エンド1,2,3は主人公的にはどれが一番いい結末なのか分からないなとか感じました。全体的にはエンド1が一番救われるエンドですが…。 エンド1~3はどれも後味の悪くないエンドに仕上げていていいなと思いました。 演出はエンド1のエンドロールの演出が特に好きで、エンド3の少し不気味な演出も結構好きなタイプの演出でした。 コンパクトですっきりした作品で楽しめました。

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  • 積層のAestivum
    積層のAestivum
    心揺さぶられる作品でした。 書き出しは作品の雰囲気を象徴するものになるのですが、この書き出しがとても印象的で、すぐ作品の世界に惹きこまれました。 個人的にはかなり泣けた作品で、よく推敲された構成と言葉選びによって、作品の世界にのめり込むことができたからこそだと感じました。 全体を通して演出も見事で、文字の見せ方、立ち絵の変化、BGMの有無などが工夫されているため一層ストーリーが際立っている気がします。 BGMや立ち絵・背景なども世界観にぴったりだから猶更良いなあ。 シナリオも何個か山があって特にお気に入りのシーンやフレーズも多く、メモ代わりに残しているスクショの数がかなり多くなってしまいました。セーブスロットが多いのはありがたいです。 読了後も暖かな余韻を残す(今も残っている)作品で非常に充実した時間を過ごすことができました。 ありがとうございました。

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  • マーメイド物語
    マーメイド物語
    最初サスペンス系かと思ったら、良い意味で裏切られてファンタジー系の素敵な作品でした。 背景を全体的に茶色っぽくなるように加工している点が、キャラの素敵なイラストと相まって幻想的な雰囲気を創り出しており、お気に入りです。 BGMも特にオルゴール調のものと聖歌風のもののチョイスがよくて、作品の雰囲気を引き立てていました。 ストーリーやキャラは童話や人魚伝説をモチーフにしたもので、そのモチーフを生かしつつ独自のシナリオを作り上げており、魅力的でした。 特に下の選択肢のエンディングは非常に読後感がよくて、暖かい気持ちになれるシナリオでした。 よかったです。

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