みたけのレビューコレクション
-
キミが恋するはずだった100人の運命の相手時折TLでお見掛けしていたプレイヤーさんたちの心をつかむ骨川さんの正体が気になり、満を持してプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 もう一人目のリアルさんが全力でチェンジ!!な案件で、これは主人公の幸せのハードルが低いのでは……?とやや不安なスタートでしたが、中には 普通に幸せにしてくれそうな人も多く、次は一体どんな人が来るのだろうと わくわくしながら全員に会いに行きました。 そして噂の骨川さんは確かに人気になりそうだなあと納得の人物でした。繊細で少し影があり、不器用そうだけど心根は優しそう……。乙女ゲームにいてもおかしくない人だなと思います。 骨川さん以外ですと私はイアンさんが好みでした。普通に優しそうですし、応援しているチームが負けてしまった時の明るさがいいなと思います。 @ネタバレ終了 人は見かけによらない。そんな大事なことを怒涛のギャグと共に教えてくれる面白ゲームです。 素敵なゲームをありがとうございました!
-
四辻の骨董怪落とし屋シリーズの一作目、二作目がとても好みの作品でしたので、三作目も興味を持ってプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 イケオジだ~!とテンション高くうきうきで商品を選び、初回で鳥を選んで恐怖のあまり慄きました。 本物を選んでしまってもすぐにやり直すことが出来る親切設計+四辻さんのコメントに勝手ながらも励まされ、すべてのENDを拝見させていただきました。 主人公は興味本位でお店へ立ち寄った子かな?好奇心から痛い目を見ないといいけど……と考えていたので、まさかの正体に驚きました。お店の中にあれだけ商品があるということはその分だけ……と考えれば考えるほどゾクゾクしてしまいます。 また終始怖さが続くだけではなく、時折はさまれるコミカルなやりとりにはクスっときて癒されました。巫女服を選んだ時の四辻さんの反応が面白かったです。(まさかのバツ2!) システム面でもUIが綺麗で全体的な雰囲気がとても良く、世界観を最後までたっぷりと楽しむことが出来ました。 @ネタバレ終了 怖くて妖しい魅力がつまった素敵なゲームをありがとうございました!
-
Hide My Love王道ラブコメディ!な明るくて元気になれる素敵な作品です。 以前別の媒体でプレイさせていただいたのですが、また実生ちゃんたちに会って元気になりたかったのでこちらでも再度プレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 とにかくキャラの濃い光一郎さん。明るくて人当たりが良さそうですが実生ちゃんの気持ちをわかっていてからかったりするギャップがクセになります。ただ優しいだけでなくちょっと毒を持ったような部分が光一郎さんの 魅力の一部分なのかなと思いました。 そして立ち絵のバリエーションがすごい!(顔差分だけでなくポーズ差分!)ノーマルフォルム以外だと漢方薬局のフォルムが一番好みです。 高火力な光一郎さんオタクの実生ちゃんも表情豊かで可愛らしく、年頃の女の子らしく悩んだり葛藤したりする姿には親近感を持てました。(たぶん)お手製の抱き枕も作れて、出版される程のクオリティの小説を書ける実生ちゃんもなかなかの高スペック女子ではないでしょうか……!?白目の似合うヒロインはとても斬新でした。 今は光一郎さんに振り回されることの方が多いですが、実生ちゃんがもっと 大人になったらまた少し変わって来るのかな、など色々想像してしまいます。 エンディングも豪華で楽しかったです。動くミニキャラがとても可愛らしく、オリジナルの曲も楽しく最後まで可愛くてポップな世界観にひたることができました。 Extraも楽しかったです!個人的に設定集などを見るのが大好きなのでラフデザインやイメージボードなど隅々まで楽しく拝見させていただきました。 特にベストエンドのイメージイラストに描かれた2人の表情の差ににやにやしてしまいました。 そしておまけ漫画のイマジナリー光一郎さんに対抗するリアル光一郎さんに笑いました。普段は実生ちゃんを振り回しているようでたまに振り回されている光一郎さんという関係性が可愛らしくて大好きです。 @ネタバレ終了 楽しくて元気になれる、素敵なゲームをありがとうございました!
