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富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション

  • 可惜夜のさかしま町
    可惜夜のさかしま町
    クオリティは担保されたも同然のホラー・探索の傑作シリーズですが、もちろん今作も楽しませて頂きました!ほど良く凝縮されたプロローグが終わると不気味なとある場所からシーンがスタートするのですが、その場所をクリアすると謎解きの舞台は町内へと展開していきます。毎度毎度よくこんなにたくさんの謎解きが用意できるなぁと感心しきりながら無事に町内から脱出することができました。 シリーズ恒例の「いきなりビビらせてくる芸」も相変わらず冴えわたっていて、あらゆるプレーヤーが一度や二度はぎゃっ!となること請け合いです。プレイの際は是非夜中に一人きりで部屋を暗くしましょう! @ネタバレ開始 今作、結構悲劇的なストーリー背景がありますが、無事に最後まで真実を見届けました。 今回、助手子の見せ場は控え目でしたが、その分マテオ君が大活躍でした。 あの時のマテオ君が!とシリーズを追っている身としては感動です。 @ネタバレ終了

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  • 世界一彼女の近くで
    世界一彼女の近くで
    着眼点の非常に面白い短編ラブストーリーになります。実は結末はノベコレ公式Twitterで本作の公開新着情報を見た瞬間に気付いたのですが、驚きがなくても面白さが損なわれることはなく、ストーリーに夢中になり最後までとても楽しめました。(2周目もバッチリ楽しませて頂きました) 細かい演出まで非常に丁寧に作り込まれていたことや、クリア後のおまけが前作と同様にとても凝っていてとても得した気分になりました。

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  • 欠番9号
    欠番9号
    一風変わったゲームシステムのおかげで非常に興味をそそられましたし、この演出が非常に表現として効果的だったと感じました。1シーン1シーンはとても短いのですが、それぞれのシーンから得られる断片的な情報から世界観や状況が浮かび上がる構成が見事でした。バッジ取得までプレイしましたが、アイデアとストーリーがとてもマッチした満足感の高い短編作品でした! @ネタバレ開始 ストーリーも設定も相当に情緒的ですし、結末ではじんわり感動しました。 @ネタバレ終了

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  • トンネル31
    トンネル31
    夏の夜にプレイするのに相応しいホラーノベルゲームでした。長年没交渉だったかつての親友の頼みで、行方不明になった友人の姉を探しに不気味なトンネルに向かうというあらすじは共通ですが、多数の選択肢によりストーリーが様々に分岐して結末の数は圧巻の31個。いくつかのルートに大別されるとはいえ、よくもここまでホラーに限定しつつ色んなバリエーションを出せるなぁと振り返って思いました。プレイ中はそんなことを考える余裕はなくただただ怖かったのですが。 色んなパターンでしっかりホラーしていて、かつてのSFCにおけるホラーノベルゲームのブームを思い出しました。登場人物は主人公と親友くらいで少な目なのかと思っていましたが、結末同様にバリエーション豊かな登場人物がたくさん出てくるのでこちらも楽しめました。無事に全EDに到達することができ、大満足の一作でした!

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  • 「かして。」
    「かして。」
    常日頃からなんだか不気味な印象と若干の緊張を強いられる「インターホン」をフィーチャーした作品です。演出がとても効果的で、不気味感はMAXです。 マルチエンドとなっていますが、どのエンドも非常に印象的。インターホンが鳴るだけでも本作を思い出しそうですが、ご近所さんが突然モノを借りに来たらと思うと、それだけでショックで震え上がりそうです。

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  • コスデシュリンク
    コスデシュリンク
    ひょんなことからバニーガールのコスプレをする羽目になった挙句、手のひらサイズに縮んでしまうお色気たっぷりかわいこちゃんのお話。小さくなると危険がいっぱい!ということで全編通じてスリル満点の展開が楽しめました。結構酷い目には遭うのですが、冒頭の導入とコミカルな演出のおかげであまり可哀そうには感じずにハラハラしつつも楽しくプレイできました。途中途中でエピソードの区切りもあるのでテンポがとても良かったのと、サイズ感が明瞭で臨場感たっぷりのイベントスチルが素晴らしいと感じました!

