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御子柴のレビューコレクション

  • 竜と白昼夢 -Dragons & Daydream -
    竜と白昼夢 -Dragons & Daydream -
    サイコロを使ったバトル&デッキ構築!そして美麗なイラスト…どう考えても面白い予感しかない作品。実際にプレイし、クオリティの高さにとにかく驚きました! デッキの構築や戦闘システムが本当によく考えられていて、RPG初心者にも優しい難易度選択がありがたい(そしてそこでまた必要になる数値調整を思うと…!なんとユーザーに優しい仕様か……!!)どんどん進めて冒険が止まらない作品でした。 システム面のデザインなども本当に「これはフリーゲームですか?」と聞きたくなるようなクオリティ。 そして、物語・キャラクターが本当に、良い…! @ネタバレ開始 謎の老人の正体が気になりつつ、ゲームを進め…このゲームこそ過去の四人の旅をなぞった追憶なんだとわかった時、主人公・シーナさんへの感情移入度がグッと跳ねあがりました。 そして合間に見られるイベントシーンは、タイトルの通り彼女の白昼夢で……徐々に絆を深める四人の関係が尊かった。とくにウィルくんが好きです…恵まれない境遇だったけど地頭と要領は良くて徐々にシーナさんに心を開いてくれるのが好き…。 と、思っていたところで、訪れるラスト…!! 竜の秘密やノアさんの目的、そしてウィルくんの末路が、む、胸にツライ……!! でも大事な存在を守るために命を賭すことができたウィルくんは、きっと幸せな最期と言えたんじゃないかなと…思っています。 老人=エリオくんだったことに驚きつつ、こうしてシーナさんに昔の思い出を見せてくれたのかと思うと、これもまた胸にくるものがありました。 そして上空を竜となって旋回するノアさん……救いのない世界。でも、みんなお手て繋いで大団円、じゃないからこそシビアな中に「この人の願いはある意味叶えられたんだろうな」という確かな幸せがあるような気がしました。こういう物語、大好きです。 @ネタバレ終了 ゲームをプレイしたあと「あ~やってよかった~~」と心底感じる作品でした。素敵なプレイ時間を、ありがとうございました!

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  • みちゃダメ!2 狂気の館から脱出せよ!!
    みちゃダメ!2 狂気の館から脱出せよ!!
    前作に続き、プレイさせていただきました! 今回もユキちゃんのキラキラ可愛いをたくさん拝み、若王子さんとのその後をソワソワ・楽しく見守らせていただきました。 今作はユキちゃんや若王子さんが…すごく、動く!ノベルゲームではありますが、3Dでたくさん動く様子にさらに動きのあるジャンルのような臨場感がありました! @ネタバレ開始 サスペンスと言うことで、今回も危ない目に遭ってしまうユキちゃんくん…。いくつか犯人にたどり着けないエンドをぐるぐる回りつつ…ハッピーエンドを見ることができました! 管理人さんと最後に対峙した時のユキちゃんくんの行動が…! まさかみちゃだめ!をこんな形で覆されるとは!?しかしそれもまたユキちゃんくんの若王子さんを思う気持ちゆえ…!! これからも仲良の良い親友の二人(若王子さんとしてはもっと先に…!?進みたい…!!?)を生暖かく見守りたい気持ちになりました。 @ネタバレ終了 30分ほどのプレイ時間で、コメディもサスペンスも楽しめる作品でした!素敵なプレイ時間をありがとうございました!

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  • パワハラ課長が捨てられた!?
    パワハラ課長が捨てられた!?
    パワハラ課長が捨てられた…とは!?興味をそそるキャッチーなタイトルに惹かれプレイさせていただきました。タイトルイラストからコメディ全開なのかな?と思いましたが、そう単純なお話ではなく…くすりと笑えるシーンがありつつ謎解きもしっかり用意され、のめり込んで読み進める面白いストーリーでした! @ネタバレ開始 冒頭から、本当に課長がゴミ箱に捨てられている〜!?シュールな状況が逆に怖い…サスペンスドラマみたい…とその先の展開にソワソワしながら謎解きスタート。 選択肢をいくつか間違いつつ(最初に新人ちゃんを疑ってしまい、プレイ後本当に謝りたい気持ちになりました笑)、犯人を見つけ出した時は「よっしゃ!!」と謎解きの醍醐味を味わわせていただきました。ゴミ箱のトリックはよく見ると捨てられた課長のスチルにヒントがあり、ここにあったのか!と3周くらいしてようやく気がつきました笑 パワハラモラハラセクハラ揃い踏み、な課長は全く同情できる人物ではなかったので、会社としては良かったのか!?と思いつつ、部長の出頭する後ろ姿を見送りました…会社の皆さんがパワハラ上司のいない職場で快適に働けますように…! @ネタバレ終了 手軽に楽しめる推理がとても楽しい作品でした。素敵なプレイ時間を、ありがとうございました!

