富井サカナ/DIGITALLのレビューコレクション
-
Liars’ Island / ライアーズ・アイランド主人公の再生・成長の物語としてとても心に染み入る作品でした。 プレイ中は悲しくシリアスな場面もあるのですが、 淡いグラフィックや柔らかい音楽の力もあってか暗くなり過ぎず、 最後はとても読後感の良いゲームで心が洗われる気持ちになりました。 内容は社会派な側面もあって、かなりリアルに感じられました。 途中で挿入される作者さんの自作曲がとても素晴らしく、 歌が流れたシーンでは手を止めて聴き入ってしまいました。 プレイ前から曲は聴いていて良いなぁと思っていたのでゲームで流れていて感動しました!
-
サマーチューリング乙女ゲ―要素もふんだんにあるのですが、それ以上?にとても良質なSF未来モノでした。 非常に引き込まれる設定・展開が繰り広げられ、3つのEDも最高です。 ゲーム内で登場するちょっとしたアイテムが某有名本格SF作品っぽいなぁと思っていたら、 作者さんのブログでまさに元ネタだと明かされていて嬉しくなりました。 ディストピア系のSF作品が好きな方は大満足できるかと思います! ストーリーだけでなくキャラクターのグラフィックもご覧の通り綺麗ですし、 個人的には没入感を高める素晴らしい背景群にとても心が惹きこまれました。 イベントスチルもかなりたくさんあるのでビジュアル面もとてもリッチです! 以下ネタバレです。 @ネタバレ開始 個人的には物凄く早いタイミングで主人公の正体は気付いたのですが、 そうであってほしい!そうでしょ?ですよねー!という感じでテンションが上がりました。 一方、ユゥジの正体も良いところまでは推理できていたのですが、 まさか自分を投影しているとまでは気付きませんでした!ビックリ! @ネタバレ終了 ゲーム全体としての着地の鮮やかさもとても素晴らしかったです。
-
バウンドケーキでまたお茶をバウンドケーキじゃなくてパウンドケーキじゃね?誤植? と思いきやそれは掴みとして機能しているとは! やられました! 俗に言う異世界モノなのですが、オリジナリティのある世界観だと感じました。 異世界に飛ばされた割には飛ばされた側も受け入れた側も特別感がないのがとても新鮮。 主人公とアリカの関係性の変化を軸にストーリーが展開するのですが、 魅力がホントもうとんでもなくて物凄いムネキュン展開に次ぐムネキュン展開でした。 ヒロインの魅力の描き方は超ド級でした!! オートバイや関東中部圏の地理に詳しい方にもおすすめです!
-
自分語り(騙り)演出が非常にリッチでとても楽しめました。 途中で表現される童話のシーンの表現力は特に素晴らしいですし、 語るか騙るかというシンプルな選択肢でルートが大きく分岐する趣向も面白かったです。 ストーリーはファンタジー要素を含むものでしたが、 時折とても鋭い形で根源的なテーマを突き付けられるため、 プレイしていて結構考えさせられる内容だと感じました。 アフターストーリーでは主人公の誉の本編で見られない面も見られて良かったです。
-
反動のクラウドレイジ FREE BATTLE反動のクラウドレイジの特別版が登場!ということでフェス早々にプレイさせて頂きました。 追加コンテンツが出るという情報を聞きつけたので一旦寝かせてそちらもプレイ。 やっぱり本作の戦闘システムはとっても面白いです。 隊員たちの個性は見た目や性格の違いだけではなく技が全員固有というのが凄いです。 とりあえず高難度モードと追加コンテンツをクリアさせていただきました! やっぱりチャージ技出すときのカットインの音と絵がカッコ良すぎです。 どうしても強くて頼りになる都倉さんはマストでパーティーに組み込んでしまう! 制作はとても大変だと思いますが、続編を遊べる日が来ることをお待ちしています! 本編の続きも気になってしょうがないですので!
-
幼馴染との絶対的な恋の物語非常に好きな世界観、設定のゲームでした! きっとこういう話かな?という予想を裏切られたのが気持ち良かったです。 ゲーム冒頭以降の要所要所の演出が非常に効果的だったように感じたのと、 メインの設定やストーリーは骨太でしっかりしている一方、 メインと関係のない目的地でのテキストはどこを読んでもとても面白かったです。 TRUEのルートは自力で見つけるのは大変だったと思うので、 ゲーム中のEXTRAからヒントが見られる親切設計には助けられました!
-
MP1バッジをもらえると聞きつけて参上しました! BL要素ありという注意書きだけでなく更なる配慮としてBL描写薄めが選択できるなんて! 念のため薄めにしてみましたが、自分が麻痺しているのかほぼ感じない程度でした。 ストーリーはギャグ濃いめの短編でちょっと不思議系のボーイミーツボーイものでした。 皆さん言及しているコンフィグ芸はコメントを見る前に気付いて得した気分になりました! この掴みと想像の斜めを行く冒頭のシーンですっかり作品世界に惹きこまれました。 バッジのEND2種だけだけでなく、全即BADルートもプレイさせて頂きました!
