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薙沢ムニンのレビューコレクション

  • ヤンデレ卒業宣言
    ヤンデレ卒業宣言
    ゲームの完成と公開を楽しみにしていました! 見覚えのある子が気になったり、タイトルのインパクトさにビビりつつも遊びました。 @ネタバレ開始 繰り返す地獄。ウロボロス状態な地獄。血が流れているわけでもないのにこの背筋の寒さや恐怖は、まさしく業深き物語。 当初主人公ちゃんはポピュラーというかオーソドックスなヤンデレちゃんなんだな〜と思っていたのですが、まさかの事実。 そういうのが好みで性癖って人は全然いそうですけど、薬物洗脳じみたことしてまで自分の理想像に染め上げてる様は狂気でした(しかもなまじ常識人ぽく見えるせいで余計に怖かったです)。 何かに束縛されていた子の解放を望んでいたはずが、今度は自分の手で鎖に繋げてしまうというのはまさしく人間らしくもおぞましい猛執なのでしょうね。 それは果たして愛なのか……。 そしてナツミちゃんはナツミちゃんでとんでもないことになっていてびっくりしました。どんでん返しとはまさにこのこと。予想できんわ! @ネタバレ終了 面白いゲームをありがとうございました! 今後の作品も楽しみにしています。

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  • その気になれば出られる部屋
    その気になれば出られる部屋
    その気になれば〜のタイトルから「その気にさせてくれない何かがあるんだろうな!!!!!」と覚悟決めながら遊ばせていただきました。 @ネタバレ開始 自分の身を犠牲にしてでも助けたい存在がいる。自分の身よりもずっと大切な存在がいる。愛する人を失っても尚引きずられるように想いに囚われ続ける。そういう関係に死ぬほど弱いので、すごく刺さる内容でした。 共依存と言えばそれまでですが、互いに互いを想い、どちらにも共に生きれたことを尊く眩い記憶が刻みついているのは深い愛の証であり、永遠に消えない呪いのようにも感じました。 何も知らずに終わる結末も、悲しい結末も、悲しいだけでは終わらない結末も、全てに意味があったのですね。 少しだけ語られた過去作のお話で「これ進◯ゼミで習った〜!!!」な感じのテンションになりました。 あの子がきっとどこかで生きてるのだと思うとほっこりしました。

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  • 不幸の味を知ってるか
    不幸の味を知ってるか
    非常に濃密な短編小説を読み終えたような読了感と、決して明るい感情ではない目を背けてはならない誰かの苦悩や叫びを一気に目に焼き付けることができました。 @ネタバレ開始 幸せになってほしいと思うキャラほど苦しみ、不幸であってほしいと思うキャラほど甘い蜜を吸うのは非情なシステムにも思えると同時に、そこから生まれるカタルシスが物語を深く強く印象付ける。まさしくそんな残酷で罪深い物語であるように感じました。 人の心情の描写などがとてもリアルで、終始ストーリーに夢中になれました。 救いを願いつつも他者の不幸が気になってしまうのは、プレイヤーもまたナツミちゃんに近しい業を抱えているのかもしれませんね。 ところで糸目大好きなのでゲンキくん糸目可愛いヤッター!とテンション上がっていました。

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  • 育てるのって難しい!
    育てるのって難しい!
    倫理のない育成ゲームってキャッチコピーがまずやばすぎるのと、内容も人の心がないゲームでした!!!(褒め言葉) @ネタバレ開始 個人的に破壊兵器EDが好きです。元人間の殺戮の道具って……良いね……って思ってしまった時点でプレイ中の倫理観は消失しました。これもまた残酷な話です。 全ての悲惨な末路を見た果てに、唯一の救済ルートが解禁されてやっと人の心が戻ってきたように思えました。 短時間でとてつもないインパクトを与えてくださったゲームでした。