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  • 夜半に道連れ
    夜半に道連れ
    可愛く綺麗なイラストと、夜明け前の空をイメージさせる色合い。その中に不穏で胸の苦しくなるような概要テキスト…絶対に刺さる!と思い、心してプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 違う場所で生まれ育ち、どちらも家庭に問題を抱え、一人の男(クズ男)を接点に最悪の状況で関わることとなった二人。全くタイプが違うように見えて、根っこにある問題が似通っていて…それゆえに共感する二人の、一晩の会話があまりに尊くてどのエンドも震えて見守りました。 ED1のあさひさんが一人で死を選ぶ結末は本当に心が痛くて。でも、それゆえに彼女が佐枝子さんに抱いた感情の大きさがひしひしと伝わってきて、とにかく、尊い……!でした。 少し想像してしまったのが…とても似ている、傷の鏡写しのような二人。 お互い知らないうちに、同時に、まさか…佐枝子さんもあさひさんを庇おうとして同じことを……してませんよね!?と思ってしまいました。二人の遺書が後日見つかる展開を想像してしまったりして…。 ED2は、一番好きなエンドかもしれません! 二人で死を決めて、最後に向かっていくのに会話は明るく、二人の女性らしいキラキラとしたところを(例えそれがいっときの、非日常がもたらした愉快さだとしても)見られてよかった……そしてここから死に向かうんだな、と思うと辛いけどさらに良き、でした。 ED3は、死に向かっていく2つのエンドと違って生きることを決める結末。たぶん、二人にとっては社会的にも精神的にも辛い将来が待っているのは確実なんだけど…それでも生きることを決めた二人をとにかく「よがったねぇぇ……!!!!」と見守りました。ラストで映画のワンシーンのように展開するスチルに光が差して、夜明けを迎えたことがひしひしと伝わってくるイラストが本当に美しかったです。 @ネタバレ終了 予想通り、見事に胸に刺さってしばらく抜けそうにない物語でした…素敵な作品を、ありがとうございました!

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  • 雪消え
    雪消え
    不穏さ溢れる概要テキストと、雪の中に佇む少女の儚げな表情に惹かれプレイさせていただきました! ストーリーが濃厚で、核心に近づくにつれ胸に迫る辛さと尊さ…可哀想は可愛い、ならぬ、辛いは美しい……そんな気持ちになる胸アツ展開でした……! @ネタバレ開始 ゾンビウイルスの蔓延した世界で、記憶をなくした少年と謎めいた少女の物語…三冬くんの記憶の謎、状況への恐怖、そしてしのぶさんからの「斧で頭をかち割って…」という指示!? ドキドキしながらあっという間に読み進め、物語の結末を見届けました。 とにかく、しのぶさんの人物像が切ない…そして尊い。絶対に辛い状況下で三冬くんが何も知らないまま彼を守ろうとするその一途さ。生まれ育った環境の過酷さ。 特に、母親との関係や貧困の現状など読み進めるのが辛い…と感じる部分がいくつもあり(そして、辛いは美しい。)、そんな中で育ちながらも三冬くんを守ろうとするしのぶさんを好きにならずにはいられませんでした。 三冬くんを守る=大事なものを守る自分の気持ちを、母親に重ねて考えるシーンが特に印象的でした。 トゥルーエンドではどうしても救われない、でもそれゆえに切なさが胸に残り続ける幕切れで、この物語の終着点はここに辿り着くのかぁ…と感慨深いものがありました。 @ネタバレ終了 印象に残るシーンやセリフの多い、心に刺さる物語でした。素敵な作品を、ありがとうございました!

