笹笠箕範のレビューコレクション
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ペンフレンド ~国境を越えた色仕掛けの罠~ドもド、超のつくドクズの末路! 因果応報とはコイツですね。 全部真相を知ると更に怒りもし、あきれもし…。 勧善懲悪大万歳でありました。 追伸 ●ゲーム起動時に一時的に出現する右下の歯車マークについて。 ビルダーであればプロジェクトファイル内の「(ゲーム名のフォルダ)/data/system/Config.tjs」のconfigVisibleをfalseに設定する(スクリプトでもほぼ同様です)と表示されなくなります。 ●変数について 本編クリア後に何か要素を追加してタイトルなどにボタンを表示し、ゲーム再起動時にも消さずに表示させたい場合は、使用する変数を「システム変数」にすれば解決されます。ビルダーならばプロジェクトを開いている状態でメニューバーからプロジェクト→変数管理で変数管理画面を開き、目的の変数を選択し「システム変数」のチェックボックスにチェックを入れるだけです。これで「ゲーム変数」と違ってゲームを一旦閉じても変数の変更が残ります。スクリプトの場合は詳しい解説が公式サイトの下記URLにありますのでご一読ください。 https://tyrano.jp/usage/tech/hensuu 素晴らしい作品でした、ありがとうございます! -
臨界天のアズラーイール絡み合う物語と物語。 その複雑さが頭で感じていながら喉越しの良い飲み物を飲む様にツルリと入り込んで、非常に味わい深い作品でした。 ボリュームもあって、とにかくすごい作品だと思います! -
せめて、笑ってくれたなら。誰しもが「悲しみ」に耐える力を持ち合わせていない。 例え他人の苦しみが楽しいような人間でも、己のことに関しては騒いではいられないはず。 どんなに達観しているか鈍感そうなのかにしても、「悲しみ」を耐えられはしないのです。 そしてほとんどの人間が、悲しみの中でしか生きていけないのが現状なのです。 鳥の様に空を飛び、魚の様に水を支配し、太陽のようなエネルギーを再現し、…しかし己の体一つ満足に自由さを得られない。 私はこの作品の中で「悲しみ」に生きる人間がどう行動していくか、という深いテーマを感じさせられました。 一つの出来事を多方向から見た光景。実に内容量も豊富で素晴らしかったと思います。 素晴らしいひと時と得難い感動を、ありがとうございました。 -
私の【怪】験談プレイ直前「こ、怖いのかな…」 プレイ直後「も、もしかして?」(ほっこり) 表現方法に斬新さがあり、心の底から「なんて良い【怪】験談だろう!」と思う事限りない、素晴らしい作品でした! -
源静流の庭園現在、藤原氏の流れは九条家によって継がれており、現存する藤原姓のほとんどが明治維新の際に名乗られたものである、と聞いた覚えがあります。 それは置いておいて。 この敷地内は、恐ろしい楽園なのですね。 そして、人は言葉によって人を縛ることができるのだと、深く心に思いました。 -
墜恋変化を恐れる心は、大抵の人間にはあります。 成長するにつれて昔を懐かしみ、老いては若き日々を取り戻したいと思い、やがて来る最期を思っては永遠の命が欲しくなる。 不変、こそが最大の願いになってしまうことはほぼ確実。 人間関係だって、それと同じです。 どんな一時でも、不都合を自ら求める者は少数。「逆境こそチャンス」などというのは、なんとか逆境を「偶然に」乗り越えたことのある「思いあがった」人間だけ。 「望み」が膨張して肥大化しきった人間が、それを隠そうとしなくなった時、傍観する人々は「病んでいるね」と口にするのです。それは精神疾患とは別の「息をするようにエゴを吐く」けれども「静かに生きて絶対に道を変えない」存在として。 あまりヤンデレには詳しくないのですが、自分なりに考察させられる物語でした。 -
贖罪と命不意に単なる石ころが、欠けて鋭さを持ったように、主人公は己の要素に「自他ともに傷を晒す」ものを抱えてしまう。それは最初の出来事の様に。 でも、その「欠けてしまった理由」は、主人公だけにあったものなのでしょうか。「周囲を害する鋭さ」は、望んで手に入れたものでしょうか。あらゆるものに対する「不幸」は、本当に彼の行動に対する代償なのでしょうか。 大変に重みのある作品だと思います。 -
壊れた世界で君とイチャつく「性交渉をコミュニケーションとして行う」存在が人間だった、という文章を何かの小説で読んだことがあります。実際には知能の高い動物に関しては人間に限らず、また異性同士、同性同士に限らずコミュニケーションとして行っていることは生物学における常識です。 よく「生産性のない行為」として蔑視だけではなく排除されることもありますが、「関係の変化」がきちんと「生産」されているではありませんか。 この二人は「互いの関係性の前進」という「生産」に成功していて、よほど「人間より人間らしい心」を持っているんだな、と思いました。 -
俺とお前が愛について語るだけセクシュアリティ、マイノリティ、などなど。 恋愛対象の方向性としての分類は数あれども、「この人だから好きなのだ」という次元はなかなか考慮されません。 この作品で語られる「愛」こそが、「本物の愛」なのだと胸に刻まれた心地がしました。それは私にとって大切な感覚です。 この素晴らしい感覚をありがとうございます。 -
愛と救いの塔宗教の恐ろしい所は、 総ての事象に「意味」を見出し、 己の存在を「特別」なものと錯覚し、 真実や正当性に「階層」があると思い込み、 他人が口にしただけの「神聖な存在」を崇拝し、 自身のものであろうがなかろうが「資本」や「命」を平気で捧げ、 同類を半ば強制的に取り込んで「集団」をつくり、 盲目的に自分たちの主義主張に会わないものを「処置」していき、 その信仰によって利権を独占する「至高の存在に祀り上げられた詐欺師」の思うがままに行動する。 でも、それは宗教だけでしょうか? 宗教は、何かもっと大きい規模のものの縮図ではないのか? そもそも宗教は、人類の集団から生まれるものなのでは? …と、そんなことを考えながらプレイさせていただきました。
