ももい ゆずのレビューコレクション
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ぱちばれ!Patchwork Valentine一本で甘いのも苦いのも(爽やかさもドロドロさも病み深さも)色々な話が楽しめるお話です。 @ネタバレ開始 ご隠居というには、あまりに若くイケメンすぎますね大地君。 でも確かに、JKからしたら30はオッサンなのか……そうだよな……そうだったよな……と遠く過ぎ去り日に思いを馳せながらスタートしました。 大地君、めちゃくちゃ素敵です。こんな先生に出会いたかった~~~~とまた遠く過ぎ去りし日に……(略) 大人の男性(教師)と一回り歳の離れた女の子(生徒)なだけでも禁断めいてますが、それに家族属性も付け加えられるとは…… 恐るべし、萌えの暴力!(笑) …なんてふわふわ思っていたら、ほわほわな雰囲気のタイトル画面からは想像していなかった斜め上行く展開の数々にに、本気でヒヤヒヤしました。 こちらのゲーム、ルートによって登場人物の設定まで変わるのがすごいです。 そして、主人公ちゃんは私の予想を毎度裏切ってくれるので、本当に好きですね。 短い中に、こんなに色んな出来事が起きるゲームを久々に体験した気がします。まさにジェットコースターノンストップラブ! パッチワーク……つぎはぎのバレンタインって、色んな意味に取れる気がしていいですね。ぱちばれ!というロゴを見た時は、めちゃくちゃコミカルなイメージだったのですが、蓋を開けたら中々につぎはぎ感があって良い意味で裏切られました…! 私は特別に眼鏡萌えではないのですが、大地君は眼鏡があろうがなかろうがとても好感が持てる素敵なご隠居でした。 そして主人公ちゃんも色んな側面があって(世界線によっては振り切れてるところも…)魅力的でした。 @ネタバレ終了 コミカルな中にも、ダークな面が散りばめられた素敵なゲームでした。 超展開に時折惑わされそうになりますが(笑)それもお話のスパイスになっていて良いと思いました。 絵柄も柔らかい線が印象的で、優しい大地君が余すことなく表現されていて素敵でした。 素敵な作品をありがとうございました!
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柘榴の中身は綿だらけ夜中に突然訪ねてきた友人たまき君に、何としてもお帰りいただく、という斬新なゲームです! @ネタバレ開始 たまき君、どこからどう見てもヤバ男なんでしょうけれど、健気で可愛いですね……! ほっとけない! 可愛い!! 今わの際に会いに来るくらい、主人公ちゃんに執着している様が、個人的にとてもツボです! 愛も憎しみも執着! タイトルの綿の意味が分かるエピソード、とても好きです。たまき君の病み深さと、執着心の強さが色濃く表れていて良かった……。一番最後にグッドエンドを見ましたが、こちらは温かみを感じるようなラストで、たまき君に思いを馳せることが出来ました。たまき君、来世では幸せになってほしい……! @ネタバレ終了 乙女ゲーム×病み×ホラーというジャンルの作品、遊びたいなとず~っと思っていたので、好みな作品に出会えて嬉しいです……! 素敵な作品をありがとうございました。 今後の制作も応援しております~!
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深海の勿忘草仕事帰り、過去の恋人(?)に声を掛けられるところから始まるお話。 冒頭、アズサ君に声を掛けられた瞬間から、あ、これは主人公の人生詰んだなと思えました(誉め言葉) @ネタバレ開始 演出や仕掛けに作者様独自のセンスを感じてすごくいいなと思いました。素敵です! 特に、要所で流れるポコポコという深海を表しているであろう水音が、怖くもあり美しさも感じてとても好きです。 選択肢を選びきれていなかったために、何度アズサ君と手を繋いで深海にドボンした(ORグサっとされた)か分からないくらい周回しましたが(ゲーム下手過ぎ人間)無事全てのエンドを見ることが出来て、アズサ君の笑顔を見ることも出来て良かった~! と諸手を挙げて喜んだ直後、再び深海に突き落とされたのが最高でした。 個人的にはあとがきのイラストが一番ホラーめいてて慄きました。アズサ君、口から何か出とるがな。 @ネタバレ終了 女性向けのホラーゲーム、あまり見かけない気がしますが、個人的に大好きなジャンルなのでとっても楽しくプレイさせていただきました。 素敵な作品をありがとうございました!