-
春生の花ひとつの作品で3粒美味しいノベルゲームでした。 各編ともに趣向を凝らしていてどのお話も面白かったです。 ゲーム概要に攻略ルートを書いて頂けるのは親切過ぎて有難い! おかげさまで全EDを無駄なく拝見することができました。 スズラン 選択肢によっていきなり立場が180度変わる趣向が面白かったです。 @ネタバレ開始 浮気されるパターンだと自分が、するパターンだと彼氏が闇墜ち。 ルート毎に様々な不穏過ぎる凶器グラフィックが拝めて良かったです。 浮気してるパターンだと彼ピが店にしれっといるのが恐怖でした。 @ネタバレ終了 サクラ ストーリーを進める中で真相が見えてくる趣向が面白かったです。 @ネタバレ開始 2つのヒントがなければ手記のギミックには気付けませんでした。 普通に進めたらしれっと自殺に追い込んでしまいましたが、 その後きちんと罪を償わせるルートも見られて満足です。 篠さん怖すぎですが、守るべきものをきちんと決めている姿はカッコ良いっす。 @ネタバレ終了 カーネーション 主人公の行動によってJK翔子の運命が変わる趣向が面白かったです。 @ネタバレ開始 選択肢をミスった場合も彼女が死なないところが優しいなぁと思いました。 こんなレアな出会いから親交を深める物語も良いなぁ、と。 ただ、このシナリオの主役は完全にママンですよね!(キャラ立ちが凄い) @ネタバレ終了 クリア後はCGだけでなくおまけシナリオや背景絵なども楽しめ、システム面も万全でした!
-
お嬢様学園のウラテミス非常に完成度の高い作品でとても面白かったです! まずグラフィックがとても綺麗です。モブなどの女生徒にも立ち絵があり皆さん大変見目麗しく、見た目イマイチの陰キャであるはずの主人公もソバカスがあるくらいで割と可愛いほど。ただ、作中で学園のアイドル的な存在である杏珠さまや会長は本当に突き抜けて激カワなので、ちょっと可愛い主人公が陰キャ設定でも違和感は全くありませんでした。杏珠さまと会長、マジでかわいいので立ち絵見ているだけで幸せになりました。 美形キャラだけでなく校長やゲーム内の事件の容疑者たちなど、アレな見た目のキャラもきちんと描かれていて最高でした。アレな見た目のほうが描くの大変とよく聞きますが、随分良い感じの見た目だったのでこれも素晴らしいな、と。 次に、シナリオがとても面白かったです。そもそも主人公が陰キャの変態で趣味の盗撮周りの知識が豊富だったり、考え方や発想も色々突き抜けてます。作戦決行のシーンのあのやり口は見てて恐ろしくなってしまいました。相手は人生終わっちゃうかも。 ちなみに @ネタバレ開始 3サイズがペタンズンズン!とかあの衝撃のお弁当とか、図書館 @ネタバレ終了 のシーンは特に良かったです。 ストレートで純粋なド変態なので言動や考え方にも途中から不快感を感じることもなくなり、プレイしていて山田るりへの好感度がうなぎ上りです。というよりもゲーム内でカースト最上位の陽キャとの交流を行う中で、主人公の鬱屈した考えも随分変化したのかもしれません。 ストーリー展開は序盤もそうですし、ある事件が発生してからの展開もとても意外性があり面白かったです。シナリオ展開にシステム的な要素も絡めつつ二転三転させる流れはお見事でした。 ゲーム中は推理要素あり、探索要素あり、演出もとても良くできており、終始ワクワク楽しむことができました。 @ネタバレ開始 Boothの有料版はノベコレ版と比べて追加シナリオなどあるのでしょうか? そうであれば即購入しますので教えて下さい!! @ネタバレ終了
-
放課後闇倶楽部さて、どの部活に入りましょうか!? ということで入った部活によって異なるストーリーが楽しめるオムニバスものです。 各ルートにHAPPYとBADが用意されていますが、BADは割とえげつない展開もありますので注意が必要です。個人的には演劇部のBADなんてうぎゃー!という感じでかなりダメージを負いました。他の部活もなかなかですよ。 なんとか各ルートのHAPPYを迎えると最後はTRUEを見ることができるのですが、こちらから参照できるエンディングがとても感動的でしたので最後まで完走あるのみです! ゲーム全編を通じて可愛らしいグラフィックが拝めてとても良かったです。可愛いと恐ろしいは相乗効果がとても大きいことに気付かされました。