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Sherlockのレビューコレクション

  • ラムネ瓶入り夏休み
    ラムネ瓶入り夏休み
    鈴乃屋氏の描く空は、眺める心の有様を映して揺れる。 首筋を焼くほどの陽射しと耳に染みるほどの蝉時雨を感じる時もあり、 夏の終わりの、宇宙まで突き抜けそうに透明な高い空を感じる時もある。 そんな空の下で過ごす、日常と非日常の数日間。 ラムネの泡のように静かに弾けて消えて、 いつか遠く離れてふと、昨日のことのように胸に響いてせつなくなる、 誰の胸の奥にも沈んでいるかもしれない、そんな一夏を思い出させる物語。

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  • 殺すしか選択肢を与えられなかった異世界転生勇者
    殺すしか選択肢を与えられなかった異世界転生勇者
    タイトル画面の表示の段階から読了まで、 各種の演出の表現・そのタイミング・BGM選曲、そして部分的に装飾や彩色が施されたシルエット絵など、とても好みで、 一冊の「飛び出す絵本」を読んでいるようだと感じた。 殺すしか選択肢が与えられないという斬新な設定の活かし方、 そこからのストーリー展開とその結末が想像以上に作りこまれていて、非常に面白かった。 プレイ前の、異世界転生というキーワードからの予想は良い意味で裏切られた。 お見事、素晴らしい作品に敬意と感謝を。

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  • 断罪室
    断罪室
    天秤に花を載せて断罪という世界観に興味を感じてプレイ。 少ない情報、しかも対立する二者の言い分で判断を委ねられることがこんなに難しいものだとは。 BONUS の切り口も新鮮で、期待を裏切らない面白さだった。 正解はわからない、そもそも存在しないのかもしれないが、それでももやもやを引きずって考えてしまう。 お見事、素晴らしい作品に敬意と感謝を。

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  • お弁当作ってきたの
    お弁当作ってきたの
    ベーカー街の関係者(知人)の推薦で、前知識なしでプレイ。 あえて多くは語らないが、とにかく非常に面白かった。 短時間で全END回収できるので、未読の方はぜひ。

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  • wanted
    wanted
    レトロRPGの雰囲気の部屋、謎の作問のセンス。どちらも好みで楽しかった。 難易度もストレスなく進めるちょうど良いもので、ラストの問題は少し歯ごたえがあって面白かった。 楽しい作品に、敬意と感謝を。

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  • 雨夜の山荘で君は惑う
    雨夜の山荘で君は惑う
    雨の夜。交通を遮断されて孤立した、レトロな洋館(山荘)のクローズドサークル。 やがて起こる連続殺人… 好きな食材・スパイスだけで作られたフルコースのディナーのような豪華なミステリーを、 私も山荘の宿泊客の一人となり、登場人物たちと共に食堂で夕食をいただくような臨場感で堪能させていただいた。 やはりこのシチュエーションは何度味わっても飽きることがなく、 願わくば今後とも、 DELTA氏やその他の一流の料理人の手による創作料理で楽しめる機会を期待したいところだ。 余談だが、このゲームを知る前に自作ゲーム用の背景画像素材を探していた折、 ゲーム制作中の後輩のために制作したという経緯と共にブログ記事に掲載されたこのゲームの背景画像を拝見し、 ぜひそのゲームを遊んでみたいものだと思ったことを覚えている。 その後しばらくしてノベルゲームコレクションを知り、このゲームのサムネイルを見た時、 ああ、このゲームだったのか!と嬉しく思って早速プレイしたものだ。 素晴らしい作品に、敬意と感謝を。

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  • あかねくずし
    あかねくずし
    プレイヤーがあかねくずしに挑む必然性が描かれたプロローグ。 こういうところの設定・世界観が作り込まれている作品は大好物。 メインのブロック崩しはシンプル楽しい。 少しだけと思いつつ、気づけばクリアまで夢中になるストレスのない操作性と絶妙な難易度。 ミスしてもゲームオーバーにならずに進めるのも嬉しいところ。 いつかバッジをコンプリートしてみたいものだ。 素晴らしい作品に敬意と感謝を。

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  • RiddleRoom
    RiddleRoom
    初回プレイでは見られなかった「ある景色」を見るために、再度閉ざされた部屋で目を覚ました。 そこから脱出へ至るまでには少し苦戦もしたが、その果てにたどりついた景色は想像以上に美しかった。 このエンディングが実装されたことを、1プレイヤーとして嬉しく思う。 改めて、素晴らしい作品に敬意と感謝を。

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  • デスゲームは始まらない
    デスゲームは始まらない
    デスゲームという嗜好直撃なワードと、ゴシックピンク&黒のスタイリッシュなデザインが気になっていた折、 ベーカー街関係者(知人)の「面白かったからぜひ」という熱い推薦に背中を押されてプレイ開始。 デスゲームが始まるまで、そしてついに始まらないという展開がこんなにも面白いとは。 小気味良い銃声のSEと既読選択肢マーク機能で周回もストレスなく、 クリア後に楽しめるコンテンツも充実していて、どこを切り取ってもエンターテインメントの塊、 想像を超える面白さとストーリー展開だった。 未プレイの探偵諸氏(プレイヤー)にはぜひ、事前の予備情報なしでこの面白さを余すところなく堪能していただきたい。 素晴らしい作品に、敬意と感謝を。

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  • 役所のほうから来ました!
    役所のほうから来ました!
    文章が軽快で、流れるようにエンディングまで楽しめた。 短めノベルながら主人公のキャラ設定や独自の世界観がちゃんと描かれていて、 「仕事終わりの一杯」をスープまで飲み干したような満足感。 素晴らしい作品に、敬意と感謝を。

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