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九州壇氏のレビューコレクション

  • 改元
    改元
    平成の結晶に魔法をかけて新たな結晶を作っていくゲーム。改元を使うというアイデアが面白い。魔法によってどうなってしまうのか予想がつきそうでつかない。そのバランスが本作品の魅力のように感じました。個人的には「ねーわ」に笑ってしまいました。

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  • その恋、保留につき、
    その恋、保留につき、
    保留し続けることを願いながら高校生活を送っている主人公の物語。全エンド見るのに自分は3時間ほどかかりました。シナリオ、システム面、イラスト、演出、どれもハイクオリティです。サブキャラクター含め、全てにボイスが入っているのもすごい。フリーとしては短くないゲームでしたが、マップ画面システムのおかげもあってそこまで長いとは感じませんでした。小分けにして読むことができるのは大変ありがたかったです。 シナリオについてですが、ほどよくぶっ飛んだところもあって、面白かったです。しかし、大野城さんは一体何者なんでしょう……。最初は「底知れない人だ」と思っていましたが、途中からは「果たしてヒトなのか……?」なんて思っていました(笑) また、どのエンドにも「保留」というテーマが絡んでいるのは上手い作りですし、特に、保留を色々な側面で描いていたのが素晴らしいと感じます。保留って、ネガティブなイメージがある言葉ですよね。確かに保留が望ましくない時はあるし、小澄さんエンドでもそのように描かれている。しかし一方、天神さんエンド、姪浜さんエンドでは、主人公が保留にすることを特技として使ってヒロインたちを支えます。この辺りが、本作品の大きな個性だなと思いました。保留は俺の特技だ、なんて台詞がキマるのは、他の作品ではお目にかかれない気がしますね(笑) 更にいうと、他のエンドだからといって、主人公が小澄さん以外のヒロインに簡単になびかなかった点も大変良かったと感じました。柳川くんの一途な思いが良く伝わってきて、彼のことが好きになりました。天神さんの言うとおり、保留にしておきたくなるくらい、本気の気持ちなんですよね。 キャラクターの中では、柳川くん以外でいうと、特に小澄さんが好きです。彼女は魅力的過ぎますね! 華奢だけど強い女の子、大好きです(笑) 余談ですが、作者さんは「小澄」という名前に特別な思いがあるのかな、なんて思いました。他のキャラクターは、僕もすんでいる「日本一平和な県」の都市と関係している名字でしたので……(笑) 美しいビジュアルが目を引く作品ですが、「保留」を色々な形で描いたシナリオも大変魅力的でした。素敵な作品をありがとうございました!

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  • ↑
    タイトルに惹かれて読ませて頂きました。10分ほどで読了できました。 突然、生活を一変させる出来事が起こったとき、人間はどんなことを考えるのか。「自分だったら……」ということを含めて色々と考えさせられました。 本作品と同じ現象が本当に起こるかは置いておくとして、集団が突然の理不尽に襲われることは歴史上幾度となくありました。その時も、ただ絶望する者、他人も不幸になったのだと考え慰めを得ようとする者、何かしら意味付けをしようと考える者、さまざまだったはずなんですよね……。本作品のおかげで、そうした想像もすることができました。

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  • re.
    re.
    ロボット達相手に、仕事をしていくゲーム。2週目も入れて15分ほどで読了できました。文字通り、機械的に作業をしていくわけですが、文字入力という形で読者を関わらせているのがうまいと思いました。2週目をすることで、更に心に響く物語になりますね……。ジムノペディが良い仕事をしていると感じました。

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  • 水鏡
    水鏡
    5分ほどで読了できる、ひとりの女性の恋を描いたお話でした。現実は、儚く、醜くもある。だからこそ、遠い存在である月の美しさが際立っていたように感じました。美しさとは時に残酷なものにもなりえるなぁ……、なんてことも思いました。文体、音楽ともに物語の雰囲気に良くあっていたと思います。

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  • 後藤一家の日常
    後藤一家の日常
    探偵で、シングルマザーとして家庭も支えている後藤悦子の物語。20分ほどで読了できました。探偵としての仕事についてはかなり具体的に描かれていて、とても興味深かったです。不倫といった問題は、実際相談されることが多そうですよね。本編は比較的穏便にまとまりましたが、こういう決着って多いんでしょうか。子のことを考えればこれで良かった気もする一方で、一度裏切った人は痛い目にあわない限り何度でもやらかす気もするなぁ、とか、そんなところも色々考えさせられました(笑) 生活感の描写もほどよくリアルで、仕事と家庭の両立に奮闘している様子が良く伝わってきました。なんだかんだ、子から慕われているお母さんなんでしょうね。面白かったです!

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  • 世界で一番の嫌われ者
    世界で一番の嫌われ者
    世界で一番の嫌われ者を描いた物語。3分ほどで読了できました。童話のような雰囲気が良かったです。小さい頃コオロギを飼っていたのですが、親戚から「それって『世界で一番の嫌われ者』では……!?」と言われたのを思い出しました(笑)

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  • 都道府県を覚えたいから-北海道・東北地方編-
    都道府県を覚えたいから-北海道・東北地方編-
    制作者さんの独特のセンスが光る短編。15分ほどで読了できました。なんなんだ、この疾走感は……(笑) 読み手を最後までぐいぐいと引っ張ってくれる、パワフルな作品でした。笑ってしまったポイントはいくつもあります。特に終盤、話しているキャラが変わるたび、いちいち都道府県の位置を示してくるところに笑いました。途中すっかり忘れていましたが、『都道府県をおぼえたいから』ってゲームでしたね……(笑) 「凶器」のことも一生忘れないと思います。色々と勉強になりました。

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  • 緑の目の従者
    緑の目の従者
    サポートキャラの立ち位置で、友人の恋を応援するために情報収集する物語。全部で15分ほどで読了できました。温かみのあるイラストに惹かれ、軽い気持ちで読み始めたのですが……。いや、これは一本とられました! 構成が大変優れた作品だったと思います。後半、突然の展開に驚き、更にオチで「なるほど!」と思わせてくれる。見事に作者さんの手のひらで転がされてしまいました。すぐに読める作品ですので、気になった方は是非一度プレイしてみるのをオススメします。

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  • 探光エスパシオ
    探光エスパシオ
    出口の光を探して宇宙を探索していくゲーム。すっかりハマってしまい、2時間ほどプレイしていました。初見で一度死んでしまいましたが、アイテムがあるとそうそう死ななくなりますので、クリアの難易度は高すぎるということはないと思います。アイテムが充実してくると、安心してこの世界での様々な出会いを楽しめるようになります。個性豊かなキャラクター達のおかげで、プレイしていて全然飽きませんでした。特にセルラがかわいくて好きでした。しかし、猫だけはダメ! 好きになれません。マンモスの肉は勘弁してくれよ……(笑) 天の声が出てくるのもうまい演出だと思います。ゲームに没頭させてくれる工夫が随所にみられる、素晴らしい作品でした。

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