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ナニシテモイイコすごいゲームでした。本当に。 そして、タイトルの意味やお話の意味をすごく考えさせられるゲームです。 序盤は、刺激的な選択肢や内容の数々に引っ張られがちですが、段々と主人公君やイチコさんのこと、そして二人を取り巻く環境が分かってくると、じわじわと心に侵食してくるような感覚に襲われて、全てのエンドを見た後は、しばらくお話の世界から戻ってこられなくなりました。 @ネタバレ開始 最初、何も考えずに話を進めていったら、エンド3「サミシイコ」に行きついたのですが、これが個人的にはとても好きでした。 偶然出会っただけで、数回しか会っていないほぼ他人の二人の末路として、一番しっくりきました。主人公君は可哀想ですが、人生ってこんなものだなと思うので、現実感があって良かったです。 その後は、エンド4、5、6と立て続けに見て……心が折れそうに(笑)エンド4は、いきなりの主人公君ヤンデレ化にニヤってしまいましたが(ヤンデレを見ると微笑む人種)、闇が深くて良きでした……。 エンド5は、まあこうなるよね自業自得とは思いましたが、イチコちゃんの淡々としたセリフと動きにゾッとしました。けれど、何しても良かったのはお店の中だけで、外に出たら対等なんだと言われているようで、一気に現実に引き戻されたように感じるエンドでこれも好きです。 エンド6は……「ごめんごめんごめんゆるしてゆるしてゆるして∞!!!!」と泣きながら選択し続けました……!辛かった……!!私はゲームはゲームと割り切ってある程度は出来る人間ですが、イチコちゃんが可愛いのもあって、これは本当に辛かった涙 自分がやられる分には耐えられるのですが、やる側になった(?)のは初体験で、とにかく苦しかったです。でも全エンド見るために頑張った……!(笑)そこで、エンドのCGを見て、黒山君に「人殺し」と言われた時に、お人形の中身はやっぱり……と愕然としました。 その後、泣きながらエンド2→1に飛びついたのですが……。ここで全てが腑に落ちました。イチコちゃんが、見た目とは裏腹に明らかに成熟した女性そのもので、ともすれば言い方は悪いですがおばちゃんぽさのようなものを感じていたのですが、このエンドでその理由が分かり、そこからは色んな想像をしてイチコちゃんに思いを馳せてました。 向日葵畑のデートのCGがとても綺麗で切なくて好きです。主人公君……。 エンド1が一番良いエンドだとは思いますが、エンド2も好きだったな……。恋してないけど、愛してる。すごく良いセリフですね。色んな経験を経てきたイチコちゃんだからこそ出る、深くて重い言葉。 そして、サブストーリー、黒山君×イチコさま、めちゃくちゃイイ……!!(ごめん、主人公君) 受付君、見た目も好みだったのですが、彼の心情を知ってますます好きになりました。同じ立場であるが故の苦悩が伝わってきて、泣いた……。 アナログの優しい絵柄と相反する刺激の強いストーリー、イチコちゃんのおさな可愛い見た目と反する大人の妖艶な女性を覗かせる内面……など、アンバランスさがまた魅力的です。特に絵。うまく言葉に出来ないのですが、作者さんの絵はこちらに訴えかけてくる感覚がすごくて、画面越しでも温度を感じる素晴らしい絵だと思います。 声優さんの演技もとてもイチコちゃんに合っていて、無機質で淡々としつつも、要所に人間味が滲む所などの表現がお上手で好きです。 @ネタバレ終了 前情報からも何となく想像してはいたのですが、自分で体験すると没入感がすごくて、心にとても深く残る作品でした。 タイトルや雰囲気が少しインモラルなところも、個人的に大変好みです。ある程度社会経験積んだ人たちに特に刺さると思うので、気になっている方は是非ともプレイしていただきたいなと思います。 素晴らしい作品をありがとうございました!今後も制作を陰ながら応援しております。
