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浦田一香のレビューコレクション

  • 和泉くんと三姉妹。
    和泉くんと三姉妹。
    両親が海外出張した主人公、雅君のもとに、 メイドの三姉妹が雇われて一緒に生活する というお話です。 読んでいてとても楽しかったです。 三姉妹はとても個性豊かで、 読み進めれば進めるほど、好きになっていきました。 雅君も嫌なところがなく、 年相応といった感じで良かったです。 三姉妹の誰が一番好きかと聞かれれば、 「決められない、三人とも好き」と私は答えますね。 それくらい、全員に魅力がありました。 恋愛要素は薄めに感じる人もいるかもしれません。 ですが、あくまで家族・家族愛を描きたかった作品だと 私は思ったので、これくらいの温度がちょうどよく感じましたね。 スチルの枚数も豊富で良かったです。 地の文はあえて廃止したそうですが、 特に不足などは感じませんでした。

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  • さよならをセカイに
    さよならをセカイに
    等身大の青春、ですね。 @ネタバレ開始 小学生から始まり、大学までを描く 長い時間のお話ですが、30分ほどで読めます。 小学校時代のちょっとしたすれ違いが尾を引き、 後々まで響いてしまう。 あんなに仲良しだった二人が なんだかぎくしゃくしてしまい、キスはしましたが 結局結ばれることなく終わってしまったのは とても寂しかったです。 ラストシーンで「(青春時代は)昔のことになって思い出すだけになる」 みたいなセリフがあって、すごく切なくなりました。 人間関係もリアルな距離感が描かれていて 引き込まれました。 気になった点としては、 地の文がぶつ切りになってる感じがしました。 出来事の羅列みたいでした。 @ネタバレ終了 キャラクターや背景が3DCGで珍しいなと思いました。 作品全体の雰囲気も含め好きな作品です。

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  • ご飯を食べよう
    ご飯を食べよう
    読み終わって、ホラーやサスペンスの タグを見て納得しました。 読む前に想像していたより、怖い話でした。 主人公がこの状態になる背景や過程を もう少し読みたい、と思いました。 文章は詩的な部分があり、 個人的に良かったと思います。

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  • なにもない -nothing-
    なにもない -nothing-
    過去作が良かったので読んでみました。 最初はなんのことかわからなかったのですが、 読み進めていく内になるほどと思いました。 @ネタバレ開始 今日、たまたまラジオで聴いたのですが 地球に他の惑星がぶつかって 地球から出た破片などが集まって出来たのが月 という説が有力だそうです。 そして、月は地球と大体同じくらいの年齢(?)だそうです いわば兄弟姉妹のようなものですね。 (親子の方が適切かもしれません) もし、他の惑星に人や生物が住んでいたら 月と地球を比較してどちらが綺麗か比べているかもしれません。 兄弟姉妹も上と下で比較されがちです。 ですが、それぞれに違った魅力があり 容姿などわかりやすい指標で測ることは無意味だと思います。 同人誌もそうだと思います。 売れた・売れない、見た目などが豪華・質素など 確かにわかりやすい比較はできますが そのサークルにしか出せない魅力が 必ずありますし、それを見つけ出してくれる人は必ずいます。 @ネタバレ終了 3分で読めますが、味わい深い一作でした。 タイトル画面が変化する演出も良かったです。

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  • モブだけど、主人公くんを好きになってもいいですか?
    モブだけど、主人公くんを好きになってもいいですか?
    UI、ボイス、グラフィック、など ノベルゲームを構成する全てが高いクオリティで まとまっているように感じました。 グラフィックは綺麗で、この作品が醸し出す 青さや暖かさを表しているように感じました。 UIなどはボイス周りもしっかりしていて スクリプト担当の方の高い技術力がうかがえました。 ボイスは「……」の部分の息づかいなどもちゃんとあり 演技が素晴らしかったです。 @ネタバレ開始 全てが高いクオリティ……なのですが。 だからこそ、シナリオに物足りなさを感じました。 ヒロインは二人ともとても可愛いですし、 笑えたり、甘酸っぱい感情になれたり いいシナリオです。 ですが 栞ルートは割とあっさり終わってしまった印象です。 そして、未空ルートなのですが 果たして未空はモブなのだろうか? と考えました。 プレイしていて、「普通に可愛いしちゃんとヒロインだなあ」 と思いました。 未空の過去に「モブっぽい」とか「地味」とか誰かに言われて そのことを引きずっている、などのエピソードがあれば 良かったかもしれません。 @ネタバレ終了 いろいろ書きましたが、多くの人に 自信を持っておすすめできる、素晴らしい作品です。 青春や恋愛が好きな方は、ぜひプレイしてみてください。

