富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
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いのちのせんたく【年末年始のすごしかた】あ、あ、あ、アダルチー!!本作、乙女ゲーの一般的な標準に比べると非常にオトナな恋愛を描いています。26歳のそれなりに恋愛経験のある社会人が主人公なのでそりゃそうなのですが、こういうお話に触れることはあまりないので心の中で赤面しつつ新鮮に楽しめました。 攻略対象は2人ですが、どちらも既知の間柄。気を許せる異性の友人とふとしたきっかけで恋人になるのはとてもリアルだと思いますし、友人と恋人の境界あたりでウロウロしている段階での主人公の心情や相手の言動、その距離感の描写が濃密で、「一線を超えるのかい!超えないのかい!どっちなんだい!」と図らずもテンションMAXになってしまいました。ちなみに「超える」方の展開では自分のテンションの臨界点も超えちゃいました。糖分多めとの注意書きの通り、コンデンスミルクくらい甘かったです。 エンドは全6種ですが、END6も含めていずれも味のある結末だと思いました。 ラストまでプレイすると意外な真実が見えてくる部分もありますし、まだまだ語られていない部分も感じましたので色々と想像力も掻き立てられました。
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月を見上げて冒頭からは想像のできなかった展開と結末が楽しめました。見上げた月と同じように綺麗なストーリーだと思います。2度ほどBAD ENDを踏んでしまいましたが、到達したTRUE ENDで救われました。プレイ後に心にしっとりと余韻が残るよきゲームでした。
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鬼の心 人知らずバッジを頂けると知り喜び勇んでプレイしました!概要にも書かれている通り、ストーリーの構成を工夫されていて、本編未プレイの自分でも雰囲気が良く分かる短編作でした。画像がインサートされる演出も心情が伝わりやすく感じましたし、何よりとても素敵で温かいグラフィックが拝めて大満足でした!
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mellow fellow【リメイク】意外性が非常にある作品で、とても面白かったです!本作、主人公に女子力を上げるようアドバイスしてくる幼馴染の親友/光ちゃんがとても魅力的です。自分が男だからかもしれませんが、最近仲良しな男子(名前すら忘れましたw)よりも光ちゃんに目が行ってしまいました。ストーリー展開については凄く好きです。少女漫画のような感覚に思えました。複数のスチルはかなり緩急がついている感じで、糖度抜群のものからコミカルなものまで色々と取り揃えて頂き楽しめました。 無神経度!により分岐する5つのEDはどのパターンも綺麗な幕引きだなぁと感じました。CGリストやあとがき&設定画だけでなく、クリア後のおまけストーリーもとても充実していて、本編クリア後に更なる満足が得られました。
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キツネバナストーリーの展開が非常にハイテンポなミステリゲーです。続々と登場人物が現れ、物語の舞台も世界を股にかけて変化していきます。道中でいくつかミニゲーム的なパートがあるのも新鮮でした。
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いろかえっこイラストとボイスの雰囲気がとても可愛らしく、プレイ後は温かい気持ちになれるゲームでした。作中のとある演出は単純にドキドキワクワクしました。全体を通じて、童心を思い出すような自由な発想にほっこりしました。
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お菓子国開国!~ここは俺の土地だ幽霊はとっとと出てけ~ぶっとんだコミカル展開が楽しめる短編作です。プレイして衝撃を受けた某キャラのアクションシーン、プレイ後にみなさんの感想を見たらやはり大人気でした。あの動き、さすがに初めて見たので度肝を抜かれました。除霊のオリジナリティの点では過去に一世を風靡した現実の除霊師たちの遥か上(斜め上?)をいっていると感じました!
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母の日記ミステリ要素の多い非常にテクニカルな短編だと感じました。母の日記を盗み読んだだけだったはずなのに、恐るべき真実がこの身に降りかかっているような感覚を覚えます。淡々と展開していく文体も本作のサイコな雰囲気に一役買っているように思いました。面白かったです。
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ビーフ オア チキンまずはビーフを選択だ!美味そうなビーフ!からの・・・ 次にチキンを選択だ!美味そうなチキン!からの・・・ 楽しそうな空の旅。美味しそうな機内食! @ネタバレ開始 なのになんでこんなに悲しく感じるんだろう。 人間のエゴを分かりやすく痛烈に突き付けてくれた感じがします。 命の重みを強く感じました。 @ネタバレ終了 食育にピッタリのゲームなのでは!?と感じました。私は今日も明日も食前にはきちんと手を合わせて美味しくビーフもチキンも頂きます。
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可哀くて倔くて最凶の彼女びっくりするくらい辺り一面が真っ赤で鮮やかな世界観でした。BGMとグラフィックのインパクトが抜群だったと感じます。EDは2→3→1の順でクリアしました。「のの」のビジュアルはまさに最強だったと思います。本編で直接的に語られる内容はかなり少な目ですが、背景にある物語をプレイヤーにうまく想起させる作りだったと感じました。