富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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散歩道運動不足の社会人が近所の女子高生と運動を始めるぞー!というお話。自分は幼少期から運動してないとフラストレーションとストレスが溜まるタイプで、社会人になってからむしろ運動量が増えているレア種ですが一般的にはそうなるよなぁと感じる展開でした。本編の後の出来事を想像させる爽やかできれいな終わり方だと思います! クリア後の後書きが今作も面白くて、うんうんと頷きながら読ませて頂きました。
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SuddenDeathLoopスタート直後の映像演出がカッコ良すぎていきなり引き込まれました。殺される5秒前にループし続ける主人公の運命とは!ということでループモノ好きとしてはプレイ必須なテーマだ!と喜び勇んで遊びましたが、これまで見たことがない結末でとても驚かされました。面白かったです!
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HELLO,WORLD!^▼^無邪気なのに不穏な雰囲気をまき散らしているヒューマノイド「ワアルド」との会話・選択を繰り返して多様なエンディングを目撃しよう!ということで大好物なAIが登場するディストピアSFモノと聞いて喜び勇んでプレイしました。エンディングは計15エンドと多岐に亘りますが、分岐条件の満たし方や各エンドのテンポの良さにかなりのユーザーフレンドリーさを感じました。非常にサクサクと様々な結末を見られて嬉しかったです。そして、そんな通常EDの回収とは一線を画す真エンド。ここでの冒頭から散りばめられた違和感・伏線の回収っぷりが気持ち良かったです。ゲームのシステム・構成・スピード感という観点でも、AIの発展の行く先という観点でも、今の時代にピッタリな作品だと感じました。 ちなみに作者さんのTGF2023参加作3つ全てをプレイしましたが、(ほかの方のゲームの影響もありますが)いつの間にか糸目の魅力にだいぶやられていることに気付きました。とはいえ、概要文の【今作は糸目の開眼要素はなしです】という注意書きを見るにつけ、なんだかまだまだ自分の知らない奥深さがある業界なんだろうなぁと思いました。
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千客万来!! 柳玲亭お買い物ゲームこちら、所持金内で購入したアイテムの組み合わせによりその後のストーリーが分岐するという、珍しくて興味深いシステムのゲームです。購入できるアイテムがバラエティに富んでいて眺めるだけでワクワクしました。各ルートの結末の振れ幅が大きくてルートにより新鮮な感覚で楽しめました! (自身の性格上、躍起になって何度も繰り返して色んなパターンを試してみました。重複がかなり繰り返されたのと、トータルで小一時間くらいプレイしたのでたぶん全部見られたか1つ2つ見逃したか、というところまでは遊んだと思います) ちなみにプレイ後に他の方の感想も気になってみたところやはり言及されている割合が多いですが、 @ネタバレ開始 きゅうりED?やゲーム機EDが中でも印象的でした。 @ネタバレ終了
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ハーレムなんてあるわけないじゃないですかタイトル名とタイトル画面から「わちゃわちゃコミカル系」のゲームかと思ったら王道ど真ん中の正統派ファンタジー恋愛ゲームでした!ビックリ。本作の主人公はプロローグ時点ではただの奔放キャラかと思いましたが、オープンマインドで一切の偏見がなく、真っすぐで強さと慈愛に満ちた最高の主人公でした!色んなルートの主人公を見る度に、新たな魅力を感じた気がします。攻略対象は数名いますがいずれも立場やキャラクターが全く異なるため、各ルートをプレイするとその相手だけでなく、周囲の環境や現在の国の状況が見えてくるのも興味深かったです。世界観に奥行きがあって、没入度が物凄く高いと感じました。コミカルゲーどころかかなりシリアス寄りで、近隣諸国との外交問題や穏やかでないエンディングも多数あって、キャラクターと複数の結末の幅広さ、おまけ含めたルートの数々はマルチEDの見本市のようだと感じました。ちなみに男性キャラはみな魅力的かつ個性がだいぶ異なるので、恋愛ゲームとしても素晴らしいです。私はモニカにメロメロでしたが、乙女の皆さんはきっとお気に入りの相手が見つかることでしょう。ちなみに男性陣の中では自分は完全にクリス派です!イケメンすぎる! 登場人物がかなり多岐に亘っている上に全キャラ立ち絵が用意されている豪華さも素晴らしかったです。また、本編クリア後もおまけルートに隠しEDに各キャラとの後日談にあとがきにCGモードに全キャラクタープロフィールなどなんて隙が無い作りなんだ!と感動です。ゲーム内の攻略ヒントだけでなく作者さんの攻略サイトの情報も丁寧で充実していて有難い限りでした。非常におススメです!