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  • マダム・ポプスキンの憂鬱
    マダム・ポプスキンの憂鬱
    長らく遊ぶタイミングをうかがっていてようやく遊べたので一気にプレイさせていただきました。 調査を主とするゲームとして非常に完成度の高いUIや情報の記述、とても素晴らしかったです。 ストーリーとしても最初から最後まで飽きさせない作りでとても有意義な時間を過ごさせていただきました。 @ネタバレ開始 TRPGなどの調査パートが大好きなので様々な情報やキャラクターとの交流に心弾ませておりました(いろんな場所に調査行けるゲームってめちゃくちゃ楽しいですよね!)。 当初は完全にミステリーを念頭に置いた内容なのかと思っていたら、オカルト絡みの展開にもつながっていき「これは常識の通用しない深淵に踏み込まなければならない代物だな!?」となり、テンションが上がりました。 少しずつ謎が紐解けていくのもそうですが、アクションパートなどもあってSTRで解決したがる脳金プレイヤーとしてはクライマックスの展開は本当に白熱しました。やはり時には暴力も……必要……! 推理、歴史、重厚な書物を読み解くような充足感と、大スクリーンで臨場感溢れる映画を鑑賞するような心の高ぶりをたっぷり味わえました。 あと19代目が暴君美少年なとこ非常に性癖でテンション爆上がりでした(は?) 素敵な作品をありがとうございました!@ネタバレ終了

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  • 今日のご飯は何だろな
    今日のご飯は何だろな
    とても温かな気持ちになれる優しいゲームでした。 食器目線からの物語というのはとても斬新で、日常の中に今まで考えもしなかった世界が浮かび上がるようでした。 @ネタバレ開始 食器ごとに性格が違うのが可愛らしくて、でもみんなご主人のことだ大好きという共通点にほっこりしました。 @ネタバレ終了 素敵な時間をありがとうございました!

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  • 天使のロマンホリデー
    天使のロマンホリデー
    以前からサムネで気になっていてようやく遊べたのですが夢中で全ED回収するほどにやみつきになっていました。 めちゃくちゃ面白かったです! @ネタバレ開始 プレイヤーの選択次第でギャグになるのもシリアスになるのも楽しめるところが非常によかったですが、この楽しみ方こそまさしく人の業を酒のつまみにする天使の視点なのかもしれないなとも思いました。 どのキャラクターも魅力的でしたがセンパイが一推しです。おまけでもセンパイと会話できて嬉しかったです! @ネタバレ終了 立ち絵差分がものすごく豊富で脱帽ものでした! 素敵な作品をありがとうございました。

