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御子柴のレビューコレクション

  • ユール・ナイト・ギフト
    ユール・ナイト・ギフト
    制作者様の描く物語・世界が好きで、公開からプレイするのを楽しみにしていました!可愛らしい絵柄と、柔らかいデザイン。クリスマスというイベント。 一見すると温かな、少女と家族の物語かと思いきや…概要欄が、とてもとても不穏。注意事項が不穏…!? と言う事で、期待を込めて読ませていただきました。 @ネタバレ開始 どちらのエンドも残酷で悲しくて、辛く美しい物語でした…! ミルシュカさんの境遇や過去は本当につらいものだし、まだ無邪気で守られるしかない妹たちは貧困の中でもお姉ちゃんを支える大事な光だし、とにかくこんな可愛い子たちは幸せになって欲しい…。 ヘルベルトさんに似た貴族様(?)の優しさに期待しながら、どうか飢えも寒さも無いラストが迎えられますようにと祈っていました。 が、見事にどこまでも暗い方向に進み、「これがこの世界線ってコトよ…!さすがあの図書館に並ぶわけだぜ…!!」と悲しいながら膝を叩くこととなりました。 エンド1は人間側から見ればそれはそれは恐ろしくなにも無くなってしまう結末だけれど、ミルシュカさんは自分を踏みにじってきた者たちをすべて焼き払い、妹たちともずっと一緒にいられる…これは彼女にとって幸せと呼べるのではないか?彼女が行きつく先で、もしかしたらすごく安らかな結末なのではないか?と思いました…もう、ミルシュカさんが心安らかになれるなら、それでいい…。 @ネタバレ終了 今作は絵本のような造りで、画面も本のページをめくるように進み、とても楽しかったです!文章がすっと頭に入ってきて、本好き人間にはとても嬉しい読み物でした。素敵な作品を、ありがとうございました!

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  • きまぐれシャノワール
    きまぐれシャノワール
    とても丁寧に、大切に制作されたことがひしひしと伝わってくる作品。主人公・みのりちゃんのちょっと内気だけどひたむきで真っ直ぐなキャラクター&喋って歩く黒猫!二人のキャラクターにぐいぐい引っ張られ、楽しくプレイさせていただきました。 現実の世界にやってきた不思議な猫・ロダンとの出会いや、学校でみのりちゃんが友人と過ごし、挑戦し、成長していく姿。大人の自分が読むととにかく「みのりちゃん可愛い…がんばれ……!」と応援したくなるのですが、きっと学生の時分に読んでいたらすごく感情移入したり、自分の身に置き換えたりして…たくさんの層が、それぞれ違った目線で楽しめるお話だなぁ、と思いました。 温かみのあるイラストもキャラクター一人一人に親しみを抱く大事な要素で、イラストとシナリオ、この組み合わせだからこそこの空気感の作品になったんだなぁと深く頷きながらプレイしました。 @ネタバレ開始 とにかく、みのりちゃんがどこまでも真っ直ぐで応援したくなる女の子…! 初めは少し「大丈夫かな?」と心配になるシーンもあったのですが、友達と挑戦したり(球技大会!私も苦手だったすごいわかる…!!)悩んだりして、少しずつ成長していく姿がとても愛おしかったです。 ロダンのキャラクターも魅力的で、ちょっとツンデレなところが黒猫という姿にピッタリ合っていて。人間モードになった時は「やっぱり黒猫が人間になったらイケメンですよね〜!?」と頷くばかりでした。 実は作中でめちゃくちゃ好きなのが、みのりちゃんのおじいちゃんで。おじいちゃんとおばあちゃんの物語があったからこそ、みのりちゃんが魔女の血を継ぐこととなり…! 全てを知りつつロダンにみのりちゃんのことを託すおじいちゃんがすごく好きです。あったかい〜……。 エンディングはやはりハッピーエンド、大団円を迎えたみんなの笑顔が眩しくて、とにかく良かったね、良かったね…!とこちらもあったかい気持ちになりました。 その後でバッドエンドを回収したのですが…どちらも辛いけど、特に、バッド2が…! 辛いけど美しいラストで、最後蝶の姿で会いに来てくれたスチルではうるっと来ました…。 これからもみのりちゃんはロダンのことを想い続けながらカペラ王国で過ごすんだなぁと思うと…悲しいけど……。 愛じゃよ…(映画の魔法学校の校長の如く) @ネタバレ終了 温かい作品をプレイして、大切な思いをお裾分けしていただいた気持ちになりました!たくさんの人におすすめできる物語。素敵な作品を、ありがとうございました!