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  • ティラノフェス2023オープニング
    ティラノフェス2023オープニング
    ティラノゲームフェス2023開催おめでとうございます! またもティラノゲームフェスの季節がやってまいりました! フェスに参加するようになってから人生がより充実しているように感じております! 今年は新たにプロモーションカードの機能が搭載されたとのことで、 たまには店番に行かないと!という気持ちになりましたので、 バーチャルフェスを盛り上げる素晴らしいアイデアだと思いました!

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  • 月明かりと夜風のワルツ
    月明かりと夜風のワルツ
    昨年のフェスには参加作がなくて寂しいと感じていたので、今年のフェスで再度作者さんの作品を堪能できてとっても嬉しいです!ななづこさんのゲームは一目瞭然の綺麗なグラフィックと温かいシナリオ、これ以上ないシステム・UIが同時に堪能できる唯一無二なものだといつも感じておりますが、 今作も素晴らしいゲームに仕上がっておりました。完成度の高さと言ったらありません。 スチルも豊富に用意された美しいグラフィックや純なメイン2人の心の距離が徐々に近づいていくシナリオがまず素晴らしかったです。世界観の提示の仕方も非常にお上手で、TIPSを効果的に活用することでゲーム本編から説明っぽさを排除しつつ、グラフィックや演出効果などで短時間ですっと作品世界に引き込まれました。プレイしながら感情移入をしてしまい、結末を迎えるころにはすっかり心も洗われた気持ちでした。 プレイヤーへの配慮が完全に行き届きつつ非常に洗練されたシステム周りにも大変感動しました!割と時間的制約の中でゲームを遊ぶ状況になることが多いので、全体のプレイボリュームがさりげなく示されるのが特に嬉しかったです。

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  • ASY(I)LUM
    ASY(I)LUM
    今作もとても面白かったです!タイトルからしてAMN(N)ESIAの続編!?と期待しながら早速プレイしました!本作も統一感を持って構築された世界の中で適度な難易度の謎解きの数々が楽しめます。バッジの多段階ヒントシステムのおかげで、ズバリの解答を一度も見なくても進めたのが嬉しいです。(英語で解答するものだと思いこんだ箇所で1か所かなり詰まったくらいでした) ボリュームも満点ですし、楽しく謎解きを進めながら自身の状況が徐々に明らかになる展開も楽しめました。前作同様に謎解きの脱出そのものに意味合いを持たせてゲーム性とシナリオがリンクしているのが素晴らしいです。ラストには意外性のある展開もあり、シナリオ面でも納得感の大きい結末を迎えられました。面白かったです。

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  • 黒紅色の夕焼け
    黒紅色の夕焼け
    とても強いメッセージ性がありつつも、押しつけがましさを感じない柔らかさ、温かさもある作品でした。普遍的なテーマですし、非常に共感する部分も多かったので心に沁みました。 @ネタバレ開始 もちろん本当にとても大変な境遇にいる方も多いので一概には言えないのですが、より多くの場合において幸せかどうかは気の持ちようだという気がします。身近な幸せを感じられるかどうか、ありがたみを感じられるかどうか、そこの差の方が実は実態よりも大きいのではないか、と感じることも多いです。というわけで本作の内容についてはとても共感できました。 主人公とその家族は最後の最後は心を通じ合わせることができて良かったです。BAD、TRUEときてご都合HAPPYがあっても良かったかな? とも思いますが、それがないからこそ印象に残るのかな、とも思いました。 @ネタバレ終了 ある程度人生経験を積んだ方は共感でき、まだまだ若い方にはちょっとした人生訓にもなるような素敵なゲームでした。

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