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  • 埖×喋~Trash×TALK~
    埖×喋~Trash×TALK~
     最初から最後まで終始思ったのは「これ無料で遊んでいいんですか!?」って衝撃でした  それくらいクオリティが高く、フリーとは思えないほど作り込まれたゲームでした。  愛を売る恋愛ゲームというキャッチコピーとキャラクターの絵柄や雰囲気に惹かれて遊んでみたところ、想像以上のボリュームで総プレイ時間は10時間を超えたと思います。  日を分けて遊んだこともあり、とても長い期間様々な想像や考え、余韻に浸ることもできました。   @ネタバレ開始  良い意味で賛否両論分かれるゲームだと思いました。  そしてプレイヤーの性別でも感じ方が大きく異なるゲームなんじゃないかとも思いました。  沼る人はとことん沼り、過激な展開に目を逸らしてしまう人もまた出てくるんじゃないかと予想します。  自分は前者で、全てのストーリーを余すところなく見たいという欲求が押し寄せて、プレイ期間中はずっと「続きやりたいけどやるのが怖い!でもやりたい!」という葛藤に苛まれておりました。  世界、社会の不条理、性別による弊害や絶望、現実へのアンチテーゼがこれ以上なく詰め込まれた挑戦的な作風は、このゲームだけの特筆した持ち味に感じました。   ◆ミコトちゃん  個人的には誰よりも良心的で、真っ当な感性を持っている子だと思いました。  自分自身に卑屈な分、自分以外の存在に優しく接することができるというのは、過去の経験から考えるに痛ましいことかもしれませんが、その優しさは確かなものだったと信じたいです。  男なのか女なのか、存在の価値や生きる意味、多感な年頃に抱く苦悩以上の重さを背負いながらもその懸命な在り方はとても愛おしく、闇の中で消えぬよう藻掻き続ける健気な光のようでした。   ◆チカちゃん  第一印象はそれこそとても可愛い子、に尽きるので彼女からめちゃくちゃ嫌悪されてしまいそうです。  序盤は変態的な性癖の持ち主なのか?と思いましたが、シナリオを進めるにつれて過去が明らかになり、しんどさに溢れました。  男と女は対等じゃないという価値観及び固定観念は、ものすごく現代社会に突き刺さるものであり、それこそ虐げられ踏みにじられた女性を象徴させる、ある種の貼り付けられた呪いのようにも見えました。  プレイヤーとしてはユウくんと幸せになってほしいと思うのですが、二人が真に寄り添え会える可能性は限りなく低いんだろうなとも思いました。   ◆ユウくん  堅物だけの良識的な感性を兼ね備えた現代に稀に見る善人気質な子……と、最初は思ってたんですけどチカちゃんとの過去などを知ると、個人的には「やることなすこと全部チカちゃんを傷つけてるのに、それを全く自覚してないところどうかと思うな……」ってところや「とても優しくて、過去のトラウマのせいもあるけど、それでもリエさんとの肉体関係断らなかったのはちょっと……」というマイナス方面な感想を持ってしまいました。もちろんキャラとしてはすごく好きです。   ◆ハルトくん  「この子だけ違う世界観かつ全く異なる物語の子みたいやな……」と思っていましたが、あながち間違いじゃないかもしれなくて肝が冷えました。   ◆ミノリちゃん  終始痛々しくて、許せない部分もあれば頭を抱えたくなる部分もたくさん出てきて、誰か少しでもこの子に真に寄り添える人がいたならと思わずにはいられません。  鞍馬君なら彼女を救えるか?とも考えてみましたが多分無理だろうなと自問自答しました。  きっともう何もかもが手遅れなのでしょうね。   ◆リエさん  ただ一言言えるのは、ヒカルさんと幸せになってくれ。   ◆ルナさん  価値観はどうあれ、一番まともだったキャラクターで連想すると彼が浮かびます。  遊べば遊ぶほど彼のこと好きになりました。  リエさんのこと好きって焦がれつつも、彼女がヒカルさんといることで幸せになれるのならば文句を言いつつも身を引く大人な心が彼には備わっていると信じています。  あと何やかんや言いつつもヒカルさんのことも大事に思ってるルナさん、好きです。   ◆ヒカルさん  このゲームを遊べば遊ぶほど「お前だけは!お前だけはそうじゃないよな!?なあ!?」みたいな謎の信頼感を寄せてしまっていたキャラです。とても好きです。  優しすぎるがゆえに他者の痛みまで背負い込んでしまう共感性は、生々しいリアリティを感じました。  そんな彼がリエさんを救おうとやっと決断できたところは、このゲーム屈指の名シーンだと思います。  ところでヒカルさん……超絶変態謎テンションマンだけど、今までモテなかったなんて嘘やろ……あんなん異性同性関係なく惚れるわ。   ◆ジョウカ  見た目ダントツで好みです。超好きです。優勝。  このゲーム始めた理由がジョウカのキャラデザがくっそ好みだったからというのもありますすいません好きです。     ◆ラムちゃん  見た目ダントツで好みその2。わあいロリ。ロリ大好き。  ラムちゃん誕生秘話の事実があまりに切なくて、なんかもう……何も言えねえ……。  ラムちゃんとのイベントを求めて毎日のように保健室にピンポンダッシュしてすいませんでした。    ◆キョウカ  見た目ダントツで好みその3。何なら中身も一番好きかもしれない。  多分このゲームのキャラで一番好きです。劣等上等!  彼の存在はイレギュラーかもしれませんが、この物語にある種の答えを与える超重要存在だと感じました。  「うるせえ!好きだ!」なところ、最高だと思います。    もしかしなくても神ズがすごく好きです。神ズだけで外伝みたいレベルで好きですね……。           言いたいことはたくさんありますが、このゲーム、とても好きです。  これは絶対実機でやらなきゃわからない魅力、詰まってます。  みんなも遊んで頭を抱えて転げまわって、実に絶望的なカタルシス、味わおう!(ありがとうございました)  

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  • 終末吸血鬼。
    終末吸血鬼。
    終末世界でのお話だからシリアス重視なのかと思いきやコメディ要素が多くて、思わず吹き出してしまうような場面も多々あり、とても楽しく最後まで遊べました。 @ネタバレ開始 どの物語のどの登場人物も魅力的で、1話限りでも愛着が沸いてしまいました。 そして結末が個人的にはとても尊くて、これから先の未来がどんなものになるのか待ち遠しい。そんな暖かな気持ちになりました。

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  • Just A Moment.
    Just A Moment.
    一気に読み進められました。 @ネタバレ開始 SNSが主流の現代社会での依存の形、どうにもならない事実や悲しい運命の中で苦しんでいる姿、そういった切なさが美しく凝縮された作品でした。

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