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  • 縁距離レンアイ
    縁距離レンアイ
    ご制作の情報をキャッチした時から楽しみにしていた作品、楽しく・どっぷり浸かって遊ばせていただきました! タイトル画面からイラストの美しさと、この妖しさ…妖艶な微笑みが気になる紬くんに惹かれプレイしてみて…お話を進める読み手が止まりませんでした。 @ネタバレ開始 前情報にもありましたが、登場早々のクズ男っぷり〜!?そして紬くんの熱烈なアピールをさっくり袖に振り続けるさよりちゃんのスルースキルの掛け合いが絶妙でした笑 そこに幼馴染ゆえの空気感があって、最初から最後まで、ドキドキはらはらしながらもこの二人、この組み合わせでしかない!という紬くんとさよりちゃんを見守りました…。 今回ストーリーやイラストもさることながら、システムや演出が!すごい…!鋏で縁を切る演出は、初め「おおっ!」と驚きました。 立ち絵も目ぱち口ぱちしてくれる!「幸エンドでは手を取ることもできる〜!? 希望に満ちた二人が拝める「幸エンド」がやはり正史、ハッピーエンドなのですが…バドエン厨として「荒エンド」がめちゃくちゃ…刺さりました。さよりちゃんを手に入れるための紬くんの用意周到な根回し、すべては彼女を手に入れるためという愛の重さ。もうどこにも逃げ場な無いね…と思っていたところにあの、スチルが…非常に刺激的ですありがとうございます。もうこのエンドはとことん紬くんの手の中にないないされちゃおうね、落ちるところまで落ちちゃおうね…と深く頷く結末でした。とても、とても好きです……。 そして迎える真相編では二人の運命の所以たる神々のお話が知ることができ…!やはりこの二人でしかない組み合わせ、撚り合わせに、「縁恋」のタイトルの意味を深く感じました。 @ネタバレ開始 どれをとってもハイクオリティな作品で、これ本当にフリーで遊ばせてもらっていいのかな…と思うばかり。素敵なお話&愛重男子をありがとうございました!

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  • 竜と白昼夢 -Dragons & Daydream -
    竜と白昼夢 -Dragons & Daydream -
    サイコロを使ったバトル&デッキ構築!そして美麗なイラスト…どう考えても面白い予感しかない作品。実際にプレイし、クオリティの高さにとにかく驚きました! デッキの構築や戦闘システムが本当によく考えられていて、RPG初心者にも優しい難易度選択がありがたい(そしてそこでまた必要になる数値調整を思うと…!なんとユーザーに優しい仕様か……!!)どんどん進めて冒険が止まらない作品でした。 システム面のデザインなども本当に「これはフリーゲームですか?」と聞きたくなるようなクオリティ。 そして、物語・キャラクターが本当に、良い…! @ネタバレ開始 謎の老人の正体が気になりつつ、ゲームを進め…このゲームこそ過去の四人の旅をなぞった追憶なんだとわかった時、主人公・シーナさんへの感情移入度がグッと跳ねあがりました。 そして合間に見られるイベントシーンは、タイトルの通り彼女の白昼夢で……徐々に絆を深める四人の関係が尊かった。とくにウィルくんが好きです…恵まれない境遇だったけど地頭と要領は良くて徐々にシーナさんに心を開いてくれるのが好き…。 と、思っていたところで、訪れるラスト…!! 竜の秘密やノアさんの目的、そしてウィルくんの末路が、む、胸にツライ……!! でも大事な存在を守るために命を賭すことができたウィルくんは、きっと幸せな最期と言えたんじゃないかなと…思っています。 老人=エリオくんだったことに驚きつつ、こうしてシーナさんに昔の思い出を見せてくれたのかと思うと、これもまた胸にくるものがありました。 そして上空を竜となって旋回するノアさん……救いのない世界。でも、みんなお手て繋いで大団円、じゃないからこそシビアな中に「この人の願いはある意味叶えられたんだろうな」という確かな幸せがあるような気がしました。こういう物語、大好きです。 @ネタバレ終了 ゲームをプレイしたあと「あ~やってよかった~~」と心底感じる作品でした。素敵なプレイ時間を、ありがとうございました!

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  • みちゃダメ!2 狂気の館から脱出せよ!!
    みちゃダメ!2 狂気の館から脱出せよ!!
    前作に続き、プレイさせていただきました! 今回もユキちゃんのキラキラ可愛いをたくさん拝み、若王子さんとのその後をソワソワ・楽しく見守らせていただきました。 今作はユキちゃんや若王子さんが…すごく、動く!ノベルゲームではありますが、3Dでたくさん動く様子にさらに動きのあるジャンルのような臨場感がありました! @ネタバレ開始 サスペンスと言うことで、今回も危ない目に遭ってしまうユキちゃんくん…。いくつか犯人にたどり着けないエンドをぐるぐる回りつつ…ハッピーエンドを見ることができました! 管理人さんと最後に対峙した時のユキちゃんくんの行動が…! まさかみちゃだめ!をこんな形で覆されるとは!?しかしそれもまたユキちゃんくんの若王子さんを思う気持ちゆえ…!! これからも仲良の良い親友の二人(若王子さんとしてはもっと先に…!?進みたい…!!?)を生暖かく見守りたい気持ちになりました。 @ネタバレ終了 30分ほどのプレイ時間で、コメディもサスペンスも楽しめる作品でした!素敵なプレイ時間をありがとうございました!