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やがて君も虎になる。誰もが自分の人生を振り返ると心当たりがありそうな、どこかでこういう人や状況を見たような、対人関係の難しい部分を煮詰めた濃縮したような作品だと感じました。タイトルの意味が明らかになる中盤から結末・おまけにかけてで明らかになる情報にも意外性があり、そこで進行に応じて各人物への印象が変化している自分に気付き、人ってそんなとこあるよなぁと思うのでした。短編ながら深みがあるダーク路線のストーリーが楽しめました。シーンの切り取り方と効果音の使い方が非常に印象的かつ効果的だと感じました。 @ネタバレ開始 感想投稿済と思っていたら失念していたことに気付き、ついでにバッジも2つ取り漏らしていたことに気付いたので再プレイしました。が、シークレットは割と頑張りましたが取れず。ぐやじぃ! @ネタバレ終了
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2人を結ぶ青凄くキャッチ―なタイトル絵に惹かれてプレイしました。ヤンデレ系百合ゲーとのことですが、耽美な表現が魅力的な作品でした。序盤、友人同士の距離感は学生時代に結構ありそうだなぁというリアルな印象を受けましたが、主人公の悩みがナミと共鳴しだしてからは徐々に「これは精神世界の話なのか?」という不思議な雰囲気が満ちてきます。どの程度深いところまで理解できたかは自信がありませんが、クリア後には作者さんのヒントが得られますし、考察しながらのプレイがおススメです(もちろん頭を真っ白にしてのプレイもよきです)。 個人的にはマルチエンドの分岐条件はかなり特殊かな、と感じました。新鮮で面白かったのですが私は迷子になりかけたので、同様の方は雨宿りんさんの感想コメントをご参照するのが良いかと。(私はとても助かりました。ありがとうございます) クリア後のおまけの立て付けがゲーム本編とリンクしていてとても良かったです。ボーカル曲の動画演出がとても気に入ったので2回見直しました。普段はYoutubeで動画投稿されているとのことで、なるほどそこで培った技術か!と合点がいきました。
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断罪室Ⅱ以下、前作プレイ済の感想ですが、直接的な繋がりはないのでこちらからプレイしても楽しめます。さて、特異な状況下で自らの善悪の判断基準・価値観を問われるADV第二弾です。「ADVの選択肢」と定義するにはあまりにも重い決断を迫られます。舞台設定やキャラデザ、色彩感覚が凡人から見てもまぶしいほどのセンスの塊なのは前作通りですが、前作との違いやパワーアップした点もたくさんありました。まず印象的だったのは与えられる情報が更に限定的になったと感じた点です。何かを判断する際に自分が認識できる情報は一面的・限定的であることがほとんどなので気持ち悪いリアルさを感じます。次に、自分の感覚ではあるのですが、敢えて決断を放棄して傍観者であるということを許さない作りになっていると思いました。また、作者さんの経験を反映してか、舞台のような演出になっていると感じました。たくさんの演者の方によるフルボイス&ワンシチュエーションに近い舞台&会話での進行からそう感じたのだと思います。 今作で入室できる部屋には全て入り、おまけまでプレイさせて頂きました。プレイ時間は1時間弱くらいだったかと。面白かったです!
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博士はすべてを終わらせることにした大好きなディストピアSF的なあらすじを見掛けて喜び勇んでプレイしました。フルコンプまでのめりこむ様にプレイしました(分岐が分かりやすいのでありがたかったです)! サムネをご覧の通り博士と助手のキャラクターグラフィックがとても綺麗です。重厚なSF設定ももちろんですが、冒頭からラストまでのこの2人の関係性の変化もとても楽しめました。優秀な博士と助手のアンドロイドらしい、少し浮世離れした知的な会話もユーモラスで面白かったです。個人的に凄く良いと思ったのは冒頭の動画演出です。小さなことかもしれませんが、細かなところをしっかり作り込むと没入度が違うなぁと改めて思いました。内容や世界観ともマッチしていてプレイ開始直後から惹き込まれました。EDも凄く良かったので必聴です。とっても良かったのでコンプ後にロードしてもう1回聴きました。 最後に、タイトルがゲーム内容にピッタリで素晴らしいなぁ、と思います!
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無職ら~めん物語 カラシを呼ぶペペロンチーコの思い出づくり過去作の続編ではありますが、今作から先にプレイしても問題なく楽しめるかと思います。毎度思うのですが、作者さんの実写ゲーでしか摂取できない栄養素があります。何かヤバいものでも入ってる?のではと思うほど中毒性が凄いです。散りばめられたネタの数々に今作も楽しませて頂きました。あとがきもメッチャ面白いので、必見です!