九州壇氏のレビューコレクション
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狸が出るか火薬が出るか[コメディ/30分/]それぞれ別々の妄想を有する2人の物語。45分ほどで読了できました。2人とも妄想によって社会生活に影響が出ているようなので、正直どこまで笑っていいのか分からない感じもありましたが……(笑) 全く違う妄想を持っているのに、時に変にかみ合ってしまう様はお話として面白かったです。特に自分はお笑い芸人のアンジャッシュさんが好きなので、こういう知的な構成は好きですね。キャラクターとしては徳田さんが良い味出してました。
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星見る人びと大学で天文同好会に入った主人公と2人の先輩との交流を描いた物語。45分ほどで読了できました。キャラクターの造形や作品の描写が程よくリアルなところが本作品の大きな魅力だと思いました。慧の底知れない感じは読み手としても不気味でしたね……。良い人なんですが、こういう人を先輩として持つと、確かに距離をとってしまいたくなりそう……(笑) また、同好会の描写もけっこう生々しいです。「伝統だから」という理由で酒を……というシーンは、僕も身に覚えがあるので強く印象に残りました(笑) 大学のサークルって、ホントこういうところありますよねぇ……。 しかし、こうしたリアルな描写を大事にしているからこそ、先輩との距離が縮まっていくシーンがより印象的になったと思います。主人公。クマ先輩。共に魅力的な人物ですが、傍から見るとちょっと「イタい」ところもあるんですよね。でも、それをお互いに受け入れつつ絆を深める展開には説得力があって、2人を応援したくなりました。ちなみに僕は、ふたりが音楽で仲良くなるシーンが特に好きです。僕はスピッツが好きなんですが、2人が好きなアーティストも同じような雰囲気を持っている人なのかもな、と勝手に思っていました。続きがあるようなので、そちらも気になるところです。素敵な物語をありがとうございました。
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百合の間に男が入ってはいけないシュールな笑いを禁じ得ない作品。10分ほどで読了できました。いらすとやの絵が象徴するような緩めの雰囲気で始まりますが、選択肢を間違う(?)と……! タイトル通り、「百合の間に男が入ってはいけない」ことを強く実感できる作品です。馬鹿馬鹿しいことを熱量こめて語るこの作風、癖になりそうです(笑)
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拝啓アリア・ユグドリオン様1枚の手紙を読んでいくお話。5分ほどで読了できました。手紙の内容以外は、何も描写がありません。背景画像も出なければ、音楽もない。しかし、余計なものを全てそぎおとしたからこその味わい深さがあるように思いました。 受け取った側は、どんな気持ちでこの手紙を読むのでしょうか……。「アリア・ユグドリオン」という人物のことを何も知らない僕は、色々と想像してしまいます。しかしそれは、この手紙の書き手であるエルフも一緒なんですよね。エルフは様々な感情を持ちながらこの手紙を書いたのだろうな、なんてことも想像しました。想像の余地が多々ある素敵な作品をありがとうございました。
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ジャンケンするだけヒロインとじゃんけんをするだけのお話。5分ほどで全エンドコンプしました(笑) ゲームとしてはシンプルですが、とにかくヒロインの様子がかわいらしい……! イラストは見ての通りうまいし、加えて、たくさん動きがあったのも良かった。独特なポーズもあったりして、思わず笑ってしまうこともありました。しかし、じゃんけんだけでこんなに盛り上がれるとは。こんな友達が欲しかったなあ……(笑)
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ブキヤ店主からの質問に答えることで、自分に合う武器を選んでもらえるゲーム。何度かやってみたため、20分ほど遊ばせて頂きました。レトロな雰囲気がまず良いですよね。昔遊んだゲームを思い出してなのか、ワクワクしました。また、武器はどれも格好良い! 妖刀なんかは特に格好良いし、強そうだと思いました。実際にこれを使って冒険する物語もプレイしたくなりましたね。ロマンがたくさんつまったゲームでした!
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5分で脳トレ! リフレッシュ・アハ体験アハ体験ができるゲーム。総じて20分ほど遊ばせて頂きました! テレビとかでも時々みるこのゲームですが、結構難しいですよね(笑) 何度も「違うよ!」と言われながら挑戦させて頂きました。でも、かわいらしい絵と丁寧なシステムのおかげで、ほとんどストレスなくプレイすることができました。分かると本当に気持ちが良いですね……! 作者さんの絵もとてもお上手でした。ごちそうさまでした!
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Lullaby for Killersあの世に来てしまった主人公が、適切な成仏をすべくあの世を歩いていく物語。全部で30分ほどですが、何度か読み直しも行い、1時間ほど遊ばせて頂きました。 総じて、独特な世界観があるゲームで、随所に制作者さんのこだわりを感じます。システム面は感動しましたね。内容については、個人的にはやや難解に感じ、最終的にもしっかり理解できたか自信はないです。というのも、あの世だけでなく、現世についても独特の世界観で構成されていて、なかなか理解が追い付かず。自分とキャラクターの情報量の差は常に意識させられました……。ただ一方で、そうした隔絶を簡単には埋めてくれないことによって、この世界の奥深さや非情さを感じられたのもまた事実です。また、読者が僕でなければ、もう少しちゃんと理解できている気もします……(笑) 何度か読み直したのにも関わらず、このような感想で申し訳ないです。他の方の考察も聞いてみたいな、と強くかんじる作品です。
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致死量の**グラフィックが大変素晴らしい作品。全部で10分たらずでプレイできました。青をはじめとした色使いが素晴らしいです。僕はテロップ無し→ありの順でプレイしましたが、結果的にそれでよかったと思います。終わり方が異なるのは良い演出だと思いました。 加えて僕が興味抱いたのは、タイトルですね。「致死量の**」とは何を意味するのか。作中でははっきり明言されておりません。ここからは完全に僕の考えですが、「**」とは、作中にも出てきた言語化しがたい感情を指すのかもな、と思いました。そうなるとこのタイトルは、テロップ無し版のラストがどうしてああいう終わり方だったのかを示すヒントになっているのかな、なんて思ったり……。 いずれにせよ、さまざまな考察も可能な素敵な作品だったとおもいます。ありがとうございました。
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エレベーターエレベーターに閉じ込められた主人公が、数字を入力して色々なエンドにたどり着くゲーム。個人的にはなかなか難しく感じてしまったため、割とすぐにヒントを参考にしながらプレイさせて頂きました。メタ発言など、シュールな笑いを誘うエンドが結構多くて、クスリとさせて頂きました。「幸いエンド」とか結構好きです。また、ダ〇ジョーブ博士への怒りは大いに共感できました(笑)