Sherlockのレビューコレクション
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smile目が覚めると、知らない部屋に死体と共に閉じ込められていた――――、 この一行を見た瞬間、自ら進んで「部屋」に閉じ込められていました。 この始まり方、全体の雰囲気、システム、ギミックのセンス、そしてラストの光景。 すべてがもう、狂おしいほど、狂おしいほど大好きです。 私がこういうゲームを作りたかった…こういう発想のセンスに恵まれたかった、と心からの羨望と賞賛を禁じ得ません。 特にシステム。細かく描き込まれた絵素材がなくとも、 テキストの表現だけでこんなに面白いゲームが作れるのかと感動しました。 願わくば、記憶を失くして何度でもプレイしてみたい。
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ラムネ瓶入り夏休みゲーム開始前、しばしタイトル画面で綺麗な夏空に見入りながら、これから始まるお話に想いを巡らせていました。 どの絵もビー玉を覗きこむような透明感の中に華のある彩りで、とても素敵でした。 主人公の少年の、どこか物憂げな表情も印象的です。 読み終わり、もし私がこの物語の中で夏休みを過ごせるなら、 お爺さんと猫と一緒に、縁側で空を眺めながら何気ない毎日を過ごしたいと思いました。 そういう日常がどれほど幸せだったか遠くなって振り返るのはせつないものですが、 それが春休みでも冬休みでもなく夏休みなら、なおさら強い気がします。 素敵な作品をどうもありがとうございました。
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パラダイム・シフト-雑踏-ピクトグラムの独特の雰囲気に目を引かれてプレイしました。 ピクトグラムは絵としてシンプルな分、登場人物や状況など自分で思い描く余地が大きいのは楽しいですね。 そして、最初はそんな「記号」のように映っていた物語の世界が、 ストーリーを追ううちに様相が変わってゆく… 物語も演出もとても好みで楽しませていただきました。 素敵な作品の世界に没入する贅沢なひとときをありがとうございます。
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RiddleRoom大好物の水平思考ゲームに脱出ゲームの香りまであるという贅沢さに惹かれてプレイ開始、 ゲームのシステムはシンプルでストレスがなく、 アンドロイドのキャラクターも絵が可愛く会話がユーモラスで、最初の遊び方説明パートから、ぐいぐいと物語の世界に引き込まれました。 こういう世界観や物語が大好きです。 本の続きが気になってページを繰るのがもどかしく読み進むような、楽しい謎解きをありがとうございました。