富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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悪役令嬢は断罪を拒否します!何の気なしに到達したED1の衝撃の展開に驚きましたが、全6つのEDとも振れ幅の大きな結末が待ち受けていました。どのエンディングでも新鮮な印象を受けました。フルボイスが豪華ですし、短いながらもテンポが非常に良く、設定を活かした多くのバリエーションが楽しめました!
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星の継承者起承転結がバッチリな中編SF作品です!とても面白かったです。とても良質な本格SFストーリーを堪能させてもらいました。それでいて難しい設定なども一切なく、SF初心者でも十分に楽しめるはずです! 手に汗握るような展開の数々でプレイ中は先が気になって仕方ありませんでした。主人公は人類を優先するべきアンドロイドですが、どう行動することが果たして「人類のため」になるのかが容易には判断できない究極の事態に直面します。この設定と展開がとても巧みだと感じました。アンドロイドたちがどのような判断を下し、行動に移すのかは是非プレイして確かめてみて欲しいです! 冒頭から結末までのめり込むように一気にプレイさせて頂きました。今後の制作も是非楽しみにさせて頂きます!
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One day; a stereotypical girlとても興味深いシステム・構成のゲームでした。 まず細切れの情報が提示されるのですが、気になる内容ながらいくつかのパートに分かれるような印象で、これが時系列順に並び替えるとどう繋がるるのかと興味を惹かれました(私は縁日で遊んでいるシーン・情報ばかりがやたらと印象に残りました)。 全ての情報を見た後に時系列順に並び変えると、ちょっと不思議で切ないストーリーが浮かんできます。
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Bon appetit婚約者を人質に取られるという極限状態でフレンチのコースを食べなければいけないという、とてもオリジナリティに溢れる設定のゲームになりますが、とても面白かったです!! BADコレクターの威信に懸けて各選択肢でひたすらBADを踏みながらメインストーリーを進めていきました。 @ネタバレ開始 絶対そうだろ!というプレイヤーの思い込みを見事に躱す真相には痺れました。 @ネタバレ終了 ゲームとしての構成が非常に巧みで、即BAD直行系の選択肢とED分岐の選択肢が見事に絡み合っていましたし、今現在のシチュエーションと過去の事実の情報の見せ方も巧みだと感じました。 @ネタバレ開始 TRUE ENDの「ちゃんと反省すれば救われる」という展開には若干の違和感を覚えはしましたが、エピローグでその反省が十分に深いことが示唆されるのでこのあたりのバランス感も良いな、と思いました。 @ネタバレ終了 ストーリーや演出・構成が巧みで、グラフィックもBGMもとても良かったです!
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幽霊すずちゃんすずちゃんのイラストがとても可愛らしい一作でした! 1つ目の選択肢でノータイムでBADを踏んでしまい、初っ端からすずちゃんの恐ろしさを知りました。そこを避ければその後はすずちゃんとのほのぼの同居生活が楽しめました。HAPPYは意外性も納得感もある結末でした。とても良いお話でほのぼのと心が温まります。その後に回収したBADはHAPPYとの落差が非常に激しかったですが、こちらも必見だと思います。 イラストは非常に可愛らしくイベントCGも多く、背景まで自作とのことでかなりの力作だと思いました。
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Petal「BLというかギャルゲーのヒロインをショタにしたノリ」とのことですが、確かにコミカルな会話や中盤以降の展開を見るにつけ納得感がありました。タイトル画面の雰囲気・演出やクライマックスシーンの凝った演出なんかにもギャルゲー風の懐かしさを感じました。コミカルとシリアスのバランスが良く、プレイ後は温かい気持ちになれる一作です。挿入歌もとても良かったです! 主人公のアラサー限界ショタコン男が想像以上に突き抜けて気持ち悪いですが、遥くんがプレイヤーと同じくドン引きしながら突っ込んでくれるので共感するところ多数でした。個人的にはお母さんとおじいちゃんに今後も引き続き頑張ってもらいたいところです!
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異世界セールスをぶっ壊す契約したり、目の前が真っ暗になったり、通報されたりしながら全ての展開を網羅しました!全て試すと実は結構選択肢の分岐が複雑なのが分かって面白かったです。ちなみに最後の最後はなんだか急に心が温まる結末ですので、プレイする際は是非エンディングまで到達してください! @ネタバレ開始 顧客にとってのブラック企業って、大抵の場合従業員も奴隷契約みたいな形で働かされているんですよね。その点、なんだかリアルを感じました。 ちなみに剣の日のイベント、相手の反応的に唐突に見せとるやないか! @ネタバレ終了
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意味が分かると怖い?話水平思考ゲーム的な問題が2つ楽しめます。 趣向の凝らした2つの掌編を恋人の幼馴染と考察して隠された真相を楽しみつつ、メインのストーリーも楽しめるという二重構造のゲームになっています。作中作も全体についてのストーリーも良くできていて、とても楽しめました。
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傭兵部隊ローレライと黄昏時の涙1作目をクリア後に立て続けにプレイしました。本作は前作の面白さに恋愛要素も乗っかってより楽しめました。 冒頭から展開が非常に熱かったです。死がすぐ隣にある極限の状態でのやりとりは手に汗を握りました。たくさんいる女性陣も魅力的ですが、主人公の春樹もメチャクチャカッコ良いです。 本作も前作同様にロボットモノとしての魅力だけでなく、極限の人間ドラマが描かれていて大満足でした。強くならないと生きていけないこの世界でもがく登場人物たちのいかに魅力的なことか。前作同様に単体でも楽しめますが、引きも凄いので続編がとても気になります! プレイ時間は2時間程度。前作と合わせても5時間くらいですので、ぜひフェス開催中にみなさんも完走しましょう!
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傭兵部隊ローレライと嘆きの唄ティラノゲームフェス2022に新作が出ており、新作も今作も感想を見るととても面白そうだったのでプレイしました。非常に面白かったです。去年のフェスの時になんで(注目してたのに)結局プレイしなかったんだと見る目のなさに悲しくなるほどです。 本作、バリバリのロボットモノです。私はそれほどジャンルとして好みというほどでもないので深くは語れませんが、ロボット愛に満ちた機体のバリエーションや設定の数々はどう見ても本格派です。ロボットモノの肝になる戦闘シーンでは状況に応じた様々なポーズのグラフィックもあり、熱いセリフやともに白熱した展開が楽しめます。 また、ロボットモノという魅力のほかにも、世界観の設定が非常に凝っており、登場キャラもそれぞれ魅力に溢れています。主人公たちは人類が滅亡の危機に晒されている中で最前線で暗殺部隊として戦う傭兵で構成された小隊に属していますが、この少しひねりのある設定がキャラクターそれぞれの思いが交錯する人間ドラマからも目が離せません。 本作はシリーズの第1作という位置付けで主要キャラも次々と登場し、大きな謎も提示されますが、本作単体でも個別のエピソード・ミッションが大いに楽しめました。重厚なシナリオ×精密なロボット設定×たくさんのグラフィック×人間ドラマが楽しめるロボットモノです!プレイ時間は3時間弱ほどですが、それに見合うだけの満足度のある一作だと思います!