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ひまわりの泪 -You Are a Part of Me.-ホラー要素のある恋愛ミステリーということで、個人的に大好きなジャンルで、いつか遊ばせていただきたいと思っていた作品でした。 まず、イラストがめちゃくちゃ可愛い~! @ネタバレ開始 ……と思って始めたら、いきなり不穏なシーンで驚きました!血しぶきぃ~!や、おどろおどろしい効果音のオンパレード……!(笑)それを乗り越えた先に現れたアキラ君……!!の立ち絵を見た瞬間、私は鼻血を噴きそうでした! めちゃくちゃドストライク……!!可愛過ぎる……!びゅっ、びゅ~てぃふる~~~……!!と称賛の言葉が鳴り止まなかったです!(※アキラ君に恋するゲームではありません)なのに、とっつきにくいと周りから距離を置かれている感じに、泣きました。こんな儚げで優しい美少年そうそういないよ!?今すぐこの世界に行ってアキラ君モンペになりたい……!と意味不明な感覚に陥る始末です。いや、本当に一目惚れ!フォーリンラブ!!(※プレイヤーがだいぶ乙女脳なのでお許し下さい) と、アキラ君のビジュアルにノックアウトされたスタートでしたが、最初のホラー感が嘘のようなほのぼのした、ギャルゲーちっくな展開を前に、アキラ君が美少女たちにつつかれているのをニマニマと眺め続けました。 アキラ君が、想像より全然良い意味で青春まっしぐらな男の子だったのが、最初とのギャップがあって良かったです!見た目の儚さから、もっと神秘的で不思議な感じの子なのかな?と思っていたので。 お祭りでのあれそれ(そりゃああんな間近でいちゃついてるシーン見たら若者はドギマギしちゃうよね!と親目線で微笑ましく見てしまったあのシーン(笑))とか、アキラ君素直すぎぃ~!可愛い~~~!と色々応援したくなりました。(それにしても、リラちゃんの浴衣の時のお胸がぼよよーんでじっと見入ってしまいました…(笑)何か柔らかそう!って思うあのスチル、とても好きです!) 幼馴染って良いですよね……。子供の頃の思い出とかが成長して蘇ってくるのが、たまらなくエモーショナル!! ちょっとヘタレなアキラ君とお姉さんリラちゃんとの微笑ましい恋愛話にのめり込んでいたため、冒頭のホラーを完全に忘却しておりました。 だから、合宿先での肝試しも、美少女たちとのラッキースケベ(死語)を期待していた私は、その後のガチ悲鳴に「あ、これホラーだったわ」とようやく我に返りました(笑) そこからは、次々に起きる事件に、エマちゃん生きてて良かった!⇒看護師志堂さんが素敵!⇒からーの、エマちゃん!?ミナちゃん~~~!?⇒キリサキさんの過去ぬゎああああ~!と感情が忙しくて仕方ありませんでした。 吸血鬼の正体(?)は冒頭から想像出来ていたものの、理由やら何やらが分からなかったのですが、なるほど……そういう一族だったのですね。 初回はノーマルエンドに辿り着き、その後トゥルーを見たのですが……双子ちゃん……天使……なるほど、そういうことか……と。何となく、この世のものではないものが見える叶ちゃんがいる時点で、そういう伏線……?と思っていたのですが、ここでリリスの泪と繋がってくるのか……と。しかしながら、およよ?? 何だか不穏な終わり方をしたぞ……!? リリスと双子天使は相思相愛だと思っていたけど、何だかこれを見ると、双子天使が一方的にリリスを求めているようにも見える……?と謎が謎を呼ぶ終わり方で、つ、続きは続きは無いの…!?とのたまいながら、EXTRAを見てノクシエル様のイケメン具合に最後の最後でまたノックアウトされました……!何かズルイです!(笑)(語彙力)しかしながら、まだ続きがある(?)ようなので、そちらも全力待機です……! 目に見えるものだけが真実ではない。まさにこの言葉で構築された、壮大なストーリーでした。また別のお話との繋がりがある構成が好みなので、エマちゃんから「リリスの泪」の話が出た時はテンションが上がりました。 