-
オトギリさんとお酒飲むだけ本編であるアナテラスを先にプレイして来たので、「本当にいいのか……?!」とハラハラしつつタイトル画面の色っぽいオトギリさんに会いたくてプレイしました。 @ネタバレ開始 開始数秒で主人公のあまりのぶっ飛びようにもう笑いました。欲望に忠実で大変良いと思います。 そして画面横のミニキャラが可愛い!酔い具合によってほっぺたが赤くなっていくのが細かくて楽しかったです。 勝手ながらオトギリさんはお酒にものすごく強そうなイメージがあったのですが、ほろよい姿がとても可愛らしかったです。 私はend5→end2→end1→end3→end4→end6の順番にエンディングを見たのですが、最後の最後に衝撃の事実を浴びて胃の上の方がギュンッとなりました。お酒はほどほどが一番ですね。個人的に3人でわいわいしているend3が好きです。 本編とはかなりテイストの違う作品でしたが、全体的に明るく楽しくとても面白かったです。(それはそれとして突然の闇成分も好きです) @ネタバレ終了 面白くて素敵なゲームをありがとうございました!
-
バイト バイト バイト!!!ドットと8bitの音楽が、レトロでポップな雰囲気があって良かったです。 @ネタバレ開始 バイトに応募する時のスマホ画面の演出のおかげで世界観にスッと入っていけましたし(広告の演出が細かい!)、毒々しいような色調もアングラ感がより際立っていて楽しめました。 日雇い高時給は怪しすぎる……!ハラハラしながらバイト先へ行ったものの、主人公の倫理観もちょっとあれで笑いました。 無事お金を返し、命も助かり、HAPPYENDだやったー!と思いましたが、まったく懲りていない主人公の姿にいつか手錠をかけられないか心配になりました。(手錠で済めばむしろ良い方かも?) エンディングの赤ちゃんボスが可愛かったです。それと仲介人さんのビジュアルが大変好みです。 @ネタバレ終了 ちょっと危なくて楽しい素敵なゲームをありがとうございました!
-
和紙シリアス民族ホラー乙女ゲームという好きな要素が組み合わさったはずなのに、すさまじく不穏な空気をビシバシと感じつつドキドキしながらプレイさせていただきました。 まず、すべてが和紙で作られた独特な世界観が圧倒的です。 @ネタバレ開始 表情豊かなパペットや和紙の独特な陰影はもちろんのこと、すべてを和紙で作るという作者様の発想とそれを実現する技術が素晴らしいです。 中でもあちらとこちらを隔てているはずの障子が紙という特性上、向こう側が透けていることでふとした瞬間に踏み越えてしまいそうな、もしくは踏み越えられてしまいそうな危うさを感じてゾクゾクとしました。 ところどころに入る音声も目に見えないものたちの恐ろしさを表現したり座敷童たちの悲しみを強調したりと、まさにゲームならではの演出だなと感じました。個人的にタイトル画面の歌が子どもの無邪気さとそこはかとない不気味さを感じて一番好きです。 作者様の推奨順にENDを見ましたが明るいENDから少し悲しいEND、身の毛がよだつようなどろどろのENDまで様々な結末がありすべてのEND(+後日談)を最後まで楽しませていただきました。(ENDごとに怖さの度合いが書いてあったのが怖がりな自分としては心の準備ができてありがたかったです!) ミナさん 色々な意味で強い愛情を持った女性なのかなと感じました。その強さが悪い方向に働いた結果がイサオさんや夫との関係であり、良い方向に働いたのが双子ENDや座敷童のお引越しENDなどなのかなと思います。 また一方では現代的な女性であり、パワフルでドライな部分があったからこそ因習を断ち切ることができたのではないかと感じました。