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  • パワハラ課長が捨てられた!?
    パワハラ課長が捨てられた!?
    パワハラ課長が捨てられた…とは!?興味をそそるキャッチーなタイトルに惹かれプレイさせていただきました。タイトルイラストからコメディ全開なのかな?と思いましたが、そう単純なお話ではなく…くすりと笑えるシーンがありつつ謎解きもしっかり用意され、のめり込んで読み進める面白いストーリーでした! @ネタバレ開始 冒頭から、本当に課長がゴミ箱に捨てられている〜!?シュールな状況が逆に怖い…サスペンスドラマみたい…とその先の展開にソワソワしながら謎解きスタート。 選択肢をいくつか間違いつつ(最初に新人ちゃんを疑ってしまい、プレイ後本当に謝りたい気持ちになりました笑)、犯人を見つけ出した時は「よっしゃ!!」と謎解きの醍醐味を味わわせていただきました。ゴミ箱のトリックはよく見ると捨てられた課長のスチルにヒントがあり、ここにあったのか!と3周くらいしてようやく気がつきました笑 パワハラモラハラセクハラ揃い踏み、な課長は全く同情できる人物ではなかったので、会社としては良かったのか!?と思いつつ、部長の出頭する後ろ姿を見送りました…会社の皆さんがパワハラ上司のいない職場で快適に働けますように…! @ネタバレ終了 手軽に楽しめる推理がとても楽しい作品でした。素敵なプレイ時間を、ありがとうございました!

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  • 夜半に道連れ
    夜半に道連れ
    可愛く綺麗なイラストと、夜明け前の空をイメージさせる色合い。その中に不穏で胸の苦しくなるような概要テキスト…絶対に刺さる!と思い、心してプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 違う場所で生まれ育ち、どちらも家庭に問題を抱え、一人の男(クズ男)を接点に最悪の状況で関わることとなった二人。全くタイプが違うように見えて、根っこにある問題が似通っていて…それゆえに共感する二人の、一晩の会話があまりに尊くてどのエンドも震えて見守りました。 ED1のあさひさんが一人で死を選ぶ結末は本当に心が痛くて。でも、それゆえに彼女が佐枝子さんに抱いた感情の大きさがひしひしと伝わってきて、とにかく、尊い……!でした。 少し想像してしまったのが…とても似ている、傷の鏡写しのような二人。 お互い知らないうちに、同時に、まさか…佐枝子さんもあさひさんを庇おうとして同じことを……してませんよね!?と思ってしまいました。二人の遺書が後日見つかる展開を想像してしまったりして…。 ED2は、一番好きなエンドかもしれません! 二人で死を決めて、最後に向かっていくのに会話は明るく、二人の女性らしいキラキラとしたところを(例えそれがいっときの、非日常がもたらした愉快さだとしても)見られてよかった……そしてここから死に向かうんだな、と思うと辛いけどさらに良き、でした。 ED3は、死に向かっていく2つのエンドと違って生きることを決める結末。たぶん、二人にとっては社会的にも精神的にも辛い将来が待っているのは確実なんだけど…それでも生きることを決めた二人をとにかく「よがったねぇぇ……!!!!」と見守りました。ラストで映画のワンシーンのように展開するスチルに光が差して、夜明けを迎えたことがひしひしと伝わってくるイラストが本当に美しかったです。 @ネタバレ終了 予想通り、見事に胸に刺さってしばらく抜けそうにない物語でした…素敵な作品を、ありがとうございました!