キャラクターは皆魅力的ですが、個人的にはアキラ君と霧崎ママが好きです!!ママは本当に一番好き!!!最高のママ!オネエ様でした! そして、個人的に作者様のイラストが大変に可愛く好みでした! 数ある作品の中でも、立ち絵の美少女・美女達の美可愛さが群抜いているのでは?と個人的には思いました。立ち絵で少し出てくるだけだったりするのが本当に勿体ない素晴らしさ!特に女性の柔らかさやしなやかさの表現が素敵過ぎます。 @ネタバレ終了 プレイ前は、美少女たちとのドロドロっとしたホラーを想像していたのですが、実際は美少女たちと運命に立ち向かうめちゃくちゃ壮大なオカルティック青春ミステリーでした。 そこまでホラー!な描写もイラストも無いので(※主観ですが)ホラーが苦手な方も、ギャルゲーが好きならば問題なく楽しめると思います。 また、出てくる女性たちがとにかく皆可愛いく魅力的なので、それをを眺めるだけでも至福の時が過ごせます。 素敵な作品でした。ありがとうございました!
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リリスの泪タイトルと印象的な絵柄が気になりプレイさせていただきました。 絵の色使いが美しく魅力的で惹き込まれました。 @ネタバレ開始 双子の天使と、リリスの優しい触れ合いが、文章で書かれていない部分からも想像出来るようで、そこが個人的にとても素晴らしいなと思いました。 天使と悪魔、そしてそのどちらでも無い(?)存在……。お話としては、これから始まる!…といった印象を持ったので、続きがあるなら是非読んでみたいなと思いました。(「ひまわりの~」が世界観が繋がっているようなので、こちらも読ませていただきます) おまけCGでは、皆が笑顔でいられる未来を示唆しているようで、とても温かい気持ちになれました。皆の笑顔が可愛くて尊いです……! @ネタバレ終了 絵本のような柔らかい文章と、美麗で繊細な絵柄がマッチしていて、短いながら心に残るお話でした。 素敵な作品をありがとうございました。
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私を人間にしてください悪魔をどうやって人間にするんだろう。え!?そういう……!?と、色んな意味での冷や汗(滝)が止まらないお話でした。 @ネタバレ開始 ペルティーちゃんの見た目もお声も可愛くて可愛くて……。だからこそ、提示される「人間になるための条件」を実行するのが辛すぎてキツ過ぎて……喉がエグエグしました(笑) 最初は、まさかそんな!ペルティーちゃんのお爪を……なんて無理ぃ~!と拒否したら、まさかのDEADEND!(笑)そうだよね!爪凶器だもんね!?と。ここで、やるしかないのか……と。 音が……音が……痛いぃぃ~~~!(涙)コミカルなBGMとは真逆の痛々しいSEに、発狂しそうになりました(笑) 確かに……確かに、見た目は人間に近付いて……いるような気がしなくもないけれど、どんどん増えていく包帯に、本当に居たたまれなくなりました。 だから最期、額の宝石を取ってしまった後は……あぁぁあああああと、もう言葉が出ませんでした……。想像してはいたけど……辛かった。 その後の天界での裁きを受けてるシーンも、とにかく痛くて痛くて、これはどこの地獄じゃ……となりました。 悪魔に罪を償わせる方法が、同じ方法で同じ回数死を体験させる……。何とも惨い。でも、人間を殺した罪を償う方法としては、これ以上無いような気もして、悩ましかったです。そもそも人間と悪魔では、善悪の基準が違いそうな気もするしな……とか、裁きって誰がどの立場、どの目線で行うものなんだろう?等々、普段あまり考えないことを考えたりしました。神様ってどういう存在なのかな?とか。 また、選択肢によっては、主人公の見方も180度変わるので、そこが面白かったです。 愛を知った(?)ペルティーちゃんが、愛するダーリンが辿る色々な最期に直面する度に泣いているのが可哀想だった……。