九州壇氏のレビューコレクション
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もんすちゃっと ~人魚姫の場合~人魚の女の子とチャットメッセージで仲良くなる物語。20分ほどで読了できました。じゃれあっているようなメッセージのやり取りがとても良かったです……! キュンキュンしました! メッセージのやり取りは淡々としていますが、逆にそれが色々と想像を膨らませてくれるとも感じました。ふたりして○を見るシーンなんかは特に良かったです。ご馳走さまでした!
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兄貴懐妊!10分ほどで読了。謎の勢いで一気に読んでしまいました。棒読みボイスで読み上げられる台詞が終始ひどくて面白すぎる。全員が協力して危機を乗り越えるラストは感動せずにはいられませんでした!
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かくしてボクら兄妹は妹に見られてはまずいものを隠蔽していく物語。30分ほどでクリアできました。大変面白かったです。兄妹のストーリーと、物を隠すというゲーム性がうまくマッチしていたと思います。可愛らしい見た目なのに、「これは何かあるぞ……」という不穏な空気が漂ってきて、真相を知りたくてたまらなくなります。ラストの種明かしは爽快でした……! 読後感も良く、おすすめの一作です。
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真夜中のお散歩家で寂しい思いをしているゆめが、猫又さんとともにお散歩をするお話。30分ほどで読了できました。作者さんのセンスの光る、素晴らしい短編だったと思いました。はたから見ると結構ショッキングなことが起こっているのですが、不思議と暗い気持ちにはならず……。むしろ、少し微笑ましい終わり方にも思えました。こうした読後感はあまり味わったことがなく、個人的には大変面白かったです。シナリオの作りも良く、一気に最後まで読んでしまいました。怪奇ファイルは最後にまとめて読んでしまったのですが、これもまた書き手独自の考察も加えられていて、楽しく読めました。 シンプルな色合いのビジュアルも、物語の雰囲気に良くあっていたと思います。素晴らしい作品をありがとうございました!
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地の天使と生命を持つスキル地に落とされた天使の物語。30分ほどで読了できました。真面目に自分の役割を果たそうとするシオンをみて、心が洗われました。途中で物語が急展開した時はどうなることかとドキドキしてしまいました(笑) 沢山出てくるスキル達も個性的で、シオンとのやり取りはほほえましかったです。シオン様には、どうかこれからもハーレム天使様でいてほしい……(笑) イラストも大変素敵で、キャラごとの個性的なビジュアルは見ていて楽しかったです。もっともっとやり取りをみていたいなとも思った作品でした。
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ウィッチ・イン・ホワイト良い意味で肩の力を抜いて読める作品。僕は40分ほど遊ばせて頂きました。マクュアスウィさんがたいへん可愛らしくて癒されました。こちらの問いかけに対して様々なリアクションを返してくれるので、終始会話が楽しかったです。微妙に的を外してくる返事もあって、思わずふふっと笑ってしまいました。唐突な「わぁ、ショック」なんかは、妙にツボりました(笑) イラストも綺麗で、作品の雰囲気によく合っていたと思います。スマホを拾ってくれるシーンの1枚絵がが特に好きです。
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美しき人10分ほどで読了できました。他の方もおっしゃる通り、2週目必須だと思いました。同じような文章なのに……。サウンドノベルであることをうまく生かした作品だと思います。自分も娘がいることもあって、心にビリビリと響きました。 余談ですが、本作品の重要ワードについては今回初めて知り、興味深く色々と調べさせてもいただきました。親が子を思う気持ちに、国や時代は関係ないのだな、なんて思ったり……。大変有意義な体験をありがとうございました。
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眠る博士は夢を見る概要でご記載の通り、20分ほどで読了できました。2人の「執着」には少し背筋がぞっとしました。博士は一体どんな人だったんでしょう。思えば性別も不明なんですね。個人的には、好きなことはまっすぐ追及していくけど、俗的なものには全然興味を持たない人物をイメージしていました。アイリスさんも、そんな博士と過ごしたからこそあのように変化していったのかもしれないな、なんてことも想像しました。文章も大変お上手で、最後まで物語に酔わせて頂きました。ありがとうございました。
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Lechenaultia -レケナウルティア-カフェで働く女子高生の「初恋の人」をめぐる物語。僕は20分ほどで読了できました。本作品はいわゆる乙女ゲームではありますが、男性である自分もキュンキュンできました(笑) キャラの中では特に直が好きです。ラストの彼の独白、良いですね……! もし主人公が聞いたらどんなリアクションをしてくれるんだろう、なんてことも想像しました。また、主人公の女子高生は本当に良い子ですね。彼女の性格に救われているところもあるように感じました(笑) どちらのエンドも「その先」を期待させてくれるような終わり方で、読後感も良かったです。 ボイスもお上手で、2人のキャラクターの魅力を高めていたと思います。しかし、声優さんはお1人なんですね……! お恥ずかしながら全然気が付きませんでした。立ち絵イラストも大変綺麗で、物語を華やかにしていると感じました。 終始楽しく読める素敵な作品でした。ありがとうございました。
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たまゆらの夜孤独になりたい青年が、神様であるタマと出会うことからはじまる物語。僕は1時間ほどで読了できました。 僕は主人公に共感できるところが結構あるのですが、そのおかげもあってか本作品にはのめり込んでしまいました。シナリオについては、特にシーンの積み上げ方が素晴らしかったと思います。タマとの交流を通じて主人公の心境は変化していくのですが、その描写に強い説得力があったと感じます。主人公は卑屈になっていて、それ故に何度かタマと険悪な雰囲気になってしまいます(この時の心理描写もまたすごく共感できました。ちょっとしたことで自尊心を傷つけられたように感じ、無意味に攻撃的になってしまうんですよね……)。そうした展開を乗り越え、少しずつ変化していく主人公の心理描写が大変良かったです。また、これだけのものを1時間という尺におさめた作者さんの力量には、尊敬の念を禁じ得ません。 メインキャラクターはふたりですが、どちらも読み進めるほどに好きになりました。タマの可愛らしさには、何度となく悶えさせて頂きました(笑) 演出面も素晴らしかったです。幻想的な夜の雰囲気に終始酔わせて頂きました。プレイ時間に比して、満足感が非常に大きい作品です。素敵な作品をありがとうございました。