ソウマさんをぐいぐい引っ張って少しでも明るい方へ向かって行って欲しいです。 エリコさん ストーリー当初の弱々しい姿から繊細で傷つきやすい人なのかなと思っていましたが、まさかのお腹の子の真相とミナさんの行いにそんなことをされたらそれは病むよね……と納得しました。ヘタレにもほどがあるENDで見せる ちょっと勝気で明るいところが元来の性格なのかなと思いました。閉ざされた障子ENDや摘果ENDではパペットが穏やかな顔立ちをしているのが余計に怖かったです。どうかお子さんと心穏やかに生きて欲しいです。 ソウマさん 突然の目玉の衝撃にしばらく警戒していましたが色々なENDを見ていく内に、複雑で悲しい人なのだなと感じました。養子縁組の件を見るにもしかして情緒面では意外と子どもっぽいのかな?とも思います。雁字搦めな人の業の中で、この先は今までより少しでも安らかに生きて欲しいです。それはそれとして個人的にはミナさんのお尻に敷かれていて欲しいです。(あとパペットの帯の結び方が好きです!) イサオさん ひどい!!と終始憤っていましたが、この人もほの暗い因習の中で自分を守るために歪んでしまった人の一人なのかなと感じました。でも不倫は良くない。 ノタバリコさんや座敷童などの因習に絡んだ登場人物たちもただ怖いだけでなく悲しさやある種のかわいらしさもあり、色々な要素が重なっていてとても印象に残りました。最後にでんぐりぼっこさんが救われたのが本当に良かったです。 @ネタバレ終了 泥沼のようなどろどろ因習ホラーなのかと思いきや、ENDによっては明るく良かったね!と思えるような展開もあり、ホラーとのギャップも含め最後まで楽しかったです。演出面もとても芸術性が高く、気になった方は是非自分の手でプレイして欲しいなと思いました。 素敵なゲームをありがとうございました!
-
惑わしミンクスタイトル画面の可愛らしい女の子の吸い込まれそうな瞳に興味をひかれプレイさせていただきました。 ちょっと不穏なボーイミーツガールのタグに偽りなしの、そこはかとない物騒さと何かが始まりそうな予感を感じさせる少年少女の出会いのお話でした。 @ネタバレ開始 まず、斗亜くんと凛音さんというメインキャラクターたちがとても魅力的です。 斗亜くんは儚い見た目と危うげな言動からストーリー当初は心配で心配で仕方がありませんでした。しかし緊迫した状況下で凛音さんにNOと言えるシーンでは、優しいだけの子ではないのだなと思わずほっとしてしまいました。 そして凛音さんは堂々としていて、頼りになると思いきや倫理観にやや難あり。どう考えても危ない彼女が魅力的で仕方がないのはまさにタイトル通りだなと感じました。スチルでもアップになっていた瞳が宝石のようでとても綺麗でした。 そんな2人が出会って不思議な関係を築いていく様子に、出会いからストーリーの終わりまでずっとドキドキしてしまいました。 なぜ斗亜くんには能力が効かないのだろう。凛音さんは一体何者なのだろう。これから2人はどうなってしまうのだろう。などなど色々考えてしまうのも、もうすでに凛音さんの魅力に惑わされている証拠なのかも知れません。 2人の行く末を想像すると、このままでは破滅的な未来もあり得るのでないかとまたも心配になってしまいましたが、タイトル画面で寄り添う姿に形はどうであれ幸せになってほしいなと思いました。 (とてもとても余談なのですが、エフェメラは軌跡を描くでもそうでしたが、作者様が作中に登場させるご飯のラインナップがとても美味しそうだなと思いました) @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました!