しかしながら、『パパのお嫁さん』ENDは、想像以上に病みが深く悪夢のようなENDでしたが……(笑)(先に前述のエンドを見ていたので、あの痛みを乗り越えて転生?したのに、心根は悪魔のままなのか……つまるところ、悪意(悪魔性)は不変なのかなと思ったりしました)好きなエンドは「待ち人来たれり」と「闇の世界を共に」です。愛のために相手を変えるより、自分が変わるという流れがとても好きなので(但し後者は、まさにキミ以外どうなってもいい!のメーター振り切った世界が見えるので、人類にとってはバッドエンドだと思いますが…(笑)) 中々ゲームにするには難しく、内容的にも人を選ぶ題材だったように思うのですが、とにかくお声の演技が素晴らしく、没入感の高い作品でした。 @ネタバレ終了 今まで、こういうゲームをプレイしたことが無かったので、色々な痛みを感じつつも、楽しませていただきました。 まさにフリーゲームならでは!といった、作者様のセンスと個性が輝く素敵な作品でした。 ありがとうございました!
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雨音と自動人形 結(むすび)タイトルと雰囲気が好みで、プレイできる日を探しておりましたがようやくプレイ出来ました。 @ネタバレ開始 まず、雪村さんがカッコイイ。封じ屋という謎めいた職業も、ミステリアスで、お前さんというちょっと渋い話し方も大変に好きです(笑) アヤちゃんが想像よりも人間らしく(?)て表情豊かなことに驚きました。もっと機械めいた、淡々としたイメージを持っていたので、作中で色んな表情が見られたことが、とても嬉しかったです。どの表情もとても可愛い。耳のセンサーがぴょこぴょこ動いているのもまた可愛くて和みました。 疫病が蔓延する、死がとても近い世界で紡がれる、静かで穏やかな日々を追い掛けながら、人間とは?機械とは?感情があれば人間なのか?人を大事に思えたら人間なのか?そういうことを、何度も何度も考えさせられました。 BGMやムービー、その他演出も世界観に合っていて、まとまりが感じられて良かったです。 イラストもとても可愛らしく魅力的で、より一層アヤちゃんや雪村さん、そして博士に想いを馳せることが出来ました。 あまり多くは語らず、プレイした方各々が心の中でしみじみと感じ入るのが相応しい作品だと思いました。 @ネタバレ終了 しっとりとした、優しい余韻の残る素敵な作品でした。 ありがとうございました。
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リードマインド以前から気になっていた作品でしたが、終始主人公のミハエル君がカッコ良かったです! @ネタバレ開始 見た目もさることながら、言動も個人的にとても好きでした。ミラ様の時とのギャップがまた良い……。 許嫁との婚約を無かったことにする……というある意味衝撃的なスタートから、どんな展開になるんだろうとワクワクしました。 トランプゲームをするゲームなのかな?と思っていたので、勝てないと進めない系かと思いきや、殆どはミハエル君がやってくれたので助かりました(笑)運ゲーは、ハマると進めなくなるのが辛い時があるので……。 しかし、いかなる時もイカサマすること前提で考えているミハエル君には笑ってしまいました(笑)いや、騙し合いのゲームだとは分かっているのですが(笑) 個人的にキャラクターがツボったのは、シトリーさんでした。独特な口調に何度噴き出したことか。。。ミーがユーがフェニックスにアイムソーリーエビゾーリーとかとにかく面白い!(笑) しかしながら、私は勝負運が無いのか、シトリーさんにボロ負けする羽目に。クソ…!とミハエル君と一緒に悪態をつきまくりました(笑) それにしてもラミアちゃん戦で明かされた、ラミアちゃんとの過去で、ラミアちゃん、ちょ、く、クズや~~!とビックリしました(笑)それまでは高飛車だけど可愛げもある我儘お嬢様なのかな?