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  • 雪消え
    雪消え
    不穏さ溢れる概要テキストと、雪の中に佇む少女の儚げな表情に惹かれプレイさせていただきました! ストーリーが濃厚で、核心に近づくにつれ胸に迫る辛さと尊さ…可哀想は可愛い、ならぬ、辛いは美しい……そんな気持ちになる胸アツ展開でした……! @ネタバレ開始 ゾンビウイルスの蔓延した世界で、記憶をなくした少年と謎めいた少女の物語…三冬くんの記憶の謎、状況への恐怖、そしてしのぶさんからの「斧で頭をかち割って…」という指示!? ドキドキしながらあっという間に読み進め、物語の結末を見届けました。 とにかく、しのぶさんの人物像が切ない…そして尊い。絶対に辛い状況下で三冬くんが何も知らないまま彼を守ろうとするその一途さ。生まれ育った環境の過酷さ。 特に、母親との関係や貧困の現状など読み進めるのが辛い…と感じる部分がいくつもあり(そして、辛いは美しい。)、そんな中で育ちながらも三冬くんを守ろうとするしのぶさんを好きにならずにはいられませんでした。 三冬くんを守る=大事なものを守る自分の気持ちを、母親に重ねて考えるシーンが特に印象的でした。 トゥルーエンドではどうしても救われない、でもそれゆえに切なさが胸に残り続ける幕切れで、この物語の終着点はここに辿り着くのかぁ…と感慨深いものがありました。 @ネタバレ終了 印象に残るシーンやセリフの多い、心に刺さる物語でした。素敵な作品を、ありがとうございました!

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  • ボンボニエールは夜の底で
    ボンボニエールは夜の底で
    謎めいたモノクロの画面に絵本のようなかわいいイラスト、可愛い雰囲気の中で、ホラーというジャンルや不穏なサムネにドキドキしながらプレイしました。 おさんぽから始まり、こわいものがいっぱいの悪夢にじわじわ引き込まれていくうち真相がわかっていく物語…そして画面のデザインや演習の作り込みがすごかったです! @ネタバレ開始 どの人物も魅力的で厚みがある感じで、物語に没頭しました。 はるこちゃんの、こわいものがたくさんあるところ、わかる。小学生で、母親から叱られ続けていたりカラスによるショッキングな事件があったりして…自分の全部を責めてしまう気持ちも、すごく想像がついてしまう。 あかりちゃんの、幼馴染が大事だけどほんの少しのところですれ違ってしまうのも、わかる。そんなあかりちゃんが、はるこちゃんのことをずっと救おうとしてくれていたことが、二人の視点が入れ替わってからわかり…そのあとはなんとか助かってほしい!と行先を見守りました。 あかりちゃんの案内人である車掌さんの正体がルナだったとわかってからは、もうラストまでずっと泣きそうでした……最後にあかりちゃんの声がはるこちゃんに届いて、画面がモノクロからカラフルになる演出が本当に綺麗で…ここの二人のスチルが感動的で、でもあかりちゃんが救われることはないんだと思うと悲しくて、そのぶんいっそう美しく感じました。 作中では怪物・怖い存在であるテルールロアさんですが、見た目から性格からめちゃくちゃ好みで…怪物の姿も動く!触手!もはやアート…!という感じで初登場歓喜しました、好きです。(真顔) 制作者さまの前作で登場する魔女さんも今作では違った角度で登場してくれて、お話が繋がるところが楽しかったです! @ネタバレ終了 イラストもストーリーも、画面のデザインや演出も作り込みがすごく、とてもクオリティの高い作品でした!素敵なプレイ時間を、ありがとうございました。

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  • ポンコツホラゲのおばけちゃん
    ポンコツホラゲのおばけちゃん
    ほんわか温かみのあるイラスト、かわいいおばけちゃん&目が合いそうで合わないイルカさん、そしておばけちゃんといっしょにホラーゲームを怖くする!? ぐいぐい惹かれる要素てんこ盛りで、おばけちゃんと共にゲーム作りに勤しみました! 画面の作りが、まず、すごい!!のっけから演出のこだわりがすごいし、ゲーム作りシステムがすごい…。 そして胸にぐっとくる物語の顛末に、主人公くんと共に寝不足になりながら一気にプレイしました! @ネタバレ開始 要素を選んで、選んだ結果によっておばけちゃんのゲームがいろいろ変化する!すごい! おばけちゃんが選択によっていろいろ喋る!すごいすごい! イベントも発生する~~!すご~~い!! ……などと…ついおばけちゃんの可愛いロリムーブに触発されてテンションが高くなってしまいます。 コレクト欲も刺激されるゲーム性で、全イベントコンプが楽しかったです!フリフリなワンピースや勇者衣装にノリノリのおばけちゃんかわいいね、かわいいですね…。 そんな中でおばけちゃんの生前のお話や、クリア後のおまけで見られるお話はホロリとくるものがあり。 最後におばけちゃんが手を振る笑顔が可愛いのにとっても寂しく…また起動して一緒にゲームを作りたくなりました(寝不足タイム) 面白いシステム&ハートフルな物語がマッチしていて、かるいさんにチクチク言われつつ最後まで楽しませていただきました~! @ネタバレ終了 ゲームとしてのクオリティの高さ、キャラクターの面白さと可愛さ…のめりこんで楽しませていただきました。素敵な作品を、ありがとうございました!

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