笹笠箕範のレビューコレクション
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静かな場所 -
ヒーローショーへ行こう!私は今までにヒーローショーを一度だけ観たことがあります。季節は夏でした。 そのころ私は中学生でしたし、ヒーローショーはどういう興行なのかも知っていました。 悪役の人が「俺の奥さんと子供は~、実家にいるんだぁ~」と少し大人の笑いも獲得していました。 当然、真夏にフル装備のヒーロー役の人も、悪役の人も、全員英雄です。 この作品をプレイして、このパンデミックが収まった時に、もう一度ヒーローショーを観たいなぁ、と、しみじみと思いました。 懐かしい気分にもなれました、ありがとうございました。 -
ファッションサイコパスの災難学生時代の事を思い出しました。 私は別の学部だったのですが、部活選びの際に心理学部の学生と何回か話す機会があったのですが、その人は御他聞にも洩れず海外の猟奇殺人の本をこれ見よがしに読んでいました。多分その仕草をすることが、その人が心身を保つための存在意義の生成行為だったのでしょう。色々あって、その人の居る部活には入らなかったのです。 その学生の行動と、このゲームの登場人物の虚勢が、何となく私には重なって見えるのです。 この作品は、私が思っていた「実際に現場に立ち会ったら平気ではいられないだろうな」というイメージを具現化したかのような感覚さえ覚えます。 ただただ、この作品が「創作」でよかった、と、凡人として暮らしていきたい私は痛感しました。 心に残る作品を、ありがとうございました。 -
超時空ジュース屋さん可愛らしいビジュアルにひかれてプレイしてみました。 ジュースを売るわけですが、思ったより奥が深いゲームでした。昔遊んだゲームで、客の種類によって売値を変えるというミニゲーム要素があって、それを思い出して懐かしい気分にもなれました。 ほんわかとした気分で心地よいです。ありがとうございました。 -
This one,(I mean).シンプルなレイアウトですが、物凄く洗練されています。 大手企業の作った広告映像だと言われても信じてしまうと思います。 表現も文章量も、何もかもが洗練されて、無駄なものが一つもなく、更に何かを加えることも不可能。ある意味「完全」と言うべき作品。 自分自身の創作姿勢についても考えさせられました。ありがとうございます。 -
女嫌い初々しい、なんて純情な話なんだろう。 プレイ終了時点で、自分自身の心の汚れベッタリ状態な体から、生ごみよりひどい匂いがするような気がして、正直自分が恥ずかしいです。 こんな純情なお話、素敵すぎる作品を、ありがとうございます。 -
わたしのなつやすみタイトルでは想像できない、壮大な物語でした。 神ならぬ人間に産まれたことを、ただそれだけを有難く思って、道理を引っ込めさせるような無理を生み出す一員にならないように生きていこう。私はこの作品をプレイして、その思いを強くしました。 悔い改めさせられる深い作品でした。ありがとうございます。 -
自分をいじめていた魔法少女のマスコットに 生まれ変わってしまった話地獄過ぎる地獄過ぎる地獄。 主人公の心の強さが試される物語。 究極の選択過ぎて、私はしばらく化石したように画面を見たままの姿勢で何分か考えました。 つらい気分にもなりましたが、それを超えるぐらい良い作品でした。 ありがとうございました。 -
リュクとポチカの箱庭ミニエスケープ癒された、癒されましたぁ~。 ぬるめの心地よい温泉の様に、ずっと浸っていたい気持ちになりました。 二匹の必死さが、必死なのだけれど可愛いです。 遊んであげたり、おやつあげたり、愛くるしさに酔ってしまいそう。 素敵なひと時を、ありがとうございました。
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密室から財布を取り出す方法密室。 日本探偵小説の偉人である江戸川乱歩は、密室となりえないとされていた日本家屋にも、密室という状況を作り得ることの証明となる「D坂の殺人事件」を発表しました。 私的見解ですが、この作品はライトな使い方で「D坂の殺人事件」のトリックに近いものを組み込んでいると思います。 推理小説の要素があるからこそ、ただそのように感じただけかもしれません。 それでも作品独自の爽やかさも伴って、とても良い時間を過ごせました。 ありがとうございました。