-
夜半に道連れ映画のポスターのようなタイトル画面に興味を持ってプレイさせていただきました。 静かなBGMや統一感のある色調、街の鮮やかな明かりと閉塞感のある薄暗い車内などとにかく雰囲気が素敵で、短い映画を見たような気持ちになりました。 @ネタバレ開始 私はED2→ED1→ED3の順番にエンディングを見ましたが、どれも色々考えさせられる余韻のある結末でした。 特にED3では漠然と、しかし確実にほの暗い方へ向かってしまった2人がそれでも踏みとどまろうとする姿がとても印象的で胸を締め付けられました。最後のスチルで煌びやかなネオンの灯りに照らされていた画面が優しげな夜明けの色に変わったのがとても綺麗でした。 作品タグに百合とありますが、私自身は百合要素のある作品にあまりなじみがないため2人の関係性をまさにそれだ!と断言することが難しいです。しかし、稚拙な表現となってしまいますがこのお話は広義でいう愛のお話であり、同時に自己救済のお話でもあるのかなと感じました。 @ネタバレ終了 素敵なゲームをありがとうございました。
-
クリムゾンレッドの死神 -Sweet Diner-クリムゾンレッドの死神の番外編ということで、またレオさんやキャロルさんたちに会いたくてプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 レオさんはダイナーの制服も似合うなあ~!と見ていたタイトル画面のトレーにヒビが入っているような気がした瞬間、面白いゲームであることを確信しました。 とにかくレオさんが可愛い!1作目2作目とのギャップに楽しくなると同時に キャロルさんのことになるとクールではいられなくなる様子に、恋愛要素が好きな自分としては終始にこにこが止まりませんでした。 右手でコップを粉砕したりゴリラと張り合ったりと天然なところも可愛らしいですが、それに冷静なつっこみを入れるキャロルさんの安定感がたまりません。レオさんが照れるたびにそういえば年下男子だったなと思い出しては微笑ましい気持ちになりました。 またエンディングのムービーもシルエットで表現されているキャラクターたちがおしゃれで、素敵な曲と相まってアニメを見ているようでとても楽しかったです。(1作目2作目の時も思いましたが作者様の選曲のセンスがとても好きです) @ネタバレ終了 大変なことがたくさんあった分、2人とも幸せになってくれー!と心の底から思える素敵な番外編でした。 甘々で思わずにこにこしてしまうような素敵なゲームをありがとうございました!
-
赤ずきんは何も知らない童話がモチーフのゲームが好きなので、興味を持ってプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 赤ずきんと調査員さんのほのぼのとしたやりとり……ではなく、どう聞いても不穏さが見え隠れする会話に、先を知りたくないのに知りたいというジレンマでドキドキしながらも一気にクリアしてしまいました。 タイトル画面の笑顔が愛らしい赤ずきんと絵本の装丁のような可愛らしい画面に相反するような、血なまぐさい真実とのギャップにとても衝撃を受けました。 おばあさんの家へ行くエンドはまさに地獄絵図という状況に心臓が縮みあがりました。間違いなく恐ろしいことが起こっている場面で流れている音楽の陽気さからとても濃い狂気を感じて心底恐ろしかったです。 逃亡エンドでは二人とも良かったね……と一瞬安堵しましたが、この作者様のゲームでただで終るはずはないと気を引き締めた後に判明した事実にまたも衝撃を受けました。赤ずきんが何も知らないのはせめてもの救いだなと納得した一方で、気持ちとしては調査員さんにも救いがあれば良かったなと思わずにはいられませんでした。 最後になりましたがストーリー以外の部分についても、UIは視認性が高く親切でしたし、特に統一された色調の中で赤ずきんのずきんや調査員さんのスカーフなどの赤が目立つ画面がとてもおしゃれだなと感じました。 始まった時点で逃げ場がない地獄のような状況と結末に、最初から最後までゾクゾクさせていただきました。 @ネタバレ終了 可愛らしさと怖さを同時に感じられる、素敵なゲームをありがとうございました!