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  • ヤドカリ
    ヤドカリ
    一時間ほどで読めました。 真犯人に関しては明かされるまで 当てられず、上手だなあと思いましたね。 ミステリーとしても読み応えがありますが、 登場人物たちも魅力的で絵がなくても 生き生きとしていたように思います。 シリアスなシーンや怖い緊迫したシーンもありますが 大食いや二人のヒロインによる綾斗の取り合いなど、 コミカルで緩急が上手だと思いました。 既読文章が青色になる機能もあり、親切でした。 @ネタバレ開始 一つ気になったのは、選択肢とバッドエンドの数です。 もう少し減らしてもいいかな、と思いました。 バッドエンドは死んで終わりっていうパターンが 多いのですが、死んだ後、他のキャラクターや 周りの人の反応を描写すれば謎を深めたりすることも できたかもしれません。 @ネタバレ終了 面白かったです! 謎解きが好きな人におすすめです!

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  • ティアマトの星影
    ティアマトの星影
    感想とは別投稿になりますが、ファンアートです。

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  • イオエルと左利きのキア
    イオエルと左利きのキア
    家出から始まるファンタジーな作品です。 @ネタバレ開始 短編でありながら、キャラクターが非常に立っていて 引き込まれました。 このお話で優れていると思ったのは構成ですね。 きちんと緩急や起承転結があり 登場人物全員に意味がある。 そんな風に感じました。 そして、あとがきが切ない……。 身分や立場から自由に恋愛できないのは なんとも悲しいものです。 それでも、キアの言葉を受けて成長していく イオエルには強さと格好良さを感じました。 次にグラフィック面ですが 背景CGも自作なので、すごいと思いました。 UIも凝っていて作品に合っていました。 そして、スチルも複数枚あって 豪華だと思いました。 @ネタバレ終了 総じて、良質な作品だと思いました。

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  • ティアマトの星影
    ティアマトの星影
    宇宙や星を題材にした、壮大な物語です。 @ネタバレ開始 長かった……。 二ヶ月以上掛かりました。 ですが、本当にプレイして良かったです! それでは、それぞれの編について感想を書いていきます。 Starlight ゆるやかに日常を進めつつも、慧斗の過去や眞都の謎(記憶)を 絡めつつ、意外なところで終わりました。 この引きはとても上手だと思いました。 また、キャラクターもとても魅力的に書かれており、 非常に「生きている」感じがしましたね。 Space とても面白かったです。 Starlightが終わり、いきなりSF風になり 非常に驚きました。 そして、二人の心が近づく過程が丁寧に描かれており すっと心に染みてくるような感動的なシナリオでした。 Space編で特筆すべきは背景CG・スチルです。 不思議な空間でありながら、空気や雰囲気が 綺麗な感じが伝わってきました。 Stella Space編が終わり、締めとなります。 終わりが見えてきて、少し寂しかったです。 眞都の心の声が意外と口が悪く、 驚くと共に笑ってしまう箇所もありました。 これまでの全てが繋がって、ここまで読んできて 本当に良かったと思いました。 結末は諸手を挙げて大喜びできるようなものではありませんでした。 ですが、二人はお互いのことを忘れない。 そう約束したのです。 時や宇宙、海を超えてつながった約束は きっといつまでも記憶に刻みつけられるでしょう。 叙名さんのスチルもとても良かったです! その他 BGMで一番好きなのは、星の海instですね。 掛かるシーンが良いシーンだからというのも もちろんあるのですが、優しくてどこか寂しい感じが 大好きです。 そして、星の海(歌)も大好きです! BGMモードから流しながらこの感想を書いています。 グラフィックも非常に美麗で、作品を彩っています。 @ネタバレ終了 18時間と書いてあるので、最後までプレイできるか 不安だったのですが、最後まで読んで本当に良かったです! ものすごい熱量を持った作品です。 もっと広まってほしいなあ、と思いました。 そして、劇団くじら座さんの今後の活動を、 陰ながら応援してます。 ありがとうございました!

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  • 雨の檻
    雨の檻
    心温まるいい話でした。 父と息子、男同士で 年齢は不明ですが直也は難しい年頃に 差し掛かっているのかもしれません。 ですが、子供のやりたいことを 素直に受け止めて面倒くさがらない 孝道はいい父親だと思いました。 一方直也は自己主張の少ない大人しい子 なのかなと思いました。 今回、自分のやりたいことを 口に出したのも、珍しいことかもしれません。 雨の檻から抜け出したことで、 今後はきっと、自分のやりたいことを 口に出せる子になると思います。

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