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  • ボンボニエールは夜の底で
    ボンボニエールは夜の底で
    謎めいたモノクロの画面に絵本のようなかわいいイラスト、可愛い雰囲気の中で、ホラーというジャンルや不穏なサムネにドキドキしながらプレイしました。 おさんぽから始まり、こわいものがいっぱいの悪夢にじわじわ引き込まれていくうち真相がわかっていく物語…そして画面のデザインや演習の作り込みがすごかったです! @ネタバレ開始 どの人物も魅力的で厚みがある感じで、物語に没頭しました。 はるこちゃんの、こわいものがたくさんあるところ、わかる。小学生で、母親から叱られ続けていたりカラスによるショッキングな事件があったりして…自分の全部を責めてしまう気持ちも、すごく想像がついてしまう。 あかりちゃんの、幼馴染が大事だけどほんの少しのところですれ違ってしまうのも、わかる。そんなあかりちゃんが、はるこちゃんのことをずっと救おうとしてくれていたことが、二人の視点が入れ替わってからわかり…そのあとはなんとか助かってほしい!と行先を見守りました。 あかりちゃんの案内人である車掌さんの正体がルナだったとわかってからは、もうラストまでずっと泣きそうでした……最後にあかりちゃんの声がはるこちゃんに届いて、画面がモノクロからカラフルになる演出が本当に綺麗で…ここの二人のスチルが感動的で、でもあかりちゃんが救われることはないんだと思うと悲しくて、そのぶんいっそう美しく感じました。 作中では怪物・怖い存在であるテルールロアさんですが、見た目から性格からめちゃくちゃ好みで…怪物の姿も動く!触手!もはやアート…!という感じで初登場歓喜しました、好きです。(真顔) 制作者さまの前作で登場する魔女さんも今作では違った角度で登場してくれて、お話が繋がるところが楽しかったです! @ネタバレ終了 イラストもストーリーも、画面のデザインや演出も作り込みがすごく、とてもクオリティの高い作品でした!素敵なプレイ時間を、ありがとうございました。

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  • ポンコツホラゲのおばけちゃん
    ポンコツホラゲのおばけちゃん
    ほんわか温かみのあるイラスト、かわいいおばけちゃん&目が合いそうで合わないイルカさん、そしておばけちゃんといっしょにホラーゲームを怖くする!? ぐいぐい惹かれる要素てんこ盛りで、おばけちゃんと共にゲーム作りに勤しみました! 画面の作りが、まず、すごい!!のっけから演出のこだわりがすごいし、ゲーム作りシステムがすごい…。 そして胸にぐっとくる物語の顛末に、主人公くんと共に寝不足になりながら一気にプレイしました! @ネタバレ開始 要素を選んで、選んだ結果によっておばけちゃんのゲームがいろいろ変化する!すごい! おばけちゃんが選択によっていろいろ喋る!すごいすごい! イベントも発生する~~!すご~~い!! ……などと…ついおばけちゃんの可愛いロリムーブに触発されてテンションが高くなってしまいます。 コレクト欲も刺激されるゲーム性で、全イベントコンプが楽しかったです!フリフリなワンピースや勇者衣装にノリノリのおばけちゃんかわいいね、かわいいですね…。 そんな中でおばけちゃんの生前のお話や、クリア後のおまけで見られるお話はホロリとくるものがあり。 最後におばけちゃんが手を振る笑顔が可愛いのにとっても寂しく…また起動して一緒にゲームを作りたくなりました(寝不足タイム) 面白いシステム&ハートフルな物語がマッチしていて、かるいさんにチクチク言われつつ最後まで楽しませていただきました~! @ネタバレ終了 ゲームとしてのクオリティの高さ、キャラクターの面白さと可愛さ…のめりこんで楽しませていただきました。素敵な作品を、ありがとうございました!

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  • 英国紳士の手懐け方
    英国紳士の手懐け方
    英国紳士、身分差……舞踏会や貴族社会、もう概要を読んだだけで「ああこの時代、この舞台」と胸ときめく要素が詰まった作品。 「口論から始まる」二人の関係……これは絶対に面白いに違いない、と意気揚々とプレイさせていただきました。 @ネタバレ開始 スタートからケンカップルの予感しかしない二人の出会い!グウィンさんの「嫌味!やな奴!なにこいつ!」な態度から、徐々にお互いを知ることでツンケンしながら認め始めるような、感じ…読んでいて(遊んで、というより読んで、という動詞の方がしっくりくるような心地)もっと素直になって~!と心の中でハンカチを振りながら二人を応援しました。 単純に身分差恋愛のみならず、フロウさんにもグウィンさんにもたぶん自分の今の地位・立ち位置で叶えられない夢や窮屈さがあって……そこをお互いの中に見つけたからこそ、心が近くなっていったのかな…そんな二人が結ばれた後は、きっとケンカしながらお互いを一番の理解者として認め合っているんだろうな、と温かなその後を想像しました。 本作をプレイしていて、自分が少女時代に好きだった外国の児童文学「若草物語」や「赤毛のアン」の空気を思い出しました。 恋や夢、でもそれがすべて叶う訳じゃない現実の世界もしっかり、伝わる言葉で描いてくださっているような…言葉がストレートで丁寧だからこその表現だなぁとしみじみ感じました(ああ、気持ちがちゃんと伝わっているといいのだけれど!) Extraで楽しめるグウィンさん視点の物語もより心情が深く知れて、隅々まで楽しませていただきました~! @ネタバレ終了 モチーフも舞台もとっても好きな作品、素敵な物語と共に、その後を想像する楽しみをいただきました。素敵な時間を、ありがとうございます!