と思っていたので。 ナスピーマントマト男と喚いてるのは可愛かったけれど(笑)いや、ボケナストマトも良いセンスしてますね。 リリスちゃんがミラ様ファンだったことにも驚きましたが、そこが可愛かったです。 カードゲームは昔よく遊んだりしたのですが、ゲーム内で遊ぶとまた新鮮で面白かったです。 ティエラさん……見目の良いTHEクレイジーサイコボーイでしたね。好きです(笑) ミハエル君とリリスちゃんの関係性も最高に良きでした。トゥルーエンドのスチルの二人も尊い! 勝負の合間に挟まれるミハエル君のイカサマ講座が鮮やか過ぎて、何かすごい!と語彙力を失いました。(頭の悪い感想)説明がとても上手く、スルスルと理解出来て、作者さんの頭の良さを感じました。 作者様の色んなワードセンスと、それに突っ込むミハエル君がとてもツボりました。 EDの動画もカッコ良くてお洒落で、センスの塊でした。BGMも自作とは、恐れ入ります…! @ネタバレ終了 お洒落なUIにBGM、スピード感のある展開、スッキリとした読後感など、短い中に色々なカッコイイ!が詰まった素敵な作品でした。 ありがとうございました!
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死と月は寄りそって眠る死生観について、様々なことを考えさせられるとても重厚で幻想的なお話でした。大変良かったです……! @ネタバレ開始 プレイ前は、とても重たくて硬い内容を想像していましたが、実際は良い意味で軽めの文体で、難しい言葉などが使われていないため、大変読みやすく、内容も入ってきやすかったです。 ルナちゃんがとにかく可愛く、奴隷という過去を背負っているにも関わらず、それを感じさせないような明るい振る舞いに心が救われるような心地でした。(ただ、所作や言動の一つ一つに、受けた傷が見え隠れするのが痛々しくもありました……) ルナちゃんとモルスさんの歪でありながら、心温まる家族な日々を時折クスッとしながら眺めていました。 ルナちゃんが日々逞しく、また強かに育っていくのも(時々悪い顔?をしているのも)モルスさん同様親目線でとても微笑ましい気持ちになれました。 なので、モルスさんが別れを決意した辺りからは、もう苦しくて切なくて……心が揺さぶられました。 ルナちゃんを不幸にしてしまうことを嘆き、ひいてはルナちゃんを生かしたことすら悔やむモルスさんの心中を思うと、言葉に出来ませんでした。 幸せなまま死にたい、幸せを永遠にしたいと願う気持ちは、人間誰しもが思う事で、お互いの存在に生きる意味を見出しているこの二人にとって、片方が欠けてしまうことが、どれだけのことなのか……お話の中ながら、言葉が見つからないです。 最後、ルナちゃんの選択は、モルスさんが望んだことではなかっただろうし、個人的にはとても辛かったのですが、それでもルナちゃんがルナちゃんとして選び取った未来であるならば、それを受け入れるしかないのだろうな…と思っています。しかしながら、涙が止まりませんでした。 「月に手を伸ばすように立つ」神秘的で美しい表現、とても好きな一文でした。 また、クリア後のルナちゃんの日記に書かれていた内容が、とてもグッときました。 生死についての考え方は、千差万別で、何が正しいのかなんて決められない、その通りに思います。が、そういったことを考え続けていくことに意味があるのかな……。せっかく生まれて生きているのですから、どうせなら今の生をめいっぱい享受して、精一杯生きたいなと、このお話を読んだ後強く思い直しました。 キャラクターは愛着が湧く可愛さがあり、手書きの背景も絵本のような、紙芝居のような温かみが感じられてとても良かったです。BGMも世界観に合っていて、没入感が高まりました。 @ネタバレ終了 「作者様の想い」がしっかりと表現された、素晴らしく魅力的でメッセージ性の高い作品でした。 この作品に出会えて良かったです。 素敵な作品をありがとうございました。