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  • 人の気持ちが分からない!
    人の気持ちが分からない!
    制作進捗から目を惹くキャッチコピー、美麗なイラスト、面白い観察システム…そして制作者さまの前作がとても、とても沼!というハマり方をしたので、ずっとソワソワしながら完成をお待ちしておりました! 海外の公安ものテレビドラマシリーズを観ているようなシリアス・サスペンスな雰囲気がひしひしと伝わってきて、もう好きの感情しかありません…。 主人公シャルルさんを筆頭に麗しいスーツ美男が次々現れ、しかも惜しみなく次々スチルが登場する豪華仕様。 ミニゲーム的な観察パートも何度かチャレンジして会話文を回収しつつ、一気にエンド3つを回収させていただきました! @ネタバレ開始 シャルル…殿下……お兄様…!! どうしてもこうお呼びせずにはいられません…。 前作「ハーレムなんてあるわけないじゃないですか」で闇深担当だ…と確信していましたが、今回はそんなシャルルさんの内面を覗くように物語を追うことができ…冷徹の冷徹たる思考を知るようで、終始ゾクゾクしておりました。 マリアンヌさんを選んだ理由も、「恋」と名を付けてはみたものの、自分の中で本当は危険分子になりうる彼女を制御するために、「都合のいい感情の名前」としてそれを選んだんだろうな、というのがさすがシャルルさんというか…冷たく物事を考えざるを得ない王族思考なのかなぁと…思いました。 ハッピー・トゥルーエンドでは二人の関係がわかりやすい恋愛ではなく、腹の内を理解し合って共闘する同志のような形にたどり着くのが、二人らしい。そしてそこにたどり着くまでの心の動きがしっかり、過不足なく描写されているのがすごくて、テレビドラマの最終回に相応しいラストシーンだ…!と感じました。テレビドラマじゃないけど…! エクストラではマリアンヌさんが過去の気持ちを整理するお話(そして迎えにきてくれるシャルルさん…)や、ベネディクトさんの過去を知るお話。どれも見応えのあるストーリーで、隅々まで楽しませていただきました! ふと…あれ、もしかして?と思い前作・ハーレムなんて〜のキャラクター紹介を見に行ったのですが…!シャルルさんの欄に、「何年も口説いているメイドが…」の記述が〜!! この時からこの物語があったということ…ですか!ファンにとって嬉しすぎます、ありがとうございます!! @ネタバレ終了 シリアスで綿密に描写される主人公の思考、細かな演出に美麗なイラスト…どれをとっても好き、面白い。と推したいゲーム。素敵な作品を、ありがとうございました!

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  • Restaurant Yadorigi (料理店 宿り木)
    Restaurant Yadorigi (料理店 宿り木)
    制作者さまのもう一作、『アゼリアの魔法使い』が本当に素敵だったので、すぐこちらもプレイさせていただきました! タイトル画面から動く…可愛いイラストが動くぞ!?と驚き、立ち絵も動くLive2Dであることに感動し、感動しながらレシピ集めにせっせと出かけ……とにかくあっという間の7日間を過ごしました! 全エンド達成で40分ほど。この素材集め、もっと続けたいな…というコレクト欲を刺激されるゲームでした。 @ネタバレ開始 物語は明るいながら、すぐルーシーちゃんに感情移入したくなる・気になる!感もあり…楽しくプレイさせていただきました。 レシピを一緒に考えてくれるリシオンくんとの関係や、いかに…!?とニコニコ見守りつつ、友達であるシャルちゃんがとても可愛くて、ほっこりしました! 可愛い女の子たちが仲良くお話しする姿は、眺めているだけで幸せになってしまうな……シャルちゃんが宿り木のお仕事をお手伝いしてくれるエンドは二人が本当に微笑ましかったです♪ どの料理も架空の食材ながら美味しそう…!とつい味を想像する飯テロゲーム。空腹の時にプレイするのは危険かもしれませんね…!? @ネタバレ終了 ほのぼのと、のんびり探索や会話を楽しめるとっても可愛い作品。素敵な時